仕様書【PDF:129KB】

MALDI-TOF MSの点検・整備仕様書
※本仕様書は、予告なしに修正又は訂正する場合があります。その際は、当機構ホームペー
ジ上にて仕様書の修正又は正誤表等を公示いたしますので、必ず、ご確認下さい。
独立行政法人製品評価技術基盤機構
「MALDI-TOF MS」の点検・整備仕様書
1.目的
独立行政法人製品評価技術基盤機構(以下「NITE」という。)バイオテクノロジーセンターでは、
我が国のバイオ産業の中長期的な発展に貢献するため、生物遺伝資源の利用促進を図っている。そ
の中で、生物遺伝資源の簡便で迅速な分類学的解析のため、リボソームタンパクを中心とした網羅
的なタンパク質等解析を行う必要があることから、マトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型
質量分析システムを導入しているところである。本システムは、前処理をした分析試料にレーザー光を
照射することで試料をイオン化させ、イオン化した試料を高電圧の電極間で加速し、高真空無電場領域
のフライトチューブと呼ばれる管中へ導入して等速度飛行させることで質量を算出し解析を行う、精密
かつ高額なシステムである。その維持管理を日常的に努めているところであるが、常時稼働状態にあり、
不具合が発生した際には業務に支障が出ることから、当該システムについて、点検・整備を行うもので
ある。
2.役務内容
(1) 対象機器
機種:島津製作所製 マトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型質量分析システム
MALDI-TOF MS
AXIMA Performance
カスタマイズあり
製品情報:http://www.an.shimadzu.co.jp/ms/axima/pfm.htm
資産番号:YK-00050-0001747
設置場所:千葉県木更津市かずさ鎌足2-5-8
独立行政法人製品評価技術基盤機構
生物遺伝資源保存施設2階 256 室
(2) 点検・整備内容
① 点検・整備は NITE バイオテクノロジーセンター(木更津市)において実施すること。
② 別添の項目について、点検・整備を行うこと。
③ 点検・整備後に、当該装置が正常に作動することを確認すること。
④ 作業終了後に点検結果を報告書にとりまとめ、当該報告書を NITE バイオテクノロジーセンター産
業連携推進課担当者(以下「担当者」という。
)へ提出すること。また、不具合と判定された部品が
ある場合には、修理等の措置に必要となる当該部品に関する情報を報告書に記載すること。さらに、
点検・整備後 1 年以内に交換を推奨する部品がある場合には、当該部品の情報を報告書に記載する
こと。
3.作業当日の注意事項
(1) 作業は、行政機関の休日に関する法律第 1 条に定める日を除く平日の午前 9 時から午後 6 時の間に
行うこと。ただし、担当者が承認した場合には当該時間以外に作業を実施できることとする。
(2) 作業に際し施設へ入出するときは、必ず担当者に通知すること。
(3) 作業を実施する場合は、担当者からの注意を厳守し、当該担当者の指示の下、これを実施すること。
(4) 作業中に疑義及びトラブルが発生した場合は速やかに担当者に連絡し指示を得ること。
(5) 請負者の過失により、NITE が保持する物品、設備及び施設に損害を与えた場合は、請負者がこれを
補償するとともに復旧を行うこと。
(6) 作業時に発生したゴミ及び作業場所の汚れなどは別途費用を生ずることなく請負者が適切に処分及
び清掃等を行うこと。
(7) 作業終了後は担当者にその旨を連絡し、作業確認を受けること。
4.その他
(1) 上記2.にかかる一切の費用を含むこと。
(2) 本仕様に記載されていない場合、又は疑義が生じた場合には、担当者と別途協議すること。ただし、
軽微なものについては担当者の指示に従うこと。
5.完了期限
平成28年3月18日までとする。
別添
1.点検・整備内容
・ロータリーポンプの点検
・ターボ分子ポンプの点検
・サンプルドア部0リングの点検・整備
・イオン源部の点検・整備
・フォアライントラップの点検
・Vent ラインフィルターの点検・整備
・ハロゲンランプの点検 ・冷却ファンの点検
・ケーブル類の接続確認
・真空系ジョイントの接続確認
・PC とのコミュニケーション確認
・CCD カメラの表示確認
・真空ポンプの動作確認
・サンプルステージの動作確認
・レーザー光軸確認
・真空度確認
・リニアモードの分解能及び感度確認
・リフレクトロンモードの分解能及び感度確認
・MS/MS モードの感度確認