仕様書 - 核融合科学研究所

仕
様
書
トリチウムモニタ用比例計数管装置
平成26年12月
自 然 科 学 研 究 機 構
核 融 合 科 学 研 究 所
1.調達の背景及び目的
本仕様書は、核融合科学研究所(以下、「本研究所」という。)の排気ガス処理装置室で使
用されるトリチウムモニタ用比例計数管装置に関するものである。
この装置は検出器に比例計数管を用い、さらにその比例計数管内にサンプルガスを流すこと
によって、ガス中のトリチウム濃度のみを弁別して高感度で計測できる装置である。これを使
用して、大型ヘリカル装置(以下、「LHD」という。)から排気されるガス中のトリチウム
濃度を高感度で計測する。
2.調達物品名及び構成内訳
トリチウムモニタ用比例計数管装置
一式
3.技術的要件の概要
(1)本件調達物品に係る性能・機能及び技術等(以下「性能等」という。)の要求要件(以
下「技術的要件」という。)は別紙「調達物品に係る技術的要件」に示すとおりである。
(2)技術的要件は、全て必須の要求要件である。
(3)必須の要求要件は、本研究所が必要とする最低限の要求要件を示しており、入札機器の
性能等がこれを満たしていないと判断された場合は不合格となり、落札決定の対象から
除外する。
(4)入札機器の性能等が、技術的要件を満たしているか否かの判定は、本研究所技術審査委
員会において、提出資料の内容を審査して行う。
4.提出書類
(1)製品カタログ
6部(応札時)(別紙「調達物品に係る技術的要件」を満たしている
ことが分かること。カタログから判断できない要件については他の資
料を製品カタログと一緒に提出すること。)
(2)取扱説明書
3部(納品時)
5.その他
(1)入札機器は、入札時点で製品化されていること。ただし、入札時点に製品化されていな
い場合は、技術的要件を満たすことができる資料、納入時点で製品化されている根拠を
十分に説明できる資料及び確約書等を提出すること。なお、これらの適否は技術審査に
よる。
(2)提出書類の記述内容が不明確である場合は、有効とみなさないので、留意すること。特
に審査するにあたって、提案の内容が不明確である、説明が不十分であるなどして、技
術審査に重大な支障があると本研究所が判断した場合は、要求要件を満たしていないも
のとする。また、提出された内容等について、問い合わせやヒアリングを行うことがあ
る。
(3)搬入、配置、配線及び調整等(装置の操作説明を行うことも含める)に要する全ての費
用は、本調達に含まれること。
(4)納入期限は平成27年3月31日とする。
別紙
調達物品に係る技術的要件
(包括的業務要件)
本装置によって、空気中に含まれるトリチウム濃度を高精度で測定する。
(性能・機能等に関する要件)
機器の性能・機能等については下記を満足すること。
なお、現在市販されている製品では以下に挙げる製品と同等、もしくは同等以上の性能を有す
ることを求める。
米国ベルトールドテクノロジー社製
トリチウムモニタ LB110-3
1台
データロガー
1台
LB5340-1
1.性能
(1)トリチウム濃度を弁別して測定できる比例計数管を採用していること。
(2)比例計数管内にサンプリング空気を取り入れて測定するガスフロー型を採用しているこ
と。
(3)サンプリングする空気の流量が0.2l/min以上であること。
(4)計数管に占めるサンプリング空気の容積が0.2l以上であること。
(5)測定時間(溜め込み時間)に対してのトリチウム濃度検出限界を以下に示す値以下とす
ること。
①
測定時間60秒の場合、4.0×10-3Bq/cm3。
②
測定時間600秒の場合、2.0×10-3Bq/cm3。
2.機能
(1)計数ガスとしてP10ガスを使用できること。
(2)計数管内を室温以上に加熱できる機能を有していること。
(3)装置内の液晶モニターによって測定値やトレンドグラフの監視ができること。
(4)シリアル(RS-232)またはEthernetを利用してPCと接続ができ、PC
内で測定値の監視、データ収集ができること。
(5)外部出力として、測定値のアナログ電流出力または電圧出力、および警報出力を備えて
いること。
3.その他
(1)100V電源で使用できること。
(2)19インチラックに収まる程度の大きさであること。
(3)機器納入後1年間は、無償保証期間とする。