新興国ウィークリーレポート

新興国ウィークリーレポート
2016/2/8
【韓国】
総合株価指数は 0.3%高と 3 週続伸、海外勢の買いが支え
先週の動き/今週の展望
総合株価指数は週間で 0.3%高と小幅に 3 週続伸した。米中製造業指標の悪化などが売り材料となったものの、原油価
格の上昇や海外勢の買いが相場を支えた。1 週間を振り返ると、1 日は続伸で始まった。中国製造業 PMI の市場予想か
らの下振れが嫌気されたが、海外勢の買いが指数を押し上げた。
▼指数チャート
2 日は米国の製造業指数のさえない結果を受けて反落。世界経
2,050
済の先行き懸念が強まった。3 日は続落したが、4 日は原油価
2,000
格上昇を受け、反発した。旧正月連休前の 5 日は小動きだった。
1,950
旧正月連休につき 8-10 日は休場、11 日に取引再開となるが、
中国株式市場は 8-12 日が休場で、基本的に動きにくいか。引
1,900
き続き海外株式市場や原油先物相場に警戒。10 日のイエレン
1,850
米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言にも注目。
1,800
【ロシア】
[KOSPI/day(2015/11/25 - 2016/2/5)]
11/25
12/4
12/15
12/24
1/7
1/18
1/27
2/5
RTS 指数は原油価格の下落で 2.6%安と反落、今週も弱含みか
先週の動き/今週の展望
先週の米ドル建て RTS 株価指数は週間で 2.6%安と反落。週央までは前週後半の急反発の反動やブレント原油が一時
32 ドル台まで下落した影響で 3 日続落し、3 日には 700 ポイントを割った。週後半は振れ幅が大きい取引となった。4
日はドル安を背景に原油などに割安感が出たことで幅広い業
▼指数チャート
種が買われ、前日比 6.0%高と急反発したが、5 日は反落。弱
[RTSI$/day(2015/11/24 - 2016/2/5)]
1,000
含むブレント原油価格や米雇用統計の結果を受け振れ幅は大
きく、寄り付きから急落した後、737.81 ポイントまで戻した
が、引けに掛け再び急落した。なお、週間ではアナリストの格
900
800
下げが影響した小売りのマグニト、エネルギーのガスプロムな
700
どが主に指数を押し下げた。1 月下旬の大幅下落の戻しはほぼ
600
終了したことから、今週はやや弱含みながらもみ合いか。
500
【ベトナム】
11/24
12/3
12/14
12/23
1/5
1/18
1/27
2/5
VN 指数は 0.1%安と小幅反落、旧正月の連休前で取引閑散
先週の動き/今週の展望
先週の VN 指数は週間で 0.1%安と小幅反落。週末からテト(旧正月)の連休になるため、総じて閑散な取引となり、
出来高は週後半になるほど減少した。1 月製造業 PMI は堅調な結果だったが、原油価格の下落などを受けて週前半は軟
調に推移した。週半ば以降は、前半の下落の反動もあり買い
▼指数チャート
[VNINDEX/day(2015/11/27 - 2016/2/5)]
戻し優勢となった。原油価格の下落に追随する形でエネルギ
625
ー株が値を崩したが、週前半の売られ過ぎの反動から主力株が
600
反発した。また、4 日に TPP が正式に署名されたことで、公益、
金融など幅広い業種が値を戻した。週末 5 日はテトの連休前最
575
550
後の取引だったが、出来高は前週の 1 日当たり出来高の半分と
525
より閑散な取引となった。今週はテトの連休で全日休場となり、
15 日から取引を再開する。
500
11/27
12/8
12/17
12/28
1/7
1/18
1/27
2/5
2016/2/8
【インドネシア】
【シンガポール】
【先週の動き/今週の展望】ジャカルタ総合指数は 4.0%
高、今週は 4800 ポイントで値固めか
【 先 週 の 動 き / 今 週 の 展 望 】 ス ト レ ーツ タ イ ム ズ 指 数 は
0.2%安、週後半の反発で下げ幅を縮小
ジャカルタ総合指数は週間で 4.0%高と続伸。1 日はルピア高
ストレーツタイムズ指数は週間で 0.2%安と反落。週初の 1
の進展で 7 日続伸したが、2 日は原油価格の下落を嫌気し前日
日は、中国の 1 月の製造業 PMI が市場の予想をやや下回る 49.4
比 0.8%安と反落。3 日は商品価格の低迷による不安感から一時
と 6 カ月連続で 50 を割ったことが嫌気され、前営業日比 1.0%
的にルピアが急落したものの、その後に持ち直し、指数は前日
安と反落。2 日の取引終了後に発表された 1 月の国内製造業
比 0.2%高と反発。4 日は原油価格の急反発を受け続伸。5 日は
PMI が 49.0 と市場予想から 0.7 ポイント下振れすると、3 日は
15 年 10-12 月期の GDP 成長率が前年同期比 5.0%と予想を上
前日比 1.1%安と 3 日続落。5 日は通信大手のシングテルが豪
回ったことで 4800 ポイント手前まで急伸し、6 カ月ぶりの高
州で子会社を通じ 4G 電波を落札したことが好感され、指数は
値を更新した。今週は 10 日に 15 年 12 月の小売売上高が発表
前日比 2.5%高と急上昇した。今週は 8 日と 9 日が旧正月の祝
される予定。市場予想から上振れすれば追い風で、4800 ポイ
日で休場。開催が危ぶまれる OPEC の加盟国と非加盟国による
ント台での値固めに寄与しそうだ。8 日は旧正月の祝日で休場。
緊急会合が実現し、減産合意に至れば好材料になりそうだ。
▼指数チャート
▼指数チャート
4,900
[JCI/day(2015/11/23 - 2016/2/5)]
3,000
4,800
[FSSTI/day(2015/11/26 - 2016/2/5)]
2,900
4,700
2,800
4,600
2,700
4,500
2,600
4,400
2,500
4,300
11/23
12/2
12/14
12/23
1/7
1/18
1/27
11/26
2/5
【タイ】
12/7
12/16
12/28
1/7
1/18
1/27
2/5
【マレーシア】
【先週の動き/今週の展望】SET 指数は 0.4%高、中央銀
行が政策金利を 6 会合連続で据え置き
【先週の動き/今週の展望】クアラルンプール総合指数は
0.3%安、今週は 15 年 12 月の鉱工業生産に注目
SET 指数は週間で 0.4%高と 4 週続伸。1 日は増資計画を発
クアラルンプール総合指数は週間で 0.3%安と反落。連休明
表した携帯 3 位トゥルーの株価が急落した影響で、指数は 5 営
けの 2 日は、歳入増を目指す政府が外国人労働者に対する人頭
業日ぶりに反落。2 日は中国の 1 月の製造業 PMI が軟調だった
税を 1 日から引き上げた影響で、プランテーション株に売りが
ことで石油需要減退への警戒感が広がり続落したが、3 日に中
集中し、指数は 6 営業日ぶりに反落。3 日は OPEC とロシアに
銀の金融政策決定会合で政策金利の据え置きが決まると安心
よる協調減産の実現を困難視する見方を背景に原油価格が下
感から買い戻されて反発。4 日は携帯 2 位 DTAC の 15 年 10-12
落したことを受け、前日比 1.2%安と続落したが、4 日は価格の
月期の純利益が前年同期比 47%減と低迷したことが重しとな
回復に伴い為替相場でドル安リンギ高が進んだことで前日比
ったが、5 日は 5 日ぶりに 1300 ポイントを回復。今週は周辺
1.4%高と反発。5 日は連休を控え小幅な値動きだった。今週は
国の休場が多い中、前週末に発表された 1 月の米雇用統計の内
11 日に 15 年 12 月の鉱工業生産が発表される予定で、市場予
容に対する市場の反応や原油価格の動向に左右されるか。
想は前年同月比 1.2%増。8 日と 9 日は旧正月の祝日で休場。
▼指数チャート
▼指数チャート
1,450
[SET/day(2015/11/24 - 2016/2/5)]
1,750
1,400
[FBMKLCI/day(2015/11/23 - 2016/2/5)]
1,700
1,350
1,650
1,300
1,600
1,250
1,550
1,200
11/24
12/3
12/16
12/25
1/7
1/18
1/27
2/5
11/23
12/2
12/11
12/22
1/5
1/14
1/26
2/5
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