プログラム - 関西シティフィルハーモニー交響楽団

Orchestra
関西シティフィルハーモニー交響楽団
◎石 井 聡 子
常任指揮者─ギオルギ・バブアゼ
■ Viola
■ Flute
■ Trumpet
井 戸 義 訓
阿 部 葉 子
残 熊 祐 治 ■ Violin
○太 田 真紀子 ○小波津 佐知代 ○山 田 浩 之
青 山 拓 生 川 端 成 彬
芝 野 均
三 原 友里子
伊 藤 貴 子
福 田 文 治 田 中 千 明
廣 橋 誠 司(団友)
植 原 行 洋
松 本 光 世 植 原 り さ
村 井 弘
太 田 有 紀 西 田 美音子(賛助)
■ Oboe
■ Trombone
岡 雅 樹 野 村 初 葉(賛助)
加 藤 緑 里 柏 岡 亨
◎小野寺 慶 太 佐 藤 聡 子(客演)
髙 谷 利 枝 ○金 昌 信 加 藤 孝 司 藤 井 しのぶ(客演)
○西 山 健 市
黒 田 千 明 加 藤 裕紀子
高 瀬 弘 彬(団友)
鎌 田 美和子
神 田 靖 子 ■ Violoncello
清 水 太 司
○安 彦 郁 ■ Clarinet
中 島 茂 雄
阿 保 英 造 姜 隆 志
中 谷 日出夫 阿 保 幸 雄
後 藤 真 紀 中 谷 道 代 岩 田 倫 和
○芝 野 範 子
■ Percussion
難 波 千 里 上 田 真紀子 片 山 泰 一
西 村 悠 美 梶 綾
橋 本 敏 彦 坂 元 正 三
■ Fagott
山 口 耕 平
樋 口 貴 雄 谷 口 正 美 ○一ノ瀬 圭 子 富 岡 計 次(客演)
平 田 瑛 子
豊 島 正 坂 本 美佐子
橋 本 邦 子(客演)
藤 田 恵 子 富 樫 誠 松 島 正 美(客演)
藤 岡 夏 海(客演)
眞 鍋 七 海
廣 瀬 恵 子 南 尾 真 衣 宮宇地 美 希
○宮宇地 秀 和
■ Tuba
古 口 賢 一
○田 村 千 春
松 嶋 春 香(客演)
■ Horn
宮 本 つばき 安 彦 高 志
■ Harp
森 川 裕 ■ Contrabass
織 田 克 洋 鈴 木 貴 子(賛助)
山 本 真 弓 稲 葉 杏 子 玉 井 杏 奈 橋 本 和 恵(賛助)
中 谷 葉 子(賛助)
岩 尾 武 司
冨 田 千 尋 大 田 一 典
西 山 順 子 大 場 久美子 廣 橋 麻理子 佐 伯 祐 里
○山 部 義 幸
長 岡 豊 ◎…コンサートミストレス
コンサートマスター
○…パートリーダー
○安 近 紀 子
□団長
柏 岡 亨
□運営委員長
坂 元 正 三 □チーフパートリーダー
安 彦 郁
□インスペクター 小野寺 慶 太 織 田 克 洋 宮宇地 秀 和
古 口 賢 一
□総務 富 樫 誠 山 部 義 幸 橋 本 敏 彦
安 彦 高 志
□広報
鎌 田 美和子
□会計
加 藤 孝 司 田 村 千 春 □人事
宮宇地 美 希
□ IT
岩 田 倫 和(兼人事)
青 山 拓 生
□ライブラリアン
井 戸 義 訓
□楽器
古 口 賢 一
□友の会
黒 田 千 明
□会計監査
岡 雅 樹
□名誉団長
阿 保 幸 雄
□トレーナー 池 田 重 一
岩 井 英 樹 梅 沢 和 人
高 昌 帥
田 本 摂 理 谷 野 里 香 橋 本 安 弘
林 口 眞 也 三 好 哲 郎 渡 邉 昭 一
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•
•
•
•
•
•
◆ヴァイオリン
◆ヴィオラ
◆ファゴッ
ト
•
•
• ◆トランペット ◆打楽器
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団員募集中
練習日時 毎週土曜日 午後6:30〜9:30
練習場所 北出音楽事務所(JR・京阪「京橋駅」から徒歩10分)
お問い合わせは事務局まで[06-6136-1737]
なお、当団のホームページでも最新の団員募集情報を公開しております。
□ 企画/編集/発行—関西シティフィルハーモニー交響楽団 □ 印刷─株式会社 松岡印刷所
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Kansai City
Philharmonic Orchestra
The 57th Subscription concert
関西シティフィルハーモニー交響楽団
第57回定期演奏会
2014年10月5日[日]ザ・シンフォニーホール
主催─ 関西シティフィルハーモニー交響楽団
Kansai City Philharmonic Orchestra
2014年2月16日、ザ・シンフォニーホール、第56回定期演奏会
関西シティフィルハーモニー交響楽団
(社)日本アマチュアオーケストラ連盟加盟団体
大阪文化団体連合会会員団体
1974年に、各大学オーケストラの卒業生を主たるメンバーとして、関西
OB交響楽団の名称で結成。1994年、創団20周年を機に現在の団名に
改称。“アマチュア精神に基づく、グレードの高い社会人オーケストラ”をモッ
トーに、年2回の定期演奏会をはじめ、ファミリーコンサート等を、意欲的に
開催しています。 近年は指導体制の充実に力点を置き、有能なプロの先
生方を指揮者や指導スタッフに招請して研鑽を積んで参りました。中でも、
1998年より4年間、ズラタン・スルジッチ氏(現ドブロブニク交響楽団常任
指揮者)を常任指揮者に招聘し、その指導を仰いだことにより「音楽的に大
きな飛躍を遂げた」との評価を内外から得ております。加えて、 2006年
の第41回定期演奏会より、ギオルギ・バブアゼ氏を常任指揮者として迎え
たことにより、氏の卓越したバイオリン奏者(関西フィルハーモニー管弦楽
団コンサートマスター)としての薫陶を得て、弦楽器の響きが格段に美しく
なったと自負しております。また、組織としても「若い力」を積極的に運営
面に活かし、“常に成長するオーケストラ”を目指して努力を重ねております。
毎週土曜日の夜、指揮者やトレーナーの先生方の指導のもと、真剣な練習
を行っており、現在団員数は、約90名を有します。
http://kcpo.jp
関西シティフィルハーモニー交響楽団
ホームページ
ごあいさつ
関西シティフィルハーモニー交響楽団団長 柏 岡 亨
本日は関西シティフィルハーモニー交響楽団第
しては1998年の「交響曲第2番」以来16年ぶり
57回定期演奏会にご来場頂き、誠にありがとうご
になります。今回の
「交響曲第1番」
は有名な
「第
ざいます。 団員一同を代表し御礼申し上げます。 2番」の影に隠れて他でもあまり取り上げられず、
前回の定期演奏会を創団40年記念演奏会と位
聴かれたことのある方も少ないのではと思います
置づけ今回より新たなページを開いていく、そん
が、初めて聴く、久しぶりに聴く方々にも心に残る
な演奏会になるよう思いを新たにしております。
演奏ができればと思います。
さて今回の演奏会では昨年よりお迎えしたコン
本日は「バッカーナール」のエキゾチックな(*)
サートミストレス石井さんのヴァイオリンソロをゆっ
オーボエのソロに始まり、「詩曲」でヴァイオリンの
たり聴いて頂けるよう、ショーソンの「詩曲」を取
魅力を堪能、「牧神の午後の前奏曲」は幻想的
り上げました。以前から何度か書かせて頂きまし
な(*)フルートソロから始まり、
「交響曲第一番」
たが、決して意図的ではありませんが当団歴代コ
は孤高の(*)クラリネットソロから始まり、弦楽
ンサートマスターは女性の方でした。それも奏者と
器の「p」のピチカートで演奏会全体が締めくくら
して指導者としても大変魅力的な方ばかりでした。 れます。なかなか彩豊かな選曲になったのではと
そして現任石井さんも今までの方々に負けず劣ら
密かに思っています。(*:各ソリストのコメントです。
ず素敵です。本日はその魅力を「詩曲」に乗せ
因みに本日はそれぞれのパート唯一の男性陣によ
て皆様に堪能して頂ければと思います。
るソロです。)
シンフォニーはシベリウスの「交響曲第1番」
選曲に負けない演奏ができたでしょうか。忌憚
を取り上げました。曲目の内容は解説に譲ります
のないご感想をアンケートに書いて頂けると団員の
が、当団でのシベリウスは2007年第43回定期演
励みになると思います。
奏会の「レミンカイネンの帰郷」以来です。また
それでは最後までゆっくりとお楽しみください。
それまでもあまり取り上げることがなく、交響曲と
2
The 57th Subscriptinon Concert
C.Saint-Saëns: Bacchanale
de Opéra “Samson et Dalila”
サン=サーンス: バッカナール
歌劇「サムソンとデリラ」より
E.Chausson: Poéme op.25
ショーソン: 詩曲 作品25
ヴァイオリン 石井聡子
関西シティフィル コンサートミストレス
C.Debussy: Prélude à l'après- midi d'un faune
ドビュッシー: 牧神の午後への前奏曲
楽譜協力 トヨタミュージックライブラリー
◉
J.Sibelius: Symphonie No.1 op.39
シベリウス: 交響曲 第1番
ホ短調 作品39
1. Andante, ma non troppo - Allegro energico
2. Andante (ma non troppo lento)
3. Scherzo.Allegro
4. Finale(Quasi una Fantasia).Andante - Allegro molto
3
Program notes
▶サン=サーンス 歌劇「サムソンとデリラ」
よりバッカナール
バ
ッカナールとはバッカス(酒の神)を称える踊りのことで
ペリシテ人はダゴンの神殿で勝利を祝う宴を催し、力を失った
ある。
サムソンを見世物にする。その場面で演奏されるのがこのバッ
旧約聖書から題材を得てサン=サーンスが作曲した、歌劇「サ
カナールである。
ムソンとデリラ」の中の1曲だが、単曲で演奏会に取り上げら
オペラではその後、神への祈りにより力を取り戻したサムソンに
れることも多い。
より神殿が破壊されペリシテ人共々下敷きとなってしまう。
サムソン属するヘブライ人は長年奴隷としてデリラ属するペリシ
曲はアラビア調のオーボエのソロから始まり軽快な主題、アラ
テ人に支配されていたが、あるとき怪力を手にしたサムソンによ
ビア調の主題、官能的な主題が楽器を代えながら繰り返され
り、ヘブライ人はペリシテ人に勝利しパレスチナを開放した。
徐々に盛り上がっていく。そしてラストは急激に加速し狂信的に
そこに現れたペリシテ人の美女デリラはサムソンを誘惑する。 曲は終わる。
幾度かはその誘惑をはねのけるが、ついに篭絡されたサムソン
(まるで数時間後の自分たちの姿を見ているようだ・・・)
はその怪力の秘密をデリラに打ち明け、力の源である髪を切ら
(山部義幸・ホルン)
れ目を潰されてしまう。
▶ショーソン 詩曲 作品25
ルネスト・ショーソンは1855年1月20日にパリ第10区の
けてパリを離れ、冬には夏に作曲したものを磨き上げる状態で
エ
した。 1895年には10年の歳月をかけた歌劇「アルテュス王」
叔父の家で生まれました。幼少時代は虚弱でしたが裕福
な環境で育ち、10代の頃には教養のある家庭教師を介してパ
を完成します。
リの多くのサロンに出入りしました。文学、絵画、音楽のいず
1896年に本日演奏される「詩曲」を作曲します。「甘い哀愁
れの分野でも才能を開花しましたが、父親の命に従い大学の
と情熱に満ちている」「力強いと同時に節度ある管弦楽法」と
法学部に進み、1877年に法廷弁護士として宣誓就任します。 批評されたと言われています。緩やかで神秘的な序奏で始ま
このころ初めての歌曲も作曲し大成功を収め、マスネに師事す
り、ヴァイオリンソロが短調で典雅で瞑想的なテーマを静かに
る事になりますが既に23歳で本格的に作曲の勉強をするには
奏でます。全体的にくすんだような響きですが、やがて長調で
やや遅い年齢でした。
情熱に満ちたクライマックスに至り、また静かにテーマを奏で余
その後、1879年にパリ音楽院の自由聴講生になり、1880年
韻のうちに静かに終わります。
人的に師事します。 1883年6月に画家で有名なルノワールの
にて自転車事故の為44歳で夭折しました。先を行っていた長
には正式に音楽院に入学しますが約1年で退学しフランクに個
詩曲完成の3年後、1899年6月10日にセーヌ河畔の村リメー
紹介で知り合った女性と結婚、7月には新婚旅行を兼ねてドイ
女が振り返るとショーソンの姿が見えず引き返すと門柱の下で
ツのバイロイトを訪問しています。この頃にはフランクから作曲
即死だったと言われています。現在は、パリ東部のペール・ラ
を学ぶことを辞めています。バイロイトにはこれからも何回も訪
シェーズ墓地に眠っています。その墓地にはショパン、ビゼー、
れる事になりシャブリエ、ダンディ、若きドビュッシーにも出会っ
マリア・カラス、エディット・ピアフ等の世界的著名人も眠って
ています。作曲は続けていますが、1886年秋、サン・サース
います。
が組織した国民音楽学協会の改革の為に、フランクが会長、 本日は、フランス人のパジェ先生、ショーソンと誕生月日が同じ
友人であるダンディとショーソンが書記、フォーレが会計に就任
当団の石井聡子さんと演奏致します。神秘的で美しく輝くよう
することになりました。 実際の運営実務を担当した為、作曲
なフランスのエスプリのきいた曲をお楽しみ下さい。
活動はほとんどできない状態になり、続く数年は春から夏にか
(山本真弓・ヴァイオリン)
▶ドビュッシー 牧神の午後への前奏曲
の作品は、ドビュッシーが30歳の年(1892年)に着手さ
こ
の作品「牧神の午後」に着想して作曲されました。元の詩の
れ、1894年に完成。 彼が傾倒していた詩人、マラルメ
内容は、「暑く気だるい夏の午後のこと、真昼の眠りから覚め
4
た牧神が葦笛を吹こうとしたとき、水浴びするニンフに気づく。 トの旋律は一つ目の主題で、この幻想的な旋律は牧神の夢
牧神は2人のニンフを抱えて薔薇の茂みへと消えるが、ニンフ
想を表しています。二つ目の主題は、オーボエ、弦楽器に現
は巧みにその腕をすり抜け、逃げ去ってゆく。牧神は疲れ、美
れ、美しいニンフへの欲望を表します。三つ目の主題は、木管、
の女神を抱く夢想に微睡みながら、再び眠りへと落ち、元の
弦楽器に現れ、愛の女神ヴィーナスに寄せる官能の陶酔を表
夏の気だるい空気が戻ってくる。」というもの。
しています。これら三つの主題がいろいろな形で登場し、最後
牧神の象徴として描かれている葦笛をイメージする楽器として、 に牧神の目覚めのむなしい倦怠が現れて曲を閉じます。
フルートが重要な役割を担っています。冒頭の無伴奏フルー
(宮宇地美希・チェロ)
▶シベリウス 交響曲第1番 ホ短調 作品39
ジ
ャン・シベリウス(1865~1957)は北欧、フィンランドの
1主題とは対照的な息の長い第2主題を吹き始めると、他の
作曲家です。フィンランディア、カレリア組曲などの作品
木管楽器がこれを模し、だんだん幅広く広がっていって緊張感
が有名で、番号が付けられた交響曲としては7曲の交響曲を
を高めます。
作曲しました。本日演奏する交響曲第1番はその最初の作品
3つのピッツィカートの音を境に始まる展開部では、古典交響
ですが、それまでに、クレルヴォ交響曲、交響詩「ある伝説」
、 曲風に主題の動機の変奏をするのではなく、諸主題を自由に、
交響詩「トゥオネラの白鳥」
、カレリアの音楽というような傑作
幻想的に展開します。そして、再現部を経て、ピッツィカートで
を書いており、すでに作曲手法はかなり熟達し、完成度が高く、 この楽章をしめくくります。
魅力あふれる作品となっています。 1899年の初演でも大成功
第2楽章
をおさめました。
展開部を伴う3部形式。 牧歌的な情緒に満ち溢れた穏やか
シベリウスがこの曲を書いた同時代には、ブルックナー、マー
ラー、リヒャルト・シュトラウス、ドボルザーク、そしてドビュッシー
な美しい音楽です。まず、第1ヴァイオリンとチェロがオクター
などの作曲家が活躍しており、作品の中に様々な思考が反映
ブ間隔で素朴かつ、穏やかな主題を奏で、そして中間部では、
され、また、様々な作曲技法の変化と追及が行われ、さらには、 ホルンが牧歌的な主題を吹きます。やがて、さまざまな主題
民族の独立と自由が表現されるというように、多様な作品が生
が変形され展開し、音楽が高揚し、クライマックスを迎えたあと、
み出された時代でした。(本日のプログラムにもあるドビュッシー
冒頭の主題に戻ります。
の「牧神の午後への前奏曲」はこの第1番の初演の数年前に
初演されています。)このような中で、シベリウスの作品は民族
第3楽章
的であり、初期のものほど、ドイツロマン派的スタイルをもちま
スケルツォ。
すが、それが、後年、次第に古典的に変化しながら、瞑想的、 あらあらしいスケルツォと、田園風のトリオからなり、その対比
清澄さを加え、独自のスタイルを確立していきます。
が鮮やかな楽章です。冒頭のピッツィカートとティンパニは印象
この交響曲第1番は、初期の作品であり、ドイツロマン派後期
的です。
の作曲家以外にも、隣国ロシアのとりわけ、ボロディンやチャイ
第4楽章
コフスキーの影響が随所にうかがわれるものの、主題の性格
やその取扱い方において、シベリウス独特の作品となっています。 まるで交響詩のように豊かな幻想に満ち溢れた音楽です。第
1楽章の冒頭に、クラリネットによって吹かれた旋律がチェロ以
親しみやすい旋律とリズム、壮大なスケール感などが特徴的
ですが、多くのシベリウスの作品がフィンランドの自然や歴史を
上の弦楽器で演奏されます。 木管に軽妙な第1主題が現れ、
題材としているように、この交響曲にも、北欧の自然や人々の
弦がこれを受けて続けられます。やがて、両ヴァイオリンに抒
情的なたっぷりした第2主題が現れて、全オーケストラにうねり
営みが感じられる部分があるかもしれません。
が広がっていきます。このあと各主題が展開され、最後は大き
第1楽章
なクライマックスの後、第1楽章と同じように、
ピッツィカートによっ
ソナタ形式、ゆっくりとした導入部があり、クラリネットが神秘
て静かにこの章の幕を閉じます。
的で美しい旋律を吹きます。その後、突然、第2ヴァイオリン
(村井 弘・ヴィオラ)
が活気に満ちた伴奏の和音を刻み始め、それに乗って、第1ヴァ
イオリンが第1主題を力強く歌います。その後、オーボエが第
5
Conductor
Yannick
Paget
ヤニック・パジェ
指揮
1974年フランス生まれ。指揮者、作曲家、パーカッ
ション奏者。ロンドン・英国王立音楽院、パリ国立高
等音楽院で指揮法と音楽理論を学ぶ。フランス・ユ
ースオーケストラでマレク・ヤノフスキ氏の副指揮
者、パリ・ラムルー管弦楽団で佐渡裕氏のアシスタン
トを3年間務めたのち、2004年に兵庫芸術文化セ
ンター管弦楽団の副指揮者として佐渡氏から招かれ
来日。2008年より大阪教育大学オーケストラ音楽
監督に就任。京都の関西日仏交流会館ヴィラ九条山
のパートナーとして「アンサンブル Kujoyama」を創立、音楽を通じた日本とフランスの文化交流にも参画している。欧州で
はスイス・ロマンド管弦楽団、
ミュンヘン放送管弦楽団、ピカルディ管弦楽団、アジアでも台北市立交響楽団などを指揮してい
る。作曲家としては自作「サルヴェ・レジーナ(幸いなるかな女王)」がイレネウ・セガーラ国際作曲コンクールの最終選考まで
残るなど、その評価を高めている。関西シティフィルには2010年1月以来、5回の演奏会に登場。プロコフィエフ「ロメオとジ
ュリエット」、
ドビュッシー「海」、
R.
シュトラウス「アルプス交響曲」、チャイコフスキー交響曲第5番、ベートーヴェン交響曲第
5番、ヘンデル「メサイア」などを指揮。その結びつきを強めている。
ブラームス:悲劇的序曲
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」〜前奏曲、
愛の死
◉ブラームス:交響曲第4番ホ短調
◉
第58回定期演奏会
••••••••••
••••••••••
第11回ファミリーコンサート
◉
2015年2月15日(日)14:30開演 ザ・シンフォニーホール
指揮=ギオルギ・バブアゼ 独唱=奥西真弓
2015年5月31日(日)
指揮=河崎 聡
池田市民文化会館アゼリアホール
(曲目未定)
演奏会の詳細につきましては、予告なく変更することがございますので、予めご了承ください。
6
Soloist
Satoko
Ishii
石井 聡子
ヴァイオリン
相愛高校音楽学科を経て桐朋学園音楽学部演奏学科卒業、同大学
研究科修了。全日本学生音楽コンクール入選、第11回高槻音楽コン
クール第二位、第13回ベストプレーヤーズコンクール優秀賞(最高位)
その他多数のコンクールにて入選、入賞。 イタリア・ベルーノ音楽祭
にてベルーノオーケストラと共演をはじめ、これまでにブレーヴェン交
響楽団、ソフィアフィルハーモニー交響楽団、関西フィルハーモニー
交響楽団、キエフフィルハーモニー交響楽団、サンクトペテルブルグバ
レエコングレスオーケストラ等、国内外のオーケストラ多数と共演。
ニューヨーク・カーネギーホールにて日米合同コンサートに出演。
これまでにヴァイオリンを、鷲見健彰、曽我部千恵子、里屋千佳子、
アッティラ・ザーボ、リチャード・ディーキンの各氏に、室内楽を、藤井一
興、藤原浜雄、毛利伯朗、山口弘之、東京カルテットの各氏に師事。
現在、アマービレ楽器特別講師。日本弦楽指導者協会、関西現代音
楽交流会、会員。2013年より関西シティフィルハーモニー交響楽
団のコンサートミストレスを務める。
シティフィル友の
関西 に入りませんか? 会
入会金・会費無料
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友の会に入ると
友の会に入るには
❶ 演奏会の割引ご優待
演奏会ごとに事務局よりご案内を毎回発送いたします。会員の方はお連れ様とともに通常価格2,000円のところを
1,500円で購入していただけます(定期演奏会)。ファミリーコンサートでは別途、割引ご優待をご案内いたします。
❷ 友の会席のご用意
ローソンチケットにて事前に会員席をお買い求めいただけます。会員席としましては、できるだけ良いお席をご用
意いたします。
本日のパンフレットにはさみ込んである「アンケート」用紙の下段にある「(友の会への)入会希望」の項目にマルを、
そして必要事項をご記入のうえ、本日のアンケート回収箱に投入、または下記の住所までご郵送ください。
▼
関西シティフィルハーモニー交響楽団友の会事務局 〒567-0021 大阪府茨木市三島丘2丁目24-23-103 黒田千明 方
*友の会みなさまの個人情報は、演奏会のご案内など、
当団の諸活動に関係する用途以外には、
一切利用致しません。
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