生きものたちの冬越し

今年は 10 月 25 日に初雪が降りました。過去 13 年
間、野幌森林公園の積雪深を調べている中で、今までは
2010 年 10 月 26 日が最も早い初雪記録でしたが、そ
の記録を更新しました。その後雪は降らず、約一カ月後
の 11 月 24 日にどさっと降り、雨が降っても溶けきら
なくなったため、根雪になったと思われます。
ちなみに根雪日の早い記録は 2012 年 11 月 18 日、2007
年 11 月 20 日に次いで 2006 年 11 月 24 日と同日の 3 番目に早い記録になりました。
もりへ出かけよう! №26
生きものたちの冬越し
さて、森は数か月間雪に覆われます。そこに暮らしている生き物たちはどのように寒い冬を乗り越え
ているのでしょうか。冬越しをしているさまざまな姿を一部ですが写真でご紹介いたします。
●植物編
木本・・・冬芽で冬越し
カラマツ
イタヤカエデ
木本・・・種子で冬越しの準備
キタコブシ
草本・・・葉を準備したまま冬越し①
ブタナ
ミズナラ
オオカメノキ
ロゼットと呼ばれる
メマツヨイグサ
草本・・・葉を準備したまま冬越し②
次のページは動物編!
サイハイラン
雪の下の草本
●動物編
哺乳類・・・冬毛に毛変わり
鳥類・・・渡りや移動をする
キタキツネ
ベニヒワ
カケス
エゾリス
昆虫・・・卵で冬越し
ジョウザンミドリシジミ
オオミドリシジミ
昆虫・・・幼虫で冬越し
いもむし
カラスシジミ
コエゾゼミ(産卵の痕)
カメムシの仲間
昆虫・・・成虫で冬越し
テントウムシ
コアシナガバチ
エゾマイマイカブリ
オツネントンボ
昆虫・・・蛹で冬越し
イラガ
昆虫・・・成虫で活動
カメムシの仲間
クロカワゲラの仲間
クモガタガガンボ
成体で冬越し
ワラジムシ
カタツムリの冬越し
ムカデの仲間
エゾマイマイ
ミミズの仲間
オカモノアラガイ
~普及啓発員
フナムシの仲間
濱本 真琴~
~もりの工作コーナー~
交流館では、季節に沿う内容で「もりの工作コーナー」を通年開催しています。
工作の準備で少しお休みする期間はありますが、毎月、何かしらの工作が無料で体験できるように企画し
ています。席は10席ほどなので混雑時はお待ちいただくこともありますが、開館時間内であればいつでも
参加できます。もちろん、作品は持ち帰ることができます!また、特に年齢制限はないので、小さなお子さ
んはもちろんのこと、家族全員で参加して楽しむことが出来ますし、大人でも1人から参加することができ
るので、皆さんに大変喜ばれています。内容にもよりますが、大人の方が工作に夢中になって、童心に返り
時間を忘れてしまう、なんてこともあります♪
今年は「かたつむり」
「野鳥」
「とんぼ」
「どんぐり」
「松ぼっくり」
「木」などをテーマに工作を開催してい
ます。
~とこ×2 かたつむり~
~ぴろ×2 とり笛~
~とべ×2 紙とんぼ!~
季節に合わせて内容を設定しているので、工作に関連する動植物に興
味関心を持ってもらえるような説明や会話をスタッフは心がけています
が、参加者からも積極的に質問をしてくれる場合が多いです。新たな発
見につながったり、違った角度からみたり、考えたりできるようになる
など、工作コーナーの果たす役割は意外に大きいと日々感じています。
毎回、工作コーナーを楽しみにしてくれているリピーターの方が多く、
大変嬉しく思っています。私たちスタッフはみなさんの喜ぶ姿に元気を
もらって頑張っています!また、リピーターの方たちとは定期的に会え
~まわそう! どんぐりゴマ~
ることになるので、子どもたちの成長の様子も感じられるなど、交流館
スタッフも開催日を楽しみにしています♪
今年度のもりの工作コーナーは終盤を迎えつつありま
きー
すが、「ウッドプレート ~「木」ホルダーをつくろう~」
で
(1/9~2/28、写真左)と「小枝 DE アート」(3/19~
4/10、写真右)が控えています。
皆さんの参加、お待ちしています!
~普及啓発員
扇谷 真知子~
~自然ふれあい交流館 冬の主なイベント~
行 事 名
もりの工作コーナー
開 催 日 時
集合(実施)場所
12 月 5 日(土)
『松ぼっくりの
~12 月 25 日(金) 自然ふれあい交流館
開館期間中毎日
クリスマスツリーづくり』
もりの工作コーナー
『ウッドプレート
きー
「木」ホルダーをつくろう』
1 月 9 日(土)
~2 月 28 日(日) 自然ふれあい交流館
開館期間中毎日
もりの講演会
『野幌丘陵周辺の環境変化
1 月 23 日(土)
自然ふれあい交流館
~動植物化石をもとに~』 13:30~15:00
備
考
定員:どなたでも参加可
当日随時受付
※平日の月曜は休館
定員:どなたでも参加可
当日随時受付
※平日の月曜は休館
定員:40 名
申込:要予約(12/24~受付)
※道民カレッジ連携講座
講師:山田悟郎氏(元北海道開拓記念館学芸員)
観察会
『はじめての
かんじきウォーク』
観察会
『冬の森をかんじきで歩こう』
集合・解散
1 月 30 日(土)
北海道開拓の村前
10:00~12:30
2 月 4 日(木)
10:00~12:30
観察会
『 冬の森の観察会』
2 月 14 日(日)
親子観察会
2 月 20 日(土)
『冬の森の探検隊 IN 開拓の村』
10:00~12:30
自然ふれあい交流館
自然ふれあい交流館
集合・解散
北海道開拓の村前
10:00~12:30
多少の天候不順でも観察会は実施しますので、防寒具などを必ず
ご準備ください。また、料金の記載がない行事は、参加無料です。
不明な点などございましたら、お気軽に当館へご連絡ください。
当館HPでもご案内しておりますのでそちらもご覧ください。
持物:防寒服・長靴
定員:10 名
申込:要予約(1/5~受付)
対象:スノーシュー初心者
持物:防寒服・長靴
定員:10 名
申込:要予約(1/5~受付)
対象:スノーシュー経験者
持物:防寒服・長靴
申込:当日受付
※道民カレッジ連携講座
持物:防寒服・長靴
定員:10 組 20 名
申込:要予約(1/21~受付)
対象:小学生以上の
お子様がいる親子
上記イベントの申込・詳しい内容はこちらへ
自然ふれあい交流館 ℡ 011-386-5832
野幌森林公園を利用する皆さんへのおねがい
☆動植物は見て楽しみましょう♪ ~公園内の動植物はとらないで下さい~
☆ゴミは持ち帰りましょう♪ ~きれいな公園を皆さんで楽しむためにご協力お願いします~
☆冬でも園内を歩くときは、遊歩道から外れないようにしましょう♪ ~遊歩道脇にもたくさんの動植物がいます~
☆動植物を捨てない、持ち込まないようにしましょう♪ ~本来の自然に悪い影響を与えてしまいます~
野幌森林公園 自然ふれあい交流館
(みずほ 第26号 2015.12.23)
(発行・編集/指定管理者:一般財団法人北海道歴史文化財団)
開館時間:10~4 月・・・9:30~16:30
5~9 月・・・9:00~17:00
休 館 日:毎週月曜日(祝日・振休の場合開館)
、年末年始(12/29~1/3)
入 館 料:無 料
駐 車 場:大沢口 約40台収容、無 料
住
所:〒069-0832 北海道江別市西野幌685-1
電
話:011-386-5832
U R L:http://www.kaitaku.or.jp/nfpvc.htm メール:[email protected]
アクセス:徒歩◇大麻駅より約 30 分
バス◇新札幌駅バスターミナル北レーン
JR バス(10 番文京台循環線)乗車[文京台南町]より徒歩 10 分
夕鉄バス(12 番文教通西行)乗車[大沢公園入口]より徒歩 7 分