シリーズ ことうらの昔話 26ページ.

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vol.20
かんた んな 手
シリーズ
2015年も終わり、2016年を迎えました。
今回は、新年の挨拶「あけましておめでとうございます」をご紹介します。
シリーズ
むかしばなし
ま
ひろ
か
そ
ちほう
ひ
おさ
ふち
にし
みず
かわ
たかやなぎ
とま
かみ
おも
たお
ゆる
あらわ
おっと
なまぐさ
よめ
かぜ
ふ
どろこうぼう
かみ
ぶゆう
どろこうぼう
にひき
よめ
とも
まえ
どろこうぼう
こころ
ちから
よめ
おも
うつく
い
あらわ
かせい
こころね
こころ
な
たいじ
き
しかし、どちらの神も武勇すぐれた
こうじん
にひき
ちからつ
荒神、とうとう二匹のオロチは力尽き
おも
き
たび
かえ
ふるさとに帰してやったそうな。
がわ
よ
発行:琴浦町 編集:企画情報課 〒 689-2392 鳥取県東伯郡琴浦町徳万 591-2 TEL (0858) 52-2111(代表)FAX (0858) 49-0000
琴浦町ホームページアドレス http://www.town.kotoura.tottori.jp/ 毎月 1 日発行 印刷:山本印刷株式会社
モクモクと現れ、生臭い風が吹いたかと
思うと、オロチの嫁と泥光坊が現れ、す
ごい勢いでふたりの上に襲いかかった。
おそ
て倒れてしまった。
やっ
うえ
ことうらの昔話
は、二匹のオロチをひとお
スサノたオ
いじ
もいに退治しかけたが、かわいそうに
あたま
たいじ
かたき
いきお
「加勢蛇川」 思 い オロチ の 嫁 と 泥 光 坊 の 心 根 を 聞
ち がわ
、むかし、スサノオノミコト
む かし
かみ
という神さまが、ヤマタノオロチとい
き 、「 オロチの 嫁 、泥 光 坊 よ 、よォー
かいぶつ
せ
う頭 が八つ、尾が八つもある恐ろしい
く 聞 け 。お れ の 力 で お 前 た ち を 退 治
か
怪物を退治された。
するのはたやすいことだ。しかし、亡
きかい
ねら
おそ
、あとに残ったオロチの嫁
ところくが
や
くや
さ ん は 悔 し く て 、悔 し く て た ま ら ん
くなった夫を思う心、友に加 勢する心
きかい
どろこうぼう
やっ
か っ た 。い つ か え え 機 会 を み て 敵 を
は、いとしく美しいものだ。だから、こ
たの
お
うってやろうと、泥光坊というオロチ
の度は許してやろう。これからはええ
かせい
よめ
に加勢を頼んで機会を狙っていたそう
オロチになれよ」と言って、それぞれの
のこ
。
な ・・・
いずも
くに
き 、ス サ ノ オ は 出 雲 の 国 を
ある と
かたみ
さと
く
たって方 見の里までやって来ると、そ
へいや
ば
そ ういったこ と が あって か ら 、
この
かわ
へび
かせい
かわ
か せ ち
川を“蛇が加勢した川”だから“加勢蛇
ひろ
す
こには広い平野 が広がり、きれいな水
なが
み ほ
と呼ぶようになったということだ。
川”
かわかみ
いま
川上へとのぼっていった。
うすると、今まできれいに晴れてい
そ
こと
うら
そら
ま
くろ
おそ
くも
た琴の浦の空に、真っ黒で恐ろしい雲が
は
ください」そう言うと、ふたりの神は
い
そおいでになった。どうか一晩 お泊り
ひとばん
た。「こりやァー、こりやァー、ようこ
と見ると、この地方を治める高柳
ふ
かみ
き
した
つ
の神がヤナギの木の下で釣りをしてい
み
たむき、夕空は真っ赤に染まっていた。
ゆうぞら
うところまでやって来ると、日は西にか
く
をズンズンさかのぼって塚本の渕とい
つかもと
景色だったので、つい見惚れてしまい川
けしき
がサラサラと流れ、とても素晴らしい
このコーナーでは、ことうらの民話・神話等を掲載していきます。
手話は
、 「手で
表すこ
とばで
目で見
、
ること
顔の表
ば」で
情も付
す
け加え
やって
ながら
みまし
ょう
話
あけましておめでとうございます
あけまして
小代 佳奈子
―今月の職員―
以西保育園で1・2歳児
の担任をしています。
両方の人差し指を相手に向けながら、両手を広げ、くるりと自分側に動かし
ます。縦書きの漢字一月一日を表現します。
おめでとうございます
すぼめた両手をパッと開きながら上げる。