仕様書 ロボット・機械システム部 1.件名 ロボットの新たな戦略に向けた

仕様書
ロボット・機械システム部
1.件名
ロボットの新たな戦略に向けたワーキンググループ実行業務
2.目的
平成 26 年度に安倍総理のイニシアティブにより「ロボット革命実現会議」が設置され、
「ロボット新
戦略」
(平成 27 年 2 月 日本経済再生本部)が策定された。当該新戦略では「日本を世界のロボットイ
ノベーション拠点とすること、2020 年までにロボット分野の市場について製造分野で現在の 2 倍/サ
ービスなど非製造分野で 20 倍に拡大すること、2020 年にロボットオリンピック(仮称)を開催するこ
と」等が示された。
「ロボット新戦略」の具体的な推進母体として設立された「ロボット革命イニシアティブ協議会」の
うち、NEDO は、
「ロボットイノベーション WG」
(以後、
「WG」という。
)と WG の下に設置された3
つのサブワーキンググループ(以後、
「SWG」という。
)の事務局を運営している。
1)プラットフォームロボット サブワーキンググループ(SWG1)
ロボット革命を実現するためには誰もが使いこなせる「Easy to Use」を実現し、多様な要請に柔軟
に対応できるロボットを普及させる必要がある。本 SWG では、多様なニーズに応えていけるプラッ
トフォームロボットとしてどのようなものがありうるかについて検討している。
2)ロボット活用に係る安全基準/ルール サブワーキンググループ(SWG2)
2020 年に日本全体を「世界一のロボット利活用社会」のショーケース化するために、自律移動型ロ
ボットや空港で働くロボット等の社会実装が進められており、その実現のために日常空間や空港等に
おいて自律移動型等のロボットが利活用される際の基準・ルールを検討している。
3)ロボットオリンピック(仮称) サブワーキンググループ(SWG3)
ロボット新戦略においてロボットの研究開発を加速し、実社会への導入・普及を図る、すなわち社会
実装を進める一つの方法として、様々なロボットを対象とした競技会や実証実験、デモンストレーシ
ョンために、2020 年にロボットオリンピック(仮称)を実施、2018 年にプレ大会を実施することが
記載されており、その実現に向けて競技種目等の検討をしている。
NEDO が事務局を務めるこれら SWG の議論を本業務にて加速させることにより、中身の濃い報告書に
仕上げると共に、NEDO の取組みを広く社会に知っていただくこととする。
3.内容
以下の各業務の実施においては、適宜 NEDO へ相談の上実行すること。
(1)事務局業務
産学メンバーからなる各 SWG での議論を深めるために、月 2 回程度の頻度で会議を開催する。具体的
には各 SWG にて以下の①の業務を行う。
① 運営や準備業務
日程調整、会場手配、会議資料作成、議事録作成、必要な場合は同時通訳手配や文書の翻訳、委員
の旅費精算、各 SWG 報告書の取り纏めの実行など。
また、検討を進める中で国内外の有識者を糾合した新たな委員会等が必要になった場合は、各 SWG と
同様にそれら委員会等の会議も開催する。具体的には、委員会等で上記①の運営や準備業務に加えて、
以下の②の業務を行う。なお、委員会等は国内有識者からなる 30 名程度の規模で月 1 回程度の会議を
開催するものや、国内のロボット技術研究者等からなる 10 名程度の規模で月 6 回程度の小会合を開催
するものを想定し、うち本業務終了までに1回、海外の有識者数名を招聘することを想定する。
② 費用の支払い(委託費より支出)
委員の旅費や謝金、同時通訳や文書の翻訳費用、会場料金など。
(2)ヒアリング及びアンケート
世界各国のロボット関係有識者やユーザに対して、1)プラットフォームで対象とすべき分野はどこ
か、どこまでの機能・性能をプラットフォーム/モジュールとするべきか、2)整備すべき安全基準及
び規制・ルールは何か、各国の実態はどうか、3)競技の趣旨や分野/種目/ルールは如何にあるべき
か、既存の競技会と共同連携の可能性はあるか、等についてヒアリングやアンケートを実施しまとめる。
(3)公知情報チェック
上記ヒアリングやアンケートに加え、1)過去に作製されたプラットフォームの狙いと効果実績・課題、
2)各国の安全基準・規制・ルールと課題はどうなっているか、3)過去に実施されたロボット競技会
における開催趣旨、種目、評価方法、等について情報を抽出しまとめる。
(4)その他
その他、本業務の目的に資するために NEDO が指示する業務を行う。
4.業務期間
NEDO が指定する日から平成 28 年 6 月 30 日(木)まで
5.予算額
2,000 万円以内
6.最終報告書
提出期限:平成 28 年 6 月 30 日(木)
提出部数:電子媒体 CD-R(PDF ファイル形式) 3 枚
提出方法:「成果報告書・中間年報の電子ファイル提出の手引き」に従って提出のこと。
http://www.nedo.go.jp/itaku-gyomu/manual_tebiki_index.html
なお、各 SWG の会議や新たに委員会等が必要になった場合はその委員会等における議事録は開催後
速やかに作成・報告を行うものとし、ヒアリング及びアンケートと公知情報チェックにおいては、各
SWG や委員会等での議論に必要な期限に遅滞なく報告するものとする。
7.報告会等の開催
委託期間中又は委託期間終了後に、成果報告会における報告を依頼することがある。
以上