2008年3月29日 畑地の観察 12 名 単に畑地といっても - room312

2008年3月29日 畑地の観察
12 名
青い空にヒバリがピーチクパーチク、色とりどりの花々が咲き乱れ、麦の
穂が出始めた畑地はとても気持ちのいい場所でした。麦畑を見て吉木さん
は、子供の頃若い裸麦の穂をぬいた茎で笛を吹いていたのを思い出したそ
うです。そういえばスズメノテッポウで同じことができますね。観察を終
えた後も名残惜しそうに皆さんゆっくりされていました。皆さんの感想をどうぞ。
* ヒバリはこれまで耳でしかわからなかったが、地上で鳴いているのが見られて、はっきり
ヒバリがわかった。
吉木
* 住宅街のそばにあるのに、見る部分が多くて遠い山に行かなくてもいいんだなと思った。溝口
* 様々なものが沢山あって、見るのと、書くので一生懸命だった。
柿本
* 日本古来の植物、コオニタビラコを今まで見ているようで見ていなかったとわかった。 山本m
* カワラヒワが見られてよかった。植物は名前も数も多くてまだ「え?。え?」という感じだ。
末永k
* 沢山植物があって、頭に入っているつもりだが、きびしいな。
松下s
* 沢山植物を見られた。どれだけ覚えられるかなと思った。でも以前観察したことがあるヒメオド
リコソウは覚えていたのでうれしかった。
松下m
* スイバとギシギシは同じと思っていたが、今日違いが良くわかった。
末永m
* 春の野草がてんこもりだった。スイバの雄花と雌花見られてよかった。ホトケノザの閉鎖花(へい
さか)を実態鏡で見てきれいだった。
廣
* ぺんぺん草の種は花からしかできないということを実感した。なんでも出始めから見ないといけ
ないと思った。
山本s
* 遠くに行かなくても楽しめるということを実感してもらい、嬉しかった。
松永
柿本陽子さんから素敵
なお便りをいただきま
した。
観察会、本当に楽しか
ったです。何気なく見
ていた草花がこんなに
多く美しいとは。たま
らなくなって絵筆をと
りました。
単に畑地といってもいろんな環境がありました。
古い表土が残る場所
農道に
道路の高架下に
林縁に
水辺に
藤田清人さんのお話(2008年2月23日 片無双網猟体験)の続きです。 一部藤田さんに加筆していただきました。
三国のカモ猟の網は小郡市史などでは「無双網」とされていますが、実際にやっていた人たち
は、単に「カモ網」と言っていましたよ。網は麻糸でできていて、家々に必ず植えてあった柿で
柿渋を作って、それを塗って強くしていました。破れたらもちろん補修しましたよ。最近では柿
の木もどんどんなくなって、昔のように柿渋を作ることもなくなりました。現在の網はナイロン
でできているので、もう、昔のような網はないですね。だから、この網は貴重なものだと思いま
す。
カモ網を繕う道具です。藤田さん作成
「カルガモの一番(ひとつがい)
」の値段は「コガモ6羽もん」と一緒です。
このように
他に3羽もん、4羽もんというような呼び方で売られていました。えば(猟場)
糸をまいて、
の入札の管理は村が行っていました。当時の三沢は180軒くらいでしたね。
網の目の大
(今は800軒)山も村が共同で管理していました。
きさになる
小学3~4年生になると、「きゅうすえ」という仲間が作られ、友達の家で食
よう別の竹
事会(今の誕生日会のようなもの)をしていました。そのときよくカモ飯やカモ
で糸の長さ
の煮しめを食べたものです。16歳になると友達の男子と女子と宝満山に登る習
を計りなが
慣がありました。
ら繕います。
青年期を過ぎ家庭を持つころから「同行」という仲間を作るようになります。いつごろからあるものかはよくわかりません
が、田舎では昔、頼母子講(たのもしこう)といってお金を出し合い助け合いをしていたようです。その延長にあるものでは
ないかと思います。同行の人数は決まってはいません。私の場合は、すでに 1 年上の人まで同行が作られていましたので、自
分たちが中心になって 6 歳下の人たちまで入れて作りました。ですから「六友会」と呼ぶことにしました。人数は 38 人にな
りましたが、過去には 10 人くらいの同行もあったようです。同行仲間とお伊勢参りをします。グループでお宮に寄付(奉納)
したり、私の父たちは芝居(歌舞伎役者)を呼んだりしていました。40歳、60歳の厄は久留米の高良神社に参ります。毎
年総会をします(今年は筑後川温泉でした)。なぜこんなに同行のことを説明したかといいますと、こういった集まりのときに、
常にカモ料理があるからなのです。
この他にもカモは、お見舞いやお祝いなどのときに持っていくものでもありました。
今の子供は自然に触れることが少ないのは残念です。人は動物である事を忘れてはならないと思いますが。
祝・冊子完成
役所訪問
冊子を持って福岡県庁の3課、筑紫野市、小郡市を順次訪ねたいと思います。同行してくださる方は、
代表までお知らせください。皆さんとそれぞれの役所のご都合をうかがって日程を調整します。
環境助成金報告会
エフコープ生活協同組合さまの環境助成金の報告会が 5 月 12 日 14 時~16 時 30 分 博多駅そ
ばであります。他の会からも沢山の人がみえるそうです。三国丘陵の自然を楽しむ会では、大渡剛弘さん、
末永邦夫さん、末永光代さん、山本勝さん、山本寿美子さん、松永紀代子が参加予定です。報告書は松下
彩二さんがパワーポイントで作成してくださいました。
末永邦夫さんのDVDの販売
1
昨年度の会の活動のDVD
末永さんのご好意で、DVDを配布させていただきましたが、今後は無料で配るのではなく、お金をい
ただいて、会の資金としてはどうか、という声が出ています。その際には実費は末永さんにお返しする
という形をとりたいと思います。
2 冊子の写真のDVD
冊子の写真が小さいため、使用した写真をDVDにして販売するというものです。現在末永さんが準備
中です。
ありがとうございました
1 昨年九州環境ミーティングに参加しましたが、今年も鹿児島であったミーティングの報告書にまた会の広告をだしてはどうだろう、との
tkさんからお話がありました。今年は会費でまかなうのは難しいのでその旨申し上げましたところ 2000 円はtkさんが寄付してくだ
さるとのこと。そしてそれで広告をだしましょう、とのことです。
2 冊子編集へのカンパ、knさんから 2000 円、hnさんから 1000 円、mhさんから 150 円、nkさんから 2000 円、knさんから 1000 円
いただきました。皆様ありがとうございました。
3 ot さんから封書が送られてきました。あけてみると、80円切手5枚とともに、これまで郵送した封筒が5枚入っていました。封筒の切
手の部分が紙で覆ってありましたが、こうすれば何度も使えるとのことです。大変ありがたくいただきました。
畑で巣材をくわえました。
退会
くわえたまま湿った泥の所に飛んでいきます。
泥を何度もくわえます。泥と巣材と唾液を混ぜている?
そして飛び立ちます。
端山富士子(入会したばかりでしたが、家庭の事情で参加できなくなりました。
) 永戸 喜代美
次回予定 5 月 10 日(土) 観察会 跡地周辺
集合 10時15分 埋蔵文化財調査センターの駐車場はイベントのため不可となりました。集合場所(下の図参照)は埋蔵
文化財調査センターの少し西を右に入ったところです。駐車場は近隣のものをお使いください。そのために時間を遅くしました。
-:西鉄(上福岡、下小郡)
、○:小郡高校、△:サニー
■:埋蔵文化財調査センター、▲:しまむら、◎:集合場所
打ち上げ 13 時~
ふれあい館三国(三沢駅そば)
要弁当、水筒
その次の観察会は 6 月 7 日(土)です。
発行元 三国丘陵の自然を楽しむ会
http://mikunikyuryo.blog107.fc2.com/
連絡先
[email protected]
編集協力:松下雅子、 イラスト協力:柿本陽子
写真・カット・文 まつながきよこ