ビルクリ資機材情　報メーカーボイスフロアエボリューションメンテナンスシステム（ＦＥＭＳ）洗浄・研磨・研削のかけ合わせでワックス皮膜をクリアに！シーバイエス㈱商品企画開発部　新部紀夫毎日のフロアメンテナンス業務ンワックス床材やリノリウム、さ化を招いているかもしれません。の中で、一生懸命作業をやっていらに、テラゾー床や大理石などのこれまでの方法では、具体的に、るのに、思ったような結果になっ石床にも応用できますので併せて次のようなことが起こっていましていないと感じている皆様。現在ご案内させていただきます。た。行っている作業が、実は床に汚れをつきやすくしているかもしれません。定期・日常管理で抱える ■定期管理の問題点問題点をＦＥＭＳが解決・アルカリ洗剤で洗浄する際にワックス皮膜がダメージを受けることがある今回は、これまでのメンテナンフロアケアでは、「とりあえずスの改善すべき点と、それを踏まワックスを塗る」ことで、床の印えて導入しやすく、効果の上がる象が良くなり、お客様から「業者当社の新しい方法をご紹介していさんに作業をやってもらって良きます。かった」と言っていただけます。また、この方法は、ワックスをしかし、とりあえずの洗浄と塗布した化学床だけではなく、ノワックス塗布が、床表面状態の劣図表１　TASKIツイスターパッドラインナップ品　名画　像レッドパッド・洗浄時のパッドにより、ワックス皮膜に無用な傷が入ってしまう場合がある・ワックス塗布後数日は、皮膜が硬化しきれずに傷や汚れが入りやすいので、ワックス塗布回数が多くなるほど、ダメージを受ける可能性が高くなる ■日常管理の問題点洗　浄用　途研　磨研　削 - - 強研削・洗浄機のパッドによって、床表面に無用な傷が入ることがあるこれらの課題を解決するのが、ホワイトパッド強洗浄 - 中研削フロアエボリューションメンテナンスシステム“Floor Evolution イエローパッド中洗浄グリーンパッド弱洗浄ＳＣパッド日常洗浄ＳＧパッド 36 - 2016.01 研磨（バフ）研磨（高速バフ）弱研削 Maintenance System”（ＦＥＭＳ）です。 - ＦＥＭＳは、ワックスと洗剤、 - じたパッドの選択で、適切な床表 - まさに、科学的な方法で管理するマシンを正しく選択し、用途に応面の洗浄と研磨、研削を行います。「ハイブリッド管理」ということシーバイエス㈱ができます。図表２ＦＥＭＳのメンテナンスサイクル ■ＦＥＭＳの特長・長期間にわたり清潔感あるフロア環境を維持できる・適切な膜厚管理でビルドアップさせないフロアケアを実行できる（洗浄・研磨・研削の組合せで最適なフロア状態をコントロールできる）・汚れが取れやすく平滑な床表面をキープできるる、長期間にわたって汚れを抱き場合は、通常どおりの剥離作業も・求める美観レベルに合わせたワックスを選択できる込まないクリアな皮膜を作る基本可能です。性能に加えて、現場によって異な・人と環境にやさしいメンテナンスを実現できるＦＥＭＳ専用資機材でる要求を満たす２つの製品を用意確実な効果を発揮するしました。高い光沢を維持できる「クリスタルシャイン」と、透ＦＥＭＳの３つの大きな構成要 FEMSを構成する資機材につい明感が高く美観の維持性に優れた素である「パッド」「ケミカル」「管て説明します。初めに、洗浄、研「パールファイン」です。TASKI 理方法」について、詳しくご説明磨、研削の工程で用いる、ダイヤツイスターパッドとの相性も抜群します。モンド粒子を用いたTASKIツイスです。詳細については、後述しまＦＥＭＳで用いるTASKIツイスターパッドです。す。ターパッドには、前述したとおり粒子の大きさが揃った人工ダイＦＥＭＳの管理手法としては、人工ダイヤモンドが使用されていヤモンドを、１枚あたり数十億個特別な技術を必要としませんが、ますが、パッドが柔軟性に富んで使用していて、各工程で効果が確状況に応じた適切なタイミングといるので、対象面に無用な傷をつ実に得られます。また、床表面の長期的な視野で、作業計画を立てけず均一に洗浄・研磨・研削しま凹凸に追随して均一な表面を作りる必要があります。す。ます。日常清掃の自動床洗浄機が全体としては、図表２のとお表面の粗さを測定したところ、けでは、表面の傷を均して光沢をりです。【初期施工→日常管理→ 一般的な洗浄用パッドと比較し維持できます。TASKIツイスターアップグレード作業→日常管理→ て、表面をより均一に仕上げるこパッドのラインナップは、用途にアップグレード作業→日常管理→ とがわかりました（写真参照）。合わせた６種類を用意しましたディープクリーニング作業→日常システム専用に開発された２種管理】という繰り返しで（詳細は類のワックス、「クリスタルシャ続いて、ＦＥＭＳ専用に開発し次ページの図表３を参照）、基本イン」と「パールファイン」。どたワックスをご紹介します。この的に剥離をしないメンテナンス方ちらもシステムのワックスに求めシステムでワックスに期待され法ですが、美観が著しく低下したられる、透明で汚れにくい性能なら（前ページ図表１）。 TASKI ツイスターパッドと他社パッドの表面写真 A社黄色パッド A社赤パッド A社白パッド TASKIツイスター SCパッド TASKIツイスターグリーンパッド A社のパッドは深く削れる部分とあまり削れない（洗えない）部分が混在している。TASKIツイスターパッドは表面を均一に微細に削れる（洗える）ことがわかる 2016.01 37 メーカーボイスを持たせています。さらに、「クツイスターパッド研磨による高い性がよく、研削・強洗浄を行うリスタルシャイン」は高い光沢、光沢復元力と汚れ除去性を有して TASKIツイスターホワイトパッドいます。でも光沢が落ちにくく、かつ、洗美観の持続性が特長です。また、皮膜は、通常のワックスに比べ浄・研磨用のTASKIツイスターグ特殊な可塑化機構により、TASKI てTASKIツイスターパッドとの相リーンパッドで簡単に光沢が復元「パールファイン」は、クリアな図表３　FEMSのメンテナンス手法 ① 初期施工 ▶システム導入時は、完全剥離後に、TASKI ツイスターホワイトパッドで床表面を目均しします。その後、２日間に分けて専用ワックスを５層塗布します。この２日は、連続している必要はありません。仕上げに、皮膜に汚れを付きにくくするために、 TASKI ツイスターＳＧパッドで即バフされることをお勧めします。 ② 日常管理 ▶自動床洗浄機をかけますが、床表面の毎日の汚れを洗浄するのと同時に、キズを研磨して光沢を維持します。自動床洗浄機に TASKI ツイスターＳＣパッドを装着し、「プロミネンス」500 倍希釈液（中性クリーナー）で洗浄・研磨します（アルカリ洗剤や一般の洗浄パッドではワックス皮膜を必要以上に傷つけてしまうため、光沢低下や黄変を招きます）。その後、必要に応じて TASKI ツイスターＳＧパッドを用いて高速バフを行います。 ③ 定期管理アップグレード編 ▶アップグレード作業は、ワックスを塗布せずに、床表面の汚れを洗浄し、傷を研削・研磨して、美観を回復する作業です。 TASKI ツイスターパッドのホワイト→イエロー→グリーンで段階的に洗浄・研磨・研削し、その後必要に応じてＳＧパッドで高速バフします。必ずしも全エリアに前記の段階洗浄およびバフを行う必要はなく、現場状況に応じて、各工程や手をつけるべき作業範囲を見極めて適正化することが大切です。この作業ではワックスは塗布しません。ワックス皮膜を硬いままに保つことができるので、歩行によるダメージを受けにくい状態で維持できます。 ④ 定期管理ディープクリーニング編 ▶定期管理でのアップグレード作業を３回ほど行って、床表面のキズや汚れが目立ってきたら、ディープクリーニング作業を行います。 TASKI ツイスターレッドパッドでワックス皮膜の１～２層ほどを研削し、新たにワックス皮膜を塗布して、初期施工の状態に戻します。歩行、日常洗浄およびアップグレード作業によりワックス皮膜は、２～３層分減少している計算になりますので、３層塗布を推奨します。これらの繰り返しにより、初期のワックス皮膜厚からビルドアップさせずに、長期にわたって一定の膜厚で高美観なフロアを実現できます。 38 2016.01 シーバイエス㈱されます。たＦＥＭＳでの管理方法を生かし結果が得られます。また、ワックス塗布後にTASKI て、石床やリノリウムなどを、安ノンワックスの化学床材でも、ツイスターＳＧパッドで即バフを心で効果的にメンテナンスしてい単層塩ビシートと呼ばれているも行うことで、表面が平滑になるたく方法についてご案内します。のは病院内の一部でワックスを塗め、写像性が格段に向上し、硬化 ■大理石・テラゾーらないで管理されることが多いのが促進されることで汚れも付きに石床のメンテナンスですが、デですが、ここでお勧めするシステくくなります。また、滑りにくいリケートな大理石床の光沢がなくムの採用により、汚れのない初期表面にもなります。なって汚れた状態になっているとの光沢を得ることが可能になりま当システムのワックスに求めらころを、特殊な技術や大きな投資す。同様に、表面に保護層のあるれる性能を、「低黄変性」「光沢復をせずに改善することが可能になタイプでも良好な美観を維持でき元性」「汚れ除去性」にまとめて、りました。ます。それぞれを既存のドライ用や汎用ある食品スーパーでは、TASKI ■リノリウム床材の多種類のワックスで評価するツイスターグリーンパッドによるリノリウムは、剥離の際の床材と、専用ワックス２製品が最も良洗浄と、その後も同じパッドによへのダメージをはじめ、管理に注い評価になり、続いてドライ用がるバフで、光沢値が22→62とい意が必要ですが、標準的に、年に総じて良好な結果になりました。う結果が得られました。１回ほどのワックス１層塗布と適これまでのシステム全体につい同様にホテルロビーの大理石も正なTASKIツイスターパッドの選て、一般的な管理方法とＦＥМＳ３工程の段階洗浄で、汚れやくす択、それと推奨中性洗剤「プロミ管理方法についてまとめましたみが取れて、光沢も上がり美観がネンス」により、安心で効果的な回復しました。メンテナンスが行えます。 ■ノンワックス・リノリウム床なお、ワックスを塗布しないワックスが不要とうたっている TASKIツイスターパッドの洗浄・化学床や、ワックスでの管理が難研磨・研削作業のみでは、ワックしいリノリウム床でも同様に良いスを塗り重ねたような高い光沢値（図表４）。さまざまな床材に適用できる多様性がＦＥＭＳの特長続いて、これまでご説明してき図表４　ＦＥＭＳの皮膜管理イメージにはなりませんが、床材本来の風合いや美観になり、ヨーロッパやアメリカでは従来より主流になっていて、日本国内でも少しずつ実施件数が増えています。ご質問、ご興味がある方は、ぜひ、弊社営業またはお取引のある弊社代理店にご連絡ください。「あそこはそろそろ剥離だな」といった現場があれば、ぜひテスト導入をご検討ください。よろしくお願いいたします。問い合わせシーバイエス㈱ＦＥＭＳ開始時のワックスは５層仕上げ。洗浄・研削・研磨を繰り返し、汚れ・傷が回復しきれなかったところでディープクリーニング作業を行い、新たなワックスを塗布し、初期の状態に戻していくＴＥＬ 045-640-2280 ＵＲＬ https://cxs.co.jp/ 2016.01 39