大山崎町府営水道料金訴訟 Author(s) - Barrel

Title
財政法判例研究 : 大山崎町府営水道料金訴訟
Author(s)
Citation
会計と監査 (2011), 62(2): 35-43
Issue Date
URL
今本, 啓介
2011-02
http://hdl.handle.net/10252/4526
Rights
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Barrel - Otaru University of Commerce Academic Collections
水道の計画的整備に関する施策を
(二条一項)や、地方公共団体が、
施策を講じなければならないこと
正かつ合理的な使用に関し必要な
らの周辺の清潔保持並びに水の適
が、水源及、び水道施設並びにこれ
水道法は、国及び地方公共団体
を達成するため必要があると認め
た場合において、この法律の目的
都道府県知事は、この要請があっ
ことができ(五条のニ第一項)、
きことを都道府県知事に要請する
整備計画﹂という。)を定めるべ
る基本計画(以下、﹁広域的水道
して、水道の広範的な整備に関す
ときは、関係地方公共団体と共同
な整備を図る必要があると認める
の法律の目的のため水道の広範的
に定められている。まず、受水者
例﹂という。)において次のよう
金等に関する条例(以下﹁本件条
のプロセスは、 Y営水道の供給料
た。この Y営水道の水道料金決定
し、これにより Y営水道を整備し
﹁本件整備計画﹂という。)を策定
り、広域的水道整備計画(以下
士
巾
)
、 B (長 岡 京 市 ) の 要 請 に よ
山崎町)を含む周辺ニ市A (向日
条の二第一項に基づく原告X (大
被告Y (京都府)は、水道法五
f
行政機関による制定法解釈と司法審査一租税法
の場合との比較を視野に入れて一J卒稲田政治公
2号 (
2 3
年)
法研究 7
筆者紹介
1
9
9
6年早稲巨大学政治経済学部政治学科卒業、
2
0
0
4年早稲田大学大学院政治学研究科政治学専攻
博士後期課程単位取得退学。
0
0
7
小標高科大学商学部企業法学科助教授を経て 2
年4
月より現職。
専攻:行政法、租税法、財政法
[主な著作]
f
申告納税制度と源泉徴収制度の関係一申告納税
制度の下での源泉徴収制度のあり方を含めて J税
研1
5
3号 (
2
0
1
0年)
「アメリカ合衆国における行政機関による制定法
論の再検討をめざしてー」務学討究5
9巻 4号
解釈と可法審査は)~(3)一法規命令・行政規則二分
(2009~2010 年)
当たり二五一円とされている(本
3
m当たり一ニ六丹、超過料金は一ぱ
り八七円)(注 3)、従量料金が一
円(平成二0年度からは一ぱ当た
m当たり九二
は、月額基本料は一 3
う(本件条例三条)。 X について
料金を合計したものを月額で支払
合は、その超過分についての超過
が﹁記分水量(注 2)﹂ を 超 え る 場
を、さらに、一日当たりの給水量
応じた従量料金を合計したもの
応じた基本料金と実際の受水量に
供給料金については、基本水量に
る(本件条例二条二項)。そして、
l)
﹂を決定し、受水者に通知す
受水者と協議の上﹁基本水量(注
∞
大山崎町府営水道料金訴訟
ペ iジ行政事件裁判例集掲載(平成二
京都地裁平成二二年三月一八日判決裁判所ホiム
O年伺引第二二号基本水量決定処分取消請求事件(第一事件)・平成二 0年間閉第二九
号不当利得返還請求事件(第ニ事件)
策定し、及びこれを実施するとと
るときは、関係地方公共団体と協
が府営水道を和用する際、 Y知事
小樽商科大学商学部准教授
もに、水道事業及び水道用水供給
議し、かつ、当該都道府県の議会
に対して一日当たりの最大の受水
︹事実の概要︺
事業を経営するに当たっては、そ
の同意を得て、広域的水道整備計
介Z
の適正かつ能率的な運用に努めな
啓R
量を定めて申込をし(本件条例二
本E
画を定めるものとされていた(五
h 、い
ければならないこと(二条の二第
二境)を定めている。そして、
2011
.2
会計と監査
35
,
ま
条一一頃)、これに対して Y知事が、
γ
条の二第二項)。
」司
申込を白紙撤回し、上水道事業経
第二決定が行政処分であるとし
諾)であり、 YはXに対し、意
0年度は四九五八万七000円の
日
、 X の基本水量を一日当たり七
件条例別表︿一二条関係﹀)。
平成一八年一 O 月二二百投票の
金を不当利得として請求できる
て、本件各決定が適法であるか
X長選挙において、府営水道問題
とする旨決定して Xに通
ニ
一
知した(以下﹁本件第一決定﹂と
か否か。
営健全化検討会に参加することを
が主たる争点となり、水道代引下
いう)。 Xは、平成二O 年二丹二
赤字を計上していた。また、 X の
いたが、地下水低下や地下水の水
げを公約とした X代表者が当選し
七日、 Yに対し、一日当たりの最
Xは、住民約一万五000人の
質悪化によりかねてから地下水保
た
。 Xは上記公約を踏まえ、平成
mと定め
大の受水水量を三四O七3
否か。
全や代替水源の確保が検討してい
一九年二月に二度にわたり、 Yと
て申込をした(以下﹁本件第二申
求めた。その後、 XとYとの問で
た
。
の間で、本件協定書で定められた
込﹂という)。本件第二申込につ
水道料金はA、Bなどの他の地方
平成二一年一 O 月一日に Y営水
一日当たり配分水量七三003mの
いても、 XとY の関で依頼書と回
普通地方公共団体で、地方公営企
道が関連したが、 Xは、それ以降
引下げ等による健全化について交
答書のやりとりがされた後、 Y
③本件第一決定及び本件第二決定
平成一八年度まで毎年、平成一 O
渉を行った。また、それ以外に
は、平成二0年四月二四日、 X の
照会書と回答書がやりとりされた
年三月一ニO 日付けで Y知事と X長
も、出向年一月から二月にかけて、
基本水量を一日当たり七三
公共団体に比べ、高額となってい
の 間 で 締 結 さ れ た ﹁Y 営 水 道 O
企業局長又は企業局次長との聞で
とする旨決定して Xに通知した
業である水道事業を経営してい
(乙訓)浄水場(仮称)に係る施
計七回にもわたって交渉を繰り返
(以下﹁本件第二決定﹂という。)。
が契約に基づく意患表示(承
設整備等に関する協定書﹂(以下
した。しかしながら、本件協定書
そこで Xは、本件第一決定及び本
後
、 Yは、平成一九年一二月二七
﹁本件協定書﹂という。)に基づ
に基づく一日当たり配分水量七、
件第二決定の取消請求(第一事
後の供給料金のあり方について﹂
一七頁(平成二二年一一月、
ミ
た
。
き、基本水量を一日当たり七二一
三
件)、及、び X - Yの 意 思 の 合 致 を
0H¥HN
¥F
htSF¥K022
巧考委・同)百円 W︺
可
。
円
。
・5
印E
る
。 Xは従来水源を地下水として
事は、同申込水量で給付する決定
の間で交渉が成立することはなか
超える基本水量について不当利得
Y知
ただ、 X の水道事業は、 Y営水
z
q
E
H
H己において
品
川
町
出
ωhF
一万二Ooodを要望していたも
(
注 4) 同様の協定は、 A - Bとも締
結されていた。
なお、 Xは当初一日最大受水量
閲覧可能)。
∞
記
、
吋
印
。
ている。京都府営水道事業経営懇
談会﹁第七次提言三浄水場接続
水量﹂をいう(本件条例別表(三
条関係))。
(
注 3) なお、 Xの属する O系におい
ては、他の Y営水道との接続を機
に、基本料金の値下げが提言され
を受水者に配分した一日当たりの
(
注 2) ﹁配分水量一﹂とは、﹁知事が受
水者と協議の上、給水能力の水量
(
注 l) ﹁基本水量一﹂とは、﹁年間にお
ける一日当たりの最大の給水量﹂
をいう(本件条例ニ条二項)。
思の合致を超える部分の基本料
をしていた(注 4)。
った。
ood
道開通前の平成一一年度には三八
返還請求(第二事件)を行った。
争点は、次の三点である。
ood
一 000円の黒字を計上し
五O万
Xは、平成一九年二月二七日、
Yに 対 し 、 一 日 当 た り の 最 大 の 受
①Y の本案前の主張として第一事
o
ていたが、 Y営水道開通後の平成
水量一を三田O七ぱと定めて申込を
件について訴えの利益があるか。
odとする給水申込を行い、
一二年度から平成一九年度までの
した(以下﹁本件第一申込﹂とい
②Y の し た 本 件 第 一 決 定 及 び 本 件
Yと
八年間に合計八億四000万円を
、 X に対し、本件第一
う
)
。 Yは
ood の引下げについて、
超える累積赤字を計上し、平成二
36
2011
.2 会計と監査
政活動とは、行政庁による公権力
り配分水量が七一一一
のの、本件協定において一日当た
第一事件の請求に係る部分は、訴
﹁そうすると、本件訴えのうち、
解するのが相当である﹂。
上の法律関係に基づく法律行為と
むしろ、行政行為とは異なる公法
認められる行政活動とはいえず、
決定及び本件第二決定は処分性が
上の点にかんがみれば、本件第一
とはいい難いことが認められ、以
処分であることを前提としている
例自体も、基本水量の決定が行政
下に規定されているにすぎず、条
(給水の申込み等)との見出しの
にも何らの規定がなく、むしろ
同一毘の決定は、条例の名称にも趣旨
﹁条例自体は、:::基本水量に
るものと解するのが相当である﹂。
定書に基づく予約の効果が脊続す
く変更がなされない以上、本件協
るというべきであり、協議に基づ
るとの合意に至ることが必要であ
XとY の協議の上、これを変更す
異なる申込み及、び決定をするには、
ような予約の下で、本件協定書と
あると認められる。そして、この
関する公法上の給水契約の予約で
締結は XとYとの聞の基本水量に
るべきものであり、本件協定書の
X の申込及び Y の 決 定 の 基 本 と な
た本件協定書は、給水についての
る。こうした経緯を経て作成され
いというべきである﹂。
X の不当利得返還請求は理由がな
は﹃法律上の原因﹄があるから、
前 提 と す る X の基本料金の支払に
﹁以上によれば、本件協定書を
をすることは許されない:::﹂。
り
、 Xが 一 方 的 に こ の よ う な 要 求
を同意するなどの事情のない限
本水量の減額分を受け入れること
あり、これらの地方公共団体が基
が増加することに直結するもので
ことは、他の地方公共団体の負担
ということもできない¥
﹁
Xが 基 本 水 量 の 減 額 を 求 め る
oodとされた
の行使として行われる国民の権利
えの利益がないことになり、争点
関する給水の予約をすること自体
るものである。
[判旨︺
一部請求却下、
一部請求棄却
が、これは浄水場の施設能力によ
義務の範囲を形成し又はその範圏
②:::について判断するまでもな
ご般に処分性が認められる行
本判決は、町である行政主体
X の取消訴訟の可否について
︹評釈︺
を具体的に確定する行為をいうと
を明示的に禁止しているわけでは
例に反するものとまでいうことは
ないから、本件協定書の締結が条
く、同部分は却下を免れない﹂。
争点③(不当利得詰求の是
ころ、本件第一決定及び本件第二
決 定 は 、 地 方 公 共 団 体 で あ るYが
同じく地方公共団体である Xに対
量一﹄の決定は、 Y知 事 が 一 方 的 に
経緯は、 Y のXに 対 す る 一 方 的 な
﹁:・・・・本件協定書の締結に至る
少なくとも協議の機会は提供され
いて協議自体は行われているか、
定に当たって、 XとYとの聞にお
﹁本件第一決定及び本件第二決
て、従来いかなる範囲で原告適格
の原告適格である。この点につい
開題になるのが行政主体である X
を求めたものである。ここでまず
の長の行った処分に対して取消し
(X) が そ の 町 を 包 摂 す る 府 (Y)
行うのではなく、市町からの申込
押し付けといったものではなく
ているということができる。した
を認めるかについて争いがあった。
できない﹂。
を受けて協議の上で行うものであ
むしろ、 X の要望等をふまえ、 X
がって、本件第一決定及び本件第
例えば雄川一郎は、地方公共冨
非)について
ること、基本料金の徴収につい
の意向を十分に尊重しながらなさ
二決定に至る手続に瑞庇があった
してしたものであること、﹃年間
て、滞納処分のM
mによることがで
れたものであるということができ
における一日当たりの最大の給水
きるとの規定はないこと、基本水
2011.2
会計と監査
37
1
い本
て件争
第点
二①
決(
定本
の件
処第
分一
性決
〉定
に及
つび
上で、国又は都道府県の監督ない
を否定することができないとした
主体である以上、一般的な出訴権
体が公法上または私法上の権利の
81
易に承認されない傾向にある︿注
て出訴する場合には原告適格は容
なり、行政主体固有の資格におい
も原告適格は認められるというこ
律上の利益があれば、行政主体に
に対する処分の取消しを求める法
されず、私人の場合と同様、自己
掛かりにして処分性が認められる
場合には、当該法律の仕組みを手
による権利変動が予定されている
定において契約ではなく行政行為
し関与の処分に対する出訴の可否
侵害された場合の原告適格の有無
本判決は、行政主体が財産権を
一決定及び本件第二決定の処分性
2 次に問問題となるのが、本件第
最高裁は時に、法律が争訟手段と
処分性肯定の手掛かりとして、
ことがあるとされてきた︿注目)。
は留保しつつも、それ以外の処分
が問題になるケi スである。行政
して不服申立てや取消訴訟を定め
とであろう。
については出訴が認められるとし
である。
ていることに着目してきた(注目)。
主体である地方公共団体の原告適
取消訴訟の対象たる﹁処分その
最高裁は、給付行政において処
ている(控 5 1
格の有無については特に論じず、
他公権力の行使﹂について、判例
これに対して塩野宏は、国家関
専ら次に検討する本件第一決定及
の認め方が﹁鷹揚﹂在日)ないし
与が裁定的関与である場合(例え
することが法律上認められている
﹁大雑把﹂(注目)とされた事例が、
分性を認定するに当たって、これ
もの﹂とすることが確立されてお
労働者災害補償保険法ニ三条一項
上、﹁公権力の主体たる国または
このように、裁判所が地方公共
り(最判昭和三九・一 0 ・一一九民
二号(当時、現同法二九条一項二
び本件第二決定の処分性の有無に
頁))を含めて、地方公共団体に
団体の原告適格の有無について特
集 一 八 巻 八 号 一 八O 九頁)、本判
号)に基づく労災就学援護費不支
ば、国民健康保険審査会による圏
裁判所による救済が認められなけ
に検討せず、専ら取消請求の対象
決もこれに従っている。ただ、本
らの点に頼るだけではなく、法の
ればならないとする(注 6)。
となっている処分の処分性の有無
件における Y知事による基本水量一 給の決定が争われた最判平成一五
公共団体が行う行為のうち、その
思うに、行政主体は法人格を有
を検討することによって取消訴訟
・九・四判時一八四一号八九頁
ついて論じることによって、本件
する権利義務の帰属主体であるか
を不適法とする方法は、最判昭和
の決定は、対象が地方公共団体で
(以下、﹁平成一五年最判乙であ
民健康保険審査決定に対して市が
ら、当事者能力は否定すべきでは
五三・二一・八民集三二巻九号一
はあるものの典型的な給付行政で
る。この判決は、労働者災害補償
体系的解釈によって処分性を認め
なく、自己に対する処分の取消し
六一七頁(成田新幹線計画認可取
あり、処分性の有無が問題とな
保険法に基づく遺族補償年金等の
行為によって、直接国民の権利義
を求めるにつき法律上の利益があ
消訴訟)(注 9)等 に も 見 ら れ る と
る。すなわち、給付行政について
受給者が外留の大学に進学した子
取消訴訟が不適法であることを導
るならば行政主体には原告適格を
ころである。いずれにせよ、財産
は従来、実質的に対等性を本質と
の学資に係る労災就学援護費の支
取消請求する場合(最判昭和四九
認めるべきであろう(住之。しか
権が問問題とならない場合に行政主
するものである(注叩)から、特別
給申請をしたところ、行政庁であ
てきた。中でも論者により処分性
し、裁判例をみると、行政主体が
体が取消訴訟を提起できるかにつ
の規定がない眠り契約方式の推定
る中央労働基準監督署長から、同
務を形成しまたはその範囲を確定
財産権を侵害されたとして出訴す
いて、判例においても、少なくと
が働く在日)が、法律の特別に規
いている。
る場合には原告適格が認められる
も行政主体の当事者適格は問題と
.五・一一一O民集二八巻四号五九四
が、権利利益の内容が財産権と異
38
2011
.2 会計と監査
する事務は、事業場の所在地を管
いて、労災就学援護費の支給に関
補償保険法施行規則一条三項にお
られた労働省令である労働者災害
働者災害補償保険法を受けて定め
この判決において最高裁は、労
である。
たため、その取消しを求めたもの
護費を支給しない旨の決定を受け
に当たらないとして、労災就学援
となる学校教育法一条所定の学校
大学が労災就学援護費の支給対象
訟の対象となる行政処分に当た
を有するものであるから、抗告訴
注︺に連接影響を及ぼす法的効果
災就学援護費の支給請求権/筆者
働者又はその遺族の上記権利︹労
行う公権力の行使であり、被災労
る優越的地位に基づいて一方的に
は不支給の決定は、法を根拠とす
長の行う労災就学援護費の支給又
る﹂ことから、﹁労働基準監督署
なければならないこととされてい
決定し、その旨を申請者に通知し
取ったときは、支給、不支給等を
の併によることができるとの規定
本料金の徴収について、滞納処分
で行うものであることへ③﹁基
市町からの申込を受けて協議の上
知事が一方的に行うのではなく、
りの最大の給水量﹄の決定は、 Y
とヘ②﹁﹃年間における一日当た
るX に 対 し て し た も の で あ る こ
ある Yが同じく地方公共団体であ
本判決は、①﹁地方公共団体で
て処分を構成しうるか。
決定のプロセスは法的仕組みとし
では、本件において、基本水量
一二一二条の一二)から、﹁滞納処分
より処分することができる(問法
納付しないときは滞納処分の例に
ず使用料を指定された期限までに
条)、督促を受けたにもかかわら
収することができ(同法ニ二五
設の利用に当たっては使用料を徴
法二四四条)に当たるが、公の施
営水道は﹁公の施設﹂(地方自治
思われる。また、③について、府
認めない理由にはならないように
が認められると思われ、処分性を
利が変動する場合には当然処分性
所定の要件を具備する者に対し、
事由、支給手続等を定めており、
対象者、支給額、支給期間、欠格
おいて、﹁労災就学援護費の支給
﹁労災就学等援護費支給要綱﹂に
労働省労働基準局長通達の別添
援護費の支給について﹂と題する
向にあると思われる。ただ、平成
ける処分性について広く認める傾
も、近時の判例は、給付行政にお
ところであるが、いずれにして
ることに対して批判がある(注目
逆算して法的仕組みを認定してい
なく法規性を欠く下位規範を元に
この判決に対しては、法律では
に処分性はないとしている。
いこと﹂を理由に基本水量の決定
ことを前提としているとはいい難
基本水量の決定が行政処分である
れているにすぎず、条例自体も、
申込等)との見出しの下に規定さ
らの規定がなく、むしろ(給水の
定は、条例の名称にも趣旨にも何
はないこと﹂、④﹁基本水量の決
ば基本水量の決定の処分がされる
定が条例になくとも、申込があれ
と、基本水量一の決定についての規
式がとられていることに鑑みる
も 、 行 政 手 続 法 上 申 請 l 処分の形
うに思われる。さらに④について
処分性百定の根拠とはならないよ
はない﹂とはいえないと思われ、
の例によることができるとの規定
により地方公共団体の構成員の権
轄する労働基準監督署長が行うと
る﹂と削判断した。
所定額の労災就学援護費を支給す
一五年最判の射程を考える捺、平
(控げ)。
規定されていること、﹁労災就学
ること、労災就学援護費の支給を
成一五年最判が平成一六年行訴法
る事業場の所在地を管轄する労働
が行われている以前の事例である
行訴法改正で当事者訴訟の活性化
した通りであり、基本水量の決定
原告適格が認められることは前述
行政主体である地方公共団体にも
きな特色に、市町からの申込を受
ある。基本水量の決定における大
定されると思われる。問題は②で
できるように思われ、処分性は肯
基準監督署長に提出しなければな
ことは考慮に入れる必要があろう
の取消しを求める利益があれば、
という仕組みがあると読むことが
受けようとする者は、労災就学等
改正前の事案であり、平成二ハ年
①について、自己に対する処分
援護費支給申請書を業務災害に係
らず、同署長は、問申請書を受け
2011
.2
会計と監査
39
けて協議により決定することがあ
ると思われるが、協議による決定
という場合、一方性は減ずること
となり、通常の処分とは大きく異
なることになる。また本件の場
合、協議で決定された基本水量
は
、 Y営 水 道 の 施 設 整 備 に か か る
費用の X ・A ・B間 で の 配 分 を 元
にしたものであり、毎年申込を行
いY知事が決定を行うという形は
とられているものの、実態は XA ・B間での協議で決められてい
るものである。それゆえ、本件の
場合は基本水量の決定の仕組みに
行政行為的な契機を見出すことは
できず、本判決も述べるように、
処分性はないといわざるを得ない
であろう。
(
注 5) 雄川一郎﹁地方公共団体の行
政争訟﹂雄川一郎論文集第二巻
﹃行政争訟の理論﹄(有斐問、一九
八六年)四二六頁。
(
注6) 塩野宏﹁地方公共団体の法的
地位論覚書き﹂塩野宏﹃閣と地方
公共団体﹄一ニ七頁(有斐関、一九
九O年
)
。
(
注 7) 秋山義昭﹁取消訴訟における
行政機関の出訴資格﹂商学討究五
八巻一号三頁(二O O七年)。
(
注8) 寺田友子﹁行政組織の原告適
格﹂民商法雑誌八三巻二号二五八
頁(一九八O年)。最近では、い
わゆるサテライト目白訴訟におい
て地元地方公共自体の原告適格が
問題となったが、裁判所は、﹁本
件許可処分は、場外率券売場の設
置に関する一殻的禁止を解除する
にとどまるものであって、その法
律上の効果として、誼接第三者で
ある地元自治体の権利を侵害し、
あるいは何らかの不利益を受忍さ
せる法的効果を有するものではな
い﹂こと、﹁場外車券売場設置許
可制度の自的、法には、地元自治
体の留別的利益を直接保護するこ
とを目的とする明文の規定が存し
ないばかりか、前記許可制度が地
元自治体の個別的利益を保護する
趣旨であることをうかがわせるよ
うな規定が存しないこと、法は場
外車券売場の許可基準について具
体的に規定することなく、これを
命令に委任していることからする
と、前記許可制度によって、法が
一般的公益と別に地元自治体の個
別的利益を保護する趣旨であると
解するのは困難である﹂ことか
ら、地元地方公共団体の原告適格
を否定した(大分地判平成一五・
一・二八判タ一一三九号八三頁)。
(
注 9) 成田新幹線計画認可取消訴訟
で最高裁は、原告適格については
言及せず、当該認可が﹁上級行政
機関としての運輸大臣が下級行政
機関としての日本鉄道建設公団に
対しその作成した本件工事実施計
画の整備計画との整合性等を審査
してなす監督手段としての承認の
性質を有するもので、行政機関相
互の行為と問視すべきものであ
り、行政行為として外部に対する
効力を有するものではなく、ま
た、これによって直接霞民の権利
義務を形成し、又はその範囲を確
定する効果を伴うものではないか
ら、抗告訴訟の対象となる行政処
分にあたらない﹂との原審判断を
是認した。なお、一審(東京地判
昭和四七・二了二三行集二三巻
一ニ号九三四頁)・控訴審(東京
高判昭和四八・一 0 ・二四民集三
二巻九号二ハ五一頁)でも原告適
格については言及していない。
(控凶)大浜啓吉﹃行政法総論(新
版)﹄二七五頁(岩波書底、二 O
O六年)。
(注孔)塩野宏司行政法I ︹第五版︺
行政法総論﹄一九O頁(有斐関、
二O O九年)。この推定の一般論
に疑問を呈するものとして、出本
隆司﹁処分性付行政行為の法律上
の根拠、給付行政における処分
性﹂法学教室三三一号一一一一真
(
ニO O八年)。
(注ロ)塩野宏・前掲書(注目)・一
九一頁、及び塩野宏﹃行政法立
︹第五版︺行政救済法﹄一 O 五頁
(有斐閣、二 O 一
O年)。小早川光
郎は、このように契約締結拒否等
の実質をもっ行為に対して不服申
立てと同じ手続で処理されること
について、契約と行政行為の交錯
がみられるとする。小早川光郎
﹁契約と行政行為﹂﹃岩波講座基本
法学四l 契約﹄一二九頁(岩波書
底、一九八三年)。
(注目)塩野宏・前掲豊富(注目)・一
O五頁。
(注は)山本隆司・前掲論文(注目)
・二三頁。
(注目)太田匡彦﹁労災就学援護費の
支給に関する決定﹂別冊ジュリス
ト行政判例吉選 E [第五版]一ニ四
三頁(二 O O六年)。
(注目)塩野宏・前掲書(注目)・一
O六頁。なお、最高裁は﹁通達﹂
か﹁法律﹂かという区分よりも処
分形式を採用する保険給付との比
較をすることによって処分性の有
無を判断したとする見解もある。
米田雅宏・判例研究・法学六九巻
三号三七一頁(一一 O O五年)。
(注口)太田匡彦・前掲評釈(注目)
-二一四三頁において、平成一五年
最判の射程と評価は当事者訴訟に
よる救済が如何に実接されている
かによって定まることが指摘され
ている。なお、行訴法改正後の事
案である東京地判平成一八・九・
一二判例集未登載は、中小企業基
盤人材確保助成金を支給しないと
の都道府県センター長の決定に対
40
2011
.2 会計と監査
定書と同様の協定が A長・ B長の
いて行われたものであり、本件協
間で締結された本件協定書に基づ
において、協定の相手方に対し、
あり、﹁処分業者が、公害防止協定
課すものでないことは明らか﹂で
理施設の使用を継続すべき義務を
許可が効力を有する限り事業や処
設設置許可が﹁処分業者に対し、
法による知事の産業廃棄物処理施
害防止協定について、廃棄物処理
理施設の使用期限が定められた公
なるが、最高裁は、産業廃棄物処
ると法的効力が認められることに
契約説の対立があり、契約説を採
って、紳士協定説・行政指導説・
ては、周知の通りその性質をめぐ
典型例である公害防止協定につい
例えば、行政対私人間の協定の
題となってきた。
の法的性質がいかなるものかが問
れてきた。そこで、こうした協定
政機関間)においても多く用いら
のように行政関(行政主体関・行
た行政対私人間のみならず、本件
れ、引き受けるものとする配分水
ても同様の協定がそれぞれで結ば
れる。また、周辺の A ・Bにおい
り、これに基づいて料金が算定さ
とする﹁配分水量﹂の定めがあ
の、協定にはXが引き受けるもの
定という形はとられているもの
う(注目。本件の場合、確かに協
法的効力を持つことが承認されよ
は、行政対私人間の協定と同様、
とが多いとされるが、内容如何で
紳士協定的な約束が用いられるこ
3 行政問では内容が明確でない
を持つことが認められている。
ならば、公害防止協定が法的効力
止協定の内容が法律に抵触しない
つまり、特例においても、公害防
下﹁平成一二年最鞘﹂という﹀)。
.
一 O判時二O五八号五三頁︿以
判断している︿最判平成一二・七
力を否定することはできない﹂と
ことから、﹁期限条項の法的拘束
同法に何ら抵触するものではない﹂
の水量を受水者に配分した一日当
事が受水者と協議の上、給水能力
語である。﹁配分水量﹂とは、知
られている﹁配分水量﹂という用
第一に、本件協定書の中で用い
下三点指摘しておく。
の問題があるように思われる。以
4 ただ、本件協定書にいくつか
示内容は妥当であるといえよう
を受けることとなり、本判決の判
ものではなく、本件協定書の影響
意思の合致のみによって成立する
上の契約によるものではないため
となると、本件決定は通常の私法
あると言わざるを得ないであろう。
れず、本件協定書には法的効力が
を減らして申し込むことは認めら
にして一日当たりの最大の受水量
れゆえ、 Xは、本件協定書を反故
誼接影響を与えることとなる。そ
ならず国や A - Bの経費負担にも
分水量一一を変更するならば、 Y のみ
め
、 Xが引き受けるものとする配
本料金も決められている。そのた
して取消し等を求めるとともに併
合的に当事者訴訟で助成金を受け
られる地位の確認を求めた事例で
あるが、裁判所は、﹁︹担当センタ
ー長の︺支給決定が、申請者の申
請に基づき、行政庁の優越的地位
に基づく行為として行われること
を予定していることをうかがわせ
るような規定は﹂関係各法令に存
在しないとして取消訴訟を認め
ず、当事者訴訟を適法として、平
成一五年最判の射程が一雇用者に支
給されるものについては及ばない
としており、特に行訴法改正後の
給付行政における処分性の範囲の
限界事例として注目される。
間でも締結されていたが、ここで
その事業や処理施設を将来廃止す
量が定められている。これらの配
たりの水量のことである(本件条
本件決定は、 Y知事と X長の
った合意文書による行政手法は、
する期間内に事業や処理施設が廃
あり、その結果、許可が効力を有
あり、経費の償還計調に沿って基
備にかかった経費の配分のことで
実際は投資した水源開発や施設整
協議で決めた上で、さらに配分水
の最大の給水量である基本水量を
例別表一一一条関係)が、一日当たり
0
本件協定書の性質について検討す
る旨を約束することは、処分業者
分水量一は、水量一とはいうものの、
本件協定書の性質と陣題点
る
。
自身の自由な判断で行えることで
給付行政のみならず権力行政にお
止されることがあったとしても、
ところで、﹁O O協定﹂とい
いても注目されており(注目、ま
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.2
会計と監査
4
1
1
2
本水量と配分水量一が等しいことが
であろうか。本件協定書では、基
に超過料金を取るという趣旨なの
めておいて記分水量を超えた場合
を下回る配分水量一をあらかじめ決
不明である。あるいは、基本水量
量を協議で決める必要があるのか
は、市町が毎年、基本水量を Y知
る。本判決は、﹁︹本件︺条例自体
していることに開題はないかであ
れを定める(本件協定書四条)と
疑義が生じたとき﹂に協議してこ
項又はこの協定書の事項について
て、﹁この協定書に定めのない事
いし規則のレベルで基本水量一の固
は合理的であると思われ、条例な
本水量を毎年間定させること自体
から、総水量が変わらない限り基
関での費用償還の配分であること
ける基本水量は、実擦には自治体
ましいように思われる。本件にお
いし規則のレベルで定める方が望
(注目)安達和志﹁行政上の契約・協
事に申し込まなければならず、他
決定し、通知するとしているだけ
前提とされているようにみえる
第二に、本件条例は基本水量決
であり、基本水量に関する給水契
定の法的性質﹂芝治義一・小早川
光郎・字賀克也編﹃ジュリスト増
刊行政法の争点[第三版]﹄三六
定を明示しても問問題は生じないで
定のプロセスとして﹁毎年、年間
約の予約をすること岳体を明示的
方、知事は、申込を受けたとき
:における一日当たりの最大の
に禁止しているわけではないか
が、法的効力を持った協定におい
受水量一を定めて、:::申し込まな
ら、本件協定書一の締結が︹本件︺
あろう。
ければならない(傍点筆者)﹂(本
条例に反するものとまでいうこと
は、市町と協議のよ、基本水量を
件条例二条一項)と定めており、
本水量が毎年変動することを本件
ては明確性が必要となろう。
条例上は基本水量が毎年変動する
ことを想定しているようにみえる
条例が前提としているという解釈
に思われる点である。つまり、少
うことの意味が失われているよう
求めているとすれば、本件協定書
じようにすることを本件協定書が
に関する給水契約の予約を毎年同
定することとなっているが、具体
的にどのような状態で協議手続を
履践したことになるかについては
問題がある。本判決は、﹁XとY
との聞において協議自体が行われ
ているか、少なくとも協議の機会
は提供されている﹂ことを認定し
て、協議手続に暇疫がなかったと
している。ただ、裁判所は協議内
容にまでは立ち入っていないよう
にみえる。
2 一般に手続として協議が行わ
れる場合、協議内容は具体的でな
ければならず、決定をする傑が結
論ありきで協議を行ったり、単に
協議の機会を提供するだけでは、
原則的に協議手続を履践したとは
いえないと思われ、協議手続が履
践されているかを判断する際には
具体的な協議内容も考慮に入れる
必要があると思われる。もっと
も、決定の相手方が協議を拒否す
ついて、藤田香﹃環境税制改革の
研究﹄一七一一良以下(ミネルヴア
断の要素の一つとなるように思わ
場合は、その協議手続の態様が判
他の相手方とも協議を行っている
践されたと解されよう。その際、
の機会の提供、だけで協議手続が履
るなどの場合には、例外的に協議
水量を﹁当該市町と協議の上﹂決
本件において、 Y知事は基本
協議手続の内容
書一房、ニO O一年)参照。
合開発における下流負担金制度に
負担金を挙げる。なお、琵琶湖総
ものの例として、琵琶湖総合開発
阿部泰隆は、地方公共屈体の長が
一種の協定を結び将来を拘束する
頁(二O O四年)。
(注印)阿部泰隆﹃行政法解釈学I﹄
四三O頁(有斐閣、二O O八年)。
が、本件協定書では配分水量が毘
を行っていない。ただ、基本水量
なくとも本件条例は基本水量が毎
が本件条例に反すると解釈する余
はできない﹂と判示しており、基
定されているため、毎年申込を行
年変動することを前提に毎年市町
地があるように思われる。
第三に、基本水量を実質的に決
に申し込ませるという建前を取っ
ているようにみえるが、基本水量
めている本件協定書のようなもの
は、法的効力を疑われない条例な
ないし配分水量が本件協定書によ
って基本的には毎年固定されてい
1
4
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.2 会計と監査
どの経営合理化策を協議している
討会﹂を結成し、浄水場の集約な
がYと﹁上水道事業経営健全化検
れる。本件の場合、例えば A ・B
減額され、経費讃還計画の前提条
負担する一日当たりの基本料金も
本水量一の減量を求めた場合、 X の
るため、もし Xが本件のように基
長の間でもそれぞれ締結されてい
ある中小路健吾府会議員から有
府営水道事業経営懇談会委員で
一本件の背景については、京都
︹付記︺
認められる﹂ことから、基本水
形成すること:::が条例により
立つ受水市町の権利義務を直裁
係では﹁国民﹂と開一の地位に
契約の相手方として、 Yとの関
減量後の基本水量についても一ぱ
Xの詰求では考慮されておらず、
た。控訴審判決においては、
いて出され、報告後これに接し
二・九・三O判例集未登載にお
二控訴審判決が大阪高判平成二
町長が落選し、新町長は同年一
れ、本件訴訟を提起した当時の
ったが、 Xにおいて平成二二年
一
O 月一七日に町長選挙が行わ
三 Xは上告を行うとのことであ
よって、行政契約たる水道用水
が行う行為のうち、その行為に
(注目)が、 Xはこれに参加してい
件が崩れる。また、経費償還計画
益な話を伺えた。ここに感謝し
当たりの基本料金が変わらないこ
﹁基本水量の決定は、公権力の
一一月六日に上告を取り下げた。
能性さえあると思われる。
ない点も考慮に入れる必要があろ
の前提条件を崩さないために、一
量の決定の処分性を甫定した。
とが前提とされている点で妥当で
主体たる地方公共団体である Y
との違法性が問題であり、このこ
v
つ
たい
ないと思われる。
る可能性がある(注引)。この点が
ぱ当たりの基本料金が値上げされ
(注却)京都新聞二O O七年九月一一
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門m
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g
- で参照可。
能(二 O一O年七
円
月一七日確認)。
不当利得返還請求の是非
3 むしろ本件の場合、一日当た
oodとするこ
る部分の基本料金について不当利
とを直裁に確認する方が望ましい
り基本水量を七三
得返還請求しているが、このよう
と思われるが、本件協定書に殻庇
本件では、意患の合致を超え
な請求の仕方は適切か。
に顎庇があったともいえないこと
があるとはいえないし、前述した
備にかかった経費償還の前提とな
を考えると、この基本水量の決定
2 本件における基本水量は、基
っており、経費償還計画を立てる
に違法性があるとはいえないであ
ように、基本水量決定の際の協議
上で、一日当たり基本水量に一ぱ
ろう。
本料金とともに水源開発や施設整
当たり基本料金を乗じた一日当た
一つとなる。また、本件協定書と
における X の負担は変わらない可
(注幻)基本水量が減したとして
も
、 A - Bとの関係で、経費償還
りの基本料金の額は重要な要素の
同様の協定書が Y知事と A長・ B
2011.2
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