京都建築賞 ■趣旨と経緯 「京都建築賞」は、京都府建築士会の創立 60 周年を記念して平成 24 年に創設したもの です。本会会員による京都の歴史的文脈を踏まえつつ創造性の高い建築作品を表彰し、その 活動および業績を広く社会に伝えることにより、京都および建築の継承・発展に資すること を目的としています。 この度、次代を担っていく建築士の支援を目的として、京都建築賞に特定のテーマを設定 する新たな部門として、 「藤井厚二賞」を創設しました。先人の叡智に学び、新たな挑戦を している建築士の飛躍の一助となることを展望するものです。 藤井厚二氏は、自邸として幾つもの実験住宅を設計し、自然との共生が巧みに設計され、 優れた意匠を併せ持つ「聴竹居」に結実させるだけでなく、その成果をまとめた「THE JAPANESE DWELLING-HOUSE」を 1930 年に出版し、 「日本の住宅」という思想を世界 に向けて発信しています。 その一節に『住宅は居住を目的とするので、その構造形式は住む人の感覚や風習、習慣、 趣味に従って差異が生じなければならない。また、その土地や気候や風土に対応して建てら れるべきなのも、当然のことである。』とあり、80 年以上を経た今日においても示唆に富む ものです。 この賞は、氏の卓越した洞察力、探求心、行動力に、そして、その成果である建築作品に 敬意を表し、こうした氏の建築に向き合う姿勢に相応しい意欲あふれる作品の応募を期待 するものです。 注: 「THE JAPANESE DWELLING-HOUSE」からの一節については、松原祐美子氏の 訳文を参考とした。 ■募集要項(pdf) ■応募用紙(xls) ■他薦用紙(xls)
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