問題の気づきと評価 知能検査等の活用 学習の問題への気づき 作業、発言、行動、態度 <観察等> 試験の成績、教科毎の差異 <テスト等> 評 価 Wakayama University Eda Yusuke 各教科の成績評価 → 親の認識 学習能力の評価 ×「小3程度の学力」「10歳ぐらいの能力」 根拠がない 偏見につながる 使わないようにする 小学生の教科内容と学力の実際 小学校4年生の問題 352×746 3-6÷2+2 12×3+6÷2 知能の分布 5年生での正答率(男子) 66.9% 71.9% 56.7% 自然の現象.偶然性によるデータの分布 黒須・天野,1992年,調査対象:東京都30校,1,160名 中学3年生での定着率が50%以下だった教育漢字 看 版 勤 厳 勧 講 令 訪 承 採 鋼 専 候 可 額 快 資 宣 討 署 奮 俵 蔵 損 就 策 展 否 敵 需 (この他43文字) 飛田・小林,1983年 日本人の成人男性の身長 平均±1SD 170㎝±6㎝ (仮定) 164~176㎝の間に約68%の成人男性がいる 知能の分布 IQ(知能指数) 平均 100±15 (ウェクスラー検査) 85~115の間に 約 68.3%の子どもがいる 70~85 〃 約 13.6% 〃 55~70 〃 約 2.15% 〃 40~55 〃 約 0.13% 〃 1 正規分布 いろいろな分布のかたち 知能 その1 知能 その2 昔の「知」の考え方 知能検査 ビネー(Binet, A.) 1908 知性とは 知識技能(能力)・意志(態度)・品性(道徳) <非行・犯罪> <貧困> <知的障害> 同一の次元で解釈された 「精神薄弱」 feeble mind 知性に劣り、意志が弱く,道徳性に欠ける 精神年齢(MA)の用語,テストの開発 ターマン(Terman, L. M.) 1918 知能指数(IQ)の実用化, アメリカでの標準化(スタンフォードビネーテスト) 知能 数量・知覚・空間・言語・記憶・推理・操作など 標準化されたテストによって測定される 同一の条件下で発揮された特定の心理機能 2 WISC-III 検査の特徴 下位検査の構成 ウェクスラー式児童用知能検査第3版 5歳0ヶ月(米国版6歳0ヶ月)~16歳11ヶ月 特徴 偏差IQの採用 精神年齢(MA)を用いない 個人内差を認めて評価に利用する 6つの下位検査 知識 類似 算数 単語 理解 *数唱 動作性IQ 3種類のIQ 言語性IQ 言語性IQ 動作性IQ 全検査IQ 4種類の群指数(新) 言語理解 知覚統合 注意記憶 処理速度 7つの下位検査 絵画完成 符号 絵画配列 積木模様 組合せ *記号探し *迷路 障害による下位検査のプロフィールの特徴 群指数の下位検査 第1因子 言語理解 知識 類似 単語 理解 第2因子 知覚統合 絵画完成 絵画配列 積木模様 組合せ 第3因子 注意記憶 算数 数唱 第4因子 処理速度 符号 記号探し 外因性脳損傷児(& 脳性まひ児) 言語性IQ > 動作性IQ 自閉症児 言語性IQ < 動作性IQ アスペルガー障害 言語性IQ ≦ 動作性IQ 一部異なる特性 学習障害児 言語性IQ ≦ 動作性IQ 個別的な偏り方 第3の因子の示唆と障害との関連(算数・数唱・符号) WISC-IIIでの群指数(特に注意記憶)の有効活用 3 他検査との関連 田中ビネー知能検査 相関は高い 田中ビネーの方がIQは高くなる傾向(5~10) ITPA WISC-Rの補完に臨床で利用された実績 ITPAの評価点と全検査IQには相関がある K-ABC LD児の診断検査でテストバッテリーを研究 K-ABCの同時処理尺度 動作性IQとの相関 経時処理尺度 言語性IQとの相関 習熟度尺度 言語性IQとの相関 フロスティッグ視知覚発達検査 書字障害や読字障害に対する視知覚の検査 障害に応じた検査 自閉症(広汎性発達障害) PEP-III <発達尺度> 模倣・知覚・微細運動・粗大運動 目と手の協応・言語理解・言語表出 <病理尺度> 対人感情表出・人とのかかわり 物とのかかわり・感覚・ことば CARS 15項目の行動評定尺度 障害に応じた検査 LD児 LDI-R ―LD判断のための調査票 ―Learning Disabilities Inventory-Revised 基礎的学力(聞く、話す、読む、書く、計算する、推 論する、英語、数学)と行動、社会性の計10領域 指導者が評定 PRS (5~15歳,スクリーニングテスト) 「言語性LD」「非言語性LD」「総合診断」 約3分 LDサスペクト児 出現率8% 4
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