ダイワ投資情報ウィークリー

世界 の 鼓 動を 伝える
~投資戦略、トピックス、個別企業などの最新情報を網羅~
12.28・1.4
Ja n. 2 016
DAIWA INVESTMENT WEEKLY
www.daiwa.jp
2016年の日米株式ストラテジー(後編)
2 アベノミクス相場は
参院選後に正念場を迎える
可能性も
2016年の為替ストラテジー
4 2年連続のレンジ相場を想定
為替マーケット・ウオッチ
(南アランド)
5 財務相人事を巡る
混乱は終息
ダイワの月間参考銘柄&
今週の紹介銘柄
10
JPモルガン・チェース
11
テンセント
6 2016年の
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塩村
テーマ
2016年の株式需給展望
重要イベント
5(火) 野間口
2016年の内外経済と
株式市場の見通し
重要イベント
6(水)
石月
2016年の新興国通貨見通し
細井
2016年の注目テーマ
担当者
テーマ
9(土)
10(日)
成人の日
11(月)
12(火)
高橋(卓)
日本株式市場の見通し
13(水)
HK大澤
香港中国相場見通し
14(木)
石月
日米の金融政策とドル円相場
15(金)
今泉
2016年為替見通し『米』と『油』その①
本田
欧州株ストラテジー
17(日)
18(月)
重要イベント
重要イベント
8(金)
日付
16(土)
重要イベント
7(木)
注目のセクター、
海外市場、個別銘柄など、
旬の投資テーマで株式市場にアプローチします。
1月のTIME TABLE
重要イベント
4(月)
最新の重要マーケット情報を
いち早くお届け!!
浅井
2016年の海外市場見通し
19(火)
弘中
米国株ストラテジー
※ 放送テーマや放送日、ON AIRは目安です。当日の状況により変更することがあります。
ダイワ投資情報ウィークリー 2015.12.28・2016.1.4合併号
内外タイムテーブル
*決算発表の掲載銘柄については、掲載号の前週初の時点で時価総額が1,500億円以上の銘柄(QUICKより算出)を原則掲載。
ただし、2月本決算の銘柄については時価総額が500億円以上の銘柄を記載。
(投資戦略部 平川 美智)
(出所)作成時点の各種情報より、大和証券作成。
(注)予定は急遽変更されることもあります。
本資料は、投資の参考となる情報提供のみを目的としたものです。投資に関する決定はご自身の判断でなさいますようにお願い申し上げます。本資料は、当社が信
頼できると判断した情報源からの情報に基づいて作成されていますが、その情報の正確性、完全性を保証するものではありません。また、本資料に記載された意見
や予測等は、資料作成時点の当社の判断で、今後、予告なしに変更されることがあります。なお、本資料のご利用に際しては、最終ページの記載もご覧ください。
−1−
ダイワ投資情報ウィークリー 2015.12.28・2016.1.4 合併号
内外株式
2016年の日米株式ストラテジー(後編)
~アベノミクス相場は参院選後に正念場を迎える可能性も~
図表① 中国のGDPと景気循環信号指数
~中国のGDP成長率が公表数字よりも低い可
中国の 2015 年 7-9 月期の実質 GDP 成長率は前年
能性は否定できない~
中国の景気は投資主導から消費主導に
同期比 6.9%と、中国政府が 2005 年の成長目標とす
る「7%前後」の範囲内に収まったが、計 10 種類の
月次の経済指標を合成した「景気循環信号指数」と
の比較では、実際の GDP 成長率がもっと低い可能
性は否定できない。実際に、中国の李克強首相が地
方トップ時代に重視していたとされる 3 種類の経済
指標(鉄道貨物輸送量・電力消費量・銀行貸し出し)
を使った日本経済研究センターの試算では、中国の
2015 年 4-6 月期の実質 GDP 成長率は 5%前後と中
国政府が発表した 7%を大幅に下回った。ただし、
中国の GDP 成長率が公表数字より低いとしても、
その中心は重厚長大型の製造業の不振であり、その
象徴が固定資産投資の減速である。一方、中国では
都市化に伴って中間所得層による購買力は年々高
まっていると考えられ、その象徴が日本を訪れる中
国人観光客の増加だろう(日本政府観光局によると
2015 年 1~11 月の中国からの訪日客数は前年同期
比 2.1 倍となった)。
中国で想定される景気減速は投資主導から消費
主導への転換に伴う必然であり、景気減速が雇用不
安を引き起こさない限り、中国政府が大規模な財政
出動を伴う景気対策を打ち出す可能性は低いと考
えられる。東京株式市場の中国関連銘柄で見れば、
建設機械を中心とするインフラ関連銘柄が再び注
目される可能性は低い一方、インバウンド関連銘柄
が今後も注目され続ける可能性が高い。
17
前年同期比(%)
174
中国の実質GDP(左軸)
〃 景気循環信号指数(右軸)
15
景気循環信号指数とは、中国国家統計
局の中国経済景気監測中心とゴールド
マン・サックスが共同作成する月次の
経済指標。同指数は、計10種類の経済
指標を合成して作成する。鉱工業生産
指数や固定資産投資などの足元の景気
を表す指標のほか、金融機関の貸し出
しや消費者物価指数など景気に先行・
遅行する経済指標を取り入れている。
13
11
9
155
136
117
98
7
←15/7-9
79
←15/10
5
2006 07
出所
60
08
09
10
11
12
13
14
15
16
中国国家統計局
図表② 中国の固定資産投資と小売売上高
~中国で想定される景気減速は投資主導から消
費主導への転換に伴う必然と考えられる~
35
(前年比:%)
←中国の固定資産投資
30
固定資産投資の前年比は年初からの累計
(1月単月分は発表されない)
25
2012年以降の小売売上高は1-3月の累計が
3月分として発表されている
20
15/11まで
15
10
↑
中国の小売売上高
5
2006 07
出所
08
09
10
11
12
13
14
15
16
中国国家統計局
日本の景気底上げには消費の回復が必要
2015 年 12 月 8 日に発表された日本の 2015 年 7-9 図表③ 日本の実質GDP成長率(前期比年率)
月期の実質 GDP 改定値は前期比年率 1.0%増と、速 ~日本の 7-9 月期のGDP成長率は米国の半分~
12
(%)
報値の(同)0.8%減からプラスに上方修正された。
10
しかし、7-9 月期の GDP 成長率は米国の 2.0%増の
8
2015/10-12以降は
大和総研予測
半分である。米国では 7-9 月期の個人消費が前期比
6
(12/8発表)
←-----→
年率 3.0%増だったが、日本の個人消費は 1.5%増だ
4
2
った。GDP の 6~7 割を占める個人消費の伸び率の
0
差が日米の GDP 成長率の差の要因と言える。
▲2
「2016 年の日米株式ストラテジー(前編)」で
▲4
述べたように米国では「雇用と消費の好循環」が機 ▲6
能していると考えられるが、日本では雇用指標が改 ▲8
2010
11
12
13
14
15
16
17
善しているにも関わらず、個人消費の足踏みが続い
ている。日本では雇用が増えても非正規労働者の割 出所 内閣府、大和総研
本資料は、投資の参考となる情報提供のみを目的としたものです。投資に関する決定はご自身の判断でなさいますようにお願い申し上げます。本資料は、当社が信頼
できると判断した情報源からの情報に基づいて作成されていますが、その情報の正確性、完全性を保証するものではありません。また、本資料に記載された意見や予
測等は、資料作成時点の当社の判断で、今後、予告なしに変更されることがあります。なお、本資料のご利用に際しては、最終ページの記載もご覧ください。
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ダイワ投資情報ウィークリー 2015.12.28・2016.1.4 合併号
図表④
内外株式
日本の個人消費と消費総合指数
合が高止まりしたままで、賃上げの効果が広がって
~日本では雇用指標が改善しているにも関わら
いないことに加えて、そもそも賃上げの恩恵がない
ず、個人消費の足踏みが続いている~
年金生活者の消費にも(食料品や日用品の値上がり
115
329
(2005年=100)
を背景に)節約志向が強まっている可能性も高い。 (兆円)
実質GDPベースの個人消費(左軸)
実質ベースの消費総合指数(右軸)
政府は 2015 年度の補正予算で低所得の高齢者に給
111
319
いずれも季節調整値
付金 3 万円を配る方針で、主要製造業の産業別労働
309
組合で構成する金属労協は 2016 年の春季労使交渉
←15/10 107
↑
15/7-9
で非正規従業員の賃上げを求める方針を初めて決
103
299
定したが、それらが個人消費の回復に奏功するか否
かは現時点で不透明と言わざるを得ない。
99
289
アベノミクス相場は正念場を迎える可能性も
279
2006 07
95
08
09
10
11
12
13
14
15
16
2016 年前半の東京市場では日経平均が 20000 円
出所 内閣府
台を固める展開と想定する。2015 年 11 月末に政府
が開いた官民対話で、経団連の榊原会長が 2016 年
図表⑤ 為替相場とPERによる日経平均の想定
は 2015 年を上回る水準の賃上げに期待するとの考
~日経平均は 2016 年 7 月の参院選までに 23000
えを表明した。2016 年春の労使交渉で高い賃上げ
円程度まで上昇する可能性があろう~
率での妥結が相次げば、株式市場では賃上げによる
2015年度予想
2016年度予想
直近
直近
税引利益
税引利益
PER想定/日経平均株価の水準
個人消費の回復期待が高まろう。一方、6 月末の株
(11/25)
(11/25)
増益率
増益率
PER
PER
13倍
14倍
15倍
16倍
17倍
主総会シーズンに向けて増配や自社株買いなどの
円高シナリオ
14.0%
16.2倍
3.8%
15.6倍 16,600円 17,800円 19,100円 20,400円 21,600円
(110円/ドル)
株主還元策を打ち出す企業が相次げば、これも株式
市場で好感されよう。日経平均は 7 月の参院選まで
やや円高
15.1%
16.0倍
5.1%
15.2倍 16,900円 18,200円 19,500円 20,800円 22,100円
(115円/ドル)
に 23000 円程度まで上昇する可能性があると見て
基本シナリオ
16.2%
15.9倍
6.4%
14.9倍 17,300円 18,600円 20,000円 21,300円 22,600円
(120円/ドル)
いる。ただし、参院選後も株高が続くには個人消費
が実際に回復し、企業の増益基調にも変化がないこ
やや円安
17.3%
15.7倍
7.7%
14.6倍 17,700円 19,000円 20,400円 21,700円 23,100円
(125円/ドル)
となどが必要となろう。個人消費の回復が鈍い場合
円安シナリオ
18.4%
15.6倍
8.9%
14.3倍 18,000円 19,400円 20,800円 22,200円 23,600円
や、円安メリットや原油安メリットの減少などによ
(130円/ドル)
って企業の増益基調に疑問符が付き始める場合に (注1)為替前提は2015年10月以降の前提。対ユーロは全て130円/ユーロ前提。
(注2)利益予想、PERは11/25時点、利益予想は大和予想(大和210ベース)
は、アベノミクス相場が正念場を迎える可能性もあ 出所 大和証券投資戦略部で取りまとめ
ると見ている。
日本の名目 GDP と TOPIX の関係を見ると、 図表⑥ 日本の名目GDPとTOPIX
TOPIX は名目 GDP の 2 カ月分~8 カ月分のレン ~日本株の中長期的な上昇には脱デフレが必要~
ジ内で推移している。また、1990 年代のバブル崩 10000
(名目GDPの単位は1000億円)
壊後は、TOPIX が上昇しても名目 GDP の 4 カ月
A=名目GDPの8か月分
B= 〃 4カ月分
C= 〃
2カ月分
分の水準が天井となり、その後は TOPIX が下落に
←TOPIX
1000
転じるということが何度も繰り返されてきた。安倍
政権が掲げた「2020 年頃までに名目 GDP を 600
兆円に増やす」という目標が現実味を帯び始めれば、
・名目GDP(季節調整値)は2015年7-9月期まで実績
100
・2015年10-12月期以降は、2020年10-12月期の名目GDPを
TOPIX が名目 GDP の 4 カ月分の水準を超えること
600兆円と想定した場合の定率成長予想
A→
は可能だろうが(日経平均で言えば 20000 円は通過
・TOPIXは四半期末値(直近は15/12/24)
B→
点のはずだが)、少なくともデフレからの脱却が果
C→
10
たせなければ、日経平均が 20000 円を明確に超える
1955 61 67 73 79 85 91 97 2003 09 15
のは簡単でない可能性もあろう。
(野間口 12/25 記) 出所 大和証券投資戦略部で取りまとめ
(大和210)
(大和210)
本資料は、投資の参考となる情報提供のみを目的としたものです。投資に関する決定はご自身の判断でなさいますようにお願い申し上げます。本資料は、当社が信頼
できると判断した情報源からの情報に基づいて作成されていますが、その情報の正確性、完全性を保証するものではありません。また、本資料に記載された意見や予
測等は、資料作成時点の当社の判断で、今後、予告なしに変更されることがあります。なお、本資料のご利用に際しては、最終ページの記載もご覧ください。
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ダイワ投資情報ウィークリー 2015.12.28・2016.1.4 合併号
外国為替
2016年の為替ストラテジー
~2 年連続のレンジ相場を想定~
2015 年のドル円は記録的な小動き相場
各通貨の騰落率(対米ドル)
2015 年のドル円相場は、1 月 16 日に円の高値 115
日本円
円 86 銭をつけた後、6 月 5 日に円の安値 125 円 86 銭
中国人民元
を示現。このまま年末まで急激な相場変動がなければ、 インドルピー
英国ポンド
年間の値幅がわずか 10 円程度にとどまるという記録
ユーロ
的なレンジ相場で終了することになる。米国の利上げ
豪ドル
が意識され、年前半は日米の金融政策の方向性の違い
NZドル
メキシコペソ
をテーマにドルの高値を試したが、黒田日銀総裁の 6
カナダドル
月 10 日の国会答弁(=「ここからさらに実質実効為
ロシアルーブル
替レートが円安に振れていくことは、普通に考えると
トルコリラ
なかなかありそうにない」)から潮目が変化したと言
南アランド
える。結局、2015 年通年でみると、円はドルに次い ブラジルレアル
で相対的に強い通貨だった。
% -40
日銀の異次元緩和はやっぱり異次元
※2015年年初~2015年12月23日
-1.0
-4.2
-4.3
-4.6
-9.8
-11.6
-12.9
-14.4
-16.2
-17.1
-20.1
-24.1
-32.6
-35
-30
-25
-20
-15
-10
-5
0
(出所)各種データより大和証券作成
15 年 6 月以降、ドルが高値を更新していない状況
ドル円相場の推移(月足、一目均衡表)
を上昇トレンドの踊り場と見るか、下落トレンド入り
150 円 遅行線
したと見るかが来年のドル円相場のポイントとなる。
ちなみに、月足チャートを見ると、現時点では、2012 140
年 9 月の安値(77 円 13 銭)を起点とした支持線を割 130
り込んでおらず、既往のドル上昇トレンドの踊り場が 120
継続中と判断できそうだ。もっとも、支持線は 1 ヵ月
110
に約 1 円 9 銭程度上昇しており、来年 1 月には 120 円
100
66 銭付近まで切り上がる。このまま行くと、来年前
基準線
半には支持線を割り込む可能性も相応に考えられる。 90
転換線
確かに来年は今年に比べると、円安ドル高を見込み 80
にくくなった印象が強い。ようやくスタートした FRB 70
95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 年
の利上げサイクルは当然来年も続くことになろうが、
(出所)各種データより大和証券作成(2015 年 11 月まで)
年間 2~3 回の利上げであれば想定通りで、ドルを一
段と押し上げるには力不足か。一方、日本サイドから
日米のマネタリーベース比率とドル円の推移
見ると、日銀の追加金融緩和の可能性は全くないと言
円
110
160
い切れないものの、バズーカと呼べるものは打ち尽く
※日米のマネタリーベース比率(倍):日銀÷FRB
150
(=1ドルあたりの円供給量)
100
していると見られ、市場に与えるインパクトは限定的
140
日銀が現在のペースでマネタリーベースの拡大を
だろう。また、年金積立金管理運用独立行政法人
90
続ける一方、FRBは残高を維持すると仮定
130
(GPIF)の資産構成見直しは峠を越えたと見られ、今
80
120
ドル円(右軸)
年ほどの外貨需要は見込めない。なお、本邦勢による
予測
110
対外直接投資は引き続き高水準で推移すると見られ
70
るものの、拡大する経常黒字によって相殺されよう。
100
60
なにより円安ドル高サイクルがスタートしてから相
90
日米のマネタリー
50
当の時間が経過しており、相場が若くないことが一段
80
ベースの比率(左軸)
のドル高を見込みにくい要因の一つだ。
40
70
2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 年
ただし、日銀の異次元緩和の継続は当然無視できな
い。現在のペースが続けば、来年末にはマネタリーベ
(出所)日銀、FRB のデータより大和証券作成
ースは 435 兆円に達する。対名目GDP比で 9 割近く
まで膨張するなど常軌を逸しており、さすがに円の押
し下げ圧力と働こう。結局、ドル円相場は強弱材料が
交錯し、今年同様、狭いレンジでの攻防か。年間の予想レンジは 115 円~126 円を想定。(石月幸雄)
本資料は、投資の参考となる情報提供のみを目的としたものです。投資に関する決定はご自身の判断でなさいますようにお願い申し上げます。本資料は、当社が信頼で
きると判断した情報源からの情報に基づいて作成されていますが、その情報の正確性、完全性を保証するものではありません。また、本資料に記載された意見や予測等
は、資料作成時点の当社の判断で、今後、予告なしに変更されることがあります。なお、本資料のご利用に際しては、最終ページの記載もご覧ください。
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ダイワ投資情報ウィークリー 2015.12.28・2016.1.4 合併号
外国為替
為替マーケット・ウオッチ(南アランド)
~財務相人事を巡る混乱は終息~
南アランドの推移(対ドル、対円)
電光石火の財務相交代劇
1ドル=ランド
10
1ランド=円
11.0
12 月 9 日、南アのズマ大統領はネネ財務相を解任
し、次期財務相にデービッド・ファンルーエン氏を
充てると発表。直後から南ア国債が大きく売られた
ほか、南アランドは急落した。前任のネネ氏に対し
ては財政支出削減を熱心に進めてきたという評価
がある一方、ファンルーエン氏は知名度が低く、そ
の財政手腕は全く未知数という人物。市場はこの人
事に対し強い拒否反応を示した格好だ。その後も市
場の混乱は収まらず、11 日、ランドは対ドルで節目
の 1 ドル=16 ランドを突破。また、対円では一時 7
円 54 銭まで急落する場面も見られた。
ところが、13 日、「決定を再考するよう訴える抗
議を受けたため」として、ズマ大統領は突如、財務
相の交代を発表。ファンルーエン財務相は在任期間
わずか 4 日という異例の短さで解任され、後任には
プラビン・ゴーダン氏が任命された。ゴーダン氏は、
2009 年 5 月から 2014 年 5 月まで財務相を務めた人
物で、その手腕に対する市場の信認は厚い。この人
事の発表後、ランドは急反発し、対円ではほどなく
して 8 円台を回復した。
このあまりの朝令暮改ぶりに対し批判の声があ
る一方、「誤りを正すに憚ることなかれ」を地で行
くズマ大統領の決断力はなかなかのものとも言え
そうだ。
10.5
11
10.0
12
9.5
13
9.0
14
8.5
15
対円(左軸)
8.0
16
対ドル(右軸、上下逆目盛)
7.5
17
15/1
15/3
15/5
15/7
15/9
15/11
(出所)各種データより大和証券作成(2015/12/23 まで)
プラチナ価格とランド円相場の推移
1ランド=円
12.0
ドル/トロイオンス
1600
1500
11.5
1400
11.0
1300
10.5
1200
10.0
1100
9.5
1000
9.0
900
700
14/1
8.5
プラチナ価格(左軸)
800
8.0
南アランド円(右軸)
14/5
14/9
15/1
15/5
(出所)各種データより大和証券作成(2015/12/23 まで)
南アの貿易収支の推移(12 ヵ月移動平均)
900
2015 年は、南アランドに限らず、多くの新興国通
貨にとって受難の年だった。米連邦準備制度理事会
(FRB)が早くから年内利上げの可能性に言及したこ
とが重石となったほか、8 月の人民元の基準値引き
下げ以降は、“チャイナ・リスク”が意識され、新
興国通貨は下値を模索。12 月 16 日に FRB が満を持
して利上げを実施した後は、比較的落ち着いた値動
きとなったものの、原油を中心とした商品市況の低
迷が多くの通貨にとって引き続き下押し圧力とし
て働いた。南アランドの場合は、同国が世界的に圧
倒的な生産シェアを誇るプラチナの価格下落が響
いたと言える。また、財務相交代に絡む混乱が投機
的な売りを誘ったのは前述の通りだ。
行き過ぎた通貨安がもたらす負の側面について
は、輸入インフレを加速させることのほか、外貨建
て対外債務の返済負担が増大することが挙げられ
る。特に後者はここ最近、新興国発の信用不安の芽
として語られることが多くなった印象だ。なお、南
アについては、10 月に南ア準備銀行のクガニャゴ総
裁が、南アの対外債務の大半は南アランド建てであ
ることを指摘し、「南アが非常に根本的なところで
7.5
16/1 年/月
15/9
億ランド
1000
通貨安はマイナス面ばかりか?
年/月
800
700
億ランド
100
貿易収支(右軸)
輸出額(左軸)
輸入額(左軸)
80
60
40
600
20
500
0
400
-20
300
-40
200
-60
100
-80
0
2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
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年
(出所)南ア国税庁のデータより大和証券作成
他の多くの新興国と違う」と断言している。
一方、通貨安のプラス面が市場で話題になること
は今のところ少ない。プラス面とは、言うまでもな
く、輸出競争力の強化である。例に漏れず、南アで
も貿易収支の改善が順調に進んでいる。慢性的な電
力不足や長期化する干ばつなど南ア経済を取り巻
く環境は依然として良好とは言えないものの、過度
の悲観論にはあまり与したくない。行き過ぎた通貨
安が対外収支の改善を早め、結果として通貨の水準
修正を加速させる展開が十分想定される。
(石月幸雄)
本資料は、投資の参考となる情報提供のみを目的としたものです。投資に関する決定はご自身の判断でなさいますようにお願い申し上げます。本資料は、当社が信頼
できると判断した情報源からの情報に基づいて作成されていますが、その情報の正確性、完全性を保証するものではありません。また、本資料に記載された意見や
予測等は、資料作成時点の当社の判断で、今後、予告なしに変更されることがあります。なお、本資料のご利用に際しては、最終ページの記載もご覧ください。
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ダイワ投資情報ウィークリー 2015.12.28・2016.1.4 合併号
今週のトピックス
2016年の注目テーマを探る
~「一億総活躍」政策関連、人工知能、ロボット、インバウンドに注目~
2016 年も多様な話題が相場をにぎわす
2016 年のスケジュール等から、株式市場で注目を集めると予想される出来事、テーマをピックアップ
して紹介する。2016 年は 7 月に参議院選挙を控えており、安倍首相が目標として掲げる「一億総活躍社
会」の実現に向けた政策に期待が集まろう。その他では、イノベーションが加速している人工知能・ロ
ボット・自動運転システムや、訪日客数 2,000 万人の大台達成が見込まれ、さらなる経済効果が期待さ
れるインバウンド、といったテーマに注目している。(金森 睦美)
注目テーマ
一億総活躍社会と
新3 本の矢
コメント
主な関連企業
15年秋の自民党総裁再選以降、安倍首相は 【子育て支援】
新たな目標として、50年後も人口1億人を維
持し、誰もが家庭や職場、地域で充実した生
活を送ることが可能な社会を掲げている。実
現に向けた経済政策として打ち出したのが、
「希望を生み出す強い経済」、「夢をつむぐ子 【介護離職ゼロ】
育て支援」、「安心につながる社会保障」から
なる「新3本の矢」である。
ヒューマンHD(2415 JQS)、JPHD(2749)、サクセスHD(6065)、
東京急行電鉄(9005)、ベネッセHD(9783)、ステップ(9795)、花王(4452)、
西松屋チェーン(7545)、ピジョン(7956)、ユニ・チャーム(8113)、
ダスキン(4665)、パソナグループ(2168)、テンプHD(2181)
エス・エム・エス(2175)、セントケアHD(2374 JQS)、ツクイ(2398)、
損保ジャパン日本興亜HD(8630)、日本ケアサプライ(2393 東2)、
パラマウントベッドHD(7817)、フランスベッドHD(7840)、大和ハウス(1925)
【2世帯/3世帯住宅】 大和ハウス(1925)、積水ハウス(1928)、パナホーム(1924)
法人税減税
法人実効税率は15年度の32.11%から16年
度に29.97%、18年度には29.74%まで引き
下げられる。経団連は政府の求めに応じ、法
人減税などを前提に、15年度を上回る賃上げ 【設備投資】
や、18年度には設備投資を15年度の72兆円
から10兆円分増やすことも可能であるとの見
通しを示した。
オークマ(6103)、牧野フライス製作所(6135)、DMG森精機(6141)、
安川電機(6506)、ファナック(6954)、日本精工(6471)、NTN(6472)、
ジェイテクト(6473)、SMC(6273)、THK(6481)、三菱電機(6503)、
オムロン(6645)、OBC(4733)、大塚商会(4768)、NEC(6701)、
富士通(6702)、NTTデータ(9613)、大和ハウス(1925)、
椿本チエイン(6371)
住宅市場における
消費再増税駆け込み需要
17年4月に消費税は10%に引き上げられる。
通常、引き渡し時点の税率により決定する
が、住宅については16年9月末までに契約し
【住宅・マンション】
たものは、引き渡しが17年4月以降でも8%が
適用される。駆け込み需要が前倒しで発生し
よう。
積水ハウス(1928)、大和ハウス(1925)、住友林業(1911)、
三井不動産(8801)、三菱地所(8802)、住友不動産(8830)、
長谷工(1808)、東京建物(8804)、大京(8840)
T PP
TPPは15年10月大筋合意に至った。参加
12ヵ国のGDPは世界全体の約4割を占めてお
り、アジア太平洋地域に巨大な経済圏が誕
生する。16年は、12ヵ国間での署名や各国
議会での審議・批准手続きが進もう。早けれ
ば16年にも協定が発効する可能性がある
が、各国での審議は難航が予想される。日
本政府は15年11月にTPP大綱をまとめた。
「20年に農林水産物・食品の輸出額1兆円」、
「20年にインフラ輸出の受注約30兆円」などを
目標に掲げている。特に農業分野は、TPPに
より安価な農作物の輸入が増えることで、国
内農業への打撃が懸念されており、生産性
の向上など改革が求められている。
トラック→いすゞ自動車(7202)、日野自動車(7205)
【米国の主な高関税
ベアリング→日本精工(6471)、NTN(6472)、ジェイテクト(6473)
品目と対米輸出メリッ
工作機械→オークマ(6103)、牧野フライス製作所(6135)、
ト銘柄】
DMG森精機(6141)
【日本の主な高関税
品目と輸入メリット銘
柄】
小麦→山崎製パン(2212)、明治HD(2269)、東洋水産(2875)、
日清食品HD(2897)、サイゼリヤ(7581) 脱脂粉乳→ヤクルト本社(2267)
チーズ→六甲バター(2266) 牛肉→日本ハム(2282)、丸大食品(2288)、
ゼンショーHD(7550)、吉野家HD(9861)、松屋フーズ(9887)
【インフラ輸出】
大成建設(1801)、鹿島(1812)、五洋建設(1893)、三菱重工業(7011)、
川崎重工業(7012)、三井造船(7003)、IHI(7013)、コマツ(6301)、
日立建機(6305)
【農業改革】
農業→井関農機(6310)、クボタ(6326)、カネコ種苗(1376 東2)、
サカタのタネ(1377)、住友化学(4005)、イハラケミカル工業(4989)、
クミアイ化学工業(4996)、日本農薬(4997)、双日(2768)、
日産化学工業(4021)、宇部興産(4208)
ITを活用→NEC(6701)、富士通(6702)、NTTデータ(9613)
農業法人→ローソン(2651)、イオン(8267)
マイナンバー
1月より社会保障・税番号制度(マイナンバー
NTTデータ(9613)、富士通(6702)、NEC(6701)、日立製作所(6501)、
【中央・周辺インフラ】
制度)が始まる。年金・医療・納税などの行政
アイネス(9742)、DTS(9682)、NTT(9432)
手続きを一つの共通番号で管理する仕組
み。関連するシステム投資など、2.5兆円超
【法人番号対応】
オービック(4684)、OBC(4733)、大塚商会(4768)
の経済効果が見込まれる。15年5月の年金
情報流出問題を受け、年金との接続は延期
【情報セキュリティ】
トレンドマイクロ(4704)、FFRI(3692 東M)、ラック(3857 JQS)
された。安全対策は急務である。
電力小売完全自由化
4月より電力小売りが完全自由化される。新 【発電・小売事業】
たに電気事業に参入した「新電力」と呼ばれ
る企業が増加。電気と通信とのセット割引に
よる料金体系など、利用者の選択肢が多様
【設備・システム等】
化しよう。
ソフトバンク(9984)、JXHD(5020)
大崎電気工業(6644)、日立製作所(6501)、NTTデータ(9613)
(出所)各種資料より大和証券作成
(注)東2:東証2部、東M:東証マザーズ、JQS:東証JASDAQスタンダード、JQG:東証JASDAQグロース、名2:名証2部
本資料は、投資の参考となる情報提供のみを目的としたものです。投資に関する決定はご自身の判断でなさいますようにお願い申し上げます。本資料は、当社が信頼
できると判断した情報源からの情報に基づいて作成されていますが、その情報の正確性、完全性を保証するものではありません。また、本資料に記載された意見や予
測等は、資料作成時点の当社の判断で、今後、予告なしに変更されることがあります。なお、本資料のご利用に際しては、最終ページの記載もご覧ください。
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ダイワ投資情報ウィークリー 2015.12.28・2016.1.4 合併号
注目テーマ
コメント
今週のトピックス
主な関連企業
女性活躍推進法施行
4月から、労働者301人以上の企業は、自社
【なでしこ銘柄
の女性の活躍推進に向けた行動計画の策
3年連続選出企業】
定・届出、公表が義務づけられる。
東レ(3402)、住友金属鉱山(5713)、日産自動車(7201)、ニコン(7731)、
東京急行電鉄(9005)、KDDI(9433)
1 8 歳選挙
15年6月に選挙権年齢を「18歳以上」に引き
下げる改正公職選挙法が成立。7月の参議
【選挙関連銘柄】
院選挙から適用される。若年層を取り込むた
めインターネットの活用が進もう。
りらいあコミュニケーションズ(4708)、ムサシ(7521 JQS)、
グローリー(6457)、パイプドHD(3919)、カドカワ(9468)
サービス・ ロボッ ト
サービス分野のロボットは、少子高齢化が進
む日本において、働き手の確保や生産性向
上といった課題を解決する手段として期待さ
れている。特に介護分野に関しては、新第3
の矢「介護離職ゼロ」の中で、介護ロボットの
活用による介護従事者の負担軽減が掲げら
れている。法整備が進んだドローン(小型無
人航空機)の産業利用も進展しよう。
AI( 人工知能)
【介護医療分野】
住友理工(5191)、TOTO(5332)、安川電機(6506)、パナソニック(6752)、
ホンダ(7267)、サイバーダイン(7779 東M)、菊池製作所(3444 JQS)
【その他の
サービス分野】
クボタ(6326)、ヤマハ発動機(7272)、三菱重工業(7011)、セコム(9735)、
アイロボット(米国・IRBT)
【ドローン】
菊池製作所(3444 JQS)、ヤマハ発動機(7272)、ソニー(6758)、
セコム(9735)、アマゾン・ドット・コム(米国・AMZN)、パロット(仏・PARRO)
【AI総合】
AIは広告・マーケティング、通訳・翻訳、防
犯・セキュリティーからサービス・ロボット、自 【自動運転】
動運転システムなど次世代産業まで幅広い 【サービス・ロボット】
分野での活用が始まっている。
【その他】
アルファベット(米国・GOOGL)、アップル(米国・AAPL)、NEC(6701)
トヨタ自動車(7203)、DeNA(2432)
富士ソフト(9749)、ソフトバンク(9984)
UBIC(2158 東M)、サイバーエージェント(4751)、IIJ(3774)
Fin Tech( フィンテ ッ ク)
ITを金融サービスに活用したFinTech(フィン
テック)。各社多様な電子決算サービスを手 【フィンテック】
掛ける。
ZEV
( エ コカー)
自動車業界では、各国での環境規制強化等
【電気自動車(EV)】
に対応し、排ガスを一切出さない無公害車
(ZEV=ゼロ・エミッション・ビークル)の開発を
進めている。電気自動車(EV)、燃料電池車
(FCV)共に日本勢が先行しており、動向に注 【燃料電池車(FCV)】
目したい。
日産自動車(7201)、テスラ・モーターズ(米国・TSLA)、
三菱自動車(7211)、リチウムイオン電池→パナソニック(6752)
日産自動車(7201)、トヨタ自動車(7203)、ホンダ(7267)、
富士重工業(7270)、アルファベット(米国・GOOGL)、アップル(米国・AAPL)
自動車の自動運転
自動運転システムでは完成車メーカーに加
【自動運転車】
え、米IT大手を始め、異業種からの参入など
様々な企業が開発競争を繰り広げている。現
在、先進運転支援システム(ADAS)の搭載 【センサー】
が進んでおり、各社20年頃に向けて市街地
での走行など自動運転の実用化を目指して
【部材】
いる。
4月から0~19歳対象の未成年者少額投資
非課税制度(ジュニアNISA)がスタート。高齢
者から若年層への資産移転や教育資金作り
などを目的とした長期投資の促進が期待され
る。1月から従来からのNISA口座は年間の非
課税投資枠が100万円から120万円に拡大。
【関連機関】
日本取引所グループ(8697)
【システム・人材派
遣】
野村総合研究所(4307)、だいこう証券ビジネス(8692)、
オービック(4684)、SCSK(9719)、テンプHD(2181)
【税務関連】
TKC(9746)、山田コンサルティンググループ(4792 JQS)
ジ ュ ニア NISA
ペイパルHD(米国・PYPL)、アリババGHD(米国・BABA)、GMO PG(3769)、
セブン銀行(8410)、メタップス(6172 東M)、テックファーム(3625 JQG)
トヨタ自動車(7203)、ホンダ(7267) タンク→東レ(3402)、宇部興産(4208)
セパレータ→日清紡HD(3105) 水素ステーション→岩谷産業(8088)
ソニー(6758)、アルプス電気(6770)、日本電波工業(6779)
コンチネンタル(独・CON)、日立製作所(6501)、デンソー(6902)、
村田製作所(6981)、日本電産(6594)、パナソニック(6752)
低迷続く 原油価格
WTI原油価格の15年平均(12/8時点)は50ド
ル/バレル(14年実績:93ドル)。15年12月の
東京電力(9501)、中部電力(9502)、関西電力(9503)、
OPEC総会で減産が見送られたこと等から、 【原油安メリット銘柄】 三菱ケミカルHD(4188)、住友化学(4005)、三井化学(4183)、
引き続き原油価格は低位での推移が見込ま
日本航空(9201)、ANAHD(9202)、東レ(3402)、ブリヂストン(5108)
れる。
注目のIPO( 新規上場)
観測企業
新規上場社数は、10年から6年連続で増加
中。16年は、自動運転システムやロボットの 【16年に上場が見込
開発で注目を集めているベンチャー企業、
まれる企業】
ZMPなどの上場に期待が集まる。
ZMP(自動運転システムやロボットの開発)、
コメダ(「コメダ珈琲店」等をチェーン展開)、
JR九州(旅客鉄道事業)
相次ぐ業界再編
将来的な地方経済の縮小が懸念される地銀
の他、原油価格下落を受けて、経済産業省 【16年に経営統合が
が供給能力の削減を求めている石油元売り 予定されている銘柄】
では、事業基盤強化のため再編が加速。
4月:横浜銀行(8332)、東日本銀行(8536)
9月:ファミリーマート(8028)、ユニーGHD(8270)
10月:常陽銀行(8333)、足利HD(7167)
10月以降:出光興産(5019)、昭和シェル石油(5002)
北海道新幹線開通
3月26日、JR北海道が運営する北海道新幹 【北海道銘柄】
線(新青森駅~新函館北斗駅間)が開業予
定。東京―新函館北斗間を4時間強で結ぶ。
【観光】
ほくほくFG(8377)、北洋銀行(8524)、ナラサキ産業(8085 東2)、
カナモト(9678)、テーオー小笠原(9812 JQS)、アークス(9948)
伊勢志摩サミッ ト
5月26日~27日、三重県志摩市賢島で開催 【観光】
予定。国際的な認知度アップは観光産業等
に大きな経済効果をもたらそう。厳重な警備、
テロ対策も求められる。
【その他の
三重県銘柄】
JR東日本(9020)、寿スピリッツ(2222)
近鉄GHD(9041)、KNT-CTHD(9726)、三重交通GHD(3232)、
JR東海(9022)、大和ハウス(1925)、ひらまつ(2764)、
リゾートトラスト(4681)、三井不動産(8801)、藤田観光(9722)、
柿安本店(2294 JQS)、寿スピリッツ(2222)
マックスバリュ中部(8171 名2)、百五銀行(8368)、三重銀行(8374)、
第三銀行(8529)、中京銀行(8530)
(出所)各種資料より大和証券作成
(注)東2:東証2部、東M:東証マザーズ、JQS:東証JASDAQスタンダード、JQG:東証JASDAQグロース、名2:名証2部
外国株式のうちアリババGHDはニューヨーク証券取引所上場のADR。
本資料は、投資の参考となる情報提供のみを目的としたものです。投資に関する決定はご自身の判断でなさいますようにお願い申し上げます。本資料は、当社が信頼
できると判断した情報源からの情報に基づいて作成されていますが、その情報の正確性、完全性を保証するものではありません。また、本資料に記載された意見や予
測等は、資料作成時点の当社の判断で、今後、予告なしに変更されることがあります。なお、本資料のご利用に際しては、最終ページの記載もご覧ください。
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ダイワ投資情報ウィークリー 2015.12.28・2016.1.4 合併号
注目テーマ
コメント
主な関連企業
【IOCスポンサー】
リオデジ ャネイロ
オリンピッ ク
8月5日~21日、ブラジルのリオデジャネイロ
で開催予定。28競技306種目が行われる。追 【公式ウェア他】
加競技は7人制ラグビーとゴルフ。
【観戦ツアー】
「 豊洲市場」 開場
( 築地市場の移転)
中央卸売市場築地市場を豊洲へ移転。新市
場は11月7日に開場予定。敷地は築地の約
1.8倍。最新設備を導入して品質管理を強化 【築地移転】
するなど、「東京の台所」としての機能を刷
新。
国民の祝日
「 山の日」 施行
8月11日が祝日「山の日」に。8月として初め
ての祝日となり、お盆休みとあわせて長期休 【観光など】
暇を作りやすくなる見通し。トレッキングや登
山などのレジャー、観光地などで経済効果が
期待される。
【登山関連】
訪日客数は2 , 0 0 0 万人へ
訪日客数は20年の政府目標2,000万人を16
年には達成するとみられている(15年1-10月
累計:1,631万人)。安倍首相は次の目標を
年間3,000万人と発言している。中国人観光
客の「爆買い」等、インバウンド消費に引き続
き期待したい。
東京・大阪を中心に、宿泊施設の需給は逼
迫している。個人宅に旅行者を有料で泊める
「民泊」が4月にも解禁される見通し。
また、7月には東京・大手町に「星のや東京」
が開業予定。
今週のトピックス
ワールドワイドオリンピックパートナー:パナソニック(6752)、
ブリヂストン(5108)、トヨタ自動車(7203)
リオデジャネイロ五輪公式スポンサー:日産自動車(7201)
ミズノ(8022)、デサント(8114)、アシックス(7936)、アディダス(独・ADS)、
ナイキ(米国・NKE)、アンダー・アーマー(米国・UA)
KNT-CTHD(9726)、プライスライン・グループ(米国・PCLN)、
エクスペディア(米国・EXPE)、日本航空(9201)、ANAHD(9202)
築地魚市場(8039 東2)、大都魚類(8044 東2)、中央魚類(8030 東2) 、
東都水産(8038)、ホウスイ(1352)
日本航空(9201)、ANAHD(9202)、JR東日本(9020)、JR西日本(9021)、
JR東海(9022)、エイチ・アイ・エス(9603)、KNT-CTHD(9726)、
楽天(4755)、オリエンタルランド(4661)、富士急行(9010)、
星野リゾート・リート(3287)、ジャパン・ホテル・リート(8985)
ヒマラヤ(7514)、アルペン(3028)、ゼビオHD(8281)
【百貨店・小売店】
J.フロント(3086)、三越伊勢丹HD(3099)、ビックカメラ(3048)、
マツモトキヨシHD(3088)、セブン&アイ・HD(3382)、
ラオックス(8202 東2)、日本空港ビルデング(9706)、JALUX(2729)
【高級ブランド】
LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(仏・MC)、ケリング(仏・KER)、
エルメス・インターナショナル(仏・RMS)
【お土産】
セイコーHD(8050)、カシオ計算機(6952)、寿スピリッツ(2222)、
花王(4452)、コーセー(4922)、象印マホービン(7965 東2)
【交通】
日本航空(9201)、ANAHD(9202)、京浜急行(9006)、JR東日本(9020)
【旅行社・ホテル・
レストラン・レジャー】
エイチ・アイ・エス(9603)、星野リゾート・リート(3287)、
ジャパン・ホテル・リート(8985)、帝国ホテル(9708 東2) 、
ツカダGHD(2418)、ひらまつ(2764)、うかい(7621 JQS)、
オリエンタルランド(4661)
【民泊】
ネクスト(2120)、レオパレス21(8848)、スターツコーポレーション(8850)、
イントランス(3237 東M)、電通(4324)、アクトコール(6064 東M)、
リクルートHD(6098)、レーサム(8890 JQS)、共立メンテナンス(9616)、
セコム(9735)、京王電鉄(9008)
VR
( バーチャルリア リテ ィ)
VR(仮想現実)を楽しむための機器が相次い
で発売予定、16年はVR元年になるか。フェイ
【ゲーム】
スブックの「Oculus Rift」が16年初頭に、
「PlayStation VR」が16年上期に発売予定。
フェイスブック(米国・FB)、ソニー(6758)、カプコン(9697)、
サムスン電子(英国・SMSN)
洋画も邦画も続編ラッ シ ュ
<洋画>『アリス・イン・ワンダーランド2』『ス
ター・トレック3』『X-MEN アポカリプス』『イン
デペンデンス・デイ:リサージェンス』『猿の惑
【映画配給会社】
星3』など
<邦画>『さらば あぶない刑事』『セーラー服
と機関銃 -卒業-』『シン・ゴジラ』など
ウォルト・ディズニー(米国・DIS)、21世紀フォックス(米国・FOX)、
東映(9605)、東宝(9602)、カドカワ(9468)
4月から15周年を祝うイベント「ザ・イヤー・オ
【東京ディズニーリ
東京ディズ ニーシ ー1 5 周年 ブ・ウィッシュ」がスタート。年間を通して多様
ゾート運営等】
なプログラムを開催予定。
オリエンタルランド(4661)、ジャパン・ホテル・リート(8985)
台湾総統選挙
1月16日。与党・国民党の朱立倫候補と最大野党・民進党の蔡英文氏の一騎打ちになると見られる。15年の選挙戦では蔡
英文氏が優勢と目されており、台湾初の女性総統が誕生するか。任期は最大で2期8年。
米大統領選挙
11月8日。8年ぶりに新しいリーダーが誕生する。米景気の拡大は続いているが、現状への不満も強く、非主流派といわれる
候補が支持を集めている。
英国EU国民投票
キャメロン首相は、17年末までにEUからの離脱の是非を問う国民投票を行うことを公約に掲げており、16年中にも実施され
る可能性が高い。最近の一部世論調査では、パリ同時テロの影響もあり、EU離脱派が過半数を超えている。
フィリピン大統領選挙
5月9日。フィリピンの大統領の任期は6年で、再選禁止。アキノ大統領が後継指名したマヌエル・ロハス氏と、地方で根強い
支持基盤を持ち「中国寄り」とされるジェジョマル・ビナイ氏の一騎打ちになると見られる。
海外の政治イベント
(出所)各種資料より大和証券作成
(注)東2:東証2部、東M:東証マザーズ、JQS:東証JASDAQスタンダード、JQG:東証JASDAQグロース、名2:名証2部
外国株式のうちサムスン電子はロンドン市場上場のGDR。
(吉田、金沢、川瀬、佐藤智、本田、金森)
本資料は、投資の参考となる情報提供のみを目的としたものです。投資に関する決定はご自身の判断でなさいますようにお願い申し上げます。本資料は、当社が信頼
できると判断した情報源からの情報に基づいて作成されていますが、その情報の正確性、完全性を保証するものではありません。また、本資料に記載された意見や予
測等は、資料作成時点の当社の判断で、今後、予告なしに変更されることがあります。なお、本資料のご利用に際しては、最終ページの記載もご覧ください。
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ダイワ投資情報ウィークリー 2015.12.28・2016.1.4 合併号
今週のトピックス
ダイワの月間参考銘柄
ダイワの月間参考銘柄
<国内株>
<外国株>
[アベノミクス新3本の矢]
(
(
(
(
(
1802
1925
4704
6758
7202
)
)
)
)
)
[競争力の高いサービス・商品を提供する銘柄]
大林組
大和ハウス工業
トレンドマイクロ
ソニー
いすゞ自動車
(
(
(
(
(
[円安・外需関連]
(
(
(
(
(
(
3402
5332
6367
6981
7270
8035
)
)
)
)
)
)
3086
4452
8985
9020
9201
9684
)
)
)
)
)
)
アップル
セールスフォース・ドットコム
ウォルト・ディズニー
ギリアド・サイエンシズ
ウェルズ・ファーゴ
[モバイル普及のメリットを享受する銘柄]
東レ
TOTO
ダイキン工業
村田製作所
富士重工業
東京エレクトロン
( FB,A2818 )
フェイスブック
( GOOGL,A1962 ) アルファベット
( LNKD,A1878 ) リンクトイン
[米国の消費拡大の恩恵が期待される銘柄]
(
(
(
(
(
[個人消費回復・インバウンド消費]
(
(
(
(
(
(
AAPL,A0490 )
CRM,A4462 )
DIS,A4810 )
GILD,A6165 )
WFC,A4825 )
J.フロント リテイリング
花王
ジャパン・ホテル・リート投資法人
東日本旅客鉄道
日本航空
スクウェア・エニックス・ホールディングス
AMZN,A1507 )
F,A1620 )
HD,A2145 )
SBUX,A9235 )
UA,A0474 )
アマゾン・ドット・コム
フォード・モーター
ホーム・デポ
スターバックス
アンダーアーマー
[市場環境好転の恩恵を享受する欧州銘柄]
( ITX,L1190 )
( ML,F0040 )
( DB1,D2850 )
インディテックス
ミシュラン
ドイツ証券取引所
[ROE向上及び株主還元への期待]
( 2802 )
( 6869 )
( 7182 )
[中国の内需拡大関連銘柄]
味の素
シスメックス
ゆうちょ銀行
( BABA,A1111 )
( 700,N0700 )
( 1186,N0008 )
アリババ・グループ・ホールディング
テンセント
中国鉄建
※赤字は新規採用銘柄
今週の主要国上場企業の業績予想と PER
2015/12/23
時点
売上高
EPS(1株当り利益)
PER
伸率[%]
変化[%]
(1ヵ月前比)
伸率[%]
変化[%]
(1ヵ月前比)
日本
3.0
▲ 0.30
10.6
▲ 0.44
13.4
米国
4.2
▲ 0.31
7.9
▲ 0.64
17.0
英国
2.2
▲ 2.44
3.8
▲ 2.23
15.0
ドイツ
1.8
▲ 0.01
4.0
▲ 1.12
13.4
中国
7.6
▲ 0.68
8.2
▲ 0.96
10.5
香港
7.7
▲ 1.64
8.1
▲ 0.13
13.8
世界
4.1
▲ 0.51
7.6
▲ 0.87
15.2
[倍]
(注)予想は全てI/B/E/S12ヵ月先予想、国・地域はMSCIベース(ただし日本はTOPIXベース)。
(出所)トムソン・ロイターより大和証券作成
(高橋 卓也、佐藤 光、細井 秀司、金沢 澄恵子、佐藤 智穂、金森 睦美)
本資料は、投資の参考となる情報提供のみを目的としたものです。投資に関する決定はご自身の判断でなさいますようにお願い申し上げます。本資料は、当社が信頼
できると判断した情報源からの情報に基づいて作成されていますが、その情報の正確性、完全性を保証するものではありません。また、本資料に記載された意見や予
測等は、資料作成時点の当社の判断で、今後、予告なしに変更されることがあります。なお、本資料のご利用に際しては、最終ページの記載もご覧ください。
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ダイワ投資情報ウィークリー 2015.12.28・2016.1.4 合併号
JP モルガン・チェース
個別銘柄
(米国、総合金融)
JPMorgan Chase & Co. (ティッカー:JPM、大和コード:A0800) http://investor.shareholder.com/jpmorganchase/
決算期
14.12
15.12 予
16.12 予
17.12 予
純営業収益
94,205
95,152
99,750
105,199
百万㌦
(+1%)
(+5%)
(+5%)
純利益
20,093
22,281
22,797
24,539
株価・為替情報(12/22時点)
株価
百万㌦
(+11%)
(+2%)
(+8%)
65.68 ㌦
時価総額
1㌦= 121.07 円
2,418 億㌦
予想EPS(15.12)
5.97 ㌦
年初来騰落率
予想EPS(16.12)
6.22 ㌦
+5%
※予想はトムソン・ロイター調査。
会社概要
ニューヨークに本社を置く金融持ち株会社。傘下に商業銀行・投資銀行等を揃える総合金融機関。米国最大
の金融機関の一つであり、投資銀行業務でも世界トップクラスの実績を有する。2000 年の J.P.モルガンとチ
ェース・マンハッタンの合併や、04 年のバンク・ワンとの統合、08 年のベアー・スターンズ買収等を経て、
現在の組織形態に至る。CEO は著名な銀行家であり、NY 連銀理事の経験も有するジェイミー・ダイモン氏。
7-9 月期は市場関連業務などでの逆風を受けた / コスト削減が続く
15 年 7-9 月期は減収増益
JP モルガン・チェースの 2015 年 7-9 月期業績は、
純営業収益が前年同期比 7%減、純利益は同 22%増
で着地した。ただし、純利益は特殊要因によって押
し上げられており、税前利益では同 15%減となった。
営業費用は同 3%減(訴訟関連費用を除くベースで
は同 5%減)となり、合理化効果も寄与したと見ら
れるが、市場関連業務などでの減収を吸収できなか
った。なお、市場関連業務では 14 年に実施した事
業再編による影響などを除く実質ベースで前年同
期比 6%減収となったが、事前の会社コメントに沿
った内容であり、想定内の着地と言えよう。
今後3年間の利益成長見通し
(億㌦)
350
300
250
200
+20
220
210
2014年
2014年
純利益
調整後
+45
+30
300
投資
2017年
による
純利益
150
100
50
0
規制対応
コスト削減
純利益
による
金利上昇
コスト増
成長
(注)2014 年調整後純利益は一時的要因などを除くベース(出所)会社資料
(店)
6000
支店数の推移と計画
15-16年の2年間で
合計300店の純減を計画
5750
コスト削減効果を確認
同社は今後 3 年間のコスト削減策として、「個人
向け銀行」部門での支店数削減などを打ち出してい
る。15 年 9 月末の支店数は 5,471 店となり、前年同
期との比較では 142 店の純減となった。また、同部
門の合理化努力は人的側面にも及んでおり、15 年
1-9 月期中に約 1 万人の人員が削減された。住宅ロ
ーン業務収益(非金利収入)は、1-9 月期累計で前
年同期比 7.5 億ドル(28%)の減収となったが、同
事業での合理化を進める会社計画(年間で最大 10
億ドルの減収見通し)に沿った内容だった。
-5
5500
5250
5000
13.12 14.12 15.03 15.06 15.09
16.12E
(出所)会社資料
(㌦)
75
株価推移(週足)
70
65
FRB の審査をクリアし株主還元策を発表
FRB による資本計画の年次審査の結果が 3 月 11 日
に発表され、同社は資本計画の認可を取得。同日、
増配(四半期当たり配当金:従来 0.40 ドル→0.44
ドル)及び最大で 64 億ドルの自己株取得を含む株
主還元策が発表された。自己資本規制などの各種規
制による制約を受ける中でも、前向きな株主還元策
が示された点は積極的に評価できよう。(NY 矢野)
60
55
50
12月22日まで
45
40
2013
2014
2015
(年)
(出所)ニューヨーク証券取引所
本資料は、投資の参考となる情報提供のみを目的としたものです。投資に関する決定はご自身の判断でなさいますようにお願い申し上げます。本資料は、当社が信頼
できると判断した情報源からの情報に基づいて作成されていますが、その情報の正確性、完全性を保証するものではありません。また、本資料に記載された意見や
予測等は、資料作成時点の当社の判断で、今後、予告なしに変更されることがあります。なお、本資料のご利用に際しては、最終ページの記載もご覧ください。
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ダイワ投資情報ウィークリー 2015.12.28・2016.1.4 合併号
個別銘柄
テンセント(中国、インターネットサービス/モバイルサービス)
騰訊、Tencent Holdings Ltd.(香港市場コード:700、大和コード:N0700) http://www.tencent.com/
決算期
14.12
15.12 予
16.12 予
17.12 予
売上高
78,932
99,691
128,146
161,435
純利益
百万元
(+26%)
(+29%)
(+26%)
23,810
29,575
38,001
48,368
株価・為替情報(12/22時点)
百万元
(+24%)
(+28%)
(+27%)
株価
150.80 香港㌦
1香港㌦= 15.62 円
時価総額
1.42 兆香港㌦
1元= 18.69 円
予想EPS(15.12)
3.75 香港㌦
年初来騰落率
予想EPS(16.12)
4.86 香港㌦
+34%
※予想はブルームバーグ調査。2014年5月15日を権利落ち日として1対5の株式分割を実施。
会社概要
中国最大の総合ネット企業。オンライン・ゲーム、オンライン広告が収益の 2 本柱。アクティブユーザー数
は、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)「Qzone」が約 6.53 億人、無料メッセージ・アプリ「微
信(海外はウィチャット)」が 6.50 億人(共に 15 年 9 月末時点)。13 年に検索エンジン中国大手、Sogou に
出資し、14 年 3 月には中国 E コマース 2 位のJDドットコムに電子商取引事業を移管し出資した。
オンライン・ゲーム事業が順調 / 圧倒的なユーザーベースを背景に広告事業も高成長
7-9 月期は 34%増収、26%増益
四半期ごと事業別売上高の推移
300
15 年 7-9 月期決算は、34%増収、26%増益(継続
事業ベース)の好決算。主力のオンライン・ゲーム事
業が 27%増収と順調に拡大したほか、オンライン広
告事業も 102%増収と力強い伸びだった。モバイル
ゲームのポートフォリオを充実させたことに加え、
課金できるモバイルゲームの投入増加が奏功し、モ
バイルゲームの売上高が前年同期比 60%増に拡大
した。10-12 月期は「NARUTO MOBILE」など PC で人
気を博したゲームのモバイル配信を予定しており、
モバイルゲーム事業の高成長が持続すると考えら
れる。
(億元)
その他
オンライン広告
250
電子商取引
オンライン・ゲーム
200
150
100
50
0
Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 1Q 2Q 3Q
2014年
2013年
2012年
2015年
(出所)会社資料 (注)オンライン・ゲーム事業には SNS サービス事業[モバイル QQ や
微信経由のモバイル・ゲームなど]を含む。電子商取引の売上は 15 年1-3 月期からその
他に計上
オンライン広告事業の貢献度が高まる
今決算では、オンライン広告事業の業績への貢献
度が一段と高まった。人気テレビオーディション番
組「ボイス・オブ・チャイナ 4」など魅力ある動画の配
信により、企業イメージの向上を目的とするブラン
ド広告が動画サイトを中心に増加。また、SNS 機能
Qzone や微信内のモーメンツ(朋友圏)でソーシャル
メディア広告が増加し、成果報酬型広告の成長をけ
ん引した。圧倒的なユーザーベースを誇る同社の
SNS は広告主にとって効果的な広告媒体であり、同
広告は中長期的な拡大余地が大きいと考えている。
1000
900
微信(ウィチャット)事業の見通し
(百万人)
(億元)
微信(WeChat)関連売上(右軸)
700
800
オンライン・ゲーム売上(右軸)
700
600
微信(WeChat)月間アクティブユーザー数(左軸)
600
500
500
400
400
300
300
200
200
100
100
0
0
09
10
11
160
最近では、米プロバスケットボール協会(NBA)と
の独占配信契約に基づき、同社サイト上で試合の生
中継を放映するなど、映像や音楽配信を充実させて
いる。魅力ある多様なサービスの提供が、同社サイ
トの長期的な集客力強化につながろう。ゲーム事業
を軸に業績は順調な拡大が見込まれており、株価は
業績成長を織り込む展開を想定する。(香港 大澤)
12
13
14
15(予) 16(予) 17(予)
(出所)会社資料より大和証券作成 (注)予想は大和証券。微信事業は 13 年度から算出
株価推移(週足)
180
株価は業績成長を織り込む展開を想定
800
140
(香港ドル)
26週移動平均
52週移動平均
120
100
80
60
40
20
(12月22日まで)
2013
2014
2015
(注)分割修正済み (出所)香港証券取引所
本資料は、投資の参考となる情報提供のみを目的としたものです。投資に関する決定はご自身の判断でなさいますようにお願い申し上げます。本資料は、当社が信頼で
きると判断した情報源からの情報に基づいて作成されていますが、その情報の正確性、完全性を保証するものではありません。また、本資料に記載された意見や予測等
は、資料作成時点の当社の判断で、今後、予告なしに変更されることがあります。なお、本資料のご利用に際しては、最終ページの記載もご覧ください。
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ダイワ投資情報ウィークリー 2015.12.28・2016.1.4 合併号
内外マーケットサマリー
内外マーケットサマリー
20350
18250
日経平均(円)
19650
ニューヨークダウ(ドル)
17650
18950
17050
18250
12/24(木)まで
12/24(木)まで
16450
17550
ー: 5週(25日)移動平均
・・:13週(65日)移動平均
16850
15/9/25
10/9
10/26
11/10
11/25
12/9
水産・農林
10.4%
鉄鋼
陸運
1.6%
金属製品
▲2.9%
電気機器
▲3.0%
2.6%
2.5%
1.8%
ユナイテッドヘルス・グループ
▲0.7%
アップル
▲0.9%
ボーイング
▲1.4%
▲3.0%
ナイキ
▲4.5%
125.0
ウォルト・ディズニー ▲5.5%
2.42
円/ドルワールドレート
12/21
6.9%
デュポン
東証業種別株価指数
騰落率ランキング
上位及び下位5業種
12/16(水)→12/24(木)
値上がり: 8業種
値下がり:25業種
▲2.7%
12/7
3.1%
ニューヨークダウ
▲1.9%
その他製品
11/20
シスコシステムズ
▲1.1%
機械
11/6
ユナイテッド・テクノロジーズ
1.1%
TOPIX
10/23
ウォルマート・ストアーズ
1.2%
空運
10/9
キャタピラー
2.6%
電力・ガス
証券・商品先物
15850
15/9/25
12/24
ー: 5週(25日)移動平均
・・:13週(65日)移動平均
0.3%
NYダウ構成銘柄
騰落率ランキング
上位及び下位5銘柄
12/17(木)→12/24(木)
値上がり:20銘柄
変わらず: 1銘柄
値下がり: 9銘柄
米10年物国債利回り(%)
123.0
2.24
121.0
12/24(木)まで
119.0
2.06
12/24(木)まで
ー: 5週(25日)移動平均
・・:13週(65日)移動平均
117.0
15/9/25
10/9
138.6
10/23
11/6
11/20
12/4
1.88
15/9/25
12/18
0.81
円/ユーロワールドレート
12/24(木)まで
ー: 5週(25日)移動平均
・・:13週(65日)移動平均
10/9
10/23
11/6
11/20
12/4
12/18
ドイツ10年物国債利回り(%)
ー: 5週(25日)移動平均
・・:13週(65日)移動平均
0.71
135.6
0.61
132.6
0.51
ー: 5週(25日)移動平均
・・:13週(65日)移動平均
129.6
15/9/25
10/9
4100
10/23
11/6
11/20
12/4
12/24(木)まで
0.41
15/9/25 15/10/9 15/10/23 15/11/6 15/11/20 15/12/4 15/12/18
12/18
52
上海A株指数(ポイント)
原油WTI先物(ドル/バレル)
48
12/24(木)まで
3750
44
40
3400
12/24(木)まで
36
ー: 5週(25日)移動平均
・・:13週(65日)移動平均
3050
15/9/25
10/16
10/30
11/13
11/27
ー: 5週(25日)移動平均
・・:13週(65日)移動平均
32
15/9/25
12/11
(出所)各種データより大和証券投資戦略部作成
10/9
10/23
11/6
11/20
12/7
12/21
(本田 あゆみ)
本資料は、投資の参考となる情報提供のみを目的としたものです。投資に関する決定はご自身の判断でなさいますようにお願い申し上げます。本資料は、当社が信頼
できると判断した情報源からの情報に基づいて作成されていますが、その情報の正確性、完全性を保証するものではありません。また、本資料に記載された意見や
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ダイワ投資情報ウィークリー2015.12.28・2016.1.4 合併号
投資データ
投資部門別株式売買状況
【売越・買越】 (二市場1部+2部等)
(単位:億円)
金融機関
生・損保
信託銀行
都・地・他
平24年計
▲6,978
▲1,811
▲10,193
平25年計
▲10,751
▲7,517
平26年計
▲5,038
▲1,205
平27年計
▲5,500
投 信
事法・他
外国人
個 人
信 用
現 物
460
7,942
28,264
▲39,664
4,267
6,059
27,848
▲2,105
9,897
8,527
▲49,512
▲612
15,412
994
26,642
▲1,978
▲323
326
5,262
432
1,928
委託計
自 己
合 計
▲24,886
5,774
▲19,112
▲2,317
2,543
151,196 ▲117,282
29,774
13,189
▲87,508
11,001
▲5,858
▲36,323
▲1,619
▲63,384
2,884
17,049
▲46,335
▲14,473
17,779
▲8,932
879
2,643
3,522
2,346
▲2,252
27 年
1 月
27 年
2 月
▲822
▲141
2,809
▲1,120
766
2,015
▲14,166
▲2,363
▲16,529
▲14,108
15,524
27 年
3 月
▲1,043
31
▲1,226
▲1,255
300
5,306
▲4,072
3,009
▲1,063
718
▲311
27 年
4 月
▲1,154
▲1,082
▲4,307
▲1,273
▲455
19,953
▲15,845
618
▲15,227
▲4,478
4,925
27 年
5 月
▲326
▲493
▲436
217
1,130
9,956
▲12,805
▲25
▲12,831
▲3,815
4,664
27 年
6 月
▲259
70
676
▲1,192
3,193
▲1,713
▲3,017
3,550
533
1,354
▲1,403
27 年
7 月
▲178
49
993
1,931
2,116
▲3,476
▲2,715
3,921
1,206
2,643
▲2,873
27 年
8 月
188
421
2,700
854
5,126
▲11,582
3,687
2,165
5,852
4,009
▲3,905
27 年
9 月
▲102
1,050
7,682
2,525
8,118
▲25,772
3,507
677
4,184
▲1,975
1,572
27 年 10 月
▲486
▲187
3,001
▲557
1,026
4,630
▲8,504
▲574
▲9,078
▲2,243
2,646
27 年 11 月
▲944
▲199
▲4,506
▲874
1,372
6,777
▲10,186
1,035
▲9,151
▲7,788
8,167
27 年 12 月
▲51
▲457
2,765
1,306
2,023
862
▲146
2,393
2,248
8,864
▲8,975
11 月
2 週
▲267
56
▲1,811
▲637
77
3,004
▲3,595
296
▲3,299
▲3,014
3,119
11 月
3 週
▲414
▲153
▲1,557
▲115
1,184
2,447
▲3,618
▲643
▲4,261
▲3,042
3,264
11 月
4 週
▲138
▲122
247
▲6
473
7
▲1,084
854
▲230
231
▲144
12 月
1 週
▲71
▲13
1,013
382
430
780
▲678
1,239
560
3,147
▲3,137
12 月
2 週
20
▲444
1,751
924
1,593
82
533
1,155
1,687
5,717
▲5,838
【売買金額シェア】(二市場1部+2部等)
(単位:%)
金融機関
生・損保
平24年計
平25年計
平26年計
平27年計
27 年
1 月
27 年
2 月
27 年
3 月
27 年
4 月
27 年
5 月
27 年
6 月
27 年
7 月
27 年
8 月
27 年
9 月
27 年
10 月
27 年
11 月
27 年
12 月
11 月
2 週
11 月
3 週
11 月
4 週
12 月
1 週
12 月
2 週
( 12月 2週は 12/7
都・地・他
0.4
0.2
0.2
0.2
0.2
0.2
0.2
0.2
0.2
0.2
0.1
0.2
0.2
0.2
0.3
0.2
0.2
0.3
0.5
0.1
0.3
から 12/11 )
0.4
0.3
0.3
0.3
0.3
0.3
0.3
0.4
0.3
0.3
0.3
0.3
0.3
0.3
0.3
0.4
0.3
0.3
0.3
0.3
0.5
信託銀行
5.6
3.5
3.8
3.7
3.3
3.8
3.5
3.5
3.7
3.7
3.6
3.4
3.1
4.9
3.6
4.6
3.0
3.8
4.3
5.1
3.9
投 信
2.2
1.7
2.0
2.1
2.0
2.3
1.9
2.6
2.3
2.3
2.0
2.0
1.8
2.0
2.1
2.0
2.2
2.2
2.0
2.0
2.0
事法・他
1.4
1.4
1.3
1.5
1.1
1.6
1.4
1.1
1.4
1.4
1.3
1.4
1.5
1.1
1.4
4.5
1.4
1.6
1.5
6.9
1.6
外国人
65.8
58.1
63.8
67.7
68.1
66.4
66.0
66.5
66.0
66.2
66.5
68.4
73.2
70.0
67.8
67.2
67.8
68.5
67.4
64.8
70.0
現 物
8.9
12.5
9.3
8.8
8.8
9.8
10.0
9.7
9.8
9.2
9.5
8.7
6.1
6.8
9.2
7.6
9.2
8.7
8.9
7.5
7.7
個 人
信 用
合 計
13.0
19.5
17.4
14.4
14.8
14.1
15.1
14.7
14.9
15.4
15.3
14.4
12.6
13.6
13.9
12.4
14.7
13.4
13.7
12.0
12.8
2015/12/17
21.9
32.1
26.8
23.2
23.6
23.9
25.2
24.4
24.7
24.6
24.8
23.1
18.8
20.4
23.1
20.0
23.9
22.1
22.6
19.5
20.5
※金融機関内訳の都・地・他は、都銀・地銀・その他金融機関。委託計の中にはこの他に証券会社からの委託注文が含まれる
※売買金額シェアは自己を除く委託売買金額に占める割合
※東証発表ベース(資本金30億円以上の取引参加者52社合計)
※12/25発表の12月3週データは、ウィークリー原稿締め切り時間の関係で反映されておりません
本資料は、投資の参考となる情報提供のみを目的としたものです。投資に関する決定はご自身の判断でなさいますようにお願い申し上げます。本資料は、当社が信頼で
きると判断した情報源からの情報に基づいて作成されていますが、その情報の正確性、完全性を保証するものではありません。また、本資料に記載された意見や予測等
は、資料作成時点の当社の判断で、今後、予告なしに変更されることがあります。なお、本資料のご利用に際しては、最終ページの記載もご覧ください。
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ダイワ投資情報ウィークリー 2015.12.28・2016.1.4 合併号
投資データ
テクニカル指標(1)
6/24
20952
日経平均(週足)
(13週・26週・52週移動平均)
21000
(円)
12/1
20012
12/24
18789
19000
12/30
16320
5/23
15942
17000
16901
9/29
15000
14529
10/17
13885
4/11
13000
11000
9000
10030
12/25
※各移動平均は、直近値
横ばいとしてシミュレーション
8517.8
10/19
7000
30
(%) 1/4
20 15.9
5/22
20.6
13週移動平均乖離率
11/14
10.7
12/30
9.1
10
3/23
9.9
12/1
7.4
12/24
-0.5
0
-10
-7.5
6/13
-20
-30
80
1/18
(%) 71.1
70
-6.6
10/17
-8.4
2/4
5/22
70.7
RSI(65日)
12/3
63.6
11/13
63.7
-13.5
9/29
4/16
68.1
12/2
56.9
60
12/24
52.8
50
42.8
8/22
40
44.7
10/17
40.7
4/14
38.3
8/25
30
170
(%)
1/15
157.7
150
騰落レシオ
(25日)
5/10
152.2
6/24
164.1
※値上り/値下がり銘柄数を
各々700としてシミュレーション
11/25
145.9
11/5
140.3
130
110
90
70
68.2
6/26
50
0
-1
01
13
12/24
78.9
74.1
4/14
69.4
10/21
14
64.5
9/24
15
本資料は、投資の参考となる情報提供のみを目的としたものです。投資に関する決定はご自身の判断でなさいますようにお願い申し上げます。本資料は、当社が信頼で
きると判断した情報源からの情報に基づいて作成されていますが、その情報の正確性、完全性を保証するものではありません。また、本資料に記載された意見や予測等
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ダイワ投資情報ウィークリー 2015.12.28・2016.1.4 合併号
投資データ
テクニカル指標(2)-信用残、裁定残
6/24
20952
日経平均(週足)
21000
12/1
20012
(13週・26週・52週移動平均)
(円)
12/24
18789
19000
12/30
16320
5/23
15942
17000
16901
9/29
15000
14529
10/17
13885
4/11
13000
11000
9000
※各移動平均は、直近値
横ばいとしてシミュレーション
10030
12/25
7000
40000
(億円)
1/31
35242
5/31
31719
8/21
35871
1/16
32310
12/18
32465
30000
27084
11/22
20000
30025
11/20
26619
11/14
26475
7/25
2市場信用買残
2市場信用売残
10000
12/18
6274
0
10
(%)
1/25
5.2
5/10
4.1
1/10
-2.5
0
-10
-20
(億円)
12/4
-7.7
12/18
-10.3
-6.6
2/15
-14.9
10/17
-15.6
4/11
-15.6
6/7
-30
-40
50000
6/26
-6.1
7/4
-6.1
-16.7
9/4
信用買残 評価損益比率
5/17
42672
12/30
40190
40000
5/29
36997
9/26
36320
11/27
34511
30000
24027
9/6
20000
10000
0
0
-1 01
24625
2/28
23135
1/16
17408
9/4
裁定買残(直近限月)
13
14
12/18
32650
15
本資料は、投資の参考となる情報提供のみを目的としたものです。投資に関する決定はご自身の判断でなさいますようにお願い申し上げます。本資料は、当社が信頼で
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ダイワ投資情報ウィークリー 2015.12.28・2016.1.4 合併号
投資データ
バリュエーション指標-PER、PBR、利回り
TOPIX(週足)
(13週・26週・52週移動平均)
1850
(ポイント)
8/11
1702
11/19
1609
1650
1450
12/24
1523
1/16
1308
5/23
1289
1371
9/29
1250
1050
1177
10/17
1121
4/11
850
650
836
12/25
※各移動平均は、直近値
横ばいとしてシミュレーション
24
(倍)
予想PER(株価収益率)
(12ヵ月先予想利益ベース)
21
18
5/24
16.4
15
7/25
14.8
13.1 13.3
6/26 8/28
12
12/10
14.8
12.7
2/6
7/2
14.1
12.6
10/17
12.3
4/14
6/24
16.0
12/3
14.9
11/26
14.7
12/24
13.3
13.4
1/14
12.5
10/1
9
2.0
PBR(株価純資産倍率)
(倍)
1.5
1/8
1.47
4/25
1.44
4/23
1.64
12/24
1.34
1.0
1.25
9/29
1.20
10/17
1.17
5/21
1.17
6/13
0.5
3.5
(%)
配当利回り
3.0
2.5
2.0
1.5
1.0
0
-1 01
5/21
2.01
6/13
1.91
1.57
5/22
10/17
1.96
1.51
1/8
13
9/29
1.93
1.46
4/23
14
1.57
8/10
1.65
12/3
12/24
1.73
15
本資料は、投資の参考となる情報提供のみを目的としたものです。投資に関する決定はご自身の判断でなさいますようにお願い申し上げます。本資料は、当社が信頼で
きると判断した情報源からの情報に基づいて作成されていますが、その情報の正確性、完全性を保証するものではありません。また、本資料に記載された意見や予測等
は、資料作成時点の当社の判断で、今後、予告なしに変更されることがあります。なお、本資料のご利用に際しては、最終ページの記載もご覧ください。
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お取引にあたっての手数料等およびリスクについて
手数料等およびリスクについて
 株式等の売買等にあたっては、
「ダイワ・コンサルティング」コースの店舗(支店担当者)経由で
国内委託取引を行う場合、約定代金に対して最大 1.24200%(但し、最低 2,700 円)の委託手数料
(税込)が必要となります。また、外国株式等の外国取引にあたっては、現地諸費用等を別途い
ただくことがあります。
 株式等の売買等にあたっては、価格等の変動による損失が生じるおそれがあります。また、外国
株式等の売買等にあたっては価格変動のほかに為替相場の変動等による損失が生じるおそれがあ
ります。
 信用取引を行うにあたっては、売買代金の 30%以上で、かつ 30 万円以上の委託保証金が事前に必
要です。信用取引は、少額の委託保証金で多額の取引を行うことができることから、損失の額が
差し入れた委託保証金の額を上回るおそれがあります。
 債券を募集・売出し等により、又は当社との相対取引により売買する場合は、その対価(購入対
価・売却対価)のみを受払いいただきます。円貨建て債券は、金利水準の変動等により価格が上
下し、損失を生じるおそれがあります。外貨建て債券は、金利水準の変動に加え、為替相場の変
動等により損失が生じるおそれがあります。また、債券の発行者または元利金の支払いを保証す
る者の財務状況等の変化、およびそれらに関する外部評価の変化等により、損失を生じるおそれ
があります。
 投資信託をお取引していただく際に、銘柄ごとに設定された販売手数料および信託報酬等の諸経
費、等をご負担いただきます。また、各商品等には価格の変動等による損失を生じるおそれがあ
ります。
ご投資にあたっての留意点
 取引コースや商品毎に手数料等およびリスクは異なりますので、上場有価証券等書面、契約締結
前交付書面、目論見書、等をよくお読みください。
 外国株式、外国債券の銘柄には、我が国の金融商品取引法に基づく企業内容の開示が行われてい
ないものもあります。
商号等 :大和証券株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第108号
加入協会:日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、
一般社団法人金融先物取引業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会
【保有株式等について】
大和証券は、このレポートに記載された会社が発行する株券等を保有し、売買し、または今後売買することがあります。大和証券グループ
が、株式等を合計 5%超保有しているとして大量保有報告を行っている会社は以下の通りです。(平成 27 年 12 月 15 日現在)
北弘電社(1734) 大豊建設(1822) イチケン(1847) テノックス(1905) 高橋カーテンウォール工業(1994) アコーディア・ゴルフ(2131)
日本マニュファクチャリングサービス(2162) キャリアデザインセンター(2410) MCUBS MidCity投資法人(3227) サムティ
(3244) サンセイランディック(3277) インベスコ・オフィス・ジェイリート投資法人(3298) ムゲンエステート(3299) 日本ヘルスケア
投資法人(3308) ケー・エフ・シー(3420) サンコーテクノ(3435) いちごホテルリート投資法人(3463) テックファームホールディング
ス(3625) エムアップ(3661) モブキャスト(3664) enish(3667) アバント(3836) 神島化学工業(4026) タイガースポリマー(4231)
セプテーニ・ホールディングス(4293) ラクオリア創薬(4579) 相模ゴム工業(5194) ノザワ(5237) 中山製鋼所(5408) 日本精鉱(5729)
東京製綱(5981) テクノプロ・ホールディングス(6028) リンクバル(6046) 日進工具(6157) 中村超硬(6166) オカダアイヨン(6294)
ワイエイシイ(6298) 三相電機(6518) ダブル・スコープ(6619) 寺崎電気産業(6637) ミツミ電機(6767) スミダコーポレーション
(6817) フェローテック(6890) エノモト(6928) アストマックス(7162) GMO クリックホールディングス(7177) ノジマ(7419) 大興
電子通信(8023) ニチモウ(8091) マネースクウェア HD(8728) マネーパートナーズグループ(8732) 大和証券オフィス投資法人(8976)
日本賃貸住宅投資法人(8986) セレスポ(9625) 帝国ホテル(9708) 丸紅建材リース(9763) パーカーコーポレーション(9845) バイテ
ックホールディングス(9957)(銘柄コード順)
【主幹事を担当した会社について】
大和証券は、平成 26 年 12 月以降下記の銘柄に関する募集・売出し(普通社債を除く)にあたり主幹事会社を担当しています。
大豊建設(1822) ダイユーエイト(2662) ヒューリック(3003) 鳥貴族(3193) ホットランド(3196) 大和ハウスリート投資法人(3263)
アクティビア・プロパティーズ投資法人(3279) イオンリート投資法人(3292) 日本ヘルスケア投資法人(3308) トーセイ・リート投資法
人(3451) ケネディクス商業リート投資法人(3453) サムティ・レジデンシャル投資法人(3459) ケイアイスター不動産(3465) テクノス
ジャパン(3666) オプティム(3694) テラスカイ(3915) マイネット(3928) メディカルシステムネットワーク(4350) 扶桑化学工業
(4368) 楽天(4755) 日本エンタープライズ(4829) デクセリアルズ(4980) クニミネ工業(5388) インターワークス(6032) ファース
トロジック(6037) 日本ビューホテル(6097) パンチ工業(6165) ブランジスタ(6176) 日本郵政(6178) GMOメディア(6180) ソネ
ット・メディア・ネットワークス(6185) ツバキ・ナカシマ(6464) ソニー(6758) かんぽ生命保険(7181) ゆうちょ銀行(7182) アトム
(7412) メニコン(7780) プラッツ (7813) TASAKI(7968) 極東貿易(8093) オリックス不動産投資法人(8954) 平和不動産リー
ト投資法人(8966) 大和証券オフィス投資法人(8976) ジャパン・ホテル・リート投資法人(8985) 日本賃貸住宅投資法人(8986) スマー
トバリュー(9417) エムティーアイ(9438) 広島ガス(9535) アイ・エス・ビー(9702) 学究社(9769) 蔵王産業(9986)(銘柄コード順)
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June 17, 2008, pursuant to Section 12(j) of the Securities Exchange Act of 1934. This document is not a recommendation or inducement of any purchase
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ダイワ投資情報ウィークリー
2015年12月28日・2016年1月4日合併号
11