エフティコミュニケーションズ(2763) - 株式会社ウォールデンリサーチ ...

URL: www.walden.co.jp
文責: 室谷吉行
E-mail: [email protected]
電話番号:03 (3553) 3769
エフティコミュニケーションズ(2763)
連結通期
(百万円)
FY03/2013
FY03/2014
FY03/2015会予
FY03/2014
前年比
FY03/2015会予
前年比
連結半期
(百万円)
1Q-2Q FY03/2014
3Q-4Q FY03/2014
1Q-2Q FY03/2015
3Q-4Q FY03/2015会予
1Q-2Q FY03/2015
前年比
3Q-4Q FY03/2015会予 前年比
出所:会社データ、弊社計算
売上高
営業利益 経常利益
45,879
3,108
3,285
35,837
3,761
4,113
38,000
4,800
5,000
(21.9%)
21.0%
25.2%
6.0%
27.6%
21.6%
売上高 営業利益 経常利益
18,880
16,956
17,101
20,898
(9.4%)
23.2%
1,630
2,130
1,941
2,858
19.1%
34.2%
純利益
1,760
2,654
2,800
50.7%
5.5%
純利益
1,762
2,351
2,117
2,882
20.1%
22.6%
996
1,657
1,314
1,485
31.9%
(10.4%)
EPS
DPS
BPS
(円) (円) (円)
160.5
30.0
528.3
232.3
50.0
720.0
240.0
70.0
EPS
DPS
BPS
(円) (円) (円)
-
1
1.0 エグゼクティブサマリー(2014 年 12 月 22 日)
「新規事業の開発と推進」
小規模事業者を主要顧客層として各種の商材やサービスを販売することを収益源としているエフティコミュニ
ケーションズでは、「新規事業の開発と推進」が順調に進んでいることを主因として着実な増益が続いている。
また、同社は、「ストック収益の積み上げ」及び「既存事業におけるマーケットシェアの拡大」も進め、中期的
に経常利益 10,000 百万円を達成したいとしている。2015 年 3 月期に対して見込まれている経常利益 5,000 百万
円との比較では、利益水準が倍増することになる。直近の業績推移においては、サーバー及びUTM(Unified
Threat Management、総合脅威管理システム)の売上高が前年同期に対して 2 倍増以上に相当する急速な拡大
を示している。更には、新規に取扱を始めた(空調機器に用いられる)ノンフロン自然冷媒ガスの売上高が本格
的に立ち上がりつつある。
2015 年 3 月期第 2 四半期累計期間は、売上高 17,101 百万円(前年比 9.4%減)、営業利益 1,941 百万円(19.1%
増)、営業利益率 11.4%(2.7%ポイント上昇)での着地となった。法人事業では、売上高 14,482 百万円(20.2%
増)、営業利益 1,928 百万円(16.3%増)
、営業利益率 13.3%(0.4%ポイント低下)である。また、同社の営業
利益(調整額前)における占有率が 92.4%に及んでいることに鑑みれば、法人事業が同社の損益を決定する度合
いが相当に大きいと考えられよう。法人事業における大幅増収・増益に特に寄与したのが上述のサーバー及びU
TMの大幅増収、そして、ノンフロン自然冷媒ガスの立ち上がりである。前者では、主要顧客層である小規模事
業者のセキュリティ対策強化に向けてのニーズを同社は着実に取り込んでいる一方、後者では、顧客における空
調機器の電力消費量の削減に寄与していると同時に自然環境の保護にも寄与している。一方、同社は、製造業へ
の関与を深め、従来からのビジネスモデルである販売とのシナジーを追及していくことを目的として、株式会社
アレクソンを新規に連結対象としている。売上高への寄与は一定水準以上に及んで認められるものの、短期的に
は、損益面での貢献が限定的に留まっている。法人事業における営業利益率の漸減に関しては、これによっても
たらされたところが大きい模様である。また、同社としての売上高が前年同期に対して減少しているのは、前年
同期に売上高 4,728 百万円を計上したマーキングサプライ事業から撤退しているためである。
2015 年 3 月期に対する当初の会社予想は据え置かれている。売上高 38,000 百万円(前年比 6.0%増)
、営業利益
4,800 百万円(27.6%増)
、営業利益率 12.6%(2.1%ポイント上昇)の見込みである。同社としての増収・増益
に向けて、最も大きく寄与することが織り込まれているのは、自然冷媒ガスの下半期に向けての本格的な立ち上
がりである。第 2 四半期累計期間においては、施工・設置面での整備の遅れなどのため、当初の想定通りにまで
は売上高が拡大しなかったとのことである。ただし、下半期に向けては、各種の整備がより進んだところからの
スタートとなるため、本格的な立ち上がりが見込まれている。一方、サーバー及びUTMは、下半期に向けても
好調さを維持する見通しである。更には、第 2 四半期累計期間においてはやや調整していたLED照明などが下
半期に向けて回復する。
IR窓口:コーポレート統括部 (03 5847 2777 [email protected])
2.0 会社概要
小規模事業者向け商材販売
商号
株式会社エフティコミュニケーションズ
Web サイト
IR情報
株価情報
設立年月日
1985 年 8 月 1 日
上場年月日
2003 年 3 月 12 日:東京証券取引所JASDAQスタンダード(証券コード:2763)
資本金
1,309 百万円(2014 年 9 月末)
発行済株式数
11,915,100 株、自己株式内数 194,728 株(2014 年 9 月末)
特色

法人事業では、顧客の 90%以上が従業員 20 名以下の小規模事業者

LED照明、ノンフロン自然冷媒ガスなどの環境関連商材に注力

2013 年 6 月 27 日付で株式会社光通信が親会社に
事業内容
Ⅰ. 法人事業
Ⅱ. コンシューマ事業
代表者
代表取締役会長 畔柳誠、代表取締役社長 平﨑敏之
主要株主
株式会社光通信 30.9%、畔柳誠 14.0%、株式会社ハローコミュニケーションズ 10.8%
(2014 年 9 月末)
本社
東京都中央区
従業員数
連結 1,433 名、単体 613 名(2014 年 9 月末)
出所:会社データ
2
3.0 業績推移
2015 年 3 月期第 2 四半期累計期間
2015 年 3 月期第 2 四半期累計期間は、売上高 17,101 百万円
(前年同期比 9.4%減)、
営業利益 1,941 百万円(19.1%
増)、経常利益 2,117 百万円(20.1%増)、純利益 1,314 百万円(31.9%増)での着地となった。また、営業利益
率 11.4%(2.7%ポイント上昇)である。
当初の会社予想との比較では、売上高で 399 百万円(2.3%)の下振れとなったものの、営業利益で 41 百万円
(2.2%)の上振れとなった。当初の会社予想の前提となっている売上高に対する進捗率においては、LED照
明や(空調機器に用いられる)ノンフロン自然冷媒ガスがやや低い水準での着地となったものの、相対的に売上
総利益率が高いとされるサーバー及びUTM(Unified Threat Management、総合脅威管理システム)の売上高
が上振れたとのことである。
また、営業利益と経常利益の格差に鑑みれば、営業外損益で 175 百万円の純益が計上されたことになる。受取ロ
イヤリティー129 百万円の発生が主因である。これは、同社の本業である商材やサービスの販売に起因して持続
的に発生するものであることから、同社の本業の損益を把握するにあたっては、営業利益以上に経常利益が妥当
であるとされている。また、事業セグメント別では、法人事業が受取ロイヤリティーのほとんどを占める模様で
ある。これに鑑みれば、経常利益段階での同社の法人事業に対する利益依存度は、営業利益段階以上に大きいと
考えられよう。
現在の同社の事業は、法人事業及びコンシューマ事業によって構成されている。これは、2014 年 3 月期第 1 四
半期末をもって同社がマーキングサプライ事業から撤退して以来、現在に至る経緯において継続されているもの
である。2014 年 3 月期第 1 四半期における同事業セグメントにおいては、売上高 4,728 百万円、営業損失 38 百
万円が計上されている。ここでは、トナーカートリッジに代表されるプリンタ印字まわりの消耗品、輸入家具、
環境ビジネス商品などの卸売販売が展開されていたのだが、将来に向けても付加価値創造の拡大ポテンシャルが
限定的であるとの判断が下された。2015 年 3 月期第 2 四半期累計期間における前年同期比においては、これを
要因として、上述の分だけ同社の売上高が減少している一方、営業損益が向上している。
法人事業では、小規模事業者を主要顧客層(顧客の 90%以上が従業員 20 名以下)として各種の商材やサービス
を販売する事業が展開されている。内容としては、旧来からの主要商材であるOA機器(複合機)やビジネスホ
ンに加えて、自社ブランドのLED照明や(空調機器に用いられる)ノンフロン自然冷媒ガスといった環境関連
商材、更には、小規模事業者のセキュリティ強化に向けてのニーズに適合したサーバー及びUTM(Unified
Threat Management、総合脅威管理システム)が挙げられる。また、2014 年 3 月期第 4 四半期より新規に連結
対象となった株式会社アレクソン(有線放送機器などを企画・製造・販売)の売上高なども同事業セグメントに
含まれている。
3
事業セグメント別四半期売上高
法人事業
8,000
7,000
6,000
5,000
4,000
3,000
2,000
1,000
0
(1,000)
コンシューマ事業
マーキングサプライ事業
調整額
4Q FY03/2015
3Q FY03/2015
2Q FY03/2015
1Q FY03/2015
4Q FY03/2014
3Q FY03/2014
2Q FY03/2014
1Q FY03/2014
4Q FY03/2013
3Q FY03/2013
2Q FY03/2013
1Q FY03/2013
4Q FY03/2012
3Q FY03/2012
2Q FY03/2012
1Q FY03/2012
(百万円)
事業セグメント別四半期営業利益
法人事業
コンシューマ事業
マーキングサプライ事業
調整額
4Q FY03/2015
3Q FY03/2015
2Q FY03/2015
1Q FY03/2015
4Q FY03/2014
3Q FY03/2014
2Q FY03/2014
1Q FY03/2014
4Q FY03/2013
3Q FY03/2013
2Q FY03/2013
1Q FY03/2013
4Q FY03/2012
3Q FY03/2012
2Q FY03/2012
(百万円)
1Q FY03/2012
1,400
1,200
1,000
800
600
400
200
0
(200)
出所:会社データ、弊社計算
2013 年 12 月 20 日、同社は、株式会社ニューテック(資本金 11 百万円)の株式を取得することを明らかにした
一方、2014 年 3 月期第 4 四半期においては、これを子会社化している。ここでの目的となったのは、自社ブラ
ンドのLED照明に次ぐ規模に拡大するポテンシャルがあるとされる(空調機器に用いられる)ノンフロン自然
冷媒ガスを新商材として取り込み、自社ブランドのLED照明と併せて環境関連商材への関与を深めていくこと
であった。
同社においては、年度末に向けて、約 160 百万円に及ぶ当該商材の売上高が計上された模様である。また、これ
に引き続く 2015 年 3 月期第 1 四半期で約 290 百万円、第 2 四半期でも約 290 百万円に及ぶ売上高が計上された
模様である。第 1 四半期から第 2 四半期に向けては、売上高が伸び悩んだともいえるのだが、ここでは、施工・
設置面での整備の遅れのため、売上高の計上がやや後ろ倒しになる傾向が見られたとのことである。ただし、下
半期に向けては、各種の整備が進んだところからのスタートとなるため、本格的な立ち上がりが見込まれている。
株式会社ニューテックは、当該商材に関連する各種の優れたノウハウなどを有しているとのことである。ただし、
実際の事業化に向けての経営リソースが不足していたため、同社の販売網などが利用されることとなった。また、
これは、同社の観点からすれば有望な新商材の獲得に他ならない。
4
当該商材は、環境問題(オゾン層の破壊、地球温暖化)を引き起こさない自然冷媒(二酸化炭素、アンモニア、
炭化水素などの自然界にある物質のみから作られた冷媒)を利用していることから、今後に向けては、既存の特
定フロン・代替フロンを含むフロン類を徐々に代替していく可能性が高いとのことである。また、費用面では、
空調機器の電力消費を 15%∼40%削減することが注目されている。これに鑑みれば、むしろ費用面での優位性
が既存フォーマットから新フォーマットへの推移を進める要因となる可能性も指摘できよう。
単純に電力消費(電気料金)が 15%∼40%削減されると想定すれば、当初の導入費用は 2.5 年∼6 年前後で相殺
されることになる。また、相殺のタイミング以降に向けては、電力消費の削減効果のみが発生する。従って、こ
の分だけ、当該商材を採用した同社の顧客は、将来の費用の削減を享受できることになる。
また、有線放送機器・有線放送向けチューナーなどの製造に深く関与している株式会社アレクソン(資本金 90 百
万円)の株式の取得及び連結子会社化の目的は、メーカーとしてのノウハウなどの取り込みであるとされている。
同社は、「新規事業の開発と推進」を図る手段のひとつとして、積極的な企業買収を繰り返しているのだが、以
上の直近の事例に鑑みた場合、その対象となっているのは、商材の拡販に寄与する新商材の獲得などの水平的な
案件及び商材の自社生産に向けての垂直的な案件の両方向で展開されていると考えられる。
一方、コンシューマ事業では、売上高 2,970 百万円(17.0%増)
、営業利益 159 百万円(23.6%減)
、営業利益率
5.4%(2.9%ポイント低下)での着地となった。ここでは、一般消費者向けに光ファイバー回線サービス及びI
SPサービスの販売、携帯電話ショップの運営を通した携帯電話端末の販売が展開されている。ISPサービス
の売切り販売などが好調に推移したことを受けて、同事業セグメントは、大幅増収を享受した。ただし、一時的
に費用が拡大したことから、前年同期に対して減益となることを余儀なくされた。大阪でのコールセンター新設
などの先行投資負担に伴う費用の発生が大きく影響を及ぼしているとのことである。
5
損益計算書(四半期累計、四半期)
損益計算書
連結実績
連結実績
連結実績
連結実績
連結実績
連結実績
連結実績
1Q
2 Q累計
3 Q累計
4 Q累計
1Q
2 Q累計
3 Q累計
4 Q累計
1 4 年3 月期
1 4 年3 月期
1 4 年3 月期
1 4 年3 月期
1 5 年3 月期
1 5 年3 月期
1 5 年3 月期
1 5 年3 月期
純増減
11,409
18,880
26,469
35,837
8,233
17,101
-
-
(1,778)
売上原価
7,686
11,285
15,032
19,637
3,986
8,252
-
-
(3,033)
売上総利益
3,722
7,595
11,436
16,200
4,247
8,849
-
-
+1,254
販売費及び一般管理費
3,134
5,954
8,840
12,424
3,312
6,905
-
-
+950
584
1,630
2,582
3,761
928
1,941
-
-
+310
24
131
204
352
55
175
-
-
+44
609
1,762
2,786
4,113
984
2,117
-
-
+354
( 百万円)
売上高
営業利益
営業外損益
経常利益
特別損益
連結実績
前年比
3
(193)
266
388
(2)
12
-
-
+206
税金等調整前純利益
613
1,568
3,053
4,501
981
2,129
-
-
+561
法人税等合計
195
571
987
1,608
371
799
-
-
+228
少数株主利益
(7)
-
233
239
11
16
-
-
+15
424
996
1,832
2,654
598
1,314
-
-
+317
純利益
売上高伸び率
+4.8%
(13.4%)
(21.4%)
(21.9%)
(27.8%)
(9.4%)
-
-
-
営業利益伸び率
(23.3%)
(0.2%)
+6.0%
+21.0%
+58.8%
+19.1%
-
-
-
経常利益伸び率
-
(22.0%)
+3.8%
+10.9%
+25.2%
+61.4%
+20.1%
-
-
純利益伸び率
(1.0%)
+11.3%
+41.3%
+50.7%
+41.0%
+31.9%
-
-
-
売上総利益率
32.6%
40.2%
43.2%
45.2%
51.6%
51.7%
-
-
+11.5%
販管費売上高比率
27.5%
31.5%
33.4%
34.7%
40.2%
40.4%
-
-
+8.8%
営業利益率
5.1%
8.6%
9.8%
10.5%
11.3%
11.4%
-
-
+2.7%
経常利益率
5.3%
9.3%
10.5%
11.5%
12.0%
12.4%
-
-
+3.0%
純利益率
3.7%
5.2%
6.9%
7.4%
7.3%
7.7%
-
-
+2.5%
+1.1%
法人税等 / 税前利益
損益計算書
31.9%
36.4%
32.4%
35.7%
37.9%
37.6%
-
-
連結実績
連結実績
連結実績
連結実績
連結実績
連結実績
連結実績
連結実績
1Q
2Q
3Q
4Q
1Q
2Q
3Q
4Q
1 4 年3 月期
1 4 年3 月期
1 4 年3 月期
1 4 年3 月期
1 5 年3 月期
1 5 年3 月期
1 5 年3 月期
1 5 年3 月期
純増減
11,409
7,471
7,588
9,368
8,233
8,868
-
-
+1,397
売上原価
7,686
3,598
3,747
4,604
3,986
4,266
-
-
+667
売上総利益
3,722
3,872
3,841
4,763
4,247
4,602
-
-
+730
販売費及び一般管理費
3,134
2,820
2,885
3,584
3,312
3,593
-
-
+773
584
1,045
951
1,178
928
1,012
-
-
(33)
24
106
72
147
55
120
-
-
+13
609
1,152
1,024
1,326
984
1,132
-
-
(19)
( 百万円)
売上高
営業利益
営業外損益
経常利益
特別損益
前年比
3
(196)
460
121
(2)
15
-
-
+212
税金等調整前純利益
613
955
1,485
1,447
981
1,148
-
-
+192
法人税等合計
195
375
416
620
371
427
-
-
+52
少数株主利益
(7)
7
232
5
11
4
-
-
(3)
424
572
835
822
598
715
-
-
+143
純利益
売上高伸び率
+4.8%
(31.6%)
(36.0%)
(23.3%)
(27.8%)
+18.7%
-
-
-
営業利益伸び率
(23.3%)
+20.0%
+18.8%
+75.0%
+58.8%
(3.2%)
-
-
-
経常利益伸び率
-
(22.0%)
+25.8%
+25.7%
+71.5%
+61.4%
(1.7%)
-
-
純利益伸び率
(1.0%)
+22.5%
+108.4%
+77.0%
+41.0%
+25.1%
-
-
-
売上総利益率
32.6%
51.8%
50.6%
50.9%
51.6%
51.9%
-
-
+0.1%
販管費売上高比率
27.5%
37.7%
38.0%
38.3%
40.2%
40.5%
-
-
+2.8%
営業利益率
5.1%
14.0%
12.5%
12.6%
11.3%
11.4%
-
-
(2.6%)
経常利益率
5.3%
15.4%
13.5%
14.2%
12.0%
12.8%
-
-
(2.7%)
純利益率
3.7%
7.7%
11.0%
8.8%
7.3%
8.1%
-
-
+0.4%
31.9%
39.3%
28.1%
42.8%
37.9%
37.3%
-
-
(2.0%)
法人税等 / 税前利益
出所:会社データ、弊社計算
6
報告セグメント(四半期累計、四半期)
報告セグメント
( 百万円)
法人事業
コンシューマ事業
マーキングサプライ事業
売上高( 調整額前)
調整額
売上高
法人事業
コンシューマ事業
マーキングサプライ事業
売上高( 前年比)
法人事業
コンシューマ事業
マーキングサプライ事業
売上高( 構成比)
法人事業
コンシューマ事業
マーキングサプライ事業
営業利益( 調整額前)
調整額
営業利益
法人事業
コンシューマ事業
マーキングサプライ事業
調整額
営業利益率
報告セグメント
( 百万円)
法人事業
コンシューマ事業
マーキングサプライ事業
売上高( 調整額前)
調整額
売上高
法人事業
コンシューマ事業
マーキングサプライ事業
売上高( 前年比)
法人事業
コンシューマ事業
マーキングサプライ事業
売上高( 構成比)
法人事業
コンシューマ事業
マーキングサプライ事業
営業利益( 調整額前)
調整額
営業利益
法人事業
コンシューマ事業
マーキングサプライ事業
調整額
営業利益率
出所:会社データ、弊社計算
連結実績
1Q
1 4 年3 月期
5,632
1,267
4,728
11,629
(219)
11,409
+14.9%
+14.9%
(5.2%)
+4.8%
48.4%
10.9%
40.7%
100.0%
670
64
(38)
696
(111)
584
11.9%
5.1%
(0.8%)
(1.0%)
5.1%
連結実績
2 Q累計
1 4 年3 月期
12,046
2,539
4,728
19,314
(434)
18,880
+19.6%
+9.3%
(51.0%)
(13.4%)
62.4%
13.1%
24.5%
100.0%
1,658
208
(38)
1,828
(197)
1,630
13.8%
8.2%
(0.8%)
(1.0%)
8.6%
連結実績
3 Q累計
1 4 年3 月期
18,403
3,968
4,728
27,101
(632)
26,469
+20.3%
+11.8%
(69.0%)
(21.4%)
67.9%
14.6%
17.4%
100.0%
2,576
387
(38)
2,925
(342)
2,582
14.0%
9.8%
(0.8%)
(1.3%)
9.8%
連結実績
4 Q累計
1 4 年3 月期
26,280
5,664
4,728
36,674
(837)
35,837
+25.3%
+16.6%
(77.1%)
(21.9%)
71.7%
15.4%
12.9%
100.0%
3,662
622
(38)
4,246
(484)
3,761
13.9%
11.0%
(0.8%)
(1.4%)
10.5%
連結実績
1Q
1 5 年3 月期
6,893
1,507
8,400
(167)
8,233
+22.4%
+18.9%
(27.8%)
82.1%
17.9%
100.0%
905
91
997
(69)
928
13.1%
6.1%
(0.8%)
11.3%
連結実績
2 Q累計
1 5 年3 月期
14,482
2,970
17,453
(351)
17,101
+20.2%
+17.0%
(9.4%)
83.0%
17.0%
100.0%
1,928
159
2,088
(146)
1,941
13.3%
5.4%
(0.8%)
11.4%
連結実績
3 Q累計
1 5 年3 月期
-
連結実績
4 Q累計
1 5 年3 月期
-
前年比
純増減
+2,435
+431
(4,728)
(1,861)
+82
(1,778)
+270
(49)
+38
+259
+51
+310
(0.4%)
(2.9%)
+0.2%
+2.7%
連結実績
1Q
1 4 年3 月期
5,632
1,267
4,728
11,629
(219)
11,409
+14.9%
+14.9%
(5.2%)
+4.8%
48.4%
10.9%
40.7%
100.0%
670
64
(38)
696
(111)
584
11.9%
5.1%
(0.8%)
(1.0%)
5.1%
連結実績
2Q
1 4 年3 月期
6,413
1,271
7,685
(214)
7,471
+24.0%
+4.3%
(31.6%)
83.5%
16.5%
0.0%
100.0%
988
143
1,131
(86)
1,045
15.4%
11.3%
(1.2%)
14.0%
連結実績
3Q
1 4 年3 月期
6,356
1,429
7,786
(198)
7,588
+21.8%
+16.5%
(36.0%)
81.6%
18.4%
0.0%
100.0%
918
178
1,096
(144)
951
14.4%
12.5%
(1.9%)
12.5%
連結実績
4Q
1 4 年3 月期
7,877
1,696
9,573
(204)
9,368
+38.6%
+29.5%
(23.3%)
82.3%
17.7%
0.0%
100.0%
1,085
235
1,320
(142)
1,178
13.8%
13.9%
(1.5%)
12.6%
連結実績
1Q
1 5 年3 月期
6,893
1,507
8,400
(167)
8,233
+22.4%
+18.9%
(27.8%)
82.1%
17.9%
100.0%
905
91
997
(69)
928
13.1%
6.1%
(0.8%)
11.3%
連結実績
2Q
1 5 年3 月期
7,588
1,463
9,052
(184)
8,868
+18.3%
+15.1%
+18.7%
83.8%
16.2%
100.0%
1,022
67
1,090
(77)
1,012
13.5%
4.6%
(0.9%)
11.4%
連結実績
3Q
1 5 年3 月期
-
連結実績
4Q
1 5 年3 月期
-
前年比
純増減
+1,174
+192
+1,367
+30
+1,397
+34
(76)
(41)
+8
(33)
(1.9%)
(6.7%)
+0.3%
(2.6%)
7
貸借対照表(四半期)
貸借対照表
連結実績
連結実績
連結実績
連結実績
連結実績
連結実績
連結実績
1Q
2Q
3Q
4Q
1Q
2Q
3Q
4Q
1 4 年3 月期
1 4 年3 月期
1 4 年3 月期
1 4 年3 月期
1 5 年3 月期
1 5 年3 月期
1 5 年3 月期
1 5 年3 月期
純増減
現金及び預金
5,756
4,722
5,323
6,137
6,423
7,543
-
-
+2,820
受取手形及び売掛金
5,519
3,335
3,943
5,063
4,323
4,521
-
-
+1,186
たな卸資産
2,917
1,372
1,655
1,647
1,454
1,363
-
-
(8)
その他
874
684
692
934
770
829
-
-
+144
流動資産
(百万円)
連結実績
前年比
15,067
10,115
11,614
13,782
12,972
14,258
-
-
+4,143
有形固定資産
1,192
1,146
1,497
1,471
1,496
1,476
-
-
+330
無形固定資産
150
131
266
271
262
254
-
-
+122
1,378
1,034
1,104
1,529
1,518
1,552
-
-
+517
投資その他の資産合計
固定資産
2,721
2,313
2,869
3,272
3,277
3,283
-
-
+969
資産合計
17,789
12,428
14,484
17,054
16,250
17,541
-
-
+5,113
支払手形及び買掛金
3,560
1,317
1,977
2,266
2,076
2,052
-
-
+735
短期借入金
3,243
559
809
783
810
903
-
-
+344
1年内償還予定の社債
20
20
20
170
170
170
-
-
+150
その他
3,003
3,033
2,994
4,608
3,808
4,329
-
-
+1,296
流動負債
9,827
4,929
5,801
7,828
6,865
7,455
-
-
+2,526
50
50
190
40
30
30
-
-
(20)
長期借入金
562
282
335
291
238
212
-
-
(69)
+24
社債
その他
122
61
84
109
89
86
-
-
固定負債
735
394
609
441
357
329
-
-
(65)
負債合計
10,563
5,323
6,411
8,270
7,222
7,784
-
-
+2,461
株主資本
6,165
6,750
7,418
8,296
8,552
9,282
-
-
+2,531
その他
1,060
354
654
488
475
474
-
-
+120
7,226
7,104
8,073
8,784
9,027
9,756
-
-
+2,651
純資産
負債純資産合計
17,789
12,428
14,484
17,054
16,250
17,541
-
-
+5,113
自己資本
6,177
6,790
7,468
8,400
8,633
9,351
-
-
+2,561
有利子負債
3,876
911
1,354
1,285
1,248
1,316
-
-
+405
(1,880)
(3,811)
(3,969)
(4,851)
(5,174)
(6,226)
-
-
(2,415)
ネットデット
自己資本比率
34.7%
54.6%
51.6%
49.3%
53.1%
53.3%
-
-
(1.3%)
(30.5%)
(56.5%)
(53.5%)
(58.5%)
(60.5%)
(67.1%)
-
-
(10.6%)
自己資本純利益率(ROE)
27.9%
31.2%
36.3%
36.9%
28.1%
29.6%
-
-
(1.6%)
総資産経常利益率(ROA)
13.2%
22.3%
22.1%
22.7%
23.6%
24.5%
-
-
+2.1%
35
35
40
33
33
29
-
-
-
ネットデットエクイティ比率
在庫回転日数
在庫回転率
10.5
10.5
9.1
11.2
11.0
12.5
-
-
-
当座比率
115%
163%
160%
143%
157%
162%
-
-
-
流動比率
153%
205%
200%
176%
189%
191%
-
-
-
連結実績
出所:会社データ、弊社計算
キャッシュフロー計算書(四半期累計)
キャッ シ ュ フロー計算書
連結実績
連結実績
連結実績
連結実績
連結実績
連結実績
連結実績
1Q
2 Q 累計
3 Q累計
4 Q累計
1Q
2 Q累計
3 Q累計
4 Q累計
前年比
1 4 年3 月期
1 4 年3 月期
1 4 年3 月期
1 4 年3 月期
1 5 年3 月期
1 5 年3 月期
1 5 年3 月期
1 5 年3 月期
純増減
営業活動によるキャッシュフロー
na
875
na
2,939
na
1,860
-
-
+984
投資活動によるキャッシュフロー
na
(1,257)
na
(1,678)
na
(130)
-
-
+1,127
na
(381)
na
1,260
na
1,729
-
-
+2,111
na
(678)
na
(1,017)
na
(328)
-
-
+349
(百万円)
営業活動C F+投資活動C F
財務活動によるキャッシュフロー
出所:会社データ、弊社計算
8
2015 年 3 月期会社予想
2015 年 3 月期に対する会社予想は据え置かれている。売上高 38,000 百万円(前年比 6.0%増)
、営業利益 4,800
百万円(27.6%増)
、経常利益 5,000 百万円(21.6%増)
、純利益 2,800 百万円(5.5%増)の見通しである。また、
営業利益率 12.6%(2.1%ポイント上昇)である。経常利益の増益幅に対して純利益の増益幅が小さいことに関
しては、2014 年 3 月期に特別利益として計上された負ののれん発生益 611 百万円の一巡が大きく影響する。
四半期売上高及び営業利益率
売上高(百万円)
15,000
20.0%
12,221
11,409
7,471
7,588
9,368
8,233
8,868
10,449
10,449
1Q FY03/2014
2Q FY03/2014
3Q FY03/2014
4Q FY03/2014
1Q FY03/2015
2Q FY03/2015
3Q FY03/2015
4Q FY03/2015
0.0%
4Q FY03/2013
10.0%
11,851
5.1%
3Q FY03/2013
5.5%
10,921
6.8%
2Q FY03/2013
0
8.0%
10,885
5,000
7.0%
14.0% 12.5% 12.6%
13.7% 13.7%
11.3% 11.4%
1Q FY03/2013
10,000
営業利益率(%)
(10.0%)
出所:会社データ、弊社計算(2015 年 3 月期の第 3 四半期、第 4 四半期は半期会社予想を均等に按分)
同社は、株主に対する利益還元を経営の最重要課題と位置付け、安定した配当を継続的に実施することを基本方
針としている。ただし、2013 年 3 月期から 2014 年 3 月期に向けての堅調な業績推移を受けて、1 株当たり配当
金を 30.0 円(配当性向 18.7%)から 50.0 円(配当性向 21.5%)に引き上げている(2013 年 10 月 1 日付の 1:
100 株式分割遡及修正済み)。
一方、2015 年 3 月期に向けては、2014 年 3 月期に対して据え置きとなる 50.0 円(配当性向 20.8%)が予定さ
れていたものの、2014 年 11 月 7 日、同社は、これを 70.0 円(配当性向 29.2%)に引き上げることを公表して
いる。先述の通り、第 2 四半期累計期間は、当初の会社予想を上回る利益水準での着地となったことから、第 2
四半期末での 1 株当たり配当金が 20.0 円から 30.0 円へと引き上げられた。また、年度末に向けては、当初から
予定されていた普通配当 30.0 円に記念配当 10.0 円が加えられた。同社は、2015 年 8 月 1 日をもって、創業 30
周年を迎えることから、これを決定したとのことである。
9
中長期業績見通し
同社は、中期的な目標として、経常利益 10,000 百万円の達成を示唆している。また、できるだけ早期にこれを
実現したいとのことである。一方、実施すべき項目として挙げられているのは、「既存事業におけるマーケット
シェアの拡大」、
「ストック収益の積み上げ」、
「新規事業の開発と推進」である。また、足元の業績動向において
は、先述の通り、「新規事業の開発と推進」が同社の損益向上に大きく寄与していると考えられる。
中長期業績見通し
10,000
5,000
経常利益率(%)
50.0%
40.0%
30.0%
20.0%
10.0%
0.0%
(10.0%)
(20.0%)
FY03/2015
4,113
3,286
3.1%
経常利益(百万円)
45,879
35,837 38,000
11.5% 13.2%
7.2%
FY03/2014
FY03/2010
0
1.2%
1,395
10,000
2.0%
44,402
FY03/2012
20,000
494
30,000
41,520
FY03/2011
40,000
37,690
762
50,000
売上高(百万円)
FY03/2013
60,000
出所:会社データ、弊社計算
「既存事業におけるマーケットシェアの拡大」における既存事業とは、法人事業に属するビジネスホン、OA機
器(複合機)などを指すのだが、CRM(顧客情報管理システム)を活用したクロスセル・アップセルなど、既
存顧客の囲い込みを強化する一方で、新規パートナー企業(販売代理店)の開拓や、潤沢な余裕資金(ネットキ
ャッシュ 6,226 百万円、2015 年 3 月期第 2 四半期末)を積極的かつ効率的に利用した企業買収を展開すること
によって、マーケットシェアを拡大していくことが計画されている。ただし、直近の企業買収に関しては、むし
ろ「新規事業の開発と推進」に大きく寄与している。
「ストック収益の積み上げ」を進捗させるに当たっては、その中核を形成する自社運営の一般消費者向けISP
サービスに起因するストック収益の拡充を図ると同時に、ビジネスホン、OA機器(複合機)などに関連する保
守・メンテナンスに起因するストック収益も追及していきたいとのことである。ストック収益の現状においては、
同社における売上高構成比及び売上総利益構成比にして 13%前後での推移であると推定される。
即ち、ストック収益の売上総利益率は、同社としての売上総利益率(2015 年 3 月期第 2 四半期累計期間:51.7%)
とほぼ同水準で推移していると同時に、商材やサービスの売切り販売との比較においても同水準での推移である
と考えられる。ただし、売切り販売との比較では、販売管理費の負担が少なくて済むため、将来に向けてのスト
ック収益に対するエクスポージャーの拡大は、同社の営業利益率を引き上げていく要因となると考えられる。
10
4.0 ビジネスモデル
小規模事業者向け商材販売
同社は、光通信グループにおいて、主に法人事業の一翼を担っている。2006 年に行われた株式会社光通信から
の資本出資の受け入れた同社は、株式会社光通信との資本・業務提携を続けてきた。そして、株式会社光通信は、
同社との業務提携を拡充していくことを目的として、同社の株式の公開買付を実施した一方、株式市場からの取
得を続けた。その結果、2013 年 6 月 27 日付で株式会社光通信が親会社となっている。2015 年 3 月期第 2 四半
期末における光通信グループが保有する同社の株式数は、4,967,100 株(発行済株式総数に対して 41.7%、株式
会社光通信及び株式会社光通信の 100%連結子会社である株式会社ハローコミュニケーションズによる株式保有
の合算値)である。
法人事業(主な取扱い商材・サービス)
LED照明
ビジネスホン
スマートフォン
コピー機
UTM(※)
CtoC中古⾞売買ポータル
⾃然冷媒ガス
決済サービス
WEBサービス
サーバー
LED照明施工、
産業用太陽光発電施工
※UTM: Unified Threat Management (総合脅威管理システム)
出所:会社データ
同社の法人事業においては、小規模事業者向けの各種の商材やサービスの販売が展開されている。従業員数 20
名以下の小規模事業者が売上高に占める比率が 90%以上に及んでいるとのことである。また、ここでは、売上
高の 60%以上に関して、株式会社エフティコミュニケーションズが直接関与するかたちで販売が展開されてい
る。その主要な内容としては、自社ブランドのLED照明、ビジネスホン、OA機器(複合機)、サーバー及び
UTM(Unified Threat Management、総合脅威管理システム)、
(空調機器に用いられる)ノンフロン自然冷媒
ガスなどが挙げられる。また、以上に係る電気通信設備工事・保守・サービスにも同社は深く関与している。
残る 40%弱を構成するのは、主に、ISPサービス、Web サービス(ホームページの制作など)及び法人向け
の携帯電話端末の販売などといった同社の連結子会社によって展開されている事業である。
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コンシューマ事業(主な取扱商材・サービス)
回線サービス
コールセンター
モバイルLTE
ISP
ドコモショップ
出所:会社データ
一方、コンシューマ事業においては、一般消費者向けに、携帯電話ショップの運営を通したスマートフォンなど
の携帯電話端末の販売、光回線サービスの販売、自社運営のISPサービスの販売、親会社である株式会社光通
信が展開するISPサービスの売切り販売が展開されている。
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Disclaimer
ここでの情報は、ウォールデンリサーチジャパンが当該事業会社の発信する「IR情報」を中立的かつ専門的な
立場から要約して、レポート形式にまとめたものである。「IR情報」とは、すなわち当該事業会社に係る①弊
社との個別取材の内容、②機関投資家向け説明会の内容、③適時開示情報、④ホームページの内容等である。
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