もりへ出かけよう! №29 あっという間に夏が終わり、秋も駆け足で過ぎ去 ろうとしています。野幌森林公園は夏色から秋色に すっかり変わり、冬の気配をも感じられます。 例年、野幌森林公園での紅葉の見ごろは10月中 旬から下旬とお伝えしているのですが、人によって好みの色づき具合が違うこともあるので、過 ぎてみて「あ~あのころが一番きれいだったかも」と思うことが多く、桜の見ごろと違い、紅葉の ピークを的確にお伝えするのは難しいといつも感じます。 ヤチダモやウダイカンバなど早くに落葉するものもあれば、ケヤマハンノキのように紅葉せず に落葉するもの、常緑のまま冬を越す木もあり、自分のお気に入りの色づきや場所を見つけるの もこの季節ならではの楽しみです。 今回は、この秋に見られた、木々の色づきで森がカラフルになる、まるでパレットのように見 える紅葉をご紹介します。(植物名は、3・4 ページに紹介しています) 森のカラフルパレット 赤系の色、いろいろ 黄系の色、いろいろ ~文・写真 普及啓発員 濱本 真琴~ ~お客さまとの Q&A 秋編~ 野幌森林公園にも秋がやってきました。交流館スタッフの仕事の一部分に迫る「お客様との Q&A」も第 3弾です!今回は秋に多い質問をとりあげていきます。 Q.紅葉のピークは? A.10 月中旬から下旬にかけて、紅葉がピークになることが多いです。 とは言うものの、もちろん綺麗と感じるかどうかは個人差もあり、 過ぎてからあの日が一番きれいだったと気づくことも。 交流館から近い場所だと、桂コースの坂(『見返り坂』と呼ばれて います!)からの眺めや、ふれあいコースのナナカマドが綺麗ですよ。 自分だけのベストスポットを探してみるのも楽しいですね。 Q.これは 何ですか? A.ツチアケビです。 「ウィンナー」「バナナ」などの例えが似合う、謎の植物…。 正体はツチアケビの果実で、その赤く大きな姿が目立ちます。 近くで見たい!と思う人も多いようですが、踏み込むことで 周りの植物が傷つけられている場所も多くあります。遊歩道 をはずれず、自然に優しく観察しましょう。 Q.これも何ですか? A.ハイイヌガヤです。 ハイイヌガヤの果実は翌年の秋に赤っぽい葡萄色に熟しますが、 なんだかおいしそうに見えます。が、ハイイヌガヤに限らず、この 公園内では動植物(キノコも含みます)の採取はできません。遊歩道 をはずれないように優しくさわってみたり、匂いをかいだりして楽 しんでください。ちなみに、キノコの実物を持って「これはなに?」 と聞かれることもありますが、キノコも採取できません…!キノコ は似ている種類が多く、同定も難しいのでやっぱり見て楽しむのが いいかもしれませんね。 Q.どんぐりはどこで拾えるの? A.ここだけの話ですが…北海道開拓の村脇から入る、瑞穂線入口付近が見つけやすいです…! 公園内のどんぐりは主にミズナラの種子です。その年によって実る量に違いはありますが、公園内に はいくつもミズナラがあるので探しながらの散策もおすすめですよ。 上の質問で、動植物の採取はできませんと言ってはいますが、 落ち葉や落ちている果実は拾っても大丈夫です(ツタウルシの 葉にご注意を!)。 森の中には、エゾリスやカケスのようにどんぐりを食べ物と して利用する生き物もいます。貴重な森からの恵みですし、ど んぐり自身も子孫を残さなくてはなりません。採りすぎには注 意してくださいね♪ 皆さんから受ける質問のほんの一部ですが、この時期ならではの植物の種子や果実についての質問が多い ように感じますね。皆さんも野幌森林公園の実りの秋を楽しんでみてはいかがですか。 ~文・イラスト 小川 由真~ 赤系の色、いろいろ 植物名 (写真の配置で名前を記載しています) オオカメノキ タラノキ ナナカマド ツリバナ シウリザクラ ツタウルシ ツタウルシ ツタウルシ ツタウルシ ツタウルシ ハルニレ ハウチワカエデ ヌルデ カツラ ハウチワカエデ ヤマウルシ ヤマブドウ オオツリバナ タラノキ ハウチワカエデ シウリザクラ アオダモ コマユミ ミズキ エゾヤマザクラ 黄系の色、いろいろ 植物名 (写真の配置で名前を記載しています) シラカンバ カツラ アズキナシ ハルニレ イタヤカエデ ニガキ ミズキ キハダ アカイタヤ ノリウツギ コシアブラ ハリギリ ノリウツギ シラカンバ キタコブシ アカイタヤ カツラ キタコブシ ハルニレ カラマツ ハクウンボク アカイタヤ ヤチダモ アズキナシ ハリギリ キタコブシ ハクウンボク アオダモ クリ クリ ツルアジサイ オオバボダイジュ ホオノキ エゾニワトコ サルナシ ハルニレ イタヤカエデ ツルアジサイ カツラ ツタウルシ シナノキ アサダ ヤマグワ ヤチダモ シナノキ ~自然ふれあい交流館 冬の主なイベント~ 行 事 名 もりの工作コーナー 開 催 日 時 集合(実施)場所 12 月 3 日(土) 『松ぼっくりの ~12 月 25 日(日) 自然ふれあい交流館 開館期間中毎日 クリスマスツリーづくり』 もりの工作コーナー 『おえかき ウッドピン』 観察会 1 月 7 日(土) ~2 月 26 日(日) 自然ふれあい交流館 開館期間中毎日 『はじめての かんじきウォーク』 1 月 28 日(土) 観察会 2 月 2 日(木) 『冬の森をかんじきで歩こう』 集合・解散 10:00~12:30 北海道開拓の村前 10:00~13:30 観察会 『 冬の森の観察会』 2 月9日(木) 観察会 2 月 18 日(土) 『動物の足跡を追いかけよう』 10:00~12:30 10:00~12:00 多少の天候不順でも観察会は実施しますので、防寒具などを必ず ご準備ください。また、料金の記載がない行事は、参加無料です。 不明な点などございましたら、お気軽に当館へご連絡ください。 当館HPでもご案内しておりますのでそちらもご覧ください。 自然ふれあい交流館 自然ふれあい交流館 自然ふれあい交流館 備 考 定員:どなたでも参加可 当日随時受付 ※平日の月曜は休館 定員:どなたでも参加可 当日随時受付 ※平日の月曜は休館 持物:防寒服・長靴 定員:10 名 申込先・・・☆1 申込:要予約(1/4~受付) 対象:スノーシュー初心者 持物:昼食・防寒服・長靴 定員:10 名 申込先・・・☆1 申込:要予約(1/4~受付) 対象:スノーシュー経験者 持物:防寒服・長靴 申込:当日受付 ※道民カレッジ連携講座 定員:こども先着 40 名 (保護者同伴可) 申込:要予約(1/19~受付) 申込先・・・☆2 上記イベントの申込・詳しい内容はこちらへ ☆1 自然ふれあい交流館 ℡011-386-5832 ☆2 北海道博物館 ℡011-898-0500 野幌森林公園を利用する皆さんへのおねがい ☆動植物は見て楽しみましょう♪ ~公園内の動植物はとらないで下さい 山菜も同様です!~ ☆ゴミは持ち帰りましょう♪ ~きれいな公園を皆さんで楽しむためにご協力お願いします~ ☆園内を歩くときは遊歩道から外れないようにしましょう♪ ~雪が積もっていても遊歩道上を通行してください~ ☆動植物を捨てない、持ち込まないようにしましょう♪ ~本来の自然に悪い影響を与えてしまいます~ 野幌森林公園 自然ふれあい交流館 (みずほ 第29号 2016.10.28) (発行・編集/指定管理者:一般財団法人北海道歴史文化財団) 開館時間:10~4 月 9:30~16:30、5~9 月・・・9:00~17:00 休 館 日:毎週月曜日(祝日・振休の場合開館) 、年末年始(12/29~1/3) 入 館 料:無 料 駐 車 場:大沢口 約40台収容、無 料 住 所:〒069-0832 北海道江別市西野幌685-1 電 話:011-386-5832 U R L:http://www.kaitaku.or.jp/nfpvc.htm メール:[email protected] アクセス:徒歩◇大麻駅より約 30 分 バス◇新札幌駅バスターミナル北レーン JR バス(10 番文京台循環線)乗車[文京台南町]より徒歩 10 分 夕鉄バス(12 番文教通西行)乗車[大沢公園入口]より徒歩 7 分
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