使用料・手数料等の適正化に関する基本方針(第3回)

使用料・手数料等の適正化に関する基本方針(第3回)
4.減免の考え方
(1)使用料減免の原則
使用料については、条例(各施設条例や「清瀬市障害者の利用に係る公の施
設の使用料等の減免に関する条例」)によって下記の場合に使用料の減免を行
うこととしています。また、児童館や老人いこいの家など、施設の設置目的か
ら使用者、使用目的が限定されている施設の使用料については、各施設条例で
定めるとおりとします。
減免による減収分は市税によって賄うこととなるため、その適用は慎重に行
わなければなりません。そのため、減免は条例に基づくものに限るとします。
1.市、国又は地方公共団体その他公共団体が、公用又は公共用に使用
するとき。
2.障害者基本法に基づき減免をするとき。
3.市長が特別の事由があると認めたとき。
(2)手数料減免の原則
手数料についても使用料同様に、条例に基づく範囲で行うこととします。
5.行政財産の使用料
(1)行政財産の目的外使用
行政財産は、特定の行政目的を達成するための財産であるため、これを私人
に使用させることなどは原則として禁止されていますが、本来の用途や目的を
妨げない限度において、その使用を許可することが可能となっています(地方
自治法第238条の4)。
例えば、清瀬市は公共施設内に自動販売機の設置を許可していますが、これ
は行政財産としての用途や目的を妨げないばかりか、自動販売機を設置するこ
とで利用者サービスが向上し、行政財産自体の効用を高めることにつながるか
らです。また、市は「清瀬市立学校施設のスポーツ及び遊び場開放に関する規
則」を定めて学校の校庭・体育館の開放を行っています。これは、学校施設を
開放することが、スポーツ振興による健康増進や地域コミュニティの醸成に有
効と考えているからです。
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(2)使用の許可範囲
行政財産は主に土地と建物に分類され、土地においては電信柱や郵便ポスト
の設置などを許可しており、建物においては施設内に自動販売機や広告モニタ
ーを設置することなどを許可しています。前述のとおり、行政財産には用途や
目的が定められているため、行政財産の目的外使用については範囲を限定し、
その許可は慎重に行ってきました。
一方で、今後は公共施設等総合管理計画を策定するなど、人口減少社会にお
ける公共施設の在り方を検討する時期を迎えます。公共施設(行政財産)を限
りある資源と捉え、多角的な利用を推進することで、施設数を増やすことなく
総合的な行政サービスの向上を図ることが求められます。
例えば現在、学校施設の目的外使用は校庭と体育館のみ許可していますが、
放課後に限り教室を会議室として使用することを認めるなど、使用許可の範囲
拡大を含めた再検討が必要と考えます。
(3)行政財産使用の受益者負担
行政財産の取得に係る経費は、大部分が税で負担されているため、行政財産
の目的外使用に際しても、負担の公平性という観点から受益者負担を求めてい
ます。しかしながら、行政財産は特定の用途や目的を果たすために取得された
ものであり、目的外使用はあくまでも副次的な使用方法です。公共施設使用料
のように、施設の運営経費を原価に転嫁する方法は取らず、
「清瀬市行政財産使
用料条例」によって独自の算定方法を定めています。
①土地の使用料
土地の使用料は、1㎡当たりの適正価格を基とし、それに使用面積と
2.5/1,000 を乗じて得た額としています。
乗率については、多摩 26 市のほぼ全市が都条例で定めた 2.5/1,000 を適用し
ているため、清瀬市も現行どおり当該乗率を適用することとします。
土地の使用料
=当該土地の適正価格(1 ㎡当たり)
×使用面積×2.5/1,000
②建物の使用料
建物の使用料は、土地の使用料に加え、当該建物の適正価格を基とし、それ
に使用面積と 6/1,000 を乗じて得た額としています。
乗率については、多摩 26 市のほぼ全市が都条例で定めた 6/1,000 を適用して
いるため、清瀬市も現行どおり当該乗率を適用することとします。
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建物の使用料 =当該土地の使用料 +{ 当該建物の適正価格(1 ㎡当たり)
×使用面積×6/1,000 }
(4)減免の考え方
行政財産使用料については、条例によって下記の場合に使用料の減免を行え
ることとしています。公共施設使用料や手数料と同様、減免による減収分は市
税によって賄うこととなるため、その適用は慎重に行わなければなりません。
また、現在減免をしている場合においても、社会状況の変化などを総合的に
判断し、減免の可否や審査基準を定期的に見直す必要があります。
1.国又は地方公共団体その他公共団体において、公用又は公共用に供するた
め使用するとき。
2.市の指導監督を受け、市の事務・事業を補佐し、又は代行する団体におい
て、補佐又は代行する事務・事業の用に供するため使用するとき。
3.行政財産の使用の許可を受けた者が、地震、水災、火災等の災害のため、
当該財産を使用の目的に供し難いと認めたとき。
4.前各号のほか、特に必要があると認めたとき。
(5)歳入確保の取り組み
①使用料の新規設定
現在、市民サービスの向上のため、使用料金を徴収していない行政財産があ
ります。例えば、市役所や公共施設の駐車場などを無料とし、広く市民に使っ
ていただいています。しかしながら、社会情勢の変化などに伴い、市財政は厳
しさを増しており、継続的に市民サービスを向上させることが困難となってい
ます。そこで、受益者負担の適正化と財政健全化を目指した第4次清瀬市行財
政改革大綱やその実施計画に基づき、現在無料で使用を許可している行政財産
についても、有料化を検討することとします。学校施設の開放などについても、
使用目的を考慮しながら有料化を検討することとします。
②行政財産の貸付
平成18年度の地方自治法改正により、行政財産としての本来の用途や目的
を効果的に達成することができる場合に限り、一定期間土地を貸付けることが
できるとされました(地方自治法第238条の4第2項1号)。
市役所や公共施設の駐車場など、類似サービスを提供する民間事業者が存在
する分野については、有料化を検討する際、民間事業者に土地を貸付け、運営
を担わせることで民間ノウハウを積極的に活用することが可能です。行政財産
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のより効率的な運用を図るため、費用対効果を検証しながら、行政財産の貸付
についても検討することとします。
③事業者選定の方法
現在、行政財産の目的外使用に際して、案件ごとに使用者へ許可しています
が、これを一括して契約することでスケールメリットが機能し、歳入強化を図
る手法があります。
例えば現在、公共施設内に設置する清涼飲料水の自動販売機などについて、
複数の施設に自動販売機の設置を許可する内容で公募入札制を導入し、使用料
収入を増やしていくことなどが考えられます。
④その他
行政財産は市の貴重な資産であり、有効活用することが求められます。しか
し、社会状況の変化などにより、行政財産がその役目を終えたと認められた場
合には、行政財産としての用途を廃止し、売却することで市財政の強化を図る
こととします。
また、施設の命名権(ネーミングライツ)を譲渡することで歳入強化を図る
など、様々な手法で市財政の健全化を図ることとします。
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