+思考で,辛→幸 - 下山小学校

新潟市立下山小学校
校長 石坂 正之
平成23年1月21日
NO. 10
家庭数配布
+思考で,辛→幸
「あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
」
少し,遅いのですが,1年の最初ということで,お許しください。
さて,平成23年は「うさぎ年」であります。詳しく言いますと,干支(えと)は辛卯(かのと・う)
というのだそうです。
「辛(かのと)」というのは,前年を継承,更新していくこと,特に規律を正し,基本を踏まえて,
筋道を立て,困難に遇っても断固として実行してゆく,また,覚悟を新たに自律,更新することを意味
しているのだそうです。さらに,これを怠ると,辛い(からい)目,辛い(つらい)目に遭うというこ
とになり不祥事件が起って来ることも,
「辛」の字は暗示しているのだそうです。
また,
「卯(う)
」は,春の陽気に草木の芽や葉が茂るに通じ,繁茂することを意味しており,卯は兎
ではなく,いばら,かやという文字でもあるということです。
繁茂したいばらやかやがからまり,もつれるように根がはびこれば,手のほどこしようがなく,動き
のとれないようになるもので,順次思い切って剪定する。そこで筋道を立てて物事を処理していくこと
が大事であり,それが出来ないと,紛糾,混乱,分裂,破壊へと連なることを意味しているのだそうで
す。
従って,辛卯の年は,筋道を立てて処理よろしきを得れば,伸展,繁栄へと導くことが出来るが,そ
うでないと,
「辛い目」に遭う年となるということのようです。
何か少し心配だなあと思いながら「辛」の字を見ていましたら,何となく「幸」の字に似ているよう
にも思いました。いかがですか。
「辛」の字の上に「+」を乗せると「幸」の字になりませんか。
ということで,結論です。今年1年,皆さんで「(+)プラス思考」で考えることにしましょ
う。そうすれば,「辛い年ではなく,幸いな年」になるのです。
先日,横断歩道で指導してくださっている地域の方が学校へ来られた時,とてもうれしい話をしてく
れました。
1月11日(火)
,冬休み明けの日です。いつものように,
「おはようございます。
」と声を掛けながら
交通指導をしていると,2人の子どもが,立ち止まって
「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。」
とあいさつしたのだそうです。
本当にうれしい話でした。
「あけましておめでとうございます。
」だけでも,すばらしいと思ったので
すが「
「今年もよろしくお願いします。」も言えたということで,本当にうれしく感じました。
これは,ご家庭での指導も大きいのだと思いますが,こんな感じで,下山の子どもたちのあいさつが
TPOに合わせてできるようになっていったらいいなあと思います。これからのご指導もよろしくお願
いいたします。
児童玄関前の雪が踏み固められ凍ってしまい,登下校や用事で来られた車が心配でした。
19日(水)
,
6年生の子どもたちが交代しながら,雪かきをしてくれました。半分ほどですが,下のアスファルトが
きれいに顔を出しました。下校時,子どもたちは安全に帰ることができました。全校のリーダーとして
の6年生に本当に感謝です。
昨年度,イチロー選手の卒業文集を紹介しましたが,今回は,別の人の卒業文集を紹介します。
「将来の自分」
二年後…中学二年生,日本アマチュア選手権出場。
三年後…中学三年生,日本アマチュア選手権(日本アマ)ベスト8。
四年後…高校一年生,日本アマ優勝,プロのトーナメントでも勝つ。
六年後…高校三年生,日本で一番大きなトーナメント,日本オープン優勝。
八年後…二十歳,アメリカに行って世界一大きいトーナメント,マスターズ優勝。
これを目標にしてがんばります。マスターズ優勝はぼくの夢です。
それも二回勝ちたいです。みんな(ライバル)の夢もぼくと同じだと思います。
でも,ぼくは二回勝ちたいので,みんなの倍の練習が必要です。
みんなが一生懸命練習をしているなら,ぼくはその二倍,一生懸命練習をやらないとだめです。
ぼくはプロゴルファーになって全くの無名だったら,「もっとあのときにこうしていれば……」とか後悔
しないようにゴルフをやっていこうと思います。
来年には埼玉の東京GCで行われる「埼玉県ジュニア(中学の部)」で優勝したいです。
今は優勝とか関係ありません。
中学生になってからそういうことにこだわろうと思います。
高校生で試合に優勝すると,外国に招待してくれます。
その試合で世界から注目される選手になりたいです。
ぼくは勝てない試合には今は出ません。
ぼくの将来の夢はプロゴルファーの世界一だけど,世界一強くて,世界一好かれる選手になりたい
です。
もうお分かりだと思いますが,ゴルフの石川遼選手です。どうして,これほど細かな,具体的な目標
を立てられるのでしょう。
イチロー選手の卒業文集もそうですが,目標というものは,漠然とした形で書くのではなく,できる
だけ具体的に書くことが必要なのだと思います。
6年生は,今,卒業文集作成の真っ最中だと思います。どんなことを書いているのか,大いに楽しみ
ですね。