平成26年12月25日 国土交通省高山国道事務所 お 知 ら せ 国道41号 高山国府バイパス開通から1年 ~さまざまな波及効果が現れています~ 1.概要 国道41号高山国府バイパスは平成25年9月に全線開通し、1年をむかえました。 開通後、約6割の交通がバイパスを利用しています。また、所要時間が約9分短縮 されたことにより、下記の様々な波及効果がみられておりますので、お知らせします。 観光振興 ○観光バスがバイパス利用ルートに変更 ○高山市内の観光施設の入込客数が増加(冬期は2倍以上) 生活支援 ○バスの時間信頼性が向上 救急医療 ○飛騨からの救急搬送は全てバイパス利用(搬送時間が約4分短縮) 物流支援 ○物流交通が約8割バイパスに転換 事故減少 ○国道41号現道の交通事故が約3割減少 ※開通による効果を実感する様々な意見を頂いています。 2.添付資料 別紙1:直接効果 別紙2:観光支援 別紙3:生活支援 別紙4:救急医療 別紙5:物流支援 別紙6:事故減少 別紙7:(参考)国道41号高山国府バイパスの概要 3.配布先 高山記者クラブ 4.問合せ先 国土交通省 高山国道事務所 副所長(技術) 田中 一能 調査・品質確保課長 中川 晋吾 TEL:0577-36-3811(代) FAX:0577-36-3801 別紙1 約6割の交通が高山国府バイパスを利用 高山IC-飛騨方面の所要時間が約9分短縮 高山国府バイパス トンネル区間 ■約6割の交通がバイパスを利用 244百台/日 ②+③ 一般国道 自動車専用道路 268百台/日 ①+②+③ 主要地方道 約6割がBP 199百台 166百台 82百台 45百台 20百台 開通後 開通前 1 : バイパス 2 : 国道41号 3 : 名張上切線 ※交通量調査結果 開通前:平成25年9月18日(水) 開通後:平成26年10月2日(木) ■高山IC-飛騨方面まで約9分短縮 (高山IC~金桶橋西交差点) 所要時間(分) 1 13 約9分短縮 (平日7時台) 4 開通前 (現道) ■上切町交差点も立体化により渋滞が解消 渋滞長 GW:2,250m お盆:1,080m 開通後 (バイパス) ※旅行速度調査結果 開通前:平成25年9月18日(水) 開通後:平成26年10月2日(木) ※所要時間は実際に走行した計測値(平日:7時台上り) ■地域から実感の声も バイパスを利用すること で、飛騨方面が近くなり ました。 50代 女性(高山市在住) 平成25年GW時 渋滞末尾 平成26年10月9日 高山祭り時 上切町交差点を先頭に高山清見道路 まで大渋滞が発生していました。 高山祭り時でも渋滞は無し ※渋滞長調査結果 開通前:平成25年5月4日(土)、8月14日(水) 開通後:平成26年5月4日(日)、8月14日(木) 通勤時間が短縮され ました。 特に冬は、渋滞もなく 雪道走行も短くなり、 非常に満足しています。 40代 女性(飛騨市在住) 【観光振興】 別紙2 観光バスがバイパスを利用するルートに変更 高山市内の観光施設の利用者数が増加 ■観光バスがバイパスを利用するルートに変更 (岐阜市⇒古川町) 高山国府バイパス 【観光バスルート】 トンネル区間 開通後 一般国道 開通前 自動車専用道路 主要地方道 特選館あじか (平成26年8月 撮影) 岐阜市から古川町へ向かう観光バスでは、開通後は高山国府バイパスを利用するよう ルートの変更を行いました。 勾配やカーブも少なく自動車専用道路が連続しているためスムーズに走行できます。 お客様の観光地での滞在時間が増加したと感じています。 岐阜バス観光株式会社 ■高山市内の観光施設(特選館あじか)の利用者数が増加 観光入込客数( 百人) 約1.4倍 233 162 2倍以上 135 61 開通前 開通後 年平均 開通前:H24.9~H25.8 開通後:H25.9~H26.8 開通前 開通後 冬期シーズン (12~2月) ※特選館あじかよりデータ提供 利用者数が落ち込む冬季シーズンにお いて、利用者数が2倍以上になりました。 愛知県内や岐阜ナンバーの車をよくみか けるようになりました。 バイパスのトンネルを利用することにより、 冬季の積雪の影響が少なくなり、当店へ アクセスしやすくなったことが一因だと考 えています。 特選館あじか 別紙3 【生活支援】 国道41号現道の時間信頼性が向上 公共交通(バス)の利便性が向上 ■時間信頼性向上 (総社~飛騨市役所前バス停) 開通後の ばらつき 約2分 100% 80% 5分⇒2分に改善 開通前のばらつき 約5分 ( ) 割 60% 合 % 40% 20% 高山国府バイパス トンネル区間 0% 一般国道 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 自動車専用道路 所要時間(分) 主要地方道 ◆時間のばらつきのイメージ ・ばらつき大 目的地までの所要時間が バラバラ ・ばらつき小 いつも同じ所要時間で 目的地に到着できる ※特異値(所要時間の上位10%、下位10%)を除いた所要時間のばらつき ※所要時間…プローブデータ 開通前:H24.12月 7~18時台 開通後:H25.12月 7~18時台 冬季に渋滞の影響で遅れることがありました。 開通後は、国道41号の交通量が減少し、 ほぼ定時性が確保されるようになりました。 濃飛乗合自動車株式会社 【開通前】 【開通後】 冬期渋滞 発生状況 (平成19年2月 撮影) 交通量が減少し 渋滞が解消 (平成26年2月 撮影) 別紙4 【救急医療】 第2次医療機関への搬送時間が約4分短縮 飛騨方面からの救急搬送は全てバイパスを利用 高山国府バイパス 一般国道 自動車専用道路 主要地方道 9.8 平均搬送時間(分) トンネル区間 ■救急搬送時間が約4分短縮 5.7 開通後は全て バイパス利用 開通前 (国道41号現道) バイパスの利用により 安定した走行が可能に 開通後 (バイパス) ※救急車GPS調査結果 開通前:平成25年9月10日~21日 開通後:平成25年9月22日~10月31日 ※飛騨市消防本部による久美愛厚生病院への搬送を対象 (搬送回数は、開通前5回、開通後23回) ※金桶橋西交差点~高山IC間の所要時間 高山国府バイパスの利用により、 信号もなく安定した走行が可能 になり、患者さんの負担が大きく 減少したと思います。 (平成25年9月 撮影) 飛騨市方面からのアクセスが便利に なったと患者さんから聞いています。 高山市消防本部 国府分署 久美愛厚生病院への搬送にお いては、まず第一に高山国府 バイパスを利用しています。 久美愛厚生病院 飛騨市消防本部 ■救命活動に貢献(カーラーの救命曲線) カーラーの救命曲線 4分 【カーラーの救命曲線】 4分経過すると心臓停止による 死亡率が約60%!! ① 一分一秒でも早く治療を開始できるよう、 病院へ搬送することが重要です。 高山国府バイパスにより、時間が短縮し、 治療を早く始められるようになりました。 飛騨市消防本部 資料: M.Cara:1981「カーラーの曲線」 【物流支援】 別紙5 物流交通の約8割がバイパスに転換 冬季においても安定した輸送が可能に ■物流交通が約8割バイパスに転換 (バイパスを通過する物流) (%) 1 2 約8割転換 100% 75% 25% 開通前 (n=2,340) 開通後 (n=2,418) ※貨物車プローブデータ (貨物車の運行管理に使用されている緯度経度等の走行データ) 集計期間 開通前:平成24年10月1日~平成25年8月31日 開通後:平成25年10月1日~平成26年8月31日 ※対象データ:金桶橋西交差点~冬頭町交差点間において、 高山国府バイパスまたは国道41号現道を利用した 貨物車を対象 1 (平成26年2月 撮影) (平成23年1月 撮影) 2 凸凹した路面の影響で荷痛みが発生 トンネルの利用により安定した走行が可能に バイパスの利用により、ほぼ直線で通行 できるようになり、信号機で止まることが なくなりました。 また、トンネルの利用により冬季の積雪 による凸凹した路面の影響を受けず安定 した走行が可能となり、荷痛みが減少 しました。 高山市→飛騨市方面に、1日5便の 小口配送を行っています。 バイパスを利用した搬送の頻度は 5便と多く、所要時間の短縮が 図られたことで、時間にゆとりが 生まれ作業効率がよくなりました。 株式会社 エスラインヒダ 配送業者A 【事故減少】 別紙6 国道41号現道の交通事故が約3割減少 高山国府バイパスの安全性に約7割が評価 ■国道41号現道の交通事故が約3割減少 死傷事故件数( 件/年) 12 約3割減少 9 開通前 開通後 ※交通事故統合データベース(H21~H24) ※岐阜県警提供データ(H25、H26.1~9月) ※高山国府バイパスに並行する国道41号現道の事故件数を集計 開通前:H21.10~H25.9 開通後:H25.10~H26.9 高山国府バイパス トンネル区間 一般国道 自動車専用道路 冬の事故が減ったと感じて いますので、安心しています。 主要地方道 50代 女性 ■約7割が安全性の向上を実感(WEBアンケート) 【利用者からの声】 バイパスでは、自転車や歩行者の 通行がないため、事故の危険が 減ったと感じています。 4% 25% 28% 40代 男性 約7割 【利用者からの声】 バイパスの開通により事故の 危険が減少し、安全性が向上 しました。 42% (N=205) 40代 男性 ※開通前に主に国道41号現道を利用していたと回答した人に限定 良くなった やや悪くなった やや良くなった 悪くなった 変わらない 別紙7 (参考)国道41号高山国府バイパスの概要 ・国道41号高山国府バイパスは、岐阜県高山市冬頭町から岐阜県高山市国府町金桶に至る延長6.3 kmのバイパスで、平成25年9月22日に全線2車線開通しました。 ・高山市冬頭町~高山市上切町間の延長2.1kmについては、平成28年度に4車線化開通を予定して おります。 至 国府支所 桜野公園 41 宮川 至 飛騨市 位 置 図 高山市国府町 岐阜県 一般国道41号 高山国府バイパス 富山県 41 金桶橋東交差点 至 下呂 41 金桶橋西交差点 飛騨市 471 360 高山市 高山国府トン ネル 高山国府 バイパス 白川村 ( トンネル延長 3.3km) 飛騨清見JCT 156 岐阜県 41 361 年 25 月 9 22 日開通 中部縦貫自動車道 平成28年度 4車線化開通予定 延長約2.1km 至 東海北陸道 上切町交差点 川上川 宮川 冬頭町西交差点 カ ゙ソリンスタンド 冬頭町交差点 高山市街 41 41 JAひだ 本店 41 高山国府バイパス 平成 下呂市
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