キリングループ サステナビリティレポート 2010 分割ファイル P64-65

キリングループは、企業活動の拠点となる地域
地域社会との共生
社会との共生を目指し、企業市民としてのCSR
活動に積極的に取り組んでいます。
スポーツの振興支援と次世代育成
キリングループのサッカー支援
キリングループでは、CSR 活動の一環として展開するスポー
また、キリングループ
ツ支援の中心にサッカーを位置づけ、1978 年から30 年以上に
は、日本サッカー協会が
わたって日本のサッカー界を支援しています。その根底には、
2015 年に向けて掲げて
日本代表の強化はもちろんのこと、日本におけるサッカー文化
※1
いる
「JFAの約束2015」
の発展に貢献したいという想いがあります。
の ビ ジョン に 共 感し 、
「キリンカップサッカー」が 30 回大会を迎えまし
2009 年は、
2015 年 3 月までの長期
ⒸJリーグ フォト
2010年4月7日 キリンチャレンジカップ2010
た。
この間、サッカー日本代表は着実に力をつけ、日本における
にわたり日本代表オフィ
セルビア代表戦先発メンバー
サッカーの裾野も大いに広がりました。熱く応援するサポー
シャルスポンサーの支援を約束しています。
ターやファン、仲間とサッカーを楽しむ人たち、さらには未来の
日本におけるサッカー文化の創造に貢献すべく、2015 年に
日本代表を夢見る子どもたちが増えたことに貢献できたので
向けて3つの活動を柱とした支援活動を継続していきます。
はないかと考えています。
※1「日本代表が世界でトップ10のチームとなる」
「サッカーを愛するファミリーが500万人になる」
ことを目指しています。
2015年までのサッカー支援活動
次世代育成活動の展開
第1の柱
サッカーの裾野拡大や未来の日本代表を目指す子どもたちの夢に少しでも貢献したいと
考え、次世代に向けたサッカーの取り組みを展開しています。
すべての日本代表チームを応援します
2015年に「日本代表チームが世界でトッ
プ10のチームになる」ために、
フルカテ
ゴリー※2の日本代表を応援していく。
「マスコットエスコートキッズ」の実施
第2の柱
し、
「キリンチャレンジカップ」の会場において、キリンの
環境活動シンボル「エコジロー」や日本サッカー協会の
マスコット
「カララ・カラッペ」
と一緒に、サッカー日本代
表戦会場における環境活動「クリーンスタジアム活動」
ⒸJリーグフォト 2010 年 4月7日
への参加を呼びかけるキッズスタッフを「マスコットエ キリンチャレンジカップ2010
スコートキッズ」
としてサッカー日本代表戦会場に招待 マスコットエスコートキッズ
しています。
日本代表を応援するファン・サポーターを
応援します
ファン・サポーターが、日本代表を応援
する場の提供や、共に応援する企画を
実施していく。
第3の柱
サッカー教室「キリンサッカーフィールド」の展開
サッカーを通じて子どもたちに「スポーツの楽しさ」を
伝え、
「心の豊かさ」を育むために、2008 年から、サッ
サッカーを通じて子どもたちに楽しさ・
心の豊かさを伝えることで、
次世代育成に貢献します
カー教室「キリンサッカーフィールド」を全国 12 都市で
子どもたちやファミリー、サッカーを愛
する人すべてが気軽に楽しめる機会や、
未来にわたってサッカーを楽しむため
の取り組みを支援、実施していく。
開催しています。2年間で参加した小学生は約 2,400 名
にのぼり、2010 年も全国で 1,200 名の小学生を対象に
展開していきます。
サッカー文化の創造
2009 年からは、JFA が子どもたちを日本代表戦会場
に招待する取り組みとして主に小学生を対象に実施し
ている「JFA ユースプログラム」にキリングループも協力
「キリンサッカーフィールド」
で
元日本代表の指導を受ける小学生
※2 A代表、U代表、女子代表、
フットサル代表、ビーチサッカー代表
芸術文化の支援を通じた豊かな生活の提案
キリングループは、より幅広いお客様に身近に芸術文化に親しんでいただく機会を提
供したい、
という変わらぬ思いのもと、芸術文化支援に取り組んでいます。2008 年より、
芸術文化支援を通じた社会貢献活動を展開し、ピアノデュオ「レ・フレール」の全国ツ
アーに協賛すると共に、会場近隣の盲学校・視覚特別支援学校に通学する児童・生徒を
中心に一部座席を「キリンシート」
として提供し、
グループ従業員がボランティアとして会
場内でのサポートを行っています。2009 年度は 17 会場でキリンシートに 302 名、ボラン
ティアとしてグループ 14社62名が参加し、一緒に音楽を楽しみました。
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会場内サポートを行った従業員ボランティア
Supporting Our Communities
地域社会への貢献
キリングループは、地域に根ざした企業を目指し、事業の拠点となる各地でさまざまな社会貢献活動を行っています。
国 内
地域の環境美化活動
(キリングループ各社)
試飲の売上を地元に還元
(メルシャン軽井沢美術館)
健康増進講演会
(協和発酵キリン)
国内各地に工場や事業所を持つ
メルシャン軽井沢美術館内ではウ
キリングループで
イスキーの有料試飲で得られた売上
近隣市町の成人を対象に「健康」を
は、周辺地域をは
をチャリティー募金にあてています。
キーワードとした講演会を開催して
じめ 近 隣 の 海 岸・
集まった募金は、寄付を通じて美術館
います。2009年は外部講師をお招き
河川清掃などの清
のある御代田町の福祉や環境保全に
して『気軽に始める「生活習慣病」予
掃活動に取り組ん
役立てられています。
防』をテーマに開催し、44名の参加者
協和発酵キリンでは、富士工場の
が集まりました。人々の健康について
でいます。
意識を高めていただく場となりました。
海 外
地元消防団との連携
(ライオンネイサン ナショナルフーズ)
地域医療への貢献
(サンミゲルビール)
フィリピンのサンミゲ
ルビールは、ミンダナオ
島にある自社工場の敷
地内に診療所を設置し、
地域に住む貧困層に医
療 サービスと医 薬 品を
無償で提供しています。
専門的な医療を必要とし
ながらも、医療へのアク
セスができない人々を支
援する取り組みを通じて、
2009年2月にオーストラリアのビクトリア州で発生した
大規模な森林火災では、
ライオンネイサンのMitchelton
ワイナリーに所属する従業員ボランティアが、地元の消防
診療所にて検診を行う勤務医
健康なコミュニティづくりのお手伝いをしています。
自然災害被災地への支援
団と連携して消火活動に大きく貢献しました。Mitchelton
キリングループ各社は地域社会貢献の一環として、世
ワイナリーでは、高齢化と資金不足により一時は閉鎖寸前
界各地で発生する自然災害の被災地に対し、各種の支援
まで追い込まれていた地元消防団に対し、従業員ボラン
活動を行っています。キリンホールディングスはキリング
ティアと土地を提供することで、地域住民と協働で地域を
ループを代表して、2009 年はオーストラリア・ビクトリア
守る消防活動に貢献しています。
州森林火災、台湾水害、フィリピン水害、2010 年もハイチ
地震、チリ大地震などの被災地に対し、義援金の寄付を行
いました。
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