お客さまの要望にマッチした様々なメニューを用意し、納得いただけるメンテナンスを通じてお客さまに感動を与える整備工場を目感動夢工場第 14 回定時総会・第 30 回研究会後援：株式会社バンザイ指す、感動夢工場（髙間専逸会長）は、去る 2 月 24・25 日の 2 日間、第 14 回定時総会ならびに第 30 回研究会を開催した。研究会初日は、定時総会とテクノウェーブ代表の村上秀敏氏による講演と、2 日目は千葉マツダの鈑金塗装工場「オートボディアートファクトリー」を見学した。 ■ 講演髙間専逸会長挨拶「整備事業経営の方向性と診断技術」テクノウェーブ代表村上秀敏氏 HV、EV、PHV ですとか、新しく FCV、水素で走る車などが出てきております。スキャンツールにしても先進技術の習得というのは私たち整備工場にとっては大変重要な課題だと思いま私はメカニック経験者ですので、難しい経営の数字とか、そういうことは言えません。ですが、雰囲気といいますか、私のディーラー在籍時に痛切に思った「魔のトライアングル」という言葉があります。サービスとフロントと営業という形で、トライアングルの頂点がディーラーには 3 つあります。この頂点がうまくいかないと、売上も伸びないとす。それに加えて、ぶつからない車がどいうことがありました。＜2 ページ目へ＞んどん増えております。カメラですとか、レーダー、レーザーが BMW の高級車にはすべて付いているそうです。この場合、ほとんどぶつからないそうで、BMW では内製の鈑金工場を止め始めているという話もあります。素材にしても、新しくアルミそして、樹脂などが出てきております。樹脂製の素材で、色も付いて出てくるのでは ■ ショップ見学オートボディアートファクトリー（株式会社千葉マツダ）株式会社千葉マツダの県内 28 店舗の車体整備を一手に引き受けるセンター工場。工程管理、設備は共に最新式を誇る。ないか、ということは色も塗らなくていいというお話もあります。そういったことがこれからどんどん進んでいく中で、皆さんと共に色々な情報を、この会の中から得て、トレーニングをしながら、しっかりと地域に戻って修理ができる整備工場にならなければならないと思っております。せいび界 MARCH 2015 vol.590 01 ＜3 ページ目へ＞感動夢工場講第 30 回研究会演「整備事業経営の方向性と診断技術」テクノウェーブ代表村上秀敏氏私はメカニック経験者ですので、難できません、事故車の修理もできませいてこれをそのままやってしまったら、しい経営の数字とか、そういうことはん。そういう面では対面という形は絶それだけでクレームになります。言えません。ですが雰囲気といいます対に消えないと思います。また、初期化、学習というのも今後か、私のディーラー在籍時に痛切に思このメリットを最大限に、依頼があ必要になってきます。メカニックにも、った「魔のトライアングル」という言った際にはお客さんには気持ちよく来「それ、初期化、学習しなくて大丈夫葉があります。サービスとフロントとていただく、帰っていただくことをぜか？」と言えるように、特に工場長が営業という形でトライアングルの頂点ひやっていただきたいと思います。これを知っていないといけません。がディーラーには 3 つあります。このさて、特に今日は経営者の方が多いこうしたことを上手く使いこなして頂点がうまくいかないと、売上も伸びので、今、車はこういう風な形で車は欲しいと思います。それも、ある程度ないということがありました。出来上がっている、実際皆さんの会社知識を入れて使いこなすというのが条逆に、3 年連続でサービス売上№1 でぜひこういう質問をしてみてくださ件になってきます。その方法はネットということで、本社から表彰されたこいという話題を投げかけます。会社のでもいいと思います。今、P コードでとがありました。なぜ№1 を取れたの社員さんに、「こんなこと知ってる？」検索すると、だいたい出ます。色々なか後で考えるとそのトライアングルがと聞いた時に、答えられるかどうか。8 事例が出ていて、私もそれで救われた非常にチームワークが良かった。3 人割方のメカニックが「え!?」ってなることがあります。それと、予習はいらの長が連携しながら一つの目標に突きかもしれません。そういったものを整ないので、復習をしてください。事例進んだ時、2 倍 3 倍ではなくて数十倍備診断技術ということで、少しだけおノートの作成や、社内会議で「今週、というパワーになっているということ話しさせてもらおうと思います。こんな事例があった」というような発を、私自身が実感しました。皆さんの例えば、日産車ではオートアクティ会社でも、中間管理職の方たちの連携ブテストと言いまして、ライトが勝手そこに至るまでにどこを見たのか？そが重要になってくると思います。に点いたり、ワイパーが勝手に動いたれだけでも会議になると思います。また、特に車屋さんの場合には、ネッりといったことがスキャンツールなしあと、フロントには今こんな世の中なトで注文しても車検はネットではできで、車両だけでできます。入庫した時ので、何でも「簡単ですよ」と受けなませんよね。やはり来ていただく、車にライト点検とかワイパー点検などをいように徹底していただきたいと思い自体がなければ車検のネット販売は基やりますよね。あれを車が勝手にやっます。簡単＝安いという方程式をお客本的にはできないわけです。そういうてくれるのです。マーチからシーマまさんは作ってしまいます。今の修理は面ではある程度恵まれているのではなでやり方はみんな一緒で全部できます。すごく複雑で、修理後もやらなければいかと思います。最終的には車を預かただし、ワイパーは上げた状態で行いけないことがたくさんあることを徹らなければ車検もできません、整備もってください。ワイパーに砂が付いてせいび界 MARCH 2015 vol.590 02 表をしてください。交換して直っても、底してください。＜一部抜粋＞感動夢工場ショップ見学第 30 回研究会高所からでないと見渡せないほど広い鈑金ストールは 12 台分を数えるオートボディアートファクトリー株式会社千葉マツダ千葉市美浜区グループ全拠点からの車体整備をべく、鈑金ストールは 12 台分ある。一手に引き受ける集中センター工場各ストールには床下集塵装置と吊り下㈱千葉マツダの県内 28 店舗の車体げ式カーボンヒーターを完備してあり、整備を一手に引き受けるセンター工場。ほぼすべてのストールで車体修正が可工程管理、設備は共に最新式を誇る。能となっている。これによって、「作業従来は、隣接する新港店と本社のあの部位、難度に関わらず、空いているる長沼店の 2 拠点に車体整備工場を設ストールにすぐ入庫でき、工程管理もけていたが、いずれもレイアウトの制容易になりました」とマネージャーの約から入出庫や作業の流れがスムーズ吉田茂課長は語る。に行えなかった。また、塗装ブースは合計 3 基あり、このことを受けて、作業効率の改善各ブース間をレールとスライドパレッを図ると共に、車体整備の全拠点からトで行き来できるため、こちらも空いのニーズを一極集中させることでさらているブースで適宜塗装に入れるようなる効率化を図るべく、オープンしたになっている。のが同工場である。採光窓と共に LED 照明を採用することで、工場内は非常に明るく保たれている各種機器類はどのストールからも取りやすいよう、中心部に整列させている効率化は機器の充実のみではなく、同時に 12 台が鈑金可能！十分に配慮された工場内の明るさによ効率のみならず明るい作業環境も特徴っても実現されていると言える。天井同工場は事務 4 名＋現場スタッフの採光窓や半透明のオーバースライダ 18 名と、人員の面で見ても車体整備にーシャッターはもちろん、天井照明にオートボディアートファクトリー特化した工場らしいスタッフ配置となは LED を採用している。現状では月千葉県千葉市美浜区新港 174-1 っている。間 200 台をこなしており、さらなる効こうしたスタッフをムダなく活用すせいび界 MARCH 2015 vol.590 率化で 300 台を目指す構えだ。 03 塗装ブースは旧工場からの移設分 1 基を含めて 3 基を備えている電話番号：043-241-1096