平成 28 年１月 18 日話題の数字 No.48 －14.7％－女性研究者の割合昨年は、2014 年に引き続き日本人研究者２名がノーベル賞を受賞し、日本中が沸きました。政府を挙げて女性の活躍推進の取組が進められる中で、科学技術の分野でも、女性研究者の一層の登用や活躍が期待されています。今後は、日本人女性初のノーベル賞受賞への期待も高まるでしょう。2015 年３月末時点の女性研究者の数は 13 万 6200 人と過去最多、研究者全体に占める女性の割合も 14.7％と過去最高を更新しています。女性研究者の数は年々増加傾向にありますが、その割合は、諸外国に比べると低い状況にあります。女性研究者のうち約６割は「大学等」に所属しており、男性研究者は約７割が「企業」に所属しています。女性と男性で構成割合が逆となっていることが特徴です。研究者全体に占める組織別の女性の割合は、「大学等」が最も高く 25.9％ですが、「企業」ではわずか 8.1％と一桁にとどまっています。また、新規採用研究者に占める女性割合も、「企業」は 15.4％と最も低く、今後この割合を高めていくことが課題となるでしょう。女性研究者の数及び研究者全体に占める女性の割合の推移男女別組織分布状況（2015 年） (万人）（％） 16 20.0 100.0 14 13万6200人 18.0 90.0 16.0 80.0 14.0 70.0 12.0 60.0 10.0 50.0 8.0 40.0 6.0 30.0 4.0 20.0 12 10 11.9 8 12.4 11.9 13.0 13.0 13.6 13.8 14.0 14.4 14.6 6 4 2 14.7 2.0 0 2005 2006 2007 2008 2009 女性研究者の数（左目盛り） 0.0 2015 （年）研究者全体に占める女性の割合（右目盛り） 2010 2011 2012 2013 2014 （％） 30.1 61.3 65.1 33.5 10.0 0.0 男性企業（％）非営利団体女性公的機関大学等組織別女性研究者割合の推移 30.0 25.9 組織別新規採用研究者に占める女性割合（％） 25.0 21.1 20.0 15.0 10.0 8.1 5.0 全体企業非営利団体公的機関大学等 2014年 19.7 14.4 23.7 27.8 32.6 2015年 20.6 15.4 27.0 31.8 32.9 6.4 0.0 （年）企業非営利団体公的機関大学等内容に関する問合せ先担当：統計情報システム課統計情報企画室永井・木之井・肝付電話：03-5273-1023（直通）出典：総務省「科学技術研究調査結果」＊本レポートの内容や意見は執筆者個人のものであり、必ずしも統計局の見解を示すものではありません。