mbed ではじめる 本格オーディオ再生 オーディオ・コーナ 24 ビット /96kHz ハイレゾに挑戦! ダウンロード・データあります ワンタッチ・ボード & ライブラリをフル活用! mbedではじめる本格オーディオ再生 第 4回 ネットワーク越し SD カード・サーバを作る 今回作るサーバ LPC4088ボード LPC4088ボード オーディオ・データ用I2Sインターフェース D-Aコンバータ (DAC) ルータ SDメモリーカード の音楽ファイル を読み込む SD プレーヤ (クライアント),第2回と第3回で解説 イーサネットの UDP LAN 岡村 喜博 ネットワーク を介して音楽 ファイルを送 る I2C(DACの制御) インターフェース WAVE型式の音楽データを保存しておく. 48kHz 16/24ビット,96kHz 16ビットに対応 アナログ 出力 水晶発振器直結で ジッタの影響を 最小限に 操作ボタン(曲送り,曲戻し,再生/一時停止,停止) 図 1 ネットワーク越しに音楽データを再生するサーバとクライアント サーバ,クライアントともに mbed 互換ボード LPC4088 Quick Start board と mbed ライブラリを使って製作 ● LAN 接続のプレーヤと音楽データを送るサー バを作成 mbed 対 応 ボ ー ド LPC4088 Quick Start Board( 以 下,LPC4088 ボード)を二つ使って,イーサネットを 通して音楽データを再生する図 1 のようなサーバとク ライアント(プレーヤ)のシステムを構築しました. サーバでは,オーディオ・ファイル(WAVE ファイ ル)をそのままクライアントに送ります.クライアン トで必要なデータ・フォーマットなどの情報は,クラ イアント側でファイルのヘッダを解析して取得してい ます. この方法はインターネット・ラジオのようなスト 10μ 47k MOSI 5 MISO 6 SCLK 7 CS 8 1 22 DI 2 DO 7 SCLK 5 CS 1 サーバ側は非常にシンプルな構成です.サーバ側で は,クライアントからの要求にしたがって SD カード から WAVE ファイルを読み出してクライアントに送 ります. 図 2 は今回の評価で使用した回路です. イーサネット 4 47k ハードウェア SDカード・スロット LPC4088 Quick Start board イーサネット ネット ワークへ RJ-45コネクタ 3.3V 44 リーミング配信に似ています.ただしストリーミング 配信の場合には,どの時点からでも視聴が開始できる よ う に, 音 声 ス ト リ ー ム の 中 に 定 期 的 に デ ー タ・ フォーマット情報を埋め込む必要があります. SPIでSDカードを読み込み 3 6 図 2 SD カードを使った音楽サーバの回路 SD カードから SPI 接続でデータを読み出す 2015 年 1 月号 写真 1 サーバの外観 第1回 製作! USB-DAC(2014年10月号) 第2回 LAN経由! ネットワーク・オーディオ・プレーヤ(2014年11月号) 第3回 LAN越しミュージック・プレーヤ操作機能を作る(2014年12月号) 109
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