平成26年度北海道強度行動障害支援者養成研修(基礎研修) 開催要領 1 目的 強度行動障害を有する方は、自傷や他害行為など危険を伴う行動を頻回に示すことを特徴として おり、事業所の受け入れが困難である場合や、受け入れ後の利用者に対する虐待につながる可能 性も懸念されている。 一方で、適切な支援を行うことにより危険を伴う行動が減少するなどの支援の有効性も報告さ れていることから、日常生活に困難が生じている強度行動障害を有する方に対し、適切な支援を 行う職員の人材育成を目的とする。 なお、本研修は、行動障害のある障がいのある方に対する虐待予防の観点もあることから積極的 な参加をお願いします。また、本研修修了者は、受講科目が同一である重度訪問介護従業者養成 研修(行動障害支援課程)について修了したものとみなされます。 2 実施主体 北海道 (社会福祉法人 はるにれの里に委託) 3 開催日程 平成27年2月16日(月)〜17日(火) (2日間) *全日参加された方には、北海道より修了証書が渡されます。 4 場所 札幌サンプラザ(札幌勤労者職業福祉センター) 金枝の間 (札幌市北区北24条西5丁目1−1) 011−758−3111 ●地下鉄南北線「北24条駅」で下車してください。 1番出口から出て西へ200m(3分) 5 受講対象者 (1) 道内の障害者総合支援法に基づく指定障害福祉サービス事業所、指定相談支援事業所(一 般・特定)、児童福祉法に基づく指定障害児入所施設、又は指定障害児通所支援事業所に従 事している者(予定の者も含む)で、特に「知的障がい」や「精神障がい」のある児者への 支援を行っている者。 (2) 開催日程の全てに出席が可能な者。 6 募集定員 100名 ※1 原則として申込みについては、所属法人(新規開設予定の場合はその代表者)からの推薦 がある者に限ります。また、1事業所からの申込みは2名までとさせていただきます。 ※2 申込み人数が定員を超過した場合については、行動障害のある障がいのある方への支援の有 無や 1 事業所からの申込み人数等を考慮して選考させていただきます。 7 受講料 無料 8 研修内容 時間(2 月 16 日) 講義名 9:00-9:30 受付 9:30-10:00(講義)(30 分) はじめに 「研修の目的と期待するこ と」 10:00-10:30(講義)(30 分) 行動障害って何? 予防の視点に立って 「僕とても困っています。」 10:30-10:40 休憩 10:40-11:10(講義)(30 分) 11:10-11:40(講義)(30 分) 11:40-12:10(講義)(30 分) 12:10-13:00 13:00-15:00(演習)(120 分) 15:00-15:10 15:10-16:10(講義)(60 分) 16:10-17:10(演習)(60 分) 時間(2 月 17 日) 9:00-10:00(演習)(60 分) 10:00-11:00(演習)(60 分) 11:00-11:10 11:10-12:10(演習)(60 分) 12:10-13:00 13:00-13:30(講義)(30 分) 自閉症スペクトラム症につい て「特性を理解しないで、私 たちを支援しないでくださ い」 行動障害のある障がいのある 人たちへの支援の実際 (事例紹介) その時あなたはどうしますか ~虐待は法律違反です~ 昼休み 体験、情報処理と感覚の違い 私たちが何に困ってるのか気 づいてください。 休憩 ボクらの世界とのつながり 方、僕らのバリアフリー あっ、やりやすい。 整えられた環境での活動 内容 ・オリエンテーション ・本研修の目的 ・行動障害のある障がいのある方支援に関する福祉施策の変遷 ・自閉症スペクトラム症の人たちを地域社会の中で支える ・強度行動障害の定義 ・ICF 社会モデルとしての考え方 ・行動の背景を探ることの重要性 ・どうしたら困らない生活ができるのか ・自閉症スペクトラム症の定義と特性 ・知的障がい・精神障がいの定義と特性 ・児童期における支援の実際 ・成人期における支援の実際 ・虐待防止法と身体拘束についてのガイドライン ・強度行動障害と虐待 その現状と課題 ・感覚・知覚の特異性と障がい特性 ・コミュニケーションの理解 ・意味のやりとり・様々なコミュニケーション方法 ・注意集中の特性 ・グループ討議/まとめ ・構造化の考え方 ・構造化の基本と手法 ・構造化に基づくアイディア ・コミュニケーションの理解と表出 ・グループ討議/まとめ 講義名 行動の本当の理由をさぐる 氷山モデルで考える アセスメントからはじめよう 僕らのことをきちんと知って 休憩 記録と情報の活用 みんなで情報を共有しよう 昼休み 仕事の進め方、チームプレイ 私たちの仕事はひとりではで きません 13:30-14:30(講義)(60 分) 医療からのアプローチ 医療と福祉の連携の大切さ 14:30-14:40 14:40-15:40(講義)(60 分) 休憩 暮らしを支える仕組み 制度理解のヒント 15:40-16:10(講義)(30 分) 支援者ケアの大切さ ひとりで悩まないで相談しょ う 16:10-16:40(講義)(30 分) 行動障害を抱える人の豊かな 世界 内容 ・行動障害を理解する氷山モデル ・グループ討議/まとめ ・情報の入手とその方法 ・アセスメントとは ・グループ討議/まとめ ・記録とそのまとめ方と情報共有 ・支援の基本的な枠組み ・支援の基本的なプロセス ・アセスメント票と支援の手順書の理解 ・記録方法とチームプレイで仕事をする大切さ ・危機管理・緊急時の対応 ・強度行動障害と精神科の診断 ・強度行動障害と医療的アプローチ ・福祉と医療の連携 ・自立支援給付と行動障害/他 ・(例)支援区分と関連項目・重度訪問介護の対象拡大 発達障害者支援体制整備・強度行動障害支援者養成研修 ・家族や支援者の現状を知る。 ・ストレスや疲労が虐待に繋がりやすいことを知る。 ・強度行動障害のある人の周りにいる人のケアが重要であるこ とを知る。 ・うつ病予防。メンタルケアに係る情報提供。 ・児童期における支援で大切な支援 ・成人期における支援で大切な視点 ・人生を包括的に支える視点 ※講義名や講義の順番などが変更になる場合がありますので、ご了承ください。 9 受講申込み方法、申込み先及び問い合わせ先 (1) 申込み方法 別紙受講申込書により事業所ごとに FAX またはメールでお申し込みください。 (2)申込み先(問い合わせ先) 社会福祉法人はるにれの里 強度行動障害支援者養成研修事務局 TEL:0133-62-8360 FAX:0133-72-1316 E-mail:[email protected] 10 申込み期限 平成27年1月7日(水) 必着 11 受講決定通知について 受講の決定については、北海道保健福祉部福祉局障がい保健福祉課にて受講者を選考の 上、社会福祉法人はるにれの里 強度行動障害支援者養成研修事務局より受講可否を通知致 します。 ※ 平成27年1月27日(火)以降受講の可否を郵送で通知いたします。平成27年2月 3日(火)まで受講可否の通知が届かない場合は、事務局にお問い合わせください。 12 修了証書の交付について 本研修の全日程(2日間全カリキュラム13時間)を修了された方には、北海道知事名に よる「修了証書」を交付致します。尚、研修期間中における遅刻・早退・欠席・中抜けにつ きましては欠席の扱いとみなし「修了証書」の交付ができませんのでご注意願います。 13 その他 (1) 旅費・滞在費につきましては、すべて各所属又は受講者のご負担です。また宿泊な どのご案内はしておりませんので各自で手配をお願いします。 (2) 会場に駐車場は用意しておりませんので受講にあたっては最寄りの公共交通機関など のご利用をお願いします。 (3) 昼食の用意はありません。各自で対応をお願します。 〇 本研修は「強度行動障害支援者養成・職場定着推進事業」の一部として実施しま す。研修実施以降に研修修了者及び研修修了者の所属事業所で希望する方(事業所) に対するフォローアップとして次の事業の実施を予定しております。詳細は研修時に ご紹介させていただきますので積極的にご活用ください。 ① 行動障害のある障がいのある方への支援に関する相談支援。 ② 事業所内での研修会実施時の講師派遣。 ③ 事業所の支援者等が地域で交流できる場を設定するなどし、行動障害のある障が いのある方への支援について困っている問題や福祉現場での悩み等について事業所 職員間で課題や支援の手法について共有及び協議できる地域のネットワークを構 築。 (平成27年10月までに道内 4 箇所程度で実施予定) ④ 事業所管理者への行動障害を伴う障がいのある方への支援及び適切な職員の雇用管 理等についての研修会等の実施。
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