2015年3月期第2四半期決算説明会 2014.11.20

2015年3月期第2四半期決算説明会
2014.11.20
本日のアジェンダ
1
2015年3月第2四半期決算のポイント
① ニッケル相場急騰と円安定着により原料価格が高騰したが、販売価格適
正化を一定程度実現し、前年同期比増収増益を達成
② 国内経済の回復傾向による一般材販売量増加や海外での高機能材拡
販も収益確保に寄与
③ 電力などエネルギーコスト上昇分の販売価格への反映は不十分
④ 原料やエネルギーコストの動向は不透明であり通期業績予想は据置き
2
損益計算書 連結 概要
2014年3月期
第2四半期
累計実績
(億円)
2015年3月期
第2四半期
累計実績
(億円)
前年比
(億円)
前年比
(%)
576
640
64
11.2
営業利益
12
12
1
7.2
経常利益
6
8
2
29.5
当期純利益
5
6
1
25.2
35.4
35.0
売上高
高機能材部門
売上高比率(%)
(ご参考)ニッケルLME期中平均価格: 2014年3月期上期6.55US$/Lb、2015年3月期上期8.40US$/Lb。
3
営業利益変動の要因分析(前年同期比較:億円)
30
20
10
0
-10
+11
-20
販売価格
要因
+36
販売数量
要因
+9
その他
要因
▲6
< 内訳>
高機能材 + 1 0
一般材国内 + 2 1
一般材輸出 + 5
< 内訳>
高機能材 + 3
一般材国内 + 9
一般材輸出 ▲3
< 内訳>
電力価格上昇等
原材料
要因
▲38
+12
-30
-40
2014年3月期
第2四半期
(実績)
販売量
(千トン)
2014年3月期
第2四半期
累計(実績)
2015年3月期
第2四半期
累計(実績)
一般材
99
107
高機能材
20
22
4
2015年3月期
第2四半期
(実績)
貸借対照表 連結 概要
2014年3月末
(億円)
2014年9月末
(億円)
前期比増減
(億円)
2014年3月末
構成比(%)
2014年9月末
構成比(%)
現金・預金
66
52
▲ 14
4.8
3.7
売掛債権
207
208
1
15.0
14.6
たな卸資産
299
348
49
21.8
24.5
5
3
▲1
0.3
0.2
797
810
12
58.0
57.0
1,374
1,421
47
100.0
100.0
借入金
618
650
32
45.0
45.8
その他負債
445
449
3
32.4
31.6
1,064
1,099
35
77.4
77.3
【純資産計】
310
322
12
22.6
22.7
自己資本比率(%)
22.5
22.6
その他流動資産
固定資産
【資産合計】
【負債計】
5
キャッシュフロー計算書 連結 概要
2014年3月期
第2四半期
累計実績(億円)
2014年3月期
第2四半期
累計実績(億円)
2015年3月期
第2四半期
累計実績(億円)
前年比
(億円)
(期末休日影響除く)
▲ 15
(14)
▲ 29
▲ 14
6
(6)
8
3
減価償却費
19
(19)
17
▲2
売上債権の増加額(△)又は減少額
18
(23)
▲1
▲ 19
たな卸資産の増加額(△)又は減少額
▲ 22
(▲22)
▲ 49
▲ 27
仕入債務の増加額又は減少額(△)
▲ 33
(▲9)
▲6
27
法人税等の支払額
▲0
(▲0)
▲1
▲0
その他
▲3
(▲3)
2
5
▲ 14
(▲13)
▲ 13
2
▲ 14
(▲13)
▲ 15
▲1
0
(0)
3
3
▲ 30
(1)
▲ 42
▲ 12
▲9
(▲3)
28
37
長短借入金の純減少額(△)
▲3
(3)
32
35
その他
▲6
(▲6)
▲4
2
▲ 39
(▲3)
▲ 14
25
営業活動によるキャッシュフロー
税金等調整前中間(当期)純利益
投資活動によるキャッシュフロー
有形・無形固定資産の取得による支出
その他
フリー・キャッシュフロー
財務活動によるキャッシュフロー
現金及び現金同等物の増加額又は減少額(△)
6
2015年3月期連結業績予想
2014年3月期
2015年3月期
通期実績
(億円)
売上高
今回予想
(億円)
前年比
(億円)
前年比
(%)
1,199
1,260
61
5.1
営業利益
18
34
16
86.4
経常利益
6
19
13
210.1
当期純利益
5
16
11
233.2
(前提)2015年3月期下期ニッケルLME期中平均価格: 8.00US$/Lb、為替レート 107円。
7
営業利益変動の要因分析(前期比較:億円)
60
40
20
0
-20
+18
-40
-60
原料・資材
要因
▲108
販売価格
要因
+125
販売数量
要因
+9
その他
要因
▲10
< 内訳>
高機能材 + 5 3
一般材国内 + 6 3
一般材輸出 + 9
< 内訳>
高機能材 + 7
一般材国内 + 5
一般材輸出 ▲3
<内訳>
電力価格上昇等
+34
-80
-100
2014年3月期
(実績)
販売量
(千トン)
2014年3月期
(実績)
2015年3月期
(予想)
一般材
213
213
高機能材
40
44
8
2015年3月期
(予想)
本日のアジェンダ
9
ステンレス一般材の状況
国
内
海
外
今年度上期
下期方針
 消費財向けは、建築・自動車・業務用厨
房関連を中心に活況が続いて受注は堅
調に推移
 生産財向けは、造船・水処理関連など一
部堅調な部門もあったが、設備投資意欲
は弱く概ね低調
 輸入材(主に韓国)は、円安進行にもかか
わらず流入量の減少は小幅
 2Q後半からのLMENi価格下落を受けて足
元のマーケットは調整局面
 円安影響もありマーケットの調整は早晩一
段落すると予想され、後半にかけて受注回
復を想定
 エネルギーコストの販売価格への反映はい
まだ不十分と認識
 輸入材流入も大きな変化は無いと想定する
が引き続き注視
 引合自体は堅調であったが海外メーカー
の売込が激しく市場価格に低下圧力、円
安にもかかわらず受注は伸び悩み
 為替変動を睨み慎重な受注活動を実施
 海外メーカーの安値提示による市場価格の
低迷が続くと想定
 為替変動を睨みながらの採算を重視した慎
重な受注活動を継続
10
ニッケル・ステンレス価格の推移(月次)
 インドネシアのNi鉱石輸出規制を背景として4月に急騰、一時$9/lb台へ
 9月末に下落し、現在は$7/lb前後で推移
14.0
(US$/Lb)
(円/トン)
LMEニッケル価格(左軸)
冷延ステンレス鋼板価格(右軸)
12.0
440,000
400,000
10.0
360,000
8.0
320,000
6.0
280,000
4.0
240,000
4
1 1/
14.0
7
1 1/
1 1/
10
1
1 2/
4
1 2/
7
1 2/
1 2/
10
1
1 3/
4
1 3/
7
1 3/
1 3/
10
1
1 4/
4
1 4/
7
1 4/
(US$/lb)
LMEニッケル ドル価格(左軸)
LMEニッケル 円価格(右軸)
12.0
10
1 4/
(日本円/kg)
2,400
2,100
10.0
1,800
8.0
1,500
6.0
1,200
4.0
900
/4
11
/7
11
0
/1
11
/1
12
/4
12
/7
12
0
/1
12
(注1)冷延ステンレス鋼板:東京SUS304種18-8、2.0ミリ。
(注2)2014年11月価格は冷延ステンレス鋼板は直近。
(出所)鉄鋼新聞。
/1
13
/4
13
11
/7
13
0
/1
13
/1
14
/4
14
/7
14
0
/ 1 (年/月)
14
汎用ステンレス(ニッケル系・クロム系)在庫の推移
300
単位:ヶ月
単位:千トン
ニッケル系(304系)在庫量
クロム系(430系)在庫量
ニッケル系(304系)在庫率(右軸)
クロム系(430系)在庫率(右軸)
250
3.0
2.5
14/9
14/8
14/7
14/6
14/5
14/4
14/3
14/2
14/1
13/12
13/11
13/10
13/9
13/8
13/7
13/6
13/5
13/4
0.0
13/3
0
12/12
0.5
12/9
50
12/6
1.0
12/3
100
11/12
1.5
11/9
150
11/6
2.0
11/3
200
(年/月)
(出所)全国ステンレス流通協会連合会
(JSCA統計+ANS会統計+商社・量販店統計)
12
販売量及び売上高≪ステンレス一般材≫
 第1Qは消費税引き上げ影響見られず堅調、第2Qは夏季定修影響により減少
80,000
【年度】
(トン/Q)
【四半期】
(億円/Q)
240
80,000
輸出
国内
売上高(右)
70,000
240
210
210
70,000
189
173 60,000
180
60,000
161
164
169
178
174
180
163
155
50,000
150
50,000
145
143
150
131
40,000
120
40,000
120
30,000
90
30,000
90
20,000
60
20,000
60
10,000
30
10,000
30
0
0
00
2010年
2011年
2012年
2013年 2014年見込
13/1Q
13
13/2Q
13/3Q
13/4Q
14/1Q
14/2Q
14/下期
見込
高機能材部門の状況
今年度上期
国
内


公共工事、貯水槽、溶接用途などの需要が堅調
円安傾向継続により石油化学関連向けなど間接輸出案件の需要が
拡大







電子/電機分野の需要は堅調
ウォン高による景気減退の影響が大
数年前に見られた韓国ファブリケーターによる海外物件
受注の勢いにやや陰りの見られる局面あり

依然、韓国ファブリケーターは世界各国の石油/ガス関連設備の
受注を推進しており、耐食鋼を中心として需要取り込みを図る

オイルサンド、シェールガス・オイルなど石油/ガス関連の
プロジェクトが旺盛

シェール関連、オイルサンド関連案件に使用される耐食鋼を中心
に拡販展開
欧州

景気回復は停滞気味だが円安を背景に溶接用途、圧延
用素材などの受注が可能な環境へ変化


円安を生かし溶接用途などのユーザー掘り起しを企図
日系企業を通じて電力関連需要の取り込みを図る


米国の景気回復に伴いシーズヒーター向けが好調
海底油田プロジェクトが活況を呈しており、中南米以外
(韓国、東南アジアなど)からの間接的需要もあり

中南米
シーズヒーター向けは好調な状況が続くと予想、最大限の受注に
注力
同地区の石油/ガス関連ファブリケーターの開拓を推進

石油/ガス、石油化学分野などの潜在需要はあるが、現
地のファブリケーター、問屋が成長途上であるため、需要
が他地域へ流れる傾向あり

日系企業へのアプローチを重ね技術的アドバイスを含めた良好な
関係構築を図り、耐食鋼を中心とした高機能材受注を目指す

1Qは原料価格急騰、2Qは原料価格下落と円安進行な
ど相場の急激な変化があり、プロジェクトの停滞も散見


石油/ガス関連プロジェクトや発電関連は拡販余地あり
CO2回収や核廃棄物処理、船舶の排ガス処理分野など廃棄物に
関する高機能材適用事例が今後増えるものと考えられ、積極的な
取り込みを目指す
韓国
北米
東南
アジア
その他


政府が推進する「国土強靭化」に関する公共インフラ需要が少し
ずつ動き出すと予想
案件初期段階から各ユーザーへのアプローチを図り受注に繋げ
る取り組みを強化
円安傾向が強まり、さらに間接輸出案件が増加すると予想、海外
拠点と連携した受注活動を展開
排煙脱硫装置向けや石油/ガス関連の需要が強い
経済成長の鈍化、日中関係改善が進展しない状況下で
営業活動の難しさを感じる局面もあり
中国
海
外
下期方針
14


排煙脱硫装置向け、石油/ガス関連、ファインケミカル分野の需要
は拡大すると予想
耐食鋼を中心に積極的受注を企図
販売量及び売上高≪高機能材部門合計≫

半期の販売量としてはリーマンショック以降で最高を記録、昨年実施した
営業体制見直しも寄与
(トン/Q)
14,000
【年度】
(億円/Q)
140
【四半期】
14,000
140
高付加価値材
高機能材
12,000
120
12,000
売上高(右)
102
10,000
110
102
100
10,000
100
87
76
8,000
120
80
8,000
80
100
86
83
79
87
80
70
6,000
6,000
60
60
4,000
4,000
40
40
2,000
2,000
20
20
00
0
2010年
2011年
2012年
2013年 2014年見込
0
13/1Q
15
13/2Q
13/3Q
13/4Q
14/1Q
14/2Q
14/下期
見込
高機能材部門用途別分類の販売量推移
 耐食オーステナイトステンレス鋼(発電/環境)、高Ni耐食合金(石油/ガス)など、中計で
拡販ターゲットとしている分野が好調
(トン)
8,000
耐熱鋼
耐食鋼
その他機能材
7,000
6,000
12年上
12年下
13年上
13年下
14年上
5,000
4,000
3,000
2,000
1,000
16
材
付
高
特
殊
機
加
価
値
能
材
材
性
軟
磁
材
バ
ント
゙フ
ーフ
゚用
度
高
強
張
制
膨
熱
ニ
純
材
材
御
材
ッ
ケ
ル
金
合
食
耐
高
Ni
ステ
ンレ
ス鋼
2相
耐
食
トス
テン
レス
鋼
金
合
熱
オー
ステ
ナイ
耐
食
高
Ni
耐
シー
ズ
ヒー
タ用
材
0
高機能材の仕向け地別販売量推移
 中国は発電/環境や化学分野、北米は石油/ガス分野が好調、その他地域も概ね堅調
6,000
(トン)
12年上
12年下
5,000
2014年度上期輸出
仕向け地域別内訳
13年上
中南米
13年下
東南ア
14年上
ジア他
4,000
11%
欧州
3,000
13%
中国
北米
47%
13%
韓国
16%
2,000
1,000
0
中国
韓国
北米
欧州
17
中南米
東南アジア他
国内
高機能材紹介 ユーロ硬貨
・Niは比較的高価なレアメタルの一種である
ため、硬貨用素材の合金として古くから使用
されてきました。
・近年、Niの磁性を利用し偽造防止のために
精密に磁気特性を調整したトリメタル(※)
コイン用材料として純ニッケル材がユーロ
硬貨に使用されるようになりました。
・当社のニッケル純度99.6%以上の
純ニッケル材は、2012年以降発行された
1ユーロ及び2ユーロ硬貨の一部に採用
されています。
※トリメタル・・・中間に別の材質を挟み込んだ
構造の3種のメタルから構成されたもの
名称
純ニッケル材
一般材(汎用ステンレス)
化学成分(%)
(JIS規格)
ニッケル
クロム
NAS Ni201
(NW 2201)
≧99
-
NAS304
(SUS 304)
8
18
18
配当について
 2015年3月期の中間配当
誠に遺憾ながら見送ることとさせていただきました。
 2015年3月期の期末配当
経営環境は依然厳しく先行きへの不透明感があるこ
とから現時点では未定としております。今後の業績を
見極め、開示可能になった時点で速やかにお知らせ
致します。
19
本日のアジェンダ
20
売上高・営業利益
(億円)
(億円)
1,200
60
売上高(左軸)
営業利益(右軸)
1,000
40
28
800
12
5
6
0
-21
-21
-20
-32
-33
200
0
20
7
-2
600
400
12
-40
440
533
687
701
692
657
528
560
576
623
640
-60
09/上 09/下 10/上 10/下 11/上 11/下 12/上 12/下 13/上 13/下 14/上
(年度半期)
21
総資産額・ROA
(%)
(億円)
2,000
10
総資産(左軸)
ROA(右軸)
3.9
1,500
0.8
1,000
0.8
5
1.7
1.0
1.8
-0.2
0
-2.8
-2.8
-4.2
-4.5
-5
500
0
1,460 1,429 1,474 1,463 1,502 1,499 1,395 1,408 1,375 1,374 1,421
-10
09/上 09/下 10/上 10/下 11/上 11/下 12/上 12/下 13/上 13/下 14/上
(年度半期)
22
有利子負債残高と自己資本比率、D/Eレシオ
40
30
(%)
30.4
36.3
28.2
22.3
20
10
1.2
自己資本比率(左軸)
D/Eレシオ(右軸)
1.4
1.6
2.0
25.4
1.7
(倍)
25.2
23.0
21.6
22.9
22.5
22.6
1.7
2.0
2.1
2.1
2.1
2.1
8
6
4
2
0
0
09/上 09/下 10/上 10/下 11/上 11/下 12/上 12/下 13/上 13/下 14/上
(年度半期)
800
(億円)
600
400
200
602
599
640
640
642
637
616
637
634
618
650
0
09/上 09/下 10/上 10/下 11/上 11/下 12/上 12/下 13/上 13/下 14/上
(年度半期)
23
設備投資(連結ベース)
50
(億円)
設備投資額
減価償却費
40
30
20
28.3
28.8
28.6
10
0
12.7
9.2
17.6
25.3
12.2
24.9
24.7
26.6
18.0
22.5
35.2
20.0
9.1
19.4
17.6
18.7
17.2
17.4
25.0
09/上 09/下 10/上 10/下 11/上 11/下 12/上 12/下 13/上 13/下 14/上
(年度半期)
24
日本冶金工業
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