Semaglutide の2 型糖尿病患者を対象とした4 番目の第3 相試験を終了

2015 年 12 月 24 日 (デンマーク現地時間:2015 年 12 月 17 日発表)
PRESS-15-41
日本語翻訳版、内容や解釈については資料の正式言語である英語が優先します。
日本での開発段階はグローバルと異なる場合があります。
Semaglutide の 2 型糖尿病患者を対象とした 4 番目の第 3 相試験を終了
ノボ ノルディスク社(社長兼 CEO:ラース レビアン ソレンセン、本社:デンマーク)は 12 月 17 日、新規 GLP-1
アナログの semaglutide(週 1 回皮下注射剤)について、4 番目の第 3 相試験である SUSTAIN 2 から得られた
主要な結果を発表しました。本試験は、メトホルミン単剤、チアゾリジン薬単剤あるいはメトホルミンとチアゾリジン薬
の併用で治療している 2 型糖尿病患者 1,231 人を対象に、semaglutide 0.5 mg 及び 1.0 mg(週 1 回皮下投
与)あるいはシタグリプチン(1 日 1 回投与の DPP-4 阻害薬)100 mg を、56 週間にわたり追加投与したときの有
効性及び安全性を比較検討した二重盲検試験です。
HbA1c は、ベースライン時の平均値 8.1%から、semaglutide 0.5 mg あるいは 1.0 mg 群で、それぞれ
1.3%、1.6%低下し、シタグリプチン 100 mg 群の HbA1c 低下量 0.5%と比較して統計的に有意な、優れた改善
が認められ、本試験の目的を達成しました。
Semaglutide 0.5 mg 群の 69%、semaglutide 1.0 mg 群の 78%が、米国糖尿病学会(ADA)と欧州糖尿
病学会(EASD)が定める治療目標(血糖コントロール目標値)である HbA1c 7%未満を達成しました。一方、シタグ
リプチン 100 mg 群の達成率は 36%でした。
さらに、ベースライン時の平均体重 89 kg からの体重減少量は、シタグリプチン 100 mg 群の 1.9 kg と比較し
て、semaglutide 0.5mg 及び 1.0 mg 群でそれぞれ 4.3 kg、6.1 kg と、統計的に有意な、優れた低下が認め
られました。
本試験において、semaglutide は良好な安全性及び忍容性を示しました。最もよくみられた有害事象は悪心で、
時間経過に伴って減少しました。悪心の発現率は、シタグリプチン 100 mg 群の 7%に対して、semaglutide
0.5mg 及び 1.0 mg 群ではそれぞれ 18%でした。有害事象による中止率は、シタグリプチン 100 mg 群の 3%
に対して、semaglutide 0.5mg 及び 1.0 mg 群ではそれぞれ 8%及び 10%でした。
ノボ ノルディスク社のエグゼクティブ バイスプレジデントであり、チーフ サイエンスオフィサーのマッズ クロスゴー
トムセンは次のようにコメントしています。「SUSTAIN 2 の結果から、週 1 回投与の semaglutide は、シタグリプチ
ン 100 mg と比較して、より良好な血糖コントロールと体重減少をもたらすことが示されました。これは、これまでに
得られたすべての SUSTAIN 試験の結果と一貫したものでした。SUSTAIN 臨床開発プログラムのこれまでの結果
は、semaglutide が、2 型糖尿病治療において最も効果的な GLP-1 製品になりうる可能性のあることを支持する
ものです」
ノボ ノルディスク社は、SUSTAIN 臨床開発プログラムに含まれる残りの 2 試験については、2016 年の上半期
内に主要な結果を発表できるものと見込んでいます。
お問い合わせ先
ノボ ノルディスク ファーマ株式会社
100-0005
東京都千代田区丸の内 2-1-1
明治安田生命ビル
Tel: 03-6266-1700
Fax: 03-6266-1801
Internet:
www.novonordisk.co.jp
www.novonordisk.com
Semaglutide について
Semaglutide は 2 型糖尿病治療において、低血糖のリスクが低く、良好な血糖改善が認められる新規のグルカ
ゴン様ペプチド-1(GLP-1)アナログです。Semaglutide は食欲を抑制し、食物摂取量を減らすことにより、体重減
少ももたらします。Semaglutide は週 1 回投与という用法で、2 型糖尿病の治療を適応とする開発を進めています。
また、semaglutide は、経口でも 2 型糖尿病治療を適応として、さらに 1 日 1 回皮下注射で 2 型糖尿病の治療及
び体重管理を適応として開発中です。
SUSTAIN 臨床開発プログラムについて
SUSTAIN プログラムは第 3 相臨床試験プログラムで、semaglutide の週 1 回投与を行う以下の 6 つの国際
共同試験で構成され、対象とする 2 型糖尿病患者は 7,000 人以上に及びます。
SUSTAIN 1
薬物療法未実施の 2 型糖尿病患者 388 人を対象として semaglutide の有効性及び安全性をプラセボと比
較する 30 週間の試験です。
SUSTAIN 2
2 型糖尿病患者 1,231 人を対象にメトホルミン単剤、チアゾリジン薬単剤又はメトホルミンとチアゾリジン薬併
用へ追加投与したときの semaglutide の有効性及び安全性をシタグリプチン(1 日 1 回投与)と比較する 56 週
間の試験です。
SUSTAIN 3
2 型糖尿病患者 813 人を対象に 1~2 種類の経口血糖降下薬へ追加投与したときの semaglutide の有効
性及び安全性を持続性エキセナチド注射剤(2.0 mg 週 1 回投与)と比較する 56 週間の試験です。
SUSTAIN 4
インスリン未治療の 2 型糖尿病患者 1,089 人を対象にメトホルミン単剤又はメトホルミンとスルホニル尿素薬
併用へ追加投与したときの semaglutide の有効性及び安全性をインスリングラルギン(1 日 1 回投与)と比較す
る 30 週間の試験です。
SUSTAIN 5
2 型糖尿病患者 397 人を対象に基礎インスリン製剤単独又は基礎インスリン製剤とメトホルミン併用へ追加投
与したときの semaglutide の有効性及び安全性をプラセボと比較する 30 週間の試験です。
SUSTAIN 6
2 型糖尿病患者 3,297 人を対象に semaglutide 投与による心血管系への影響及びその他の長期成績を検
討する 2 年間の試験です。
ノボ ノルディスク ファーマ株式会社は、デンマークに本社を置くグローバルヘルスケア企業であるノボ ノルディスク社の日本法人で
す。ノボ ノルディスク社はインスリンの発見から間もない 1923 年にインスリンの製造販売を開始し、以来 90 年以上にわたり継続的な
研究開発と世界の国々への安定供給を通じ、糖尿病ケアの革新をリードしてきました。また、糖尿病領域における研究開発の歴史によ
り培われた数々の強みを活かし、成長障害や血友病など長期にわたり医薬品を必要とする疾患においても、その治療法の革新に取り
組んでいます。ノボ ノルディスク社は現在 75 カ国に約 40,300 人の社員を擁し、製品は 180 カ国以上で販売されています。日本法
人は 1980 年に設立されています。
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