資料 1 平成 27 年度第 2 回審査会での質問と回答(金城ふ頭地先公有水面埋立て) 1 事業計画について 質問、意見の概要 工事計画 3 事業概要 2 事業概要 1 審査会での事業者の回答 事業者の補足説明 2 頁に事業の目的とし て、「集約することによ って効率化を図る」とあ りますが、どこの機能が 移ってくるのですか。 また、集約化によって 他の場所の環境が改善 するというような試算 をしていますか。 市内では金城ふ頭北の 潮凪地区やレゴランド建 設予定地周辺、また、市外 では弥富ふ頭など名古屋 港内に点在しているモー タープールを集約化する 予定です。 集約化によって、環境面 でもコスト面でもこれま で行っていた二次輸送分 の負荷が低減されます。 モータープールの集約 化により、完成車を工場等 から岸壁背後に直接輸送 することが可能になり、分 散したモータープールか ら岸壁に再輸送する二次 輸送が削減され、物流の効 率化とともに、環境面でも コスト面でも負荷の低減 が見込まれます。 また、陸上輸送だけでな く、他のふ頭で完成車を積 込んだ船舶が金城ふ頭で 再度積込みをすることに よる船舶の移動も削減さ れることが見込まれます。 ゼロ・オプションにつ いての記載がありませ んが、計画事業と比較す るために記載する必要 はないのですか。 【事務局の回答】 ゼロ・オプションについ ては、可能であれば記載し ていただくのが望ましい と考えています。 一方、本市の条例に基づ くアセスメントにおいて、 必ずしもゼロ・オプション を含めることまで求めて いません。 工事の施工手順につ 護岸工を先に行って閉 いて、汚染物質が流出し め切った後で、埋立工を行 ないよう護岸工を先に う計画としています。 行い閉め切った後に、埋 立工を行うという理解 でよろしいですか。 1 ― 護岸工により締切を行 った後、埋立工を行いま す。埋立工の際の余水吐き には汚濁防止膜を設置し、 濁りの発生を抑制します。 質問、意見の概要 7 頁に記載されている 資料編 117、118 頁に寸 今後の図書の記載内容 標準断面図のスケール 法を示しています。重力式 について、全体的にわかり がわからないので、教え については、岸壁の先から やすい表現となるように ていただきたい。 裏込石まで 30m、桟橋式に してまいります。 ついては岸壁の先から護 岸法線までが 20m、護岸法 線から鋼管杭までが 24m となります。 工作物の構造 6 埋立工では浚渫土砂 砂利(裏込石等)は名古 を使用するとあり、名古 屋港外から、海上輸送によ 屋港内の浚渫土砂を海 り運ぶ予定です。 上輸送すると考えられ ますが、砂利(裏込石等) については名古屋港外 からもってくるという 前提でしょうか。 工作物の構造 5 事業者の補足説明 工事計画 4 審査会での事業者の回答 複数案として重力式 一般的な係留施設の構 係留施設については、水 と桟橋式が設定された 造としていくつか考えら 深、地質構造や耐震性等を 経緯を説明していただ れますが、場所や事業目的 考慮した結果、本事業にお きたい。 等を勘案して、今回は重力 いて重力式と桟橋式の構 式と桟橋式を複数案とし 造が想定されるため、それ ました。 を複数案として設定して ― います。 2 計画段階配慮事項について 質問、意見の概要 計画段階配慮事項の抽出 7 供用時については、2 案間で、例えばメンテナ ンスの違い等による環 境影響の差はあります か。 審査会での事業者の回答 事業者の補足説明 メンテナンスについて は、B案の方は鋼管杭等が あるので、それに対する腐 食対策等、維持管理の項目 が多いかと思います。 ― 2 質問、意見の概要 供用時に関しては、基本 的に差は無いと考えてお ります。 また、岸壁の構造につい ては、国土交通省が示す基 準に従って設定していき ますので、2 案間で耐震性 の差はありません。 騒音や振動は 2 案間 で影響の差があると考 えられますが、計画段階 配慮事項として抽出さ れていないのは、周辺に 影響を及ぼす住居等が 無いからでしょうか。 大気質や騒音、振動につ いては、海上施工であるこ とや、周辺に住居等が無い という理由で抽出してい ません。 重大な影響のおそれが ある項目として、工事中の 水質を抽出しました。 環境への影響として、 1 日当たりの浮遊物質発 生量が予測されていま すが、工事期間中のどの 段階でどれくらいの期 間、この量(A案では 8,529kg/ 日 、 B 案 で は 22,774kg/日)が発生す るのですか。 予測対象時期は、水質の 影響が最大となる時期と して、A案では基礎工、B 案では地盤改良工として います。それぞれの作業が 何日間かはまだ決まって いませんが、護岸工の一部 です。 水質・底質 11 影響要因として、工事 中が抽出されており、供 用時に関しては差がほ とんど無いと読み取れ ます。接水面の傾斜の違 いによる生態系への影 響や、構造の違いによる 耐震性の差は無いので すか。 計画段階配慮事項の抽出 10 (B案では)メンテナ 鋼管杭に何かを塗布す ンスの際に、鋼管杭の塗 る選択を取った場合、メン 装の塗り直し等はしま テナンスの際に塗装の塗 すか。 り直しを行う必要はあり ます。一般的には電気防食 等を採用しますが、現在の ところどの方法を採用す るかは決まっていません。 計画段階配慮事項の抽出 9 計画段階配慮事項の抽出 8 審査会での事業者の回答 3 事業者の補足説明 ― ― 配慮書においては、重大 な影響のおそれがある項 目として工事中の水質を 選定しています。 今後の環境影響評価に おいては、騒音・振動等そ の他の環境要素について も予測・評価の対象として いきたいと考えておりま す。 ― 質問、意見の概要 3 水質・底質 14 水質・底質 13 水質・底質 12 事業者の補足説明 浮遊物質発生量の予 今回の予測には、汚濁防 「港湾工事における濁 測結果は、汚濁防止枠や 止枠や汚濁防止膜による り影響予測の手引き」(国 汚濁防止膜による遮蔽 抑制効果を考慮していま 土交通省港湾局,平成 16 効果を前提として算出 せん。 年)によりますと、汚濁防 された値ですか。 止枠や汚濁防止膜の効果 については、環境影響評価 の数値シミュレーション で、一般的に除去率 50%が 汚濁防止枠や汚濁防 用いられています。 止膜の抑制効果につい なお、詳細は事業計画が ては、具体的な値を示す 具体化していく時期の環 必要があると思います。 境影響評価準備書におい て、汚濁防止枠や汚濁防止 膜の効果について検討し ていきます。 2 案の比較よりも、工 現段階でお示しできる 事業計画が具体化して 事全体として環境にど ものとしては、21 頁の図 いく時期の環境影響評価 のくらい影響があるの 5-1-2 に示すとおり、浮遊 準備書において、工事期間 か、その影響が大きいの 物 質 量 寄 与 濃 度 が 中を通した負荷量を把握 か小さいのかというこ 2.0mg/l になる距離は、A した上で、影響が最大とな とが重要だと思います。 案B案それぞれ、120m、 る時期を予測時期として 900m となります。 設定し、予測・評価をして 汚濁防止枠や汚濁防止 いきたいと考えておりま 膜の設置に加えて、必要に す。 応じてバケット量の検討 を行うことにより更なる 環境影響の低減に努めま す。 環境配慮方針について 質問、意見の概要 建設作業時を想定した配慮 15 審査会での事業者の回答 26 頁に「主に海上施 工とし、工事関係車両台 数を少なくすることで、 …公害の発生を抑制す る」とありますが、船舶 からも多くの排出ガス が発生すると考えられ ます。船舶についても電 力を使用するなどの措 置はとれませんか。 審査会での事業者の回答 事業者の補足説明 名古屋港でもタグボー ト等については停泊時に 陸上から電力を供給して いるものはあります。 しかし、工事用船舶は出 力が大きいため、現在のと ころ陸上から電力を賄う 技術が確立されていませ んので、低公害型の工事用 船舶を極力使用していき たいと考えています。 現在のところ工事用船 舶へ陸上からの電力を使 用する技術は確立されて おらず、工事用船舶の陸上 電力化は困難ですが、低公 害型の工事用船舶等を極 力使用し負荷削減に努め ていきたいと考えており ます。 また、供用時には完成車 輸送の拠点化・集約化によ り、港内での船舶の移動も 削減され、船舶からの負荷 も軽減されると考えてお ります。 4
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