平成二十五年度入学式式辞

平成二十五年度
入学式式辞
例年になく早い春の訪れ、新緑の香りに、生
命の息吹を感じる今日のこの良き日に、入学式
を迎えられた一〇〇名の新入生の皆さん、入学
おめでとう。そして、保護者の皆様方にも心よ
りお喜び申しあげます。おめでとうございます。
また、四街道市長佐渡斉様をはじめ、市議
会、教育委員会、学区小学校、地域の皆様と、
このようにたくさんのご来賓の皆様方のご臨席
をいただき、栄えある入学式を挙行できますこ
とに、厚く御礼申し上げます。ありがとうござ
います。
さて、新入生の皆さん。皆さんは、中学生と
して、今、そのスタートラインに立ちました。
未知の世界にとまどいもあるでしょうが、何事
にも積極的に挑戦し、関わる世界を広げていっ
て欲しいと思います。わからないことは、上級
生がその手本を見せてくれます。私たちも負け
てはいられない、と上級生のあと追って頑張る
君たちの姿を早く見たいと思っています。楽し
く充実した中学校生活を過ごしてください。
ここで君たちの入学にあたり、学校の教育目
標について少しお話をします。
千代田中には、君たちの成長を願って教育目
標というものが定められています。『夢の実現
に向けて、粘り強く取り組む生徒の育成』これ
が、千代田中の学校教育目標です。こんな生徒
になって欲しい、という願いであり、こんな生
徒に成長できるよう先生たちもしっかりと君た
ちと向き合っていこう、そんな意気込みを込め
ています。
さて、『夢の実現に向けて』ですが、「夢」
とは、こんな自分になりたい、こんなことをし
てみたい、こんなことができるようになりたい、
ということですね。これを将来の自分像と言い
ます。科学者になりたい、スポーツ選手になり
たい、あるいは英語ができるようになって海外
で仕事がしてみたい、ロボットを開発する仕事
に就いてみたい、そんな夢もあり得ます。こう
した将来の自分像、将来の自分の姿に近づくた
めの『自分づくり』その準備期間が中学校生活
なのです。もしかすると、まだ夢が見つかって
いない、という人もいるかもしれませんね。夢
探し、自分探しも含めて、準備期間と考えてく
ださい。その準備期間である中学校生活の中で、
たくさんのことを学んで、たくさんのことを経
験して、夢を実現する力を蓄えましょう。それ
もただ待っているだけではだめ、自分から進ん
で学習と経験を積み重ねていって欲しいと思い
ます。
次に、教育目標の後半『粘り強く取り組もう』
についてです。「粘り強く」とはどういうこと
でしょうか。物事に取り組んでいるときに、そ
う容易くはできないことがしばしばあります。
ことに中学生ともなれば、たくさんの困難にぶ
つかるでしょう。失敗も一度や二度ではないか
もしれません。ですが、たった一度うまくいか
ないからといって諦めてはいけません。失敗し
たからといって、そのことから逃げてはいけま
せん。むしろそこから始まるのです。社会に出
たら、より多くの困難が待っています。その困
難を乗り越える力を、この中学生時代に蓄える
のです。困難に巡り会っても、一度や二度の失
敗に見舞われても、くじけず、諦めず、粘り強
く取り組みましょう。
皆さんの教室の黒板の上には、今、話をした
教育目標を君たち向けに『夢の実現に向けて粘
り強く取り組もう』として掲げています。これ
を目にしたときに、今の話を思い出して、今は
夢を実現する準備期間なのだ、失敗したって負
けないぞ、と充実した中学校生活を過ごしてく
れることを期待しています。先生たちもできる
限りみんなの活動をサポートをしていきます。
後に控えている上級生たちとともに頑張りまし
ょう。
次に、保護者の皆様に申し上げます。
本日より一〇〇名の大切なお子さまをお預か
りいたします。思春期の多感な時期に突入しま
すので、予期せぬこともあろうかと思います。
ご家庭でも、保護者として、社会人として、ま
た人生の先輩として、たくさんのことをお子さ
まと語っていただきたいと思います。家庭と学
校とがそれぞれの役割を果たしながら、お子さ
まの健やかな成長に関わっていきたいと考えま
す。職員一丸となって教育活動に努めてまいり
ますので、保護者の皆様のご理解とご協力をよ
ろしくお願いいたします。
また、おいでのご来賓の皆様方には、引き続
き本校の教育活動に暖かいご支持、ご支援をお
願い申し上げます。
最後になりましたが、本日入学した一〇〇名
の生徒の、充実した学校生活を目指して全力で
取り組むことを誓い、式辞といたします。
平成二十五年四月八日
四街道市立千代田中学校長
角井一郎

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