SPIRIT!(スピリッツ! )∼想いが奏でる奇跡の 物語∼ SUZUKI(R) ︻注意事項︼ このPDFファイルは﹁ハーメルン﹂で掲載中の作品を自動的にPDF化したもので す。 小説の作者、 ﹁ハーメルン﹂の運営者に無断でPDFファイル及び作品を引用の範囲を 超える形で転載・改変・再配布・販売することを禁じます。 ︻あらすじ︼ 長野県を舞台にして起こる物語 一向に野球部には入らない ある日アニメ研究部の部室行こうとした時に誰かと衝突 その日を境に彼の人生は大きく変わる !! あれから6年が経ち涼は長野森ヶ丘学園高等部に進学するが お互いに約束はしたもののそれぞれ違う中学校になってしまう ﹁甲子園に連れてって﹂と言われる 6年前、主人公、平沢 涼はある人に南 穂乃華に ! 目 次 ﹂ ││││││ 第1章新たな風∼高校1年生編∼ 第1話﹁再会 第2話﹁隠された真実﹂ │││ │││││││││││││││ r編∼﹂ │││││││││││ 95 第 5 話 ﹁決 戦 の 時 ∼ 今 岡 ギ ブ ソ ン J 55 第 4 話 ﹁決 戦 の 時 ∼ 下 柳 隆 二 編 ∼﹂ 第3話﹁決断﹂ │││││││ 1 17 35 ? ﹂ 第1章新たな風∼高校1年生編∼ 第1話﹁再会 今日から高校1年になった。 ﹂ ︶﹁お兄ちゃん制服似合ってるよ ﹂ ! ︵ ! ﹂ 俺の名前は﹁平沢 涼﹂︵ひらさわ りょう︶ ? 希かおはよう ! ︵希︶﹁おはよう ︵涼︶﹁おう ??? [良く出来た妹だなw] 少し天然だが、これでも成績優秀な妹でよく 中学校3年で新体操部に所属している 今話したのが妹の﹁平沢 希﹂︵ひらさわ のぞみ︶ ! 1 第1話「再会?」 2 と言った感じに良くからかわれていた。 ︵涼︶﹁じゃあお兄ちゃん学校に行って来るよ﹂ ︵希︶﹁いってらしゃい﹂ と家を出ようとした時に⋮ ﹂ 達樹おはよう﹂ ︶﹁兄貴おはよう ! ︵ ! ︵達樹︶﹁いってら∼﹂ ︵涼︶﹁じゃあ学校に行ってくるな﹂ 生意気な弟で、サッカークラブに所属していて県ベスト16まで行ったとか 長野市立長野小学校6年生だ こいつは﹁平沢 達樹﹂︵ひらさわ たつき︶ ︵涼︶﹁おう ??? 3 俺が通う高校﹁私立 長野森ヶ丘学園高等部﹂だ 少し長野森ヶ丘の説明をしよう [私立 長野森ヶ丘学園高等部]は、 ﹁自由と謙虚と愛﹂をモットーに活動する学校で ある 生徒の数が400人と大規模の学校の方になるが、女子が280人、男子120人と 大変﹁差﹂がある それもそのはず3年前まで女子校だったのだ。 今はだいぶ差がなくなってきたけど、 俺が入った頃の中等部はクラスに3人しか男が居なくて正直大変だった あ、説明するの忘れたけど長野森ヶ丘学園は、中高一貫なのだ 今中等部には360人いる 中高合わせて760人と言った大規模学園なのだ といっても、中等部と高等部の間で交流は一切いてないのが状況だ ﹁次は∼長野森ヶ丘学園高等部前駅∼﹂ 第1話「再会?」 4 電車の車内アナウンスだ もうじき高校生活の幕開けだ 電車降りると、ほとんどが女子だ まぁもう慣れたけど⋮⋮ 校門を潜って昇降口に新入生のクラスが発表されてた ﹁俺のクラスは1│Aか⋮﹂ と呟きながら教室へ向かった その時、 俺は知らなかったまさかあいつが一般入試に合格してたとは⋮⋮ 5 ︶﹁え∼っとこの度は入学おめでとう 無事に、入学式も終わりクラスのHRで自己紹介があった ︵ ︶﹁俺は副担の今泉 誠也︵いまいずみ せいや︶だ。 ﹁今岡 ギブソン Jr﹂︵いまおか ギブソン jr︶ ﹁下柳 隆二﹂︵しもやなぎ りゅうじ︶ ﹁安部 裕也﹂︵あべ ゆうや︶ 名簿順に行くと⋮⋮ このクラスには俺と親しい友達が4人居る ︵ 私は担任の岡村 咲です。︵おかむら さき︶﹂ !! 安部は俺との幼馴染だ。昔から良く遊んでた。 イケメンだった。 ﹂ Jrはサッカー部に入ってたけどかなりのプレイヤーだったし 今岡は、あのメジャーリーガー﹁今岡 ギブソン﹂の息子だ。 !! ??? ??? 第1話「再会?」 6 下柳は中等部から知り合った。 ︵下柳︶﹁よう 涼 ﹂ 涼。また秋葉行こうぜ 行くか∼﹂ ︵涼︶﹁⋮⋮﹂ ﹂ ﹂ ﹂ 良くアニメの話をしてたしアニメイトや秋葉に良く二人で行ったものだ。 ︵安部︶﹁また、同じクラスだな !! ︵涼︶﹁そうだな∼昔からずっとそうだもんな﹂ ! ! ︵今岡Jr︶﹁それよりさ∼三人とも部活どうするの ︵涼︶﹁よし ! ︵涼︶﹁忘れてたー !!! ? ! 7 ︵今泉T︶﹁おい 静かにしろ ﹂ !! ︵ ︶﹁朝から何やってるんのよ∼涼君﹂ といった感じに俺の高校生活初めてのHRは終わった。 教室中に笑いが起こった。 ︵涼︶﹁す、すみません⋮﹂ ! ﹂ 俺と安部とは古くからの友達だ ︵ななみ︶﹁で何を忘れたの ︵ななみ︶﹁だけど ﹂ って話だったんだけど⋮﹂ ︵涼︶﹁あ、それは安部と高等部に行ったら部活に入ろう ? ︵涼︶﹁何入るか決めてなくてwww﹂ ? ! あ、後は﹁吉澤 ななみ﹂俺らの代の生徒会長だった人で ︵涼︶﹁ごめんごめんななみ﹂ ??? 第1話「再会?」 8 ︵安部︶﹁んたく、しっかりしろよ ﹂ ︵涼︶﹁そういう安部は、何部に入りたいんだよ 俺の問いに安部は即答した ﹂ 大体4人の約束だろ 忘れたのか ﹂ ? でも、あれは⋮ ︵安部︶﹁野球部に決まってんだろ ︵涼︶﹁忘れてねぇ∼よ ︹4人の約束︺だろ 安部はもうちょっと説得しようと話しかけようとしたその時 ? ? ! ! 一人欠けてる状態で、やれない。﹂ ? ! 9 それじゃ﹂ ︵下柳︶﹁おーーい、涼こっち来いよ ︵涼︶﹁今行く ﹂ ! ︵ななみ︶﹁安部君もそう思ってたんだ∼﹂ ﹂ ∼約束と言うのは、小学校を卒業するおよそ5日前∼ ︵安部︶﹁なぁ∼俺ら全員同じ中学校だろ ︵涼︶﹁そうだけど⋮問題なのはななみの頭だな∼﹂ ? ? 人の事、馬鹿にし過ぎじゃなくて ! じゃあ約束しようよ﹂ ﹂ ︵ななみ︶﹁ちょっとお二人さん ︵穂乃華︶﹁そうだよ ︵安部,涼︶ ﹁⋮⋮﹂ ! ︵穂乃華︶﹁あ、そうだ ! ﹂ ︵安部︶﹁なぁ∼ななみ涼のやつ、穂乃華が居なくなってから性格変わったよな﹂ 安部とななみに別れを告げて涼は下柳の所へ行った。 !! 質問 ﹂ ﹂ ﹂ ﹂ ﹂ 高校に進学したら涼君と安部君でバッテリー組んで ︵安部,涼,ななみ︶﹁約束 そんな回答に俺は驚きながら 結婚ってわかってる !! ﹂ じゃあ、私は涼君とななみちゃんは安部君と結婚するのはどう ︵穂乃華︶﹁そうだな∼う∼∼んと⋮⋮ 穂乃華は一瞬驚いた顔したがすぐに ︵安部︶﹁もし約束守ったらたら何かしてくれるの 突然の穂乃華の案に安部は迷いを見せずに聞いた ︵安部︶﹁ハイハーイ ︵涼︶﹁俺はかまわねぇ∼けど裕君は 私達を[甲子園]に連れてってよ ︵穂乃華︶﹁うん ? !! ? 穂乃華 ! ﹂ ? ? ! ! ! ︵涼︶﹁ちょ、ちょっと待てよ ? 第1話「再会?」 10 11 ︵穂乃華︶﹁わかってるよ ......... ﹂ ﹂ ﹂ 突然の告白されてその後の事は覚えてないけどあの後俺は それでも良いの だって...だって...だって私 ? ﹂ ! 涼君の事好きなんだもん ︵穂乃華︶﹁別に良いよ 穂乃華の相手は俺になるんだぞ ︵涼︶﹁安部達は付き合ってるから良いけど⋮ ! ! ! ! 甲子園の1回や2回連れてってやるよ ! ︵涼︶﹁わかったよ ! 第1話「再会?」 12 と言ったらしい。 けど結局、穂乃華は不合格で ﹁長野県立長野北高等学校﹂って所に進んだらしい その後は一切連絡を取ってない ︵涼︶﹁そういえば1│Jって見たこと無い人たちばっかだけど...﹂ ﹂ J組の人たちは話したこともなければ見たことも無い人たちばかりだった ︵下柳︶﹁あ∼それはだな﹂ 下柳は自慢そうに話始めた ︵下柳︶﹁一般入試で合格したわずかな生徒の集まりだよ ︵下柳︶﹁学力があれば考査終了後に面談して﹂ ︵下柳︶﹁俺らのいるA組に編入できるって言うシステムだよ﹂ ! 13 涼はどうでも良かったので適当に聞いていた それより早くアニメ研究部の部室に行きたかったのだ ﹀ ︵涼︶﹁へぇーそれよりさ∼この上だよな部室﹂ ︿ドン !! 第1話「再会?」 14 涼は階段前で誰かとぶつかったみたいだ んたくよ∼﹄ ︵涼︶﹁痛いな∼∼﹂ ﹃誰だよ ! 15 ︶﹁ごめんなさい ﹂ と思いながら立ち上がった涼 ︵ 待てよどこかで会ったことある いや ︵涼︶﹁あ、いやこちらこそ前を見てなかったもので﹂ ﹃ん ﹂ ......﹂ と思いながら失礼だけど聞くことにした。 ︶﹁はい ︵涼︶﹁あの∼君はもしかして ︵ ? ︵穂乃華 ︶﹁ごめん今行くー と言ってはこっちを向いて ﹂ ︶﹁本当にすみませんでした またね ﹂ 会ってた ﹂ ﹄ 私はJ組の生徒です。これから一緒に頑張りましょう ︵穂乃華 A組の生徒さんですね ︵J組の女子B︶﹁早くしないと授業遅れるよ∼﹂ ︵J組の女子A︶﹁あ、いたいた。お∼∼∼い穂乃華ー ? !! ? ! ? ? ! ! ! ! ! ? ? !! ??? ??? そう言って彼女は姿を消した と同時に涼の頭の中にこの言葉が入った 俺たちの穂乃華いや俺が知ってる穂乃華なのか ? ﹃あれは、穂乃華じゃないのか ﹄ ? 第1話「再会?」 16 ﹃あれは、穂乃華じゃないのか 昼休み廊下を歩いても見つからない⋮ ? ? ﹃やっぱり幻だったのかな だんだんそう思えてきた。 ﹄ 俺たちの穂乃華いや俺が知ってる穂乃華なのか﹄ 第2話﹁隠された真実﹂ 17 第2話「隠された真実」 18 ﹂ 放課後涼は下柳の誘いを断り安部とななみと帰る事にした。 いつもの会話が続く中涼はななみに聞いた。 ︵涼︶﹁ななみそう言えばさ∼最近穂乃華から連絡きた しばらく沈黙の時間が続いた⋮ ? 19 するとななみがスマホを取り出し、 ﹂ メールの受信箱を確認して涼にみしてくれた。 ﹂ ︽受信箱の中身は空っぽ︾ ︵涼︶﹁そうか⋮ありがとう すると安部が、 ︵安部︶﹁涼⋮、お前何か隠しとるやろ 真剣な眼差しでこっちを見る安部。 ︵涼︶﹁べ、別に隠してなんかないし﹂ ? ! 第2話「隠された真実」 20 涼ちゃん嘘つく時、戸惑いながら言うから﹂ 何とかして誤魔化そうしてる涼にななみが ︵ななみ︶﹁バレバレだよ ︵涼︶﹁お前らは超能力者か ﹂ どうやらバレてたみたいだ。 ! ︵安部︶﹁したら ﹂ ︵涼︶﹁実は、今日下柳とアニメ研究部の部室に行こうとしたら⋮﹂ 涼は少し文句を言いながら今日会った事を話した。 ? ︵涼︶﹁穂乃華に良く似た人に会った⋮﹂ ? 21 ︵安部,ななみ︶﹁え∼∼∼∼∼∼∼ 二人は相当驚いてた ︵安部︶﹁う⋮、嘘だろ ﹂ ︵ななみ︶﹁見間違えじゃないの ﹂ ﹂ 二人は涼に本当に穂乃華か聞いてきた ︵涼︶﹁あのさ、俺が穂乃華を間違えると思う 生まれた時から一緒なんだよ 俺と穂乃華は あの連絡の無かった穂乃華が急に現れたからだ !! ! ? ? ? 第2話「隠された真実」 22 安部に続いてななみが案を出した ﹂ 二人は頷きJ組の教室に向かった ﹂ あの茶色のポニーテール、ブルーアイの目を忘れるわけないだろ ヒートアップし始めた涼に ﹂ ! ﹂に会うことにした⋮⋮ ︵涼︶﹁そうするか﹂ 明日また﹁穂乃華 行くか 翌日の昼休み⋮ ︵涼︶﹁よし ? 涼はは安部とななみに言った ! ! 涼 ︵安部︶﹁落ち着け ! 明日みんなで穂乃華のところ言ってみようよ ︵ななみ︶﹁そうだ ! ! ﹂ ? 23 A組と違いJ組は静かだった 後から聞いた話だと︻J組に2年も居たら退学になる︼らしい ﹀ ﹂ ﹂ なのでJ組の生徒は話してる暇が無いのだ ︿ガラララ ︵涼︶﹁穂乃華さんいますかー しばらく沈黙してある娘が ほら行こう ︵J組女子A︶﹁多分屋上に居ます﹂ ︵ななみ︶﹁ありがとう ︿ガチャ﹀ 三人は至急屋上にに行った ! !! ︵ななみ︶﹁え、う、嘘 ﹂ 一人で弁当を食べている穂乃華に良く似た人だった ドアを開けるとそこに入ってきたのは、 ! ? ! 第2話「隠された真実」 24 ︵安部︶﹁マジかよ⋮﹂ ﹄驚いてる ﹂ ﹂ ︶﹁て、言うかあなた達は誰ですか ﹂ ﹂ 驚きを隠せない二人、髪型は茶色のポニーテール、ブルーアイの目、 どこをどう見ても穂乃華だった ︶﹁あの∼、どうしたの ? ︵穂乃華 おまけに話し方まで同じだった ﹂ ﹄の所へ行った ︵三人︶﹁穂乃華ー ! ︶﹁え、ちょっと、どうしたの 三人は﹃穂乃華 ︵穂乃華 ? もちろん﹃穂乃華 ︵穂乃華 ? ? ? ? ? ? ︵三人︶﹁え ? 25 その途端屋上が静まり返った すると、涼は聞いた 人違いです ﹂ ? ﹂ 私は、[小林 穂乃華]です。﹂ ︵涼︶﹁あの∼失礼ながら、長野小の[南 穂乃華]さんですか ︶﹁すみません すると、自体は急変した 涼は次の質問をした ! ︵穂乃華 ! 三人は黙り込んでしまった⋮ ? ︵涼︶﹁じゃあ[南 穂乃華]を知ってますか ? 第2話「隠された真実」 26 27 彼女は即答した 涼はすぐに聞いた。 ﹂ だって従姉妹ですから﹂ ! ! ︵小林︶﹁この学校よ ただ今は、居ないわ﹂ すると、とんでもない答えが返ってきた⋮ ? 知ってますよ ︵小林︶﹁あ、 ! 高校はどこに行った ︵涼︶﹁本当に ! 第2話「隠された真実」 28 雨が少し降ってきた。 涼は最後に聞いた。 ︵涼︶﹁穂乃華︽彼女︾の事教えてくれ ﹂ !!! 29 あなた達には言わないといけないから。 すると、小林は即答でこう答えた ︵小林︶﹁良いよ 変わった今、一般入試で見事に合格したわ わたしも長野森ヶ丘学園︽ここ︾に入ったのよ。﹂ で、私はそんな穂乃華がいつ倒れても良い様に ! ﹁いつ入院になるかわからない﹂8割これが原因でも教育制度がガラっと 長野森ヶ丘学園︽ここ︾の中等部に入れなかったのは 穂乃華は今、中央病院に居るわ来週頃退院する予定だわ ! 第2話「隠された真実」 30 ﹂ ? ︵ななみ︶﹁今、穂乃華ちゃんの居る病室って何号室 ななみは、すぐに聞いた。 ﹂ ︵小林︶﹁確か⋮︿736﹀だった様な気がするよ。﹂ ︵三人︶﹁ありがとう 放課後・・・ ! 31 三人は、バスに乗って﹁長野中央病院﹂に向った ﹁長野中央病院前﹂とアナウンスが入り、三人は降りた。 無言の会話が続いた。 ﹁穂乃華は無事なのか、何を話せば良いのだろうか、約束覚えてるだろうか﹂ 三人とも暗い顔していた ﹂ 何より涼は穂乃華がそんな状態なのに気づけなく﹃裏切った﹄と思ってた自分が 何より悔しいのだろう 誰よりも暗かった ななみが ︵ななみ︶﹁え∼∼っと︿736号 南 穂乃華﹀あったよ ︿コンコン﹀ ! 第2話「隠された真実」 32 ︵ ︶﹁はぁーいどうぞ ﹂ ! ︵ ﹂ ? 何より涼に対しての呼び方⋮ そして、 髪は下ろしてるが茶色の髪、目はブルーアイ、 女性は、とても驚きながら俺の名前を言った。 ︶﹁え⋮涼ちゃん ︵涼︶﹁し、失礼します。﹂ ??? ??? 33 これは、穂乃華と、ななみしか呼ばない⋮ 間違いない穂乃華だった。 ︵穂乃華︶﹁安部君にななみちゃんまでどうしたの 三人は涙目になって穂乃華の所へ行った ﹂ ︵涼︶﹁ほ、穂乃華なんだよな⋮俺達のいや、俺の知ってる穂乃華何だよな すると穂乃華はクスクスと笑いながら ︵穂乃華︶﹁何言ってるのよ、涼ちゃん。変だよw﹂ と、言った瞬間穂乃華の目から大きな涙の粒が落ち泣き出した。 ︵穂乃華︶﹁病院の中に居たから今まで連絡できなくてごめんね そんな穂乃華を涼は抱きしめたすると、穂乃華はこう言った。 今、みんなに会えて⋮嬉しくて⋮嬉しくて。﹂ もう二度と、涼ちゃんやみんなに会えないと思ってたから ! ﹂ ? ? 第2話「隠された真実」 34 ︵穂乃華︶﹁会いたかった⋮会いたかったよ⋮涼ちゃん ﹂ ! ﹂ ? せっかく南が戻ってきたのに 何か楽しそうだし﹂ ︵安部︶﹁ちょっと待てよ ! 涼はその場に立ち上がって教室に戻ろうとした時 ︵涼︶﹁もう⋮決めた事だから⋮。﹂ る 安部は表情からして凄い怒っているのがわかる、穂乃華は涙目にして涼の所を見てい そんなんで良いのかよ﹂ ! ︵涼︶﹁うん ︵穂乃華︶﹁部活、アニメ研究部にしたの ︵穂乃華,安部,ななみ︶﹁え∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼﹂ 昼休みにて 穂乃華が退院した翌日・・・ 第3話﹁決断﹂ 35 第3話「決断」 36 穂乃華が前でに現れて⋮⋮ ︽パシーン 何で ︾ 涼ちゃんはちゃんと約束守る人じゃない 穂乃華の左手は俺の右頬をビンタした ︵穂乃華︶﹁何で⋮何で 穂乃華を﹃甲子園に連れてってくれる﹄んじゃないの 涼ちゃんの小学校の野球クラブに活躍 ︻エースで5番バッター︼で全国大会にも出たじゃん 穂乃華ずっとずっと涼ちゃんが投げてる所見てきて ! !!!! なのに⋮なのに何でアニメ研究部なの !! ! 涼ちゃんなら甲子園も夢じゃないって思って言って言ったのに⋮﹂ ! 穂乃華知ってるよ ? ? ! 37 ︵涼︶﹁あれは、もう過去の話だ﹂ と涼が言うと安部が 過去の話じゃない。涼は今でもトレーニングしてるだろ ? ︵安部︶﹁いや ︵安部︶﹁その肉刺は、最近できたんだろう ︵涼︶﹁もう、良いんだよ⋮裕。 ﹃ここで補足しておく事は、一つ と言って俺は教室に向った。 穂乃華約束守れなかった⋮ごめん⋮。﹂ ﹂ って事は、まだ諦めてないだろ ? ? と言ったので涼は両手を見た見ると肉刺だらけだった。 手を見ればわかる﹂ ! 第3話「決断」 38 俺の過去だ 俺は小学校の時、野球のクラブチームに入ってた そう裕と一緒に 県の宝と言われたり、長野県の黄金バッテリーとも言われた 全国大会にも何度も行ってた。 県選抜、日本選抜にも選ばれた事もある。﹄ でも、県の宝の涼はもう存在しない。 六校時もおわり、 そう言い聞かせながら、涼は下柳と一緒にアニメ研究部の部室に向った。 ﹂ ! ︵部長︶﹁はい、じゃあ新入部員です。自己紹介をどうぞ 俺は1│Aの下柳 隆二です。﹂ どうやら新入部員は俺と下柳だけだった ︵下柳︶﹁はい 下柳が元気に言った。涼も続いた。 ! 39 ﹂ ﹂ 野球部あるのに﹂ ? ﹂ ︵涼︶﹁同じく、1│Aの平沢 涼です。宜しくお願いします。﹂ なんか部室がザワずいた ︵涼︶﹁何でですか すると部長はこう言った ? ? 県の宝の平沢だろ ︵部員A︶﹁おいおい、平沢ってあの平沢じゃあねぇ ︵部員B︶﹁あ、知ってるよ ! でももし本当なら、 ? ︵部員A︶﹁そうそう ﹂ ! ! 君の入部は出来ない ! 何でこんな部に入ってんだ ︵部長︶﹁ごめん はぁ なんで ? 意味がわからないんだけど⋮涼は聞いた。 ? 第3話「決断」 40 ︵部長︶﹁じゃあまずこっちの問いに答えてもらおう 君は︻野球で長野県の宝︼って言われた平沢 涼君だよね ﹂ ︵涼︶﹁まぁ言われた事は事実です。でもそれが入部拒否される理由ですか 部長が続いた。 ︵部長︶﹁君は何を考えてるか知らないけど 僕はアニメ好き歴13年だからね。 つまり、 部長は下柳に問いかけた。 そこの、下柳君は何年だい ﹂ ﹂ ここにはアニメに超詳しい、アニメ歴10年以上の人しか入部できない。 ? ? ! ︵部長︶﹁じゃあ君もダメだ 下柳の答えに部長は言った ︵下柳︶﹁俺は、1,2,3,4,5,6,⋮9年です⋮。﹂ ? 部室を出ようとしたら、ある部員が俺にこう言った。 部活の邪魔だからもう、出てって。﹂ ! 41 ︵部員C︶﹁まぁ落ち込むなよ 次は下柳に、 と言われた。 ︵二人︶﹁失礼しました。﹂ その後、二人は屋上に行って ここはお前みたいな宝が来る所じゃないって事﹂ 話した。と言うかむしろ質問攻めだった ︵下柳︶﹁どう言う事だよ お前、野球やってるなんて聞いてねぇ∼ぞ ﹂ ︵部員C︶﹁君も後1年で入れるから、1年過ぎたらまたおいで。﹂ ! 涼は無言でいようと思ったが⋮ ! ? 第3話「決断」 42 ︵安部︶﹁そうだぜ お前の横にいる男は、 涼が振り向くと、穂乃華、安部、ななみが立っていた。 ︵ななみ︶﹁そして、私の横にいる ﹃南 穂乃華﹄に甲子園に連れて行くと約束した男よ ! 下柳は相当困っていた。 ! ︵下柳︶﹁涼は座ってろー ﹂ !!!! 涼が立ち上がろうとしたその時 ︵涼︶﹁何で、下柳に言うんだよ 裕もななみも﹂ ︵下柳︶﹁え、ちょっと待って俺はまだ理解が出来てないんだけど⋮﹂ ﹂ ︻長野県の宝︼少学校で全国や、世界を経験してる男だ。﹂ ! 43 ﹂ と言われて、腕を摑まれて座らされた。 ︵涼︶﹁いてぇーな下柳 ﹂ ? ︵安部︶﹁そうだ さすが下柳読み込み早いな﹂ ︵下柳︶﹁それほどでもないよ。 ﹂ 下柳は約束破るやつは嫌いだからだどんな仕打ちが来るかわからないからだ。 涼は黙ってた。 と約束したが、破ろうとしているって事だな そこに居る、穂乃華と言う可愛い子に︿甲子園に連れて行く﹀ 県や日本と選抜メンバーにも選ばれて 全国大会にも出て、 ︵下柳︶﹁つまり、涼は小学校の時に野球をしていて、 と次の瞬間下柳が立って ! それよりも穂乃華さん可愛いね∼彼氏とか居ないの ? !! 下柳は穂乃華に質問し始めた ︵穂乃華︶﹁居ないけど。 それより、涼ちゃん 穂乃華は抜け殻状態の涼ちゃんは見たくない ﹂ だから、だから、だから、もう1回穂乃華の前で輝いてよ 穂乃華の希望の光であり続けてよ ﹂ ﹂ ∼∼∼∼∼あれは、妹の希が生まれてから5年後の事だっただった∼∼∼∼∼ そういえば、希望の光︽この︾台詞どこかで⋮ ! ! ! ! ︵涼の母︶﹁涼ちゃん、希おいで∼﹂ ︵二人︶﹁はーい !! ︵涼︶﹁ねぇねぇお母さん、何で希は希なの ? 第3話「決断」 44 45 と聞いた事あるそうしたら母さんは、こうこう答えた。 ︵涼の母︶﹁それはね∼希ちゃんは、涼ちゃんを導いて欲しいの それは、僕の仕事だよ 涼が迷わないように。﹂ ︵涼︶﹁お母さん ! ⋮⋮⋮⋮⋮ ︵希︶﹁わかった ﹂ お兄ちゃんをしっかり守る ﹂ そのために希ちゃんがしかっり守ってね ! ﹂ 人間誰だって迷うの、でも、涼は迷っても光がある方に進んで欲しい ︵涼の母︶﹁そうね∼みんなの希望の光であり続けて欲しいでも、 僕はみんなに希望の光であり続けるんだもん。﹂ ! ! いつまで寝てるんだよ ! ︵安部︶﹁おい ! ! ︵涼︶﹁あれ ﹂ はどうやら寝てたらしい⋮ 涼。お前逃げようとしてるんだって 起き上がると、騒ぎを聞いて駆けつけた今岡Jrもいる。 ︵今岡Jr︶﹁聞いたぜ ﹂ ︵涼︶﹁そんなんじゃねぇ∼よ ︵今岡Jr︶﹁ただ ただ⋮﹂ ! と言うものだった。 ︵涼︶﹁何でもねぇ∼よ ﹂ ﹂ ︻部活禁止、仮にも野球部が甲子園に行っても応援には行けない︼ 結論としてJ組の生徒は、 中身はJ組の生徒をどうするかだった。 そう、ただ⋮涼はこの決断を出す数日前に先生の話を聞いてしまった。 ? ? ? からかいながら今岡が聞いてきた。 ! ! 第3話「決断」 46 47 そうだ ﹂ と言わんばかりに手を叩いて今岡は言った。 ︵今岡Jr︶﹁涼、野球で俺に勝負しろ それは、驚きの勝負だった ︵今岡Jr︶﹁ただの勝負じゃないぞ 勝ったやつには⋮﹂ と言いながら、穂乃華の肩に触れてこう言った⋮ ︵今岡Jr︶﹁勝ったやつは、穂乃華ちゃんと婚約できるってのは、どうだ ﹁え∼∼∼∼∼∼∼∼﹂ ﹂ ! ! ! ! 第3話「決断」 48 みんなして言った ﹂ 今日から1週間後長野中央公園野球場にて 決まりだな 俺もやる でも下柳がはやる気満々だ ︵下柳︶﹁はい ︵今岡Jr︶﹁よし ! ! ピッチャーは涼で、俺と下君は、バッターでキャッチャーは安部 ︹ルールは簡単 ! ! ! ! 49 一打席勝負でクリーンヒット、四死球を出したら涼お前の負けだ ! ︺﹂ その勝負受けてやる。 ︵涼︶﹁俺は、まだやるとは⋮⋮。﹂ ﹂ 服装は、野球のユニフォーム、安部には、キャッチャー道具を貸す。 メディアも呼ぶからな ︵安部︶﹁面白い 涼は断ろうとしたが、安部が 球場を貸し切るとは︵苦笑い︶﹄ ︵涼︶﹃さすがメジャーリーガーの息子だな ! 長野県の黄金バッテリーの力見せてやろうぜ なぁ∼涼 ! ︵今岡Jr︶﹁良いのか∼穂乃華チャンが︻俺の物︼になっても・・・・・・ ! ! 第3話「決断」 50 それに俺は、お前に負けた世界大会の雪辱を晴らす 今岡ギブソンJrは小学校の時アメリカにいて アメリカ代表として、俺と戦った。 確かその日は俺が今岡を3三振に抑えたんだった。 でも、いくらあの時の雪辱とは言え ﹂ さすがに、穂乃華を取られるわけにはいかなかった。 ︵涼︶﹁わかったよ⋮ やってやる その日の放課後。 ﹂ !! 問題なのは穂乃華だ仮に甲子園に行っても穂乃華は甲子園までこれない ︵涼︶﹃まだ感覚が戻ってないけど、この調子だったら大丈夫だな。 涼は路上で安部と硬式でキャッチボールをした。 ! 51 この状況をまず何とかしないと。﹄ とすると、安部が⋮ ﹂ ︵安部︶﹁はぁ⋮相棒の俺には相談してくれても良いんじゃない ︵涼︶﹁え ﹂ ? ﹂ ! ︵安部︶﹁それは、お前の相棒ですからwww ︵涼︶﹁お見事 この状況をまず何とかしないと。﹄ってな。﹂ ﹃俺たちが仮に甲子園に行っても穂乃華は甲子園までこれない ︵安部︶﹁ボールが語ってたよ。 と話を始めて まぁ∼時には、お前の良い所なんだけど⋮﹂ ︵安部︶﹁お前の悪い癖、想いがボールに入り込む事 ? ﹂ それなら心配するな ︵涼︶﹁何で ﹂ ! 俺は逃げていたのだ ︵涼︶﹁裕⋮﹂ ﹂ 今岡は、一つだけ正しかった。﹄ ! 俺が約束を守れなかった時の穂乃華のがっかりしてる顔を見たくなかったからだ。 穂乃華が甲子園に来れないからじゃなく、 ︵涼︶﹃俺は、わかってしまった。 ︵涼︶﹁裕⋮﹂ お前ならわかるよな﹂ A組に編入できるには、最低でも350以上。 それに、総合テストだって480以上だからなぁ∼ 穂乃華は、入試の日の問題満点で合格してるんだ。 ︵安部︶﹁今回のJ組のテストは、中学校の復習で、 でも、安部は笑顔でこう言った。 涼は、不思議だった。 ? ︵安部︶﹁だから何 ? 第3話「決断」 52 53 ︵涼︶﹁スーーハァーーー﹂ 最低でも後、2年半俺の相棒でいてくれ ﹂ 涼は、深呼吸と、両手で頬を叩いてして安部に言った ︵涼︶﹁裕 そう⋮ 長野県の宝である涼が帰ってきたのと、 !!! 長野県最強黄金バッテリーが復活したって事を示していた。 でも安部はまた笑ってこう言った 宜しくな⋮相棒 ! ﹂ ︵安部︶﹁︵2年半︶短いよ∼て、言うか俺は涼の一生の相棒だよ ﹂ ︵涼︶﹁ありがとう ︵安部︶﹁オウ !! !! ﹂ ! !!! 第3話「決断」 54 そして⋮⋮ 遂に決戦の日になった。 ﹂ ! ﹂ ! ﹂ ? しばらく無言だった。 涼が言った瞬間みんな固まった⋮ ︵涼︶﹁実は、野球するんだ。﹂ 親父は、いつもより厳しい顔と声で聞いてきた。 ︵一鉄︶﹁今日は、何しに行くんだ 俺の父、[平沢 一鉄]︵ひらさわ いってつ︶だ ︵涼の父︶﹁涼、ちょっと来なさい いつも通りあいさつしたのだが⋮みんな変だ ︵涼︶﹁おはよう ︻平沢家︼ 第4話 ﹁決戦の時∼下柳 隆二編∼﹂ 55 第4話 「決戦の時∼下柳 隆二編∼」 56 ﹂ ﹂ とりあえず涼は、並べてある朝食を食べる事にした。 しばらくすると 親父が聞いた。 ︵一鉄︶﹁どこでやるんだ ︵涼︶﹁長野中央公園グランド。 高等部の今岡が貸切にしてくれたらしい。﹂ ﹂ ︵一鉄︶﹁今岡ってあのメジャーリーガーの息子か ︵涼︶﹁そうだよ。でも何で知ってるの ︵一鉄︶﹁これ見ろ﹂ ﹂ と言われた新聞紙を見ると⋮⋮⋮。 ︵涼︶﹁はぁ 見ると、テレビ欄には、 ︻伝説の黄金バッテリー一夜限りの復活 ? ? ? 相手は、メジャーリーガーの遺伝子を受け継いだアメリカンボーイ︼ !! ??? 57 と書いてある。 ︵涼︶﹁こ、これは⋮⋮﹂ ︵涼の母︶﹁それだけじゃないわ﹂ 母さんの[平沢 香]︵ひらさわ かおり︶だ。 ︵香︶﹁多分、はめられたのよ 普通の人になる。﹂ ? ︵一鉄︶﹁この前の雪辱 ﹂ ︵涼︶﹁何かこの前の雪辱を晴らすと言ってたな﹂ ︵一鉄︶﹁何か、今岡君言ってなかったかい ﹂ これで自分が勝てば伝説の黄金バッテリーは、伝説ではなくなるし、 メディアを入れて変に緊張させて、 ! ︵涼︶﹁親父、知ってるのか 今岡ギブソンを﹂ ︵一鉄︶﹁そうか⋮あのギブソンの息子か﹂ 確かその時は⋮ギブソンJrって名前だった﹂ アメリカのクリーンナップにいたよ、 ︵涼︶﹁うん、少年野球の世界大会でアメリカとやった時に ? ? 第4話 「決戦の時∼下柳 隆二編∼」 58 ﹂ こう見えて親父は、野球にこれっぽっちも興味が無かった人だ。 だから、正直ビックリしている。 ︵涼︶﹁何で⋮、親父がギブソンを知ってるんだ ︵一鉄︶﹁ちょっとな色々あってな⋮⋮、それより、今日の決戦しっかり勝てよ いつもみたいな感じでな。﹂ ﹂ ! ? それじゃあ⋮⋮、あ、そうだ親父 ! ︵涼︶﹁わかってるよ ︵一鉄︶﹁どうした ﹂ 親父は、驚いた顔して聞いた。 ! ︵涼︶﹁俺、この前アニメ研究部に入るって言ったけど⋮ ? 59 やっぱ野球部に入るよ。﹂ 親父は安心した顔になり、涼に言った。 ︵一鉄︶﹁そうか、穂乃華ちゃん戻ってきたのか⋮⋮、 きっと、お前より心配してるはずだから、 ﹂ しっかり安心できるピッチングをしてこい。 テレビからしっかり見てるぞ 今日何で ﹂って親に言ったからだ。 こんなに早いの !! 俺が、 穂乃華がうちの高校に来たことは言わなくてもわかってもらえた。 ! ﹁穂乃華が戻ってきたら、野球に戻る ? ︵希︶﹁え、お兄ちゃん ? いつもだったらもう1時間遅いのに⋮⋮。﹂ ? と言いながらテレビをつけると、 そこには、今日中央公園にて行われる、俺と今岡の対決がピックアップ されてた。 ︵希︶﹁へぇ∼、だからお兄ちゃんこんなに早いんだ。﹂ これでも驚きを隠せないくらいだったいつもだったら ﹂ ﹁テレビにお兄ちゃんの名前ある え、何で、何で ! 達樹や、私の名前がテレビに出ても、全然嬉しくないんだよ お兄ちゃんにこうなって欲しかったもん。 ︵希︶﹁だって、私の役目は、お兄ちゃんを導く光だよ ︵涼︶﹁全然驚かねぇ∼けど、どうした ﹂ と、聞くのだが。今日はやけに冷静だった。 ? 賞状やメダルの前で言ってたよ 達樹が﹃兄貴が投げてる所見てみたい﹄ってお兄ちゃんが取った ! ! ? ! 第4話 「決戦の時∼下柳 隆二編∼」 60 61 今日、中央公園に見に行くね 頑張って ﹂ ! 新しい野球道具とユニフォーム、帽子だった。 見たら・・・・・・ 今のやつもう入らないでしょ。﹂ ︵香︶﹁ちょっと待って、これ使いなさい。 すると、母さんが じゃあ言ってきます。﹂ ︵涼︶﹁わかった。お兄ちゃんの姿しっかり目に焼き付けろよ。 弟や妹は、俺に再び野球少年になって欲しかったらしい⋮ ! ︵涼︶﹁こ、これは⋮﹂ 希が後に、続いて言った。 ﹂ ︵希︶﹁みんなでお金だして買ったんだよ ︵涼︶﹁いつ ﹂ ! ﹂ ! 守れば良いんだよ ! ﹂ ︵一鉄︶﹁礼は良いから、お前は6年前の穂乃華ちゃんとの約束を すると親父が、 ︵涼︶﹁そうか、ありがとう ︵希︶﹁確か、お兄ちゃんが高校に入って、すぐの日。﹂ ? それを叶えるためには、今日の一戦わかるよな ? 第4話 「決戦の時∼下柳 隆二編∼」 62 63 ︵涼︶﹁⋮⋮わかった。行って来る 涼﹂ テレビ見た ︵安部︶﹁おはよう ︵涼︶﹁おはよう ﹂ ﹂ 家を出たら、すぐの交差点に安部がいた。 ! この戦い⋮﹂ それに、観客もな﹂ ︵安部︶﹁あ∼∼、見た見た相当な数にメディア入るらしいよ ? ! ︵涼︶﹁負けられねぇ∼な ! ! ! 第4話 「決戦の時∼下柳 隆二編∼」 64 お∼∼∼い﹂ その時涼の顔が闘志を全開にしようとしたその時 ︵穂乃華︶﹁あ、ななみちゃん来たよ ︵ななみ︶﹁あ、本当だな﹂ ︵安部︶﹁あ、ななみ達だ ︵涼︶﹁本当だな﹂ ﹂ 俺たちは、駆け足で向った。 ﹂ ﹂ 目の前には、穂乃華がいた。元気良くこっちに手を振ってる。 ! 何時間待たせる気なの ︵ななみ︶﹁遅いじゃんか ︵穂乃華︶﹁そうだよ ? ! ! ︵涼︶﹁何言ってるんだよ、俺たち遅れてねぇ∼よ ! 65 ほら時計﹂ と言いながら時計をみした。 すると、二人は頬を赤くし始めた ︵涼︶﹁はぁ⋮、二人とも緊張しすぎ﹂ ︵穂乃華︶﹁あ∼∼、ごめん、ごめんwww 久しぶりの二人のバッテリーだから待ちきれなくて ねぇ∼ななみちゃん﹂ ﹂ ﹂ ななみは、もう真っ赤になりながら、言った。 ︵ななみ︶﹁そうね すると、安部が真面目な顔で聞いた ︵安部︶﹁ねぇ∼南は、それで良いの 涼のやつ、打たれるかもしれない ︵穂乃華︶﹁涼ちゃんは、打たれない ﹂ すると穂乃華は、また顔を赤くして言った。 ? ? ! !! もちろんt打たせるつもりは、無いけど⋮ さすがの俺でも思わず驚いたから聞いてしまった。 ︵涼︶﹁なんで ? 第4話 「決戦の時∼下柳 隆二編∼」 66 勝負は、何が起こるかわかんねぇ∼だし⋮﹂ ︵穂乃華︶﹁だって、涼ちゃん 今のところ全勝してるんだよ だから⋮今回も⋮穂乃華を守ってくれるよ そういえばそんな事あったっけ⋮ ﹂ 苦手なサッカーのPKを安部を除いたクラスの男子全員と、やったっけ。 小学校6年は、穂乃華を一日デートできる権利を賭けて、 年上の人とやった事の無いバスケットボール。 小学校4年の時は、確か⋮穂乃華と付き合える事のできる権利を賭けて、 小学校の低学年の時は、穂乃華と遊ぶ権利を賭けて、俺の苦手な短距離走。 保育園のときは穂乃華がヒロインで主人公を決めるために1対4の鬼ごっこ。 ! ! 穂乃華を賭けて色々な人と不利な戦いしてきたけど⋮ ! 67 ︵涼︶﹁そんな事あったっな∼﹂ ︵穂乃華︶﹁不利な戦いに勝ってるんだから、今回も大丈夫 ﹂ ! ﹂ とは、言ったものの、不安らしく、穂乃華は不安な顔と涙目になりながら 俺に聞いてきた。 ︵穂乃華︶﹁今回も、穂乃華の事⋮守ってくれるよね 俺が答えを言おうとしたら、後ろから声がした。 ? ﹂ ︵今岡︶﹁ヒューヒュー、朝だって言うのに⋮リア充め∼﹂ ︵下柳︶﹁でも、それも今日までだー 穂乃華は俺の腕をギュッと握ってた。 涼は、穂乃華の方をチラッと見て ︵涼︶﹁悪いけど⋮穂乃華は誰にも渡さない 今日の勝負だって必ず勝つ そうすると、今岡がニヤリと笑って、 ! !! 今、穂乃華とそう約束したから。﹂ !! 第4話 「決戦の時∼下柳 隆二編∼」 68 ︵今岡︶﹁んじゃあ、始めようぜ 今から着替えてグランド集合だー ? ︻バックネット組︼ ﹂ ︵ななみ︶﹁ねぇ∼穂乃華、いつ涼ちゃんと約束したの ︵穂乃華︶﹁え ︵ななみ︶﹁ほら、言ってたじゃん ﹃悪いけど⋮穂乃華は誰にも渡さない 今日の勝負だって必ず勝つ ﹂ 穂乃華はう∼∼んと考え込んで笑いながら、 ︵穂乃華︶﹁わからない ︵ななみ︶﹁って、え∼∼∼ ! ﹂ 今岡の説明が終わるとみんなそれぞれの場所に移動した。 係り員には言ってあります。﹂ ななみと穂乃華さんは、バックネット裏に行ってください 俺ら一塁側使うから、お前ら三塁側ベンチ使ってくれ !! !! 今、穂乃華とそう約束したから。﹄って。﹂ !! ! ? 69 わからないのに、涼ちゃん約束って言ったの ﹂ ? ﹂ ﹂ ︵穂乃華︶﹁うん。あ、でも∼多分さっきの穂乃華が言った事だと思う﹂ ﹂ ︵ななみ︶﹁そう、じゃあしっかり応援しないとね ︵穂乃華︶﹁うん ︻一塁側ダグアウト︼ ﹂ ! お前が粘って、涼を疲れさせろ ! ︵下柳︶﹁今岡君、最初俺で良いの ︵今岡︶﹁良いんだよ ﹂ !! ︵下柳︶﹁そうだね さすがの涼でもあの人は、抑えられないよ ﹂ ︵今岡︶﹁それに、こっちには、秘密兵器もいる事だし。﹂ ︵今岡︶﹁必ず俺が仕留めるからさ どうやら打順の話をしていたらいい。 ︵下柳︶﹁わかったよ﹂ ! ? ! 次の瞬間、二人は笑い出した。そう悪魔のように。 ! ! 第4話 「決戦の時∼下柳 隆二編∼」 70 ﹂ ︻三塁側ダグアウト︼ ︵涼︶﹁裕、それは ﹂ ? ﹂ ︵涼︶﹁じゃあ、グランドに行こうぜ ﹂ と思いながらグラブに手を入れえて慣らした。 ︵涼︶﹃あれ、初めて使うにしては、柔らかいな∼﹄ 特に道具は今日初めて使う物なので、凄い時間が掛かった。 道具と確認服装の確認を念入りに行った。 いつもと違うのは、もう、一人の思いで野球をしてるのでは、ないという事。 二人は、いつも通りの準備をしていた。 ︵安部︶﹁そうだな 希望の光であり続けるには⋮﹂ 俺にはこの道しかなかったんだよ。 ︵涼︶﹁これは家族が買ってくれた。今、考えたら⋮ ︵安部︶﹁お前こそそれは⋮ わからないって言ってさ。﹂ ︵安部︶﹁あぁ∼これは親が買ってくれた。敵の道具には何が仕掛けられてるか ? ! ! 71 ︻グランド︼ ︵実況者︶﹁さぁ∼今日は、ここ長野中央公園野球場にて ︻伝説の黄金バッテリー一夜限りの復活 観客︽フォーーー ︾ 見るからに、観客席はほぼ満員 ざっと、4万人以上の大観衆だった。 の対決をお送りします。﹂ 相手は、メジャーリーガーの遺伝子を受け継いだアメリカンボーイ︼ !! 甲子園に良く似た球場だ。 球場は中堅120m,右翼、左翼共に90m,外野には、天然芝 プロのグランドキーパーが行ったので、グランドコンディションは良好 ! ! 長野県出身の元日本プロ野球、東京、大阪、兵庫、神宮などで ここで解説者の紹介です。 プロのスカウトまでいるらしいです。 ︵司会者︶﹁みなさん盛り上がってますね 中には、 重要な事は、ほとんどがここで行われている。 県高校野球予選大会の会場になっている。主に開会式、決勝戦、閉会式など ! !!! 第4話 「決戦の時∼下柳 隆二編∼」 72 活躍された︻立浪 信也︼︵たつなみ しんや︶さんです。 ﹂ 立浪さん宜しくお願いします。﹂ ︾ ︵立浪︶﹁宜しくお願いします。﹂ 観客︽ファーーー 観客のボルテージが一気に上がった。 そう選手入場の時間だからだ。 ︵場内アナウンス︶﹁それでは、選手入場 観客︽パチパチ︾ 完了した所で、アナウンスが入る。 守備位置につくメンバー達 と言っても彼らは、現役高校生、大学生だった。 長野実業中学校のOBだった。 観客の拍手と歓声と同時に出てきたのは、市内最強中学クラブチーム、 観客︽パチパチ︾ ︻長野実業中学校︼のOBメンバーです。﹂ ︵場内アナウンス︶﹁まずは、守備につきます、市内最強中学クラブチーム !!!! !! 73 ︵場内アナウンス︶﹁次に、現役メジャーリーガーの遺伝子をもつ アメリカンボーイ、︻今岡 ギブソンjr︼選手と この短期間で劇的上達をした、︻下柳 隆二︼選手です。﹂ 観客︽パチパチ︾ ︵司会者︶﹁6年前の少年野球のW杯U12を覚えているだろうか そう話してくれました。今岡選手と下柳選手です。﹂ アメリカのプライドに賭けてもこの勝負負けれない あの時の雪辱を晴らすため、 バッターボックスに立っていたのは、今岡でした。 そう、日本が優勝で幕を閉じた大会ですが、その最後の ? 観客︽パチパチ︾ ︻安部 裕也︼選手の登場です。﹂ ︵場内アナウンス︶﹁続きまして、県最強バッテリーと呼ばれた︻平沢 涼︼選手と、 ︵立浪︶﹁攻略法を知られてる、バッテリーはこれをどう、抑えるのか注目です。﹂ ! ﹂ ︵司会者︶﹁県最強バッテリー、長野県、いや日本の宝であります。 平沢選手と安部選手です。 立浪さん、この対決どう思いますか ? ︵立浪︶﹁そうですね∼どちらとも、中学校のデータがないので、 何とも言えませんが、とにかく、気持ちの問題だと思います。 真正面からぶつかって行くと良いと思います。﹂ 黄金バッテリーVS下柳選手 ﹂ 必ず勝って﹄ ﹂ ︵場内アナウンス︶﹁審判は。球審︻磯辺︼、塁審一塁︻宮尾︼、二塁︻宮根︼ この状況どう思いますか ﹂ ﹂ 三塁︻関川︼以上の四人せす。﹂ ︵司会者︶﹁な、何とー ︾ 審判は、全員NPB登録審判だー 観客︽オォーーー ︵場内アナウンス︶﹁一回戦 ︵穂乃華︶﹃涼ちゃん、頑張って 穂乃華はバックネット裏の観客席で両手を握っっていた ︵司会者︶﹁さぁ∼まもなくプレイボールです ! 思ってもいませんませんでした。﹂ まさか、本物のプロの審判が出てくるとは、 ? !! ︵立浪︶﹁これは、驚きました。 ︵司会者︶﹁立浪さん ! !! !! ! ! ! !!! 第4話 「決戦の時∼下柳 隆二編∼」 74 75 グランドでは、俺と安部がマウンドで話してた。 涼 ﹂ ︵安部︶﹁最初に、下柳があいてか⋮予想外の展開だけど手加減は、いらない ﹂ ストレートで押すぞ ︵涼︶﹁あぁ !! !!! ︵磯辺︶﹁プレイボール ﹂ ﹄ ! ゆっくりグローブを上げて、右足をあげてテイクバックをとる、そこから 涼は、モーションに入った。 でも、そんな配球嫌いじゃないぜ ︵涼︶﹃本当に相手の動き、立ち位置から配球を考えるの好きだよなお前。 ここは、インハイのストレートだ。﹄ ︵安部︶﹃バッターは、インコースよりに立っている、 すると、安部からサインが来た。 涼は、マウンドでそれを聞いていた。 と同時に、球場にはサイレンが鳴り響く。 !!! 安部は、そう言って定位置に戻った。 !! 第4話 「決戦の時∼下柳 隆二編∼」 76 体重移動しながら加速していく、 ︵涼︶﹃これが、俺の高校生活最初のファストボールだ ︾ 腕を振り切った⋮⋮。 ︽バシーーン ﹂ ﹂ ︵スカウトB︶﹁メモメモ。忘れたら球団に怒られる。﹂ ﹂ ﹄ !!! ︵スカウトA︶﹁おいおい、長野にやばい化け物がいたぞ 何故なら、球速が159㌔だったのだ。 しばらく、球場は静まり返っていた。 と言いながら、安部は俺にボールを返球してくれた。 ︵安部︶﹁ナイスボール 主審磯辺の右腕が上がった。 ︵磯辺︶﹁ストライク ボールは、安部のミットに入ってた。 !!! !!! しばらくしてスカウト組が騒ぎ始めた。 一方グランドでは、 ! !!! 77 涼はもう、第3球目を投げようとしていた。 2球目は外角の直球は、惜しくも外れてボール。 ﹂ ? ︵司会者︶﹁さぁ∼カウントワンエンドワンですが、 ﹂ ﹂ 立浪さん、バッテリーは、何を投げると思いますか ︵立浪︶﹁8割の可能性でストレートですね 立浪は、ストレートを予想した。 バッターは、初球での球を見てびびってるからだ。 ︾ ﹂ ︵司会者︶﹁そうですか、さぁ∼平沢君、第3球投げました ︽バシーン ︵磯部︶﹁⋮、ボール !! ! しかし相変わらず150㌔オーバーに観客は、黙ったままだった。 主審磯辺の手は上がらなかった。 !!! !!! 第4話 「決戦の時∼下柳 隆二編∼」 78 ﹄ 相棒 俺を信じろ ︵涼︶﹃わかったよ ﹂ ﹄ 俺は、頷いて、モーションに入る。 厳しい⋮ ︵司会者︶﹁さぁ∼長いサイン交換が終わりました。 俺は、モーションに入って行った⋮ ﹂ ピッチャー平沢第4球⋮﹂ ! ! !! ! ︵司会者︶﹁これもボール ︵安部︶﹃さすが、球界を代表する審判だ それなら、こっちは⋮﹄ 少し甘めの外のストレート ︵涼︶﹃はぁ 打たれたら終わりなんだぞ 審判が磯部さんだからしょうがないだろ ! それに、バッター腰が引けてるから甘くても問題ない ︵安部︶﹃わかれ ﹄ 何で ? 俺は、首を横に振った ! ! ? ! ! ! ︵立浪︶﹁これも、良いボールなんですが⋮今日の磯辺さん厳しいですね !!! ? 79 ︵司会者︶﹁投げました ﹂ ︾ 裕、ちょっと来い 涼は、そんな、磯辺主審をみて ︵涼︶﹁タイム ︵磯辺︶﹁タイム﹂ ! ここでのタイムを取りました ︵立浪︶﹁わかりません。 楽しみです。﹂ ここでのタイムどう思いますか このタイムがこの後のプレーにどんな影響を起こすのか ! ︵司会者︶﹁お∼っとここでタイムを取りました。 ﹂ 今度は、磯辺は手を上げたがいい加減な態度にも見れた。 ︵磯辺︶﹁・・・・・・はぁ・・・ストライク。﹂ ︽パシーーーーン ! ! 安部は、不思議な顔しながらマウンドに向かった。 ﹂ ? !! 第4話 「決戦の時∼下柳 隆二編∼」 80 ︵安部︶﹁ど、どうした ﹂ ︵涼︶﹁俺、思ったんだ ﹂ あいつ等に勝っても意味が無いんだよ だから、全力で行く って。﹂ ! ﹂ そのほうが、いや、その方が穂乃華も観客も喜ぶし それでも、投げるのか 確実に持ってかれる危険性がある。 ︵安部︶﹁言ったけど、相手は、高校生だ いつもの俺たちが見たいんだよ。﹂ ﹂ ボールに目が慣れたら最後、 [想いのボールは、どんな最強バッターでも打てない] ︵涼︶﹁お前、俺に言ったよな お前の、いい加減な、プライドで負けたらどうするんだよ ︵安部︶﹁お前、穂乃華の運命が掛かってるんだぞ 安部は、困った顔してこっちを見ながら言った。 !! ! 手加減したボールで、逃げてるボールで、 ? ︵涼︶﹁オウ ? ? ! ! !! 81 ﹂ その時、涼の目には穂乃華とななみが祈ってる姿が見えた。 ﹂ ︵涼︶﹁ほら、見ろよ ︵安部︶﹁ん ! そのかわり、今の事しっかり穂乃華に伝えて来い。﹂ ! 涼ちゃん、試合は ﹂ ︵穂乃華︶﹁え、 ﹂ ? ︵涼︶﹁穂乃華 ネット越しに、祈ってる穂乃華を見つめていた 涼は、マウンドから、降りて穂乃華のいる所にダッシュで向かった。 ︵涼︶﹁わかった。﹂ ︵安部︶﹁わかったよ 安部は、何の事かわからなかった。でもバックネット裏を見て納得した。 ??? ︵涼︶﹁祈ってないで、試合見てくれよ ! ﹂ これから、全力で下柳倒すから ! 驚きながら聞いてきたので俺は、答えた。 ??? ! 第4話 「決戦の時∼下柳 隆二編∼」 82 俺は、穂乃華にそう言った。 6年ぶりの涼ちゃんの試合ちゃんと見るよ ﹂ ﹂ ﹂ ! ︵穂乃華︶﹁わかったよ ︵磯辺︶﹁君、早く戻しなさい。﹂ 磯辺主審が睨んでいた。 涼ちゃんファイト ︵涼︶﹁やべー、じゃあ戻るから ︵穂乃華︶﹁うん ! ! ! マウンドに戻る時に安部が安心した表情でマウンドから定位置に戻ろうとしてた。 ! 83 ﹂ ? ﹂ ︵安部︶﹁じゃあ、下柳には、全部ど真ん中の直球、でいいな ︾ ︵涼︶﹁あぁ∼宜しく、相棒 ︽パン ! ︵磯辺︶﹁プレイボール ﹂ ﹂ ? グランドでは、俺が、モーションに入っていた。 解説の立浪は自信なさそうに言った。 ︵立浪︶﹁きっと、なんかの意見交換でしょう。﹂ 立浪さんこのタイムの意味は、 ︵司会者︶﹁さぁ∼長いタイムも終わりました。 !!! 俺は、安部とハイタッチし、マウンドへ、安部はキャッチャーの定位置に戻った。 !!! 第4話 「決戦の時∼下柳 隆二編∼」 84 サインは、真ん中のストレート。 ︾ 俺は、ミットに向かって全力に放り込んだ。 ︽バシーーン また、球場が静まり返った。 ︵磯辺︶﹁ボ、ボール⋮﹂ 誰もが見たことない、スピードボールだったのだ。 !!! 85 ︾ ︵涼︶﹃次のボールで決める 涼が投げた瞬間⋮⋮ ﹄ ! ! 観客︽フォーーー ﹂ ? ︵スカウトC︶﹁こんな事ありえない⋮。﹂ ︵スカウトB︶﹁高校1年だろ ︵スカウトA︶﹁ひゃ、ひゃ、160㌔⋮⋮。﹂ 磯辺が言った瞬間球場のボルテージが上がった !!!! 第4話 「決戦の時∼下柳 隆二編∼」 86 ︽カッキーーーン ︾ !! 打球はレフトへどんどん伸びていくが⋮⋮﹂ ︵司会者︶﹁う、打ちました !! 87 ︵関川︶﹁ふぁ、ファール 。﹂ !!! 第4話 「決戦の時∼下柳 隆二編∼」 88 ︵涼︶﹁ふ∼、あぶねぇ∼﹂ 気を取り直して下柳に向かって投げた。 この後、7球全部ファール 89 ︵涼︶﹁はぁ⋮、はぁ⋮、はぁ⋮﹂ ﹂ ︵安部︶﹃涼のやつ9球連続160㌔のストレートか⋮﹄ ︵ななみ︶﹁あちゃー、これは、やばいんじゃない ﹂ 穂乃華は黙ってグランドを見てた。 ︵ななみ︶﹁穂乃華 ? ︵ななみ︶﹁え ﹂ ︵穂乃華︶﹁あ、ごめん、ごめん。でも、まだ勝負は終わってないよ。﹂ ? そう言うと、ななみはグランドを見ると⋮ ??? 第4話 「決戦の時∼下柳 隆二編∼」 90 まだ、終わってないは。﹂ 納得したのか、ニコと微笑みながら、言った。 ︵ななみ︶﹁そうね 涼ちゃんなら・・・・・・。 ︵穂乃華︶﹃涼ちゃんが笑ってる時は、まだ勝負は終わってない 大丈夫 涼ちゃん、頑張って﹄ 下柳のやつ、 と、思いながら穂乃華は手を組んでた。 ︵涼︶﹃へへ、やるじゃん 2番バッターにとしてチームにいたら良いのに。﹄ ! ! ! ! 91 ︵安部︶﹃おいおい、余計な事考えてる暇あったら、どう抑えるか考えろ ︵涼︶﹃そうだな⋮﹄ 俺は、バックネット裏の穂乃華の様子を見た。 心配そうに見てる穂乃華を見てクスと笑った。 サインは、相変わらず︹ど真ん中直球︺ ︵司会者︶﹁サインを確認してゆっくりグローブを上げる、 ワインドアップモーションから、第13球目投げました。﹂ 俺のボールは、安部のミット目掛けて進む。 そのころ、下柳もスイングを始めた。 ボールはホームベース手前に来た。 下柳のバットもダウンスイングで、ボールの軌道に合わせる。 だか直前にボールが浮いて⋮⋮。 ﹄ ! 第4話 「決戦の時∼下柳 隆二編∼」 92 ︽バシーーーン ︾ !!!! 93 今日何回目だろうか、また球場が静まり返る。 第4話 「決戦の時∼下柳 隆二編∼」 94 バッターアウト ﹂ !!!!! ︵磯辺︶﹁す、す、ストライク また、球場が歓声に包まれた。 !!!! ! ︵下柳︶﹁ごめん クリーンヒットは打てなかった⋮﹂ 先ほど、三振した下柳が肩をガックリ落としながら、今岡Jrと話す。 今、場所を日本に戻して、成長した両者が相対します。﹂ あれから・・・・・・6年。 幕引きしましが、あの時のラストバッターが今岡Jr君でした。 日本の先発は平沢君で、史上初の決勝戦完全試合をやった事で 決勝戦、舞台はアメリカのヤンキーススタジアムでした。 ︵司会者︶﹁出会いは、丁度6年前にさかのぼります。U12野球W杯大会の 今岡Jr。 場内アナウンスが流れて、ゆっくりと、バッターボックスに向かう ︵場内アナウンス︶﹁続きまして、バッター今岡ギブソンJr。﹂ 第5話 ﹁決戦の時∼今岡ギブソンJr編∼﹂ 95 第5話 「決戦の時∼今岡ギブソンJr編∼」 96 9球以上粘ってくれたおかげで、涼は、あんな状態だ。﹂ すると、今岡Jrは笑って言った ︵今岡Jr︶﹁大丈夫 ︵安部︶﹁涼、大丈夫か ﹂ 涼は、息切らしながらも答えた。 ︵涼︶﹁はぁ⋮、はぁ⋮、大丈夫だ⋮ ︵安部︶﹁そうか⋮、無理すんなよ。﹂ ﹂ 安部は、涼のいるマウンドへ向かった。 そこには、息を切らしている、涼の姿だった。 下柳はマウンドを見ると。 ! ︵磯辺︶﹁プレイボール 安部は、いつも通りに配球を考え、 球審の磯辺の声で、二回戦が幕を開けた。 ﹂ 安部は、不安そうな顔しながら、定位置に戻る。 ! ? !! 97 ︵安部︶﹃初球は、変化球で行く。 スライダーを使おう。﹄ ︵涼︶﹃スライダーか、初めて使うが、 今のこいつ︽今岡Jr︾には直球だけじゃ聞かないからな﹄ サインも決まり、安部は、インコースに構えた。 涼は、ワインドアップの体勢になった。 ︵司会者︶﹁さぁ∼平沢君、今岡Jrに対して第1球⋮ 投げました。﹂ ︵今岡Jr︶﹃涼のやつ狂ったか、直球で、どうやって俺を抑えるんだよ。﹄ 今岡Jrは、バットを振り出した、その時、 ﹄ ボールは、勢い良く斜めにスライドしてきた。 ︵今岡Jr︶﹃スライダーだと 安部の作戦通りだった。 見事に、今岡は、空振りした。 ! 第5話 「決戦の時∼今岡ギブソンJr編∼」 98 ︵磯辺︶﹁ストライーク ﹂ ﹂ 磯辺の右手はしっかり上がった。 ︵安部︶﹁ナイスボール しかし、スピードは全然だった。 目が慣れたら打たれる危険がある。 ﹂ これから俺は、涼を徹底的に潰す ! 不安な顔をしてる、安部に、今岡から警告がきた ﹂ ︵今岡Jr︶﹁やめるなら、今のうちだ ﹂ 安部は、焦った表情で、 ︵安部︶﹁タ、タイム マウンドに向かった。 降参しよう ! 安部が、諦めようとしている事である。 ﹂ ! ! ! ︵涼︶﹁ど、どうしたんだよ ︵安部︶﹁涼 ? !!! 涼には、言ってる事が良くわからなかったが、ひとつだけわかるのは、 !! 99 ︵涼︶﹁嫌だ 今のままじゃ、確実に打たれるぞ ﹂ ︵安部︶﹁何で 安部は、必死に降参を選択しろと言ってきた。 でも、涼は決めていた。 ﹂ ︵涼︶﹁仮に、打たれるのなら勝負して打たれたほうが良い 涼は、驚いた表情で言った。 ︵涼︶﹁お前は何でも、当てすぎ 俺らは、県の宝と呼ばれたんだ ﹂ そう簡単に負けるわけにはいかない 引退する ﹂ ﹂ もし、負けるのあれば俺は、 ! ! ! ︵安部︶﹁でも⋮、ここで、負けたらまた野球から離れるだろ それに、穂乃華のいる前で降参だけは、絶対しない !!! ! ! !!!! しばらく黙り込んでしまった。まさか、涼が引退宣言をするとは、 !! ? ? 思っても無かったからだ。 ︵安部︶﹁涼⋮⋮。﹂ まだ、終わるわけには行かないだろ でも、これだけは、言うぞ ︵涼︶﹁さぁ∼行こうぜ ︵安部︶﹁そうだな ﹂ ﹂ ? ︵今岡Jr︶﹁あれ 何で戻ってきたの 家に帰るんじゃないの 今岡Jrの質問に安部は、こう答えた。 ︵安部︶﹁多分、お前はこの日のために来日してきたんだろう ﹂ ? だから何 下柳だって、俺にとったは、 長い話に飽きた今岡は、遂に・・・ プラスでありがたかったんだろうけど⋮。﹂ 下柳は、お前にとっては、 サッカー部でスタミナを鍛えて涼との長期戦に備えて来たんだろう ? ? 安部は、そう言って定位置に戻った。顔の変化を見て今岡Jrが聞いた。 お前をやめさせるわけには⋮いかない ! ? ︵今岡Jr︶﹁そうだよ ? ? !! ! ! ! 第5話 「決戦の時∼今岡ギブソンJr編∼」 100 101 一打席分減ったからね 人間誰しも、体力に限界はあるだろ ありがたかったよ だから何 ! そう思っちゃいけねぇのかよ ましては、6年も野球をやってないあいつが、 俺が負けてたまるか ︵今岡Jr︶﹁何がおかしい ﹂ ? ! すると、安部はクスクスと笑い出した。 ! ﹂ あいつ︽涼︾は、決勝戦前の試合に先発してるんだよ ﹂ つまり、二日連続で、150球以上も投げてるんだよ ︵安部︶﹁そうか⋮。まだわからないか、 ︵今岡Jr︶﹁さぁ∼な、知るつもりも、無いけど。﹂ ? それがわからないと、お前に、涼の球は打てない 今岡は、もっと追及しょうとしたが。 ! 何故そこまで出来たかわかるか ! ﹂ ! 来日して記念に教えてやるよ ︵安部︶﹁そうか、お前知らなかったか⋮ ? ! ? ︵安部︶﹁はら、来るぞ 魂のこもった球が。﹂ ﹂ ﹂ ︾ 球速も、キレも、戻っていたのだ ︵安部︶﹁何で あいつは、ここにきて160㌔出せると思う お前の全力投球 ﹄ !! ︵安部︶﹃涼、悪かった。でも、今のお前だったら 涼 !!!! こいつは簡単に抑えれるはずだ 来い ! ﹂ ︵今岡Jr︶﹁な、なんてやつだ⋮。化け物か、あいつは⋮⋮。﹂ ! 今岡Jrは、驚いて言葉も出なかった。 ︵磯辺︶﹁ストライーク ︽バシーーン 投げました マウンド上は、平沢、今岡に対して第2球目、振りかぶって⋮⋮。 ︵司会者︶﹁さぁ∼二度目の長いタイムをして、 といわれたので対決に集中した。 ! !! !!! !!! ︵今岡Jr︶﹁知らねぇ∼よ﹂ ? ! 第5話 「決戦の時∼今岡ギブソンJr編∼」 102 ? 103 安部は、ミットを︽パンパン︾と叩いて構えた。 平沢、第3球⋮ その合図を見たのか涼は、ゆっくり、モーションに入った。 ︵司会者︶﹁さぁ∼これで最後になるのか ﹂ 振りかぶって⋮ 投げたー ? が、しかし⋮⋮。 ボールは、安部に向かって真っ直ぐ進んでいく。 !!! 第5話 「決戦の時∼今岡ギブソンJr編∼」 104 ︽カキーーーーン 安部の視界からボールが消えた。 打球は、三塁線⋮。 ︾ !! 105 ︵関川︶﹁ファール ﹂ ︵司会者︶﹁三塁塁審の関川は、ファールを宣言 ファールです。﹂ ︵今岡Jr︶﹁どうだ 次は、クリーンヒットだ 涼 ﹄ あのボールを当ててきたか。 さぁ∼ここが正念場だ !! 。 !!! ︵安部︶﹃もう、次が限界か⋮。 じゃあ、終わりにしよう ! ︵涼︶﹁はぁ⋮。はぁ⋮。はぁ⋮。はぁ⋮。﹂ 涼は、もう、息を切らしててもう限界にも見えた。 ! ﹂ 今岡Jrは、うだという態度で、安部に言った。 !!! !!! ︵安部︶﹃さすがは、アメリカ出身だな !! 第5話 「決戦の時∼今岡ギブソンJr編∼」 106 全力で来い ﹄ !! ﹂ 全て受け止めてやる サインは、﹃ストレート﹄だけだった。 涼は、サインを見て苦笑いして、 モーションに入った。 ︵今岡Jr︶﹁おい、安部 安部も笑いながら、答えた。 何で、あいつは笑ってるんだ ! ︵安部︶﹁それはな、お前を倒す事が出来るって自信で満ち溢れてるんだろう﹂ ? !! 107 ︵今岡Jr︶﹁はぁ 安部まで壊れたか 見ただろ ? スローボールだし、﹂ ﹂ ﹂ 今岡Jrは、馬鹿馬鹿しいと思い、来る、ボールに集中した。 多分、今は、最大級の力で抛って来るだろう。﹂ ﹂ ︵安部︶﹁あいつには、プロでも難しいギアチェンジができるんだよ そ、そんな、馬鹿な まさかまだ、160㌔を出せる力が残っていると、言うのか ︵今岡Jr︶﹁す、スローボールだと 。 ︵安部︶﹁さっきのは、当たって当たり前だよ、だって⋮⋮。 さっきのファールお前らが勝てる確立は、もう0なの ? ︵司会者︶﹁立浪さん、ここまでできる、コツは⋮何ですか 立浪も驚きで何も言葉が出なかった。 ? ! !! ? ! !! ? 第5話 「決戦の時∼今岡ギブソンJr編∼」 108 ﹂ ︶﹁あれは、プロでも難しい、ギアチェンジだ すると⋮⋮ ︵ ︵司会者︶﹁あなたは⋮、︻今岡 ギブソン︼ ﹂ !!! ︵司会者︶﹁あ、はい ﹂ ? ︵司会者︶﹁今岡さんはどこに、行ったのかわかりませんが、 ユニフォームに着替えた。 そして、司会者席から出て、一塁側ダグアウトに向かって、 すると、ギブソンは、驚いた表情になった。 え∼∼っと、︻平沢 涼︼です。﹂ ! あの、ピッチャーの名前は ︵今岡︶﹁どうも、今日は途中からスタンドで見てました。 !!! ??? 109 平沢君は第4球⋮投げました ﹂ ボールは、今岡が見たこと無い勢いで向かってくる。 今岡は、逃げずにバットを振り出してきた。 しかし、ボールは、ホームベース上で突然上に浮き出した そして⋮⋮⋮。 ! !!!! 第5話 「決戦の時∼今岡ギブソンJr編∼」 110 ︽バシーーーーーン ︾ バッターアウト ︾ ︵磯辺︶﹁ストライク 観客︽フォーーー ﹂ !!!! 今岡Jrのバットは、完全に振り切ってた⋮⋮。 !!!! 安部は、そのまま涼のところへ向かった。 今回も、平沢が勝ちました。﹂ 平沢君、最後はストレートで締めました ︵司会者︶﹁さ、三振 !!! 誰もが、終わりだと思った⋮ ! !!! !!! 111 その時⋮。 ︵場内アナウンス︶﹁続きまして、第3対決、 黄金バッテリーVS今岡ギブソン﹂ ﹂ ﹂ ? 球場がざわついた。 ﹂ ︵観客A︶﹁今岡ギブソンってメジャーリーガーの今岡ギブソンだよな ︵観客B︶﹁アメリカにいたんじゃないのか 次のアナウンスが入った。 名の無い高校生と戦おうとしてるのだ。 メジャーで活躍する、一流のプレイヤーが こんな事は、普通では、ありえなかった。 ︵場内アナウンス︶﹁︻今岡 ギブソン︼選手の登場です。﹂ ? 突然の登場に、マウンド上で驚きを隠せない涼と安部だった。 ︵涼︶﹁こ、これは、どうなってるんだ ? 今岡Jrが、笑いながら言った。 ︵今岡Jr︶﹁わっはははww ﹂ 見てわかるとおり、ファイナルバトルだよ。 これで、穂乃華ちゃんは︻俺の物︼だ ︵今岡︶﹁ハロー。ジャパニーズボーイ。 敵わないと思ったのだ。 安部は、諦めかけていた⋮、さすがの涼もメジャーのプレイヤーには、 !!! さっきの試合は凄かった。でもこっちも息子の嫁をゲットする為に、 全力で行くが⋮⋮、 ﹂ さぁ∼どうする。ジャパニーズボーイ ここで、諦めるか ? あのメジャーリーガーと勝負すると言うのだ。 安部は、驚いてた。 ︵涼︶﹁はぁ⋮。はぁ⋮。はぁ⋮。面白い⋮勝負だ ﹂ 安部は、[涼は、もう投げる力は残ってない]と言おうとしたその時⋮ ? !! ましては、オールスターのも出てる選手だぞ ? ︵安部︶﹁涼、さすがのお前でもメジャーの選手相手に敵う訳ない。 無理だ ! 第5話 「決戦の時∼今岡ギブソンJr編∼」 112 113 一流の選手にアマチュアで、名前もない俺たちが、 勝てるはずがない⋮。﹂ しかし⋮。そんな後ろ向きの安部に対して、涼は、こう言った。 ︵涼︶﹁これから、スゲー奴らとやりあうんだから、丁度良いだろ ﹂ ﹂ [ニューヨーク・バッツ]の今岡ギブソンが緊急帰国していた。 息子の戦いを見に来たのか ﹂ ! 安部は不安な顔をしていた 今岡は、ヘルメットをかぶり、ゆっくりと左バッターボックスに入った。 バッターボックスに向かってますよ ︵立浪︶﹁いや、そう言う事では、なさそうですね。 ??? ﹂ !! ? それにさっきも言ったけど、穂乃華の前で絶対ギブアップはしない 今岡ギブソン そう言って、涼は今岡Jr達の一塁側ベンチの方を見て⋮。 ︵涼︶﹁勝負だ ︵司会者︶﹁な、な、なんと !!! アメリカメジャーリーグのア・リーグ !!! !!! 第5話 「決戦の時∼今岡ギブソンJr編∼」 114 ︵安部︶﹃どうするんだよ ﹄ 一流のメジャーの選手相手に 全力のストレートは、もう投げれないだろ 反対に涼は、ワクワクしていた。 一流の選手と戦えるチャンスはめったにないからである。 不安な顔してる安部を見て。 来いジャパニーズボーイ まだ勝負は終わってねぇ∼よ ﹂ ! ︵涼︶﹁心配すんな 全部ストレートで行く ︵今岡︶﹁ほ∼、ファストボール宣言か⋮面白い と言うと、今岡はバットを構えた。 同時に、涼もモーションに入る。 ﹂ !! ? ? ﹂ ? ︵司会者︶﹁平沢君、今岡に対して⋮。 楽しみですね。﹂ ︵立浪︶﹁そうですね∼でも野球は最後までわかりませんから。 どう思います ︵司会者︶﹁立浪さん、これは流石の黄金バッテリーも勝てないと思うのですが ! !! ! 115 第1球投げました。﹂ 涼の投げたボールは、安部のミットに向かっている ! ︾ 今岡は、豪快なスイング体勢に入って振り出した⋮⋮。 ︽ガシャーーーーン !!!! 第5話 「決戦の時∼今岡ギブソンJr編∼」 116 安部の視界から、ボールが消えた⋮ 今岡は、あまりのボールの重さや、回転の回数に驚いてる。 そんな、今岡を見ながら安部はボールを探すと⋮。 小フライになっていたのだ。でもそれは、野手の間に落ちたら負けが決まる 事を示していた。 ﹂ 必死に追いかけようとすると⋮⋮。 ︵涼︶﹁オーライ、オーライ !!!! 117 マウンド上にいる涼が答えた。 そして⋮⋮⋮。 ﹂ ︾ ︽パン ︵磯辺︶﹁アウト 観客︽フォーーーーーー ︾ !!! ︵スカウトA︶﹁おいおい、あのメジャーの今岡を抑えた ︵スカウトB︶﹁ありえない⋮⋮。﹂ ﹂ !!! ︵スカウトC︶﹁ま、まさに⋮怪物⋮。﹂ 涼 ︵安部︶﹁や、や、やったー !! ﹂ !! !!!! !!! やったぞ ! 第5話 「決戦の時∼今岡ギブソンJr編∼」 118 安部は、嬉しそうにマウンドに行く。 涼も嬉しい表情でいた。 そして⋮。 バックネット裏にいる穂乃華に向かってⅤサインを送った。 穂乃華は、隣のななみと喜んでた。 ︵ななみ︶﹁ねぇねぇ、穂乃華 ﹂ グランドでは、喜ぶ涼達と、落ち込む今岡達の姿があった。 穂乃華を涼のところへ連れて行った。 ななみは、きっぱり出来ると答えて。 穂乃華は、不思議そうな顔して聞いた。 ︵穂乃華︶﹁そんな事できるの グランドに行こうよ﹂ !! ? 119 ジャパニーズボーイ ﹂ いや、Mr涼。 すると、今岡がマウンドに行って涼にこう言った。 ︵今岡︶﹁ヘイ ︵涼︶﹁Mr今岡。 そして、考えをまとめて、今岡に伝えた。 涼は申し訳なさそうな顔して考えた。 このまま、メジャー︽こっち︾に来ないか 君は、メジャーにも通用する逸材だ。 ! ﹂ ﹂ !! 穂乃華とななみの手には、スポーツ飲料の入ったペットボトルを持ってた。 振り返ると、穂乃華とななみだった。 ︵穂乃華︶﹁涼ちゃん その時、三塁ダグアウトから声が聞こえた。 ︵今岡︶﹁約束 今岡は不思議そうな顔して、涼に聞いた。 だから、すぐにyesとは、言えない。﹂ 俺には、まず日本︽こっち︾で守らないといけない約束があるんだ。 ? ! ? 第5話 「決戦の時∼今岡ギブソンJr編∼」 120 二人は、涼達のいるマウンドに向かった。 ︵穂乃華︶﹁はいよ。飲み物。﹂ ︵涼︶﹁ありがとう。 あ、そうそうMr今岡。﹂ 涼は今岡の質問に答えた。 ︵涼︶﹁約束っていうのは、 俺の隣にいる、穂乃華を甲子園に連れてく事だ。﹂ ︵今岡︶﹁そうか⋮。﹂ 今岡は、残念そうな顔して、Jrをつれて帰ろうとした。 すると涼が。 ︵涼︶﹁Mr今岡 メジャーのフィールドで、待ってて欲しい。﹂ だから、あんたは、俺が入るまで時間は掛かるかもしれないけど⋮。 あんたの背中を見ながら⋮ 必ずあんたのいるメジャーのフィールドに立つ。 すぐにとは、言えないけど⋮ !!! 121 すると、今岡は、笑って涼に伝えた⋮⋮⋮。 第5話 「決戦の時∼今岡ギブソンJr編∼」 122 ︵今岡︶﹁Of coures.﹂ と言いながら今岡は、帰った。
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