新興国ウィークリーレポート 2015/12/28 【韓国】 総合株価指数は 0.8%高と続伸、クリスマス前に薄商い 先週の動き/今週の展望 総合株価指数は週間で 0.8%高と続伸。25 日のクリスマス休場を控えて商いは薄く、週を通じて相場の方向感は乏し かった。週明け 21 日は証券・銀行株が幅広く上昇して反発。23 日まで続伸して終値は 1999.22 ポイントと心理的節目 の 2000 ポイントに迫り、12 月 2 日以来 3 週ぶりの高値を付け ▼指数チャート た。24 日は個人投資家や海外投資家の手じまい売りに押され、 2,100 [KOSPI/day(2015/10/16 - 2015/12/25)] 小反落して終了。海外投資家は同日まで 17 営業日連続で売り 越しだった。市場は 28 日に再開する。 今週は、域内景気の減速懸念がくすぶり、上値の重い展開か。 2,050 2,000 週末には 12 月の韓国貿易統計が発表される。市場予想では輸 1,950 出入とも落ち込み幅が前月から拡大する見込み。休場明けの米 株式市場の値動きにも相場が敏感に反応しそうだ。 【ロシア】 1,900 10/16 10/27 11/5 11/16 11/25 12/4 12/15 12/24 RTS 株価指数は 0.9%高と 5 週ぶり反発、引き続き原油価格に追随か 先週の動き/今週の展望 欧州の主要株式市場が週後半にクリスマス休暇により休場もしくは短縮取引となった影響で出来高は前週の半分以下 と薄商い。週前半は 21 日に北海ブレント原油先物が前週に続き 36 ドル前半まで下落したが影響は軽微で、電気通信サ ービスセクターの大幅安が指数を押し下げた主な要因。一方、 ▼指数チャート 週半ば以降は原油価格反発の影響が再び強まり、一時 795 ポイ ントを超えたがその後は上げ幅を縮めた。また、EU が 21 日に ウクライナ情勢をめぐる対ロシア経済制裁を 2016 年 7 月末ま で延長したことが、週を通して上値を抑えた。 [RTSI$/day(2015/10/16 - 2015/12/25)] 950 900 850 今週は原油価格の動向に追随する展開が続くか。30 日発表予 定の製造業 PMI にも注目したい。前回は 50.1 となったが、今 回も節目の 50 を維持できるかが焦点になる。 800 750 10/16 【ベトナム】 10/27 11/6 11/17 11/26 12/7 12/16 12/25 VN 指数は週間で 0.1%安と反落、戻り歩調に期待も材料次第か 先週の動き/今週の展望 週初は前週末引け間際の急落の影響はなく、場中に 570 ポイント台を回復したが、後が続かなかった。週を通して薄 商いが続き、出来高は前週の約 7 割。薄商いの中、原油価格の反発でエネルギー株は堅調に推移したが、指数ウエート が最も高いビナミルクの下落で、週半ばまで 4 営業日続落。24 ▼指数チャート 日には原油価格反発でエネルギー株や公益株が上昇し、5 営業 [VNINDEX/day(2015/10/19 - 2015/12/25)] 625 日ぶりに反発した。その後は一時的に 570 ポイントを超えるな ど閑散相場に売りは少なく、小高く推移していたが、週末の引 けに掛けてポジション調整により上げ幅を縮め、週前半の下落 600 575 分を回復できずに終えた。 550 今週は戻り歩調が続くか。ただ、月末で年末でもあり、わず かな材料でも上下に振れやすいので、慎重な見極めが大切。 525 10/19 10/28 11/6 11/17 11/26 12/7 12/16 12/25 2015/12/28 【インドネシア】 【シンガポール】 【先週の動き/今週の展望】ジャカルタ総合指数は 1.2%高 と続伸、ルピア高を好感 【 先 週 の 動 き / 今 週 の 展 望 】 ス ト レ ーツ タ イ ム ズ 指 数 は 0.9%高、原油価格上昇で続伸 ジャカルタ総合指数は週間で 1.2%高と続伸。週初の 21 日は ストレーツタイムズ指数は週間で 0.9%高と続伸。週初の 21 前週末の米株式相場急落を受け下落して寄り付いたが、為替相 は前週末の流れを引き継ぎ続落したが、22 日は米国市場の反発 場で米ドルに対するルピア高が進んだことが好感されて高値 を受け上昇した。その後、NY 市場で原油価格が持ち直すと 23 引け。中央銀行が為替介入を加速しているとの観測が広がる 日も指数は続伸。半日立ち合いだった 24 日は、米国の統計で 中、22 日はさらにルピアが買われたことを受けて終値で 4500 原油在庫が予想以上の減少を示したことが好感されて一段高。 ポイントを回復。23 日も原油先物価格の上昇を背景に値上がり 取引終了後に発表された 11 月の鉱工業生産は前年同月比 5.5% し、週後半の休場を前に 3 日続伸で取引を終了した。今週は 31 減。連休明けの今週は、市場予想の 3.0%減から下振れた結果 日が大みそか、1 月 1 日が新年の祝日で休場。今後は政府が 9 への反応が注目される。31 日にアセアン経済共同体(AEC) 月から段階的に実施している景気刺激策による経済効果や原 が発足する予定で、経済効果があらためて意識されるか。31 油価格、為替相場の動向に注目が集まりそうだ。 日は半日立ち合い、1 月 1 日は新年の祝日で休場。 ▼指数チャート ▼指数チャート [JCI/day(2015/10/13 - 2015/12/25)] 4,800 3,200 [FSSTI/day(2015/10/15 - 2015/12/25)] 3,100 4,600 3,000 4,400 2,900 4,200 2,800 4,000 2,700 10/13 10/23 11/3 11/12 11/23 12/2 12/14 12/23 10/15 【タイ】 10/26 11/4 11/16 11/25 12/4 12/15 12/24 【マレーシア】 【先週の動き/今週の展望】SET 指数は 0.2%安と反落、今 週は 11 月の鉱工業生産と貿易統計に注目 【先週の動き/今週の展望】クアラルンプール総合指数は 1.2%高、原油価格の下げ止まりで続伸 SET 指数は週間で 0.2%安と小幅に反落。21 日は前週末に決 クアラルンプール総合指数は週間で 1.2%高と続伸。週初の 着した携帯電話 4G 電波の入札で、落札額が開始時の 5 倍以上 21 日はロンドン市場の北海ブレント原油先物価格が一時 04 年 に高騰したことが嫌気され、通信株が急落。指数は前営業日比 7 月以来の安値を更新したことに加え、外国人投資家による売 1.6%安と続落した。22 日も下げ止まらなかったが、23 日はタ りの集中で続落。ただ、NY 市場で原油価格が上昇に転じると イ国内の機関投資家が買い支え、前日比 1.0%高と反発。24 日 22 日は反発。23 日は米株式相場が上向いたことを受け、前日 は原油価格の上昇を受けて続伸したものの、25 日は薄商いの 比 1.2%高と続伸で取引を終了した。同日発表された 11 月の 中、先行き不透明感が広がり、小幅に反落した。今週は 29 日 CPI 上昇率は前年同月比 2.6%と市場予想からわずかに上振れ に 11 月の鉱工業生産、30 日に貿易統計が発表される予定で、 た。今週は年末に向け利益確定売りが進むとの見方が強い中、 内容が好感されれば外国人投資家の資金流出に歯止めが掛か 原油価格や為替相場でのリンギの値動きが堅調に推移すれば りそうだ。31 日は大みそか、1 月 1 日は新年の祝日で休場。 下支えの材料になりそうだ。1 月 1 日は新年の祝日で休場。 ▼指数チャート ▼指数チャート 1,450 [SET/day(2015/10/14 - 2015/12/25)] 1,750 1,400 1,700 1,350 1,650 1,300 1,600 1,250 [FBMKLCI/day(2015/10/13 - 2015/12/25)] 1,550 10/14 10/26 11/4 11/13 11/24 12/3 12/16 12/25 10/13 10/23 11/3 11/13 11/24 12/3 12/14 12/23 本レポートは、株式会社 DZH フィナンシャルリサーチ(以下、「DZH」と称します)により作成されたものです。 本レポートは、DZH が信頼できると判断した各種データ、公開情報に基づいて作成しておりますが、DZH はその正確性、 完全性を保証するものではありません。 ここに示したすべての内容は、DZH で入手しえた資料に基づく現時点での判断を示しているに過ぎません。 DZH は、本レポート中の情報を合理的な範囲で更新するようにしておりますが、法令上の理由などにより、これができ ない場合があります。 本レポートは、お客様への情報提供のみを目的としたものであり、特定の金融商品の売買あるいは特定の金融商品取引の 勧誘を目的としたものではありません。 また、本レポートによる情報提供は、投資等に関するアドバイスを含んでおりません。 本レポートにおいて言及されている投資やサービスは、個々のお客様の特定の投資目的、財務状況、もしくは要望を考慮 したものではありませんので、個々のお客様に適切なものであるとは限りません。 本レポートで直接あるいは間接に取り上げられている金融商品は、株価の変動や、発行者の経営・財務状況の変化及びそ れらに関する外部評価の変化、金利・為替の変動などにより投資元本を割り込むリスクがありますが、DZH は一切その 責任を負いません。 DZH は、レポートを提供している証券会社との契約に基づき対価を得ております。 DZH およびグループ会社は、本レポートの論旨と一致しないレポートを発行している場合があり、また今後そのような レポートを発行する場合もあります。 DZH、グループ会社およびその役職員は、本レポートに記載された金融商品について、ポジションを保有している場合 があります。 本レポートでインターネットのアドレス等を記載している場合がありますが、DZH 自身のアドレスが記載されている場 合を除き、ウェブサイト等の内容について DZH は一切責任を負いません。 本レポートの利用に際しては、お客様ご自身でリスク等についてご判断くださいますようお願い申し上げます。
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