西宮市立学文中学校平成２７年（２０１５年）１１月給食だより今月の献立紹介１６（月）くじらの立田揚げモラトリアム商業捕鯨が一時停止になった１９８８年以降、鯨は高級食材になり、給食のメニューから消えていましたが、鯨肉食文化を伝えるために２００６年から復活しました。鯨は哺乳類で魚ではありませんが、漢字で魚へんに京と書きます。けい千、万、億、兆、京から非常に大きいものをあらわす「京」に魚へんで「鯨」です。鯨肉は高蛋白・低カロリーまぐろの赤身や鶏のささ身に似ています＜肉・魚の栄養価（１００ｇ当）比較＞食品名・部位エネルギーｋｃａｌ和牛サーロインたん白質食品名・部位ｇエネルギーｋｃａｌたん白質ｇ４９８１１．７鶏若鶏もも２００１６．２牛和牛ヒレ２２３１９．１肉若鶏むね１９１１９．５肉輸入サーロイン２９８１７．４ささ身１０５２３．０１３３２０．５鯨肉赤身１０６２４．１豚ロース２６３１９．２まぐろ赤身１２５２６．４肉ヒレ１１５２２．８とろ３４４２０．１輸入ヒレ鯨の脂肪は体に良い油♪ 魚の脂肪にはＥＰＡ（エイコサペンタエン酸）やＤＨＡ（ドコサヘキサエン酸）など健康効果の高い脂肪酸が含まれています。ＥＰＡは血液さらさら効果、ＤＨＡは脳を活性化します。どちらも獣鳥肉類には含まかいじゅうれませんが、クジラやイルカ、アザラシなど海獣（海の哺乳類）の脂肪には含まれています。海の食物連鎖はプランクトン→小魚→中型魚→大型魚の順になるので、頂点にいる大きな海の生き物にはＥＰＡとＤＨＡがたっぷり含まれることになるのです。海獣・バンドウイルカ海獣・ミンククジラ（縮尺無視）これは怪獣ＥＰＡもＤＨＡも高齢化社会にはありがたい脂肪酸です。海獣の食用はあまり一般的ではありませんが、イルカ肉は静岡県中東部では普通に売られています。くじらほうえ「みんなちがって、みんないい」で有名な金子みすゞが暮らした山口県仙崎村（現在の山口県こしきほげいくよう長門市）は、かつて古式捕鯨でさかえました。金子みすゞは鯨の供養をする地域のならわしに感銘してこの詩を書きました。「鯨法会」は金子みすゞの詩の原点と言われています。鯨法会鯨法会は春のくれ、海に飛魚とれるころ。浜のお寺で鳴る鐘が、みなもゆれて水面をわたるとき、金子みすゞ１９０３（明治３６年）～１９３０（昭和５年）村の漁師が羽織着てななうら昔は一頭の鯨を仕留めると「七浦にぎわう」浜のお寺へいそぐとき、（たくさんの人々の生活が豊かになる）と言われたくらいありがたかったそうです。沖で鯨の子がひとり、その鳴る鐘をききながら、古式捕鯨での鯨漁は命がけでしたが、それだけに命に対する思いは深かったのでしょう、死んだ父さま、母さまを、長門市には鯨のお墓や過去帳※などが残されこいし、こいしと泣いてます。ており、３００年以上変わることなく鯨のための法要が行われています。 ※過去帳・・・故人の戒名、死亡年月日、享年などを記海のおもてを、鐘の音は、海のどこまでひびくやら。録しておく帳簿のことこの後、金子みすゞはいわし漁をテーマに「大漁」を書きました。「大漁」は若くして亡くなったため忘れられていた金子みすゞ再発見のきっかけになった作品です。するだろうい何海よはわ万のうましの中だはのでけ祭とはどりむのらい大お大朝漁お漁やだばだけ小いわやけしだの大漁