資源価格下落にもかかわらず増加 する

みずほインサイト
アジア
2016 年 1 月 13 日
資源価格下落にもかかわらず増加
するオーストラリアの雇用
アジア調査部主任研究員
菊池しのぶ
+65-6805-3991
[email protected]
○ 資源価格の下落を受けて資源依存度の高いオーストラリア経済への悲観的な見方が強まったにも
かかわらず、豪ドル安によるサービス輸出の拡大などから、雇用者数の増加が続いている
○ 豪ドル安に加えて、比較的柔軟な労働市場や、職業訓練の充実等の政策要因や経済構造の変化に合
わせて労働市場が変化していることも雇用者数の増加を後押ししている
○ 今後の課題は、内外の需要の変化に柔軟に対応できる経済構造や労働市場の変化を促すため、イン
フラ整備、移民政策、自由貿易協定などの政策を機動的かつ積極的に実施することだ
1.資源安による景気下押し懸念の一方、雇用者数は力強い伸び
下落が続く資源価格がオーストラリア経済に影を落としている。2011年半ば頃から主力輸出品であ
る鉄鉱石や石炭の価格が下落し、2014年半ば頃からは天然ガスの価格も下落し始めた結果、交易条件
指数(輸出価格指数/輸入価格指数)が悪化した(図表1)。交易条件の悪化を受けて、鉱業部門を中
心に企業の収益が圧迫されるなど(図表2)、景気は下押し圧力を受けてきた1。
このように、これまでのように鉱業部門がオーストラリア経済の成長をけん引できないことが明確
になりつつある中で、オーストラリア経済は景気後退に陥るのではないかという悲観的な見方もみら
れる一方で、一部指標には改善の兆しがみられる。
図表 1
交易条件指数
図表 2
(2010=100)
(2012年度=100)
全体
140
130
税引前利益
鉱業
120
120
100
110
80
100
60
90
40
80
20
70
0
09
10
11
12
13
14
15(年)
2010
2011
2012
2013
2014
(注)統計局が算出しているトレンド値。
(資料)オーストラリア統計局
(注)交易条件指数は、輸入価格に対する輸出価格の割合。
(資料)オーストラリア統計局
1
2015
(年)
最も顕著なのが雇用者数の伸びだ。2015年に入ってから雇用者数の伸びは平均して前年比+1.8%と
なっており、過去数年間の+1%前後の伸びと比べて高い(図表3)。そこで本稿では、このように雇
用が改善している背景を確認し、今後のオーストラリア経済のけん引材料は何かを検討したい2。
2.サービス業における雇用者数の拡大が顕著
(1)豪ドル安が、サービス業を中心に雇用者数の押し上げに寄与
まず、どのような業種で雇用者数が伸びているのかをみていく。雇用者数の伸びが減速から加速に
転じた2014年初から直近の2015年11月までの間で、どういった産業で雇用者数が増えているのかを確
認するため、業種別の雇用者数の変化幅をみると、増加している業種の多くはサービス関連業である
ことがみてとれる(図表4)。
オーストラリアでは、こうしたサービス業は主要輸出産業の1つだ。2014年の財・サービス輸出の内
訳をみると、旅行サービスと専門サービスの輸出は合わせて全体の10%超にのぼり、天然ガスよりも
高いシェアを占めている。
このサービス輸出は、豪ドル高局面では下押し圧力を受けてきた3。過去のサービス輸出全体の推移
と豪ドルの推移を比べてみると、2012年頃までの豪ドルが上昇している局面ではサービス輸出は伸び
悩んできたが、2013年以降豪ドルが下落に転じた時期から、サービス輸出の伸びが高まっている傾向
がうかがえる(図表5)。サービス輸出の内訳から、特にどういった分野で伸びが高まったかをみると、
教育関連旅行サービスや個人旅行サービスの寄与度が大きい(図表6)。実際に海外からの来訪者の支
出額をみると、特に2015年以降、休暇や教育目的の来訪者の支出増加が支出全体の伸びを大きく押し
上げている(図表7)。
現地ヒアリング調査でも、雇用増加の一因として、豪ドル安による観光や留学などのサービス輸出
の増加を指摘する声が多く聞かれた。また、サービス輸出の増加だけではなく、豪ドル安でオースト
ラリア人の国内旅行も増えており、これが小売などの売り上げ増加に寄与しているという意見も聞か
れた。
図表 3
図表 4
雇用者数の伸び
(前年比、%)
専門家、科学、技術サービス
宿泊施設、カフェ、レストランサービス
医療、社会保障サービス
小売
教育、訓練サービス
事務、サポートサービス
金融、保険
輸送、倉庫
芸術、娯楽サービス
通信サービス
賃貸、雇用、不動産サービス
建設
卸売
農業、林業、漁業
行政サービス
電力、ガス、水道
その他サービス
鉱業
製造業
4
2015年平均:+1.8%
3
2012年平均:+1.2%
2
1
0
2013年平均:+0.9%
2014年平均:+0.8%
▲1
2012
2013
2014
2015
業種別雇用者数の変化
▲ 150▲ 100 ▲ 50
(年)
0
50
100
150 (千人)
(注)1.2014 年 2 月から 2015 年 11 月の雇用者数の変化幅。
2.増加業種は濃い青、減少業種は薄い青。
(資料)オーストラリア統計局、CEIC data
(注)「2015 年平均」は 1 月~11 月の平均値。
(資料)オーストラリア統計局、CEIC data
2
実際に、国内旅行者数および国内旅行における平均宿泊日数をみると、2015 年度
(2014 年 7 月~2015
年 6 月)に伸びは大きく加速している(図表 8)。
(2)鉱業、製造業においてはその他要因の悪影響が大きく、豪ドル安のメリットは限定的
豪ドル安のメリットは、サービス業以外の分野には現れないのだろうか。豪ドル安が産業別の生産
に与える影響を分析したオーストラリア連邦準備銀行(RBA)の先行研究4によると、豪ドル安により
最も生産が拡大するのは、生産に占める輸出のシェアが大きい鉱業や製造業であり、次いでサービス
業が挙げられている。ただし、図表 4 をみると、こうした豪ドル安のメリットを最大限享受するはず
の製造業、鉱業関連の雇用者数は減少している。そこで豪ドルと製造業、鉱業の生産(GVA)の関係を
みると、鉱業については、先述した先行研究が示唆するとおり、豪ドル安に伴い生産自体は拡大して
いるのに対し、製造業については、豪ドル安にもかかわらず生産の減少が続く傾向がみられる(図表
9)。
図表 5
豪ドル
安
為替とサービス輸出
(前年比、%)
豪ドルの対米ドルレート(左目盛)
▲ 20
サービス輸出(右目盛)
図表 6
(前年比、%)
(前年比、%)
12
12
▲ 10
9
9
0
6
6
10
3
20
0
30
▲3
▲6
▲6
15 (年)
▲9
サービス輸出の内訳
その他
金融
教育関連旅行
輸送
通信、IT
教育以外の個人旅行
ビジネス旅行
全体
3
0
豪ドル
高
40
10
11
12
13
14
▲3
10
(資料)オーストラリア統計局、オーストラリア連邦準備銀行、
CEIC data
図表 7
(前年比、%)
20
12
13
14
15 (年)
(資料)オーストラリア統計局、CEIC data
図表 8
目的別来訪者の支出
乗り継ぎ
雇用
友人・親戚の訪問
休暇
11
その他
ビジネス
教育
全体
(前年度比、%)
8
国内旅行者数および平均宿泊数
国内旅行者数
平均宿泊数
6
15
10
4
5
2
0
0
▲5
2011
2012
2013
2014
▲2
2015 (年)
2010
(資料)観光調査オーストラリア、CEIC data
2011
2012
2013
2014
(注)年度は前年の 7 月から当年の 6 月まで。
(資料)オーストラリア観光局
3
2015
(年度)
鉱業について、豪ドル安により生産が拡大する一方、雇用は減少する傾向がみられる背景には、多
くのプラント建設労働者を要する投資拡大の段階から、必要な人員が限定される施設のオペレーショ
ン等を中心とする生産・輸出拡大の段階への移行が進んだことがあるとみられる。RBA の別の先行研
究5によると、鉱業関連の建設労働者は、2000 年代半ば~2013 年の間に約 75,000 人増加したが、2014
年~2018 年の間に、鉱業分野において投資フェーズから生産フェーズへの移行が進むことで、雇用者
数は約 40,000 人削減されるとの推計結果が示されている。
また、製造業について、豪ドル安が進んだ局面においても生産・雇用がともに減少している背景に
は、為替以外の要因で製造業の輸出競争力が低下した結果、製造業の海外移転が進んだことがあると
みられる。最も顕著な事例は自動車メーカーだ。国際自動車工業連合会(OICA)の統計によると、オ
ーストラリアの自動車(乗用車および商用車)の生産台数は、2000 年の 35 万台から、2014 年には約
18 万台にまで縮小した。現地報道などを参考にすると、生産縮小の背景には、為替以外に、高い労働
コストや現地調達率の低さ、比較的規模の小さな国内市場などが指摘されている6。また自動車生産の
採算ラインは最低でも 25 万台とされており7、前述した要因によるオーストラリアでの生産台数の縮
小自体が競争力を低下させたと考えられる。これらの要因から、GM、ホールデン、トヨタなど自動車
関連企業が相次いで撤退を表明している。2017 年末までにすべての自動車メーカーによる現地生産が
終了する予定となっており、雇用者数の削減も行われている。
(3)政策要因も雇用増加に寄与
サービス業を中心とする雇用増加の背景として最も多く指摘されたのは豪ドル安のメリットである
が、現地ヒアリングでは、政策が労働需要を創出しているとの指摘もみられた。
第1に、社会保障制度の充実である。
「医療、社会保障サービス」の雇用者数は、
「専門家、科学、技
術サービス」
、
「宿泊施設、カフェ、レストランサービス」に次いで多い(図表4)。この背景について、
多くの識者が指摘したのが、高齢化の進展という人口動態の変化であり、さらに一部エコノミストか
らは、こうした人口動態の変化に応じて高齢者福祉を充実させるため、政府が在宅介護パッケージな
図表 9
(2010年=100)
160
為替レートと産業別付加価値
鉱業分野の付加価値(左目盛)
製造業分野の付加価値(左目盛)
為替レート(貿易加重指数、右目盛)
図表 10
(1970年5月=100) (2008=100)
80
140
180
85
豪ドル
高
インフラ整備における雇用者数
エネルギー分野
交通・輸送分野
108
140
106
104
65
80
2011
2012
2013
2014
100
80
70
100
102
100
120
98
60
豪ドル
安
60
2015 (年)
96
40
94
20
92
0
90
2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 (年)
(資料)インフラ・地域開発省
(資料)オーストラリア統計局、CEIC data
4
110
160
120
75
(2008=100)
どの新しい政策を拡充したことが、雇用者数増加につながったとのコメントが得られた。この在宅介
護パッケージでは、サービスを受ける高齢者が家に居ながら自分が必要と考えるサービスを選択する
ことができるため、自宅の清掃や入浴の補助など、新たな高齢者の需要を掘り起こし、こうした社会
福祉分野での雇用を生み出していると考えられる。
第2に、ヒアリングでは、アボット前政権による積極的なインフラ整備の推進が、建設分野での雇用
を創出しているとの指摘が聞かれた。実際に主要なインフラ分野の雇用者数は増加基調で推移してい
る(図表10)
。
また、RBAは2011年末以降直近までの間に合計2.75%PTもの積極的な金融緩和を実施している(図表
11)。こうした金融緩和を背景に、住宅部門における建設需要が高まったことも(図表12)、建設分野
での雇用創出に寄与したと考えられる。
図表4をみると、前述したとおり鉱業分野においては投資ブームがピークアウトして資源関連のプラ
ント建設労働者が減少しているにもかかわらず、建設分野の雇用者数はプラスの伸びを維持している。
インフラ整備や不動産建設投資による雇用者数の増加が下支え要因になっていると考えられよう。
3.不調セクターから好調セクターへの労働の移動を促した要因
(1)高い労働市場の柔軟性が雇用者の流動的な移動を促進
次に、雇用の減少が進む鉱業や製造業から、豪ドル安のメリット等を享受して労働需要が高まるサ
ービス業等への労働移動が短期間で進むほど、オーストラリアの雇用の流動性は高いのかどうか、労
働供給側の要因をみていきたい。
まず、在職期間を基に雇用の流動性をみていく。先行研究によると8、雇用者全体のうち在職期間
12 カ月未満の雇用者の占める割合が高い国ほど、雇用の流動性が高い傾向があるとされる。入手でき
る最新の 2013 年のデータを基にすると、オーストラリアは、在職期間が 12 カ月未満の雇用者の割合
割合は全体の 19.2%と OECD 諸国の中でも比較的高い(図表 13)9。労働市場の柔軟性の高さについて、
図表 11
政策金利
図表 12
(%)
(億豪ドル)
5
不動産の建設認可および建設着工額
建設認可額
建設着工額
180
170
4
160
150
3
140
130
2
120
110
1
11
12
13
14
15
100
2010
(年)
2011
2012
2013
(注)統計局が算出している季調値。
(資料)オーストラリア統計局、CEIC data
(資料)オーストラリア連邦準備銀行、CEIC data
5
2014
2015
(年)
現地ヒアリングでは、転職に対して「ステップアップするために行うもの」というポジティブな感情
を持っている人が多く、5 年間同じ会社で働くというのが珍しいというコメントが得られており、一
般的に転職に対するハードルは低いと考えられる。
(2)職業訓練や移民政策などが時機に即した労働供給を支える
オーストラリアにおける雇用の堅調には、労働市場が比較的柔軟であるという点に加えて、政策が
時機に即した労働供給を促しているという側面もあるだろう。
第1に、移民政策が挙げられる。現地ヒアリングでは、オーストラリアにおける、高い技術力を有す
る移民の積極的な受け入れ政策が、質の高い労働供給を支えているとの声が聞かれた。具体的にみる
と、オーストラリアの永住権取得者のうち7割近くが熟練した技能を持つ移民(Skilled Worker)であ
り、ビザの申請において、労働市場の不足を補うための人材を優先的に受け入れるため、ビザ申請に
適用される申請可能職種のリスト(Skilled Occupation List)が公表されている 。このリストは、
オーストラリアの経済状況に合わせて頻繁に見直しがなされており、需要の高い職種がリストに入っ
たり、需要の少なくなった職種がリストから外れたりしている。
第2に、職業訓練が挙げられる。現地ヒアリングによると、オーストラリアでは、TAFE(Technical and
Further Education)という州立の職業訓練専門学校があり、ここで就職に直結する技能を身につける
ことができる、カリキュラムも経済情勢に応じて柔軟かつ頻繁に変更されている。このような職業訓
練の充実により、経済情勢に合わせて労働者のスキルが柔軟に変化し、労働需要に見合った供給が生
み出されていると考えられる。
図表 13
在職期間が 12 カ月未満の雇用者の割合
(割合、%)
40
30
20
10
0
(資料)OECD
6
4.資源高や豪ドル安に頼らない経済構造・労働市場の変化を促す施策が求められる
本稿でみてきたように、資源価格の下落に見舞われた鉱業分野において投資ブームがピークアウト
する中でも、オーストラリアが景気後退に陥ることなく堅調な成長を維持している背景には、豪ドル
安がサービス輸出の伸び拡大という経済構造の変化をもたらしていることに加え、柔軟な労働市場と
政策要因などから労働市場の構造の変化、雇用の拡大がもたらされていることがある。
今後については、資源価格が長期にわたり低水準にとどまる可能性が高い一方、豪ドル安の効果に
依存した成長の持続性にも不安がある。したがって、内外の需要の変化に対応した財・サービスを生
み出すような経済構造の変化を促すとともに、こうした経済構造の変化に対応できるよう労働市場の
柔軟性を確保しつづけることがオーストラリアの課題となる。
そのための施策の一例として考えられるのは、第一にインフラの整備である。オーストラリア政府
は、今後も人口増加等により交通インフラ整備への需要が高まると予測しており、民間資金の活用な
どをてこにインフラ整備を加速させたい意向を示している10。また、ヒアリングでは、交通インフラの
整備に加え、情報・通信などのインフラを整備し、在宅勤務など多様な勤務形態が可能となる環境を
整えることで、生産性の向上を図るとともにより多くの労働者を参入させ、労働市場の柔軟性を保つ
ことができるという見解もあった。
第二に、移民政策や職業訓練の充実により、労働市場の柔軟性をより高めることだ。2015年9月に誕
生したターンブル政権は、2015年12月に「イノベーション・アジェンダ」という政策パッケージを発
表し、この中でこうした趣旨に沿った政策の方針を発表している11。具体的には、労働市場の柔軟性を
保ち、国内・海外の需要に沿った企業・雇用を生み出すため、専門性の高い科学技術スキルを有する
人材についてはビザ取得を優遇したり、起業のアイディアを有する外国人にビザを付与する「起業家
ビザ」を創設したりする政策を打ち出している。
第三に、さらなる自由貿易協定(FTA)の締結などにより、加工食品など強みのある分野の生産や輸
出等を強化することだ。前アボット政権は、2014 年12月に韓国、2015年1月に日本との二国間FTAを発
効させており、これによって2015年初来両国への食品関連輸出が他国対比で大幅に増えている。現地
ヒアリングでも、日本向けに新たなワインの輸出が行われるなど、それまでなかった取引が実施され
ているとのコメントが得られた。ターンブル政権もFTAの新規締結に積極的に取り組んでいる。二国間
FTAについてターンブル政権は中国とのFTAの早期発効を目指しており、またインドとのFTA交渉も進め
ている。多国間貿易協定についても、環太平洋経済連携協定(TPP)の早期の議会での批准を意図して
おり、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の交渉も2016年内に完了する予定である。
ターンブル政権が、こういった政策を機動的に実施していくことができるかどうか、その動向に引
き続き注目していきたい。
1
交易条件の悪化がオーストラリア経済に与える影響の詳細は、菊池しのぶ(2014)「資源価格下落で悪化するオース
トラリアの交易条件」(みずほ総合研究所『みずほインサイト』2014 年 12 月 27 日)を参照。
2
本稿執筆にあたり、オーストラリアにて、現地で活躍する日系企業や現地エコノミストの方々へのヒアリング調査を
実施した(11/11~13、シドニーおよびアデレード)。
3 例えば、Tim Atkin and Ellis Connolly “ Australian Exports: Global Demand and the High Exchange Rate”(Reserve
Bank of Australia Bulletin, June Quarter 2013)では、豪ドル高が製品やサービス輸出を下押ししてきたことが論じ
られている。
7
4
詳細は、Marion Kohler, Josef Manalo and Dilhan Perera“Exchange Rate Movements and Economic Activity”(Reserve
Bank of Australia Bulletin, March Quarter 2014)参照。
5 詳細は、Mary-Alice Doyle“Labor Movement during the Resources Boom”(Reserve Bank of Australia Bulletin,
December Quarter 2014)。
6 “Holden to cease manufacturing operations in Australia in 2017”(The ABC, 14 January 2014)参照。
7 “Why Australia's car manufacturers – Toyota, Holden and Ford – all conked out”(The Courier Mail, 14 February
2014)参照。
8 詳細は、Richard Sweet“The mobile worker: concepts, issues, implications”(National Centre for Vocational
Education Research Ltd, 2011)参照。
9 在職期間が 12 カ月未満の雇用者の中には、12 カ月以内に転職した人に加え、12 カ月以前は失業者だった人や新卒採
用者なども含まれるため、この指標で雇用の流動性を図る場合には、数値について幅を持ってみる必要がある。
10 詳細は、“Australian Infrastructure Audit”(Infrastructure Australia, April 2015)、“Investment
opportunities in Australian infrastructure”(Australian Government, October 2015)などを参照。
11 イノベーション・アジェンダの詳細については、オーストラリア政府のウェブサイト参照。
http://www.innovation.gov.au/page/national-innovation-and-science-agenda-report
●当レポートは情報提供のみを目的として作成されたものであり、商品の勧誘を目的としたものではありません。本資料は、当社が信頼できると判断した各種データに
基づき作成されておりますが、その正確性、確実性を保証するものではありません。また、本資料に記載された内容は予告なしに変更されることもあります。
8