ピアノ 石渡 真知子(いしわた まちこ) 3 歳よりピアノを始める。桐朋学園大学音楽学部音楽学科(ピアノ専攻)卒業後、カレッジ・ディプロマコースに進 学。2014 年、ドイツ州立シュトゥットガルト音楽芸術大学大学院ピアノ科を最優秀の成績で修了。2008 年より 二台ピアノの演奏グループ“Sleepers”の結成メンバーとして定期的にコンサートを主催する。2009 年、2010 年と、 富山マスタークラスに参加し、クラウス・ヘルヴィッヒ、ジャック・ルヴィエ各氏に師事。修了コンサート出演。その他大学 在学中よりドイツやフランスの国際講習会に参加し、ディプロマ取得。 2014 年、キルヒハイム音楽祭(ドイツ)にてコンサート出演他、ドイツ滞在中、州立楽器博物館やボッシュ・クラ ンケンハウスザールなど、数多くのコンサートに招かれ演奏活動を行う。またソロ活動の傍ら、オペラ歌手 フランシス コ・アライザ氏の伴奏員及びオペラ・クラス伴奏員としても研鑽を積む。2014 年 5 月、帰国記念リサイタルを開催。 これまで、ピアノを山嵜マヤ、笠間春子、村上弦一郎、故ショシャナ・ルディアコフ、フロリアン・ヴィークの各氏に、二 台ピアノを藤井一興氏、チェンバロを有田千代子氏、フォルテピアノをステファニア・ネオナート氏、ドイツリートをコルネ 花ふらり ミニ ミニ コンサート in 2014 X’mas リス・ヴィットホエフ氏、オペラ・コレペティトアをエカテリーナ・タルノポルスカヤ氏にそれぞれ師事。現在子ども合唱団の 指導・伴奏や、弦楽器伴奏の傍ら、後進の指導にあたる。YAA(若き芸術家協会)演奏会員。 フルート 竹森 ゆきえ (たけもり ゆきえ) 桐朋学園大学音楽学部管楽器専攻フルート科を首席で卒業。同大学研究科 1 年を修了し、成績優秀者に よる桐朋学園大学卒業演奏会に出演。2012 年より渡仏し、パリ近郊サンモール地方音楽院を卒業。大学在学 時より室内楽に力をいれる。 2008 年 NPO 法人主催第二回ジェイフォスフルートアンサンブルコンクール大賞受賞。 2009 年第 14 回日本フルート・コンベンション・コンクールアンサンブル部門音楽大学・音楽大学卒業の部銅賞受 賞,第 45 回東京国際芸術協会新人演奏会出演。2010 年第 11 回日本アンサンブルコンクール室内楽部門 入選。2010 第 11 回大阪国際音楽コンクールアンサンブル部門エスポワール賞受賞。第 86 回桐朋学園大学室 内楽演奏会出演。2011 年第 38 回各音楽大学より推薦された若きフルーティストによるデビューリサイタルに出演。 2013 年 フランスにて、レ・クレドールコンクール第 2 位(1 位なし) プログラム アンドレアス・ブラウ、工藤重典、ギゼラ・マシャエキ=ベア、ヴァンサン・リュカ各氏のマスタークラス、国際アカデミーを 受講。またフランスの様々なアカデミーに参加し研鑽を積む。これまでに、フルートを峰岸壮一、野口龍、一戸敦、ヴ ァンサン・リュカ、フィリップ・レズゴルグ、ミシェル・モラゲス、白井 千賀の各氏に、フラウト・トラヴェルソを有田正広氏に、 室内楽を北村薫、法倉雅紀、藤井一興、神田寛明、白尾彰、ピエール・モラゲスの各氏に師事。 ♪ Special Thanks Dear You… 主催 : 宿・花ふらり 企画・演出 : 水岡 祥二 ( LakeMashu楽友協会 ) 次回,花ふらりミニミニコンサートの詳細はこちら⇒ http://arkweb.co.jp/ 「宿・花ふらり」のご案内 ※宿泊 (2名様以上ご利用お一人様料金) B&B(夕食なし) 6,800円 素泊まり 5,800円 ※丸ごと貸切もあります。 ※お昼ご飯&喫茶 11時30分から15時まで。 ※夜ごはん【要予約】 17時30分から20時まで。 定休日/水曜と第三木曜日 L.O.19:30(祝日は営業) 「宿・花ふらり」 弟子屈町屈斜路181 Tel&Fax015-484-2633 HP http://hanafurari.jp/ パンやクッキー,ケーキも 作ってます。 2014 年 12 月 13 日(土)14 日(日) 於 : 宿・花ふらり 前半 後半 ♪ フォーレ / シチリアーノ この作品はもともとモリエールの喜劇 「町人貴族」 の劇音楽として作曲されただが、1898 年にチェロの小品として書き直され、同 ♪ ライネッケ / バラード Op.288 19 世紀ドイツにおいて、作曲家、ピアニスト、指揮者、教育者ドイツして、あらゆる実績を残した。モーツァルトの名演奏家として じ年に管弦楽化して、交響組曲 「ペレアスとメリザンド」 の第三曲にも使われている(このオーケストレーションはフォーレ多忙のため、 幼い頃から評判を得て、ライプツィヒにあるゲヴァントハウスの指揮者としてオーケストラを統率、現代に繋がる力量を定着させ、さら 弟子ケックランが行った)。このように、他の楽曲へも多用し、頻繁に編曲していることから、フォーレ自身でもお気に入りだったからだと に指導者としては、メンデルスゾーンが創設したライプツィヒ音楽院に招かれ、グリークわー初めとする著名な音楽家達を育て、教育 思われる。フルートの小品としての編曲は当時の大家、アンリ・ビュッセールが携わった。この曲の魅力は、旋律と和声、リズム感、音 者としても信頼を集めていた。 色の三つが混ぜ合わさった、えもいわれぬ一体感にある。 作品 288 は、最後に出版された曲で、短いながらも彼の清明で構築的な部分がよく表れた作品。 作曲家としてのライネッケは、シューマンとブラームスをつなぐドイツロマン派における重要な役目を担っている。内的な感情を強烈に ♪ フォーレ / ファンタジー 表現することが求められていたロマン派の時代において、彼は穏健で博愛的であった。この作品では、彼の故郷であるデンマークの 風土性と、ドイツロマン派の陽の部分を絶妙に絡め、彼の優しい眼差しの中に包まれている暖かさを感じることができる。 1896 年にパリ高等音楽院の作曲法と対位法の教授になったフォーレが、卒業試験のために 1898 年に作曲した作品。 曲の前半部分である Andantino は、メランコリックなメロディーが他の調へ浮遊する感覚を織り込みながら和声の色彩が豊かに使い 分けられている。後半部分の Allegro は前半とは対照的に、明るく生き生きとした部分を形作っている。歯切れのよい主題と急速 な音階が交替し、続いて最初のメロディーが回想され、やがてアルペッジョ伴奏に乗って表情豊かなメロディーが歌われ、フォーレの豊 かな表現力が飛翔していく。 ♪ ブラームス / 6 つの小品 Op.118 ドイツにおける巨匠、ブラームスの最晩年の作品の一つであり、最後からニ番目に出版されたピアノのための小品集。自身の師 であり、ドイツロマン派の礎を築いた、ロベルト・シューマンの妻、ピアニストであったクララ・シューマンに献呈されている。六曲とも異な った性格を持っており、それぞれ精密に、かつ、ブラームスらしく重厚に作り上げられている。 ♪ ドビュッシー / 喜びの島 第一曲 Allegro non assai, ma molto appassionato 右手のオクターブによる下降と、左手の分散和音で始まり、彼の情熱が躊躇なく溢れ出 20 世紀初頭、フランスにおいて活躍した作曲家。この作品は、1904 年、ジャン・アントワーヌ・ヴァトーという芸術家の書いた「シテ ている。しかしその想いは決して楽観的ではなく、死を前にした彼の不安や嘆きを感じ取 ール島への巡礼」という絵画をモチーフに作曲され、ドビュッシー自身の強い思い入れから単独曲として出版されたピアノ独奏曲。 ることができる。 当初「シテール島への船出」と命名されていたが、後に現在のタイトルへ改題されている。この当初のタイトルにふさわしく、作品の中 第二曲 Andante teneramente では装飾音や特定のリズム、メロディの起伏などとともに、フランス人らしいきらびやかで大胆に、かつ繊細な色彩感をもって、大海原へ 過去の恋の思い出にひたるかのような、深みある叙情性による愛の吐露。寡黙で律儀な の船出を大いに想像させてくれる。 彼の性格からは想像し難いが、内に秘めた、若かりし頃の恋を雄弁に語っているようだ。 第三曲 Allegro energico ♪ プーランク / フルートソナタ 1957 年にフルート奏者 J.P.ランパルとプーランク自身のピアノ演奏により初演されて以来、クラシック音楽界において常に、聴衆に 若々しい青年の逞しさを前面に押し出した躍動感ある作品。中間部分ではロマンチックに愛と夢を語る。力強さの影にどこか自信 のなさも感じさせるが、若いエネルギーが、その自信のなさを打ち消すかのように満ち満ちている。 第五曲 Andante 忘れ難い印象を与え続けている作品。これほどの作品に仕上がった理由としては、一つに、老境に入ったプーランクが、ドビュッシーの 幸福感と充足感に溢れた作品。第一曲で使われた下降のモチーフが引用され、さらに内声部にあわれるメロディとの絡み合いによ 晩年のソナタ(フランスの伝統に連なる作品にしようと意図した)を念頭に置いて作曲したことがあげられる。また、フルート奏者の大家 って、明るい曲調の中に構築感を生み出している。中間部分の 8 小節単位の変奏の後、冒頭のメロディを印象的に再現し、平 であるランパルの協力を得たことで、細部までフルートの楽器の特長を汲み上げて曲に反映できたことも、要員の一つであることは間 安の中で曲を終える。 違いない。 第一楽章 短調と長調を絶妙に入れ違えることで独特な空気に解き放たれる。 第二楽章 その美しい旋律は、直前に作曲していたオペラ「カルメル派修道女の対話」のアリアによく似ている。 第三楽章 元気よく始まり第一楽章と第二楽章のモティーフを織り混ぜながらフィナーレ向かっていく。 ♪ オルバースレーベン / 幻想ソナタ Op.17 第一楽章 / オルバースレーベン ワイマール近郊に位置する、自身と同じ姓の街、オルバースレーベンで生まれ、ヴュルツブルクで没したドイツの作曲家。ピアノ奏者と しても名を馳せ、ワイマール大公音楽学校とミュンヘン音楽アカデミーで学んだ後、ヴュルツブルク王立音楽学校の教師を経て同校 の校長を務めた。また指揮者としても、ヴュルツブルクの歴史ある合唱団「リーダーターフェル」を率いて活躍した。 この幻想ソナタは後期ロマン派の流れを汲んでおり、スケールの大きさときらびやかさを兼ね備えた、充実した作品である。 今回演奏する第一楽章は、晴れやかな第一主題と、郷愁漂う第二楽章の、二つの対照的な主題を持ち合わせたソナタ形式。
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