沖縄県在宅医療人材育成事業検討委員会(第2回目)・議事要旨 日時:平成25年2月27日(木)19:15~21:40 場所:琉球大学医学部附属病院がんセンター 参加者:6名 笹良剛史(友愛会南部病院)/喜納美津男(きなクリニック)/荷川取尚 樹(花あかり居宅介護支援事業所)/宮城愛子(訪問看護ステーション大名)/島袋 恭子(那覇市立病院)/増田昌人(琉大病院がんセンター) 陪席:安里千恵美(琉大病院がんセンター)山口元子(琉大病院がんセンター) <報告事項> 1.平成25年度第1回沖縄県在宅医療人材育成事業検討委員会・議事要旨について 増田委員より、平成25年度第1回沖縄県在宅医療人材育成事業検討委員会議事要 旨が報告された。 2.沖縄県在宅医療人材育成・質の向上センターホームページ公開について 増田委員より、資料2に基づき沖縄県在宅医療人材育成・質の向上センターホーム ページ公開に向けて準備を進めていることが報告された。在宅医療人材育成部門に ついて、活動目標に在宅を支える多職種間の情報交換・交流等の支援を加えたがい いのではという意見が出され、了承された。 <協議事項> 1.事業計画について 今年度の事業について、増田委員より 3 月 16 日に開催される緩和ケアフォローアッ プ研修会を沖縄県在宅医療人材育成・質の向上センターの主催で行うことが報告さ れた。 来年度の事業について 在宅医療をめぐる県内の現状 ・医療の側はまだケアマネとの連携がうまく取れていない。基本は多職種だがまず ケアマネとの連携から。 ・医療依存度の高い要介護者や看取りケアを必要とする要介護者を受け容れるケア マネ事業所があまりない。特に基礎資格が福祉系のケアマネにそういう傾向があ るようだ。 ・介護職員の痰吸引等の医療行為に関する研修が課題となっているおり、急速に増 えている有料系老人ホームでの医療依存度の高い要介護者の受け入れの問題があ る。 ・現場の仕事をしながらヘルパーさんが研修を受講すること自体が大変。受けさせ るのも大きな施設でないと人の余裕がない。 ・在宅では終末期が中心になってくるため、緩和ケア研修会が必要である。 ・訪問看護師やヘルパー、ケアマネなど在宅で患者さんと接する人が終末期のこと を皆で話し合えていない。コミュニケーションや倫理を含んだ研修がない。 ・在宅医療を進めていくにあたってケアマネが調整役にならないといけないが、大 半のケアマネは医師に電話もできない。病院からどういう風につないでいけばい いのか伝える機会が必要である。 ・沖縄では SW、PSW、MSW、CSW の 4 団体は一緒になっている。それぞれ動い て年に 4 回話し合い、1 回学会をやっている。ケアマネも勉強会とか研修とかもっ と一緒にやってもいいのでは。 ・在宅に送り出す側である病院医師への研修会、働きかけも必要である。 事業の方向性 ・県医師会の事業の隙間を埋める、フォローされていない職種を対象にする。 ・看護師は認定看護師制度や緩和ケア研修会があり、ソーシャルワーカーはがん予 算が使えるがケアマネに関しては医師会も特化して育てるということはやらない のではないか。 ・医療機関からケアマネ事業所にうまくつなげていくため、ソーシャルワーカーと ケアマネを中心に交流促進や研修機会の確保が必要である。 育成の対象となる人材 ・経験と実績があって理論化して教育できる人が必要である。 ・県内のリーダーとなれる方を 3 人は育てたい。そのうちの 1 人は全国のトップ 50 人に入るような人になってもらいたい。 派遣事業について 5 月末までに荷川取委員と島袋委員に看取りと在宅に関する県外での研修会、学会、 先進地区の見学などに行っていただき、次回の委員会でお話をうかがったうえで県 内での研修会の開催を決めたい。 県内での研修会開催について この事業はあと 2 年で終了なので年 2 回計 4 回の研修会を行いたい。 事業の終了後について リーダーとなる 3 人の人に引っ張っていってもらいたい。その上で、均てん化とい う意味で沖縄風にアレンジしたケアマネ用チェックシートを病院ソーシャルワーカ ーとケアマネが合同で作っていくというのもいいのではないかという案も出された。 2.次年度の委員会開催について 平成26年度 第1回目:6月5日(木)19:00~がんセンターにて
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