財務省関東財務局 №9(月1回発行) 平成26年12月 かんとう きんゆうさーびす いんふぉ 関東財務局は、財務省の総合出先機関として、また、金融庁から事務委任を受け、関東甲 信越地区の1都9県において、財政や金融に関する業務を行っております。 ここでは、地域の皆様と金融サービスに関する情報を共有し、利用者保護の推進を図るこ とを目的として、金融サービス利用者等に役立つ情報を分かり易く提供していくこととし ています。 注意喚起 ◆ヤミ金融業者とは 「やみきんぎょ」 ▧国(財務局)または都道府県の貸金業登録を受けないまま貸金業(融資)を行う無登録業者 のことです。 ▧登録を受けずに貸金業を行うことは、融資の広告や勧誘をすることも含めて、法律で禁止され ています。 ◆ヤミ金融業者の危険性 従来のヤミ金融よりも低金 利で貸付けを行う「ソフトヤ ミ金」もあるので、要注意! 1. 法令で定められた上限金利を超える高い金利を要求してきます。 2. 審査が甘いからといって安易に借りてしまうと、借金が膨らんで、多重債務に陥る危険性が あります。 3. 法令で定められた取立て規制を無視するため、保証人でもない親兄弟や親戚に対しても 取立てをするほか、時間を問わず自宅や職場、携帯電話に連絡するなど、暴力的・悪質な ああああ 取立て行為に及ぶ場合もあり、日常生活に支障をきたします。 4. 融資すると見せかけて、保証料等の名目で金銭をだまし取る詐欺事例も多数あります。 ◆最近のヤミ金融業者の手口 「女性・高齢者優先融資」、「即 日融資」、「簡単な手続き」・・・ などの甘い言葉に注意! 1. 偽装質屋 年金受給者等を狙い、質屋を装って、無価値な物(ex.100円ライター等)の質入れにより実 質的に高金利(←年利100%近くの場合も!)の貸付けを行い、年金手帳や通帳などを預かり、 年金受給口座からの自動引き落としにより返済させるものです。年金が手元に入らないため、 結果的に同様の借入れを繰り返すことになり、借金が増え続けてしまいます。 2. 融資保証料詐欺(貸します詐欺) 事業者向けにFAXやインターネット、SMSメール等により勧誘を行い、「融資を行うにあたり信 用力を調査する」という名目で保証料を振り込ませ、金銭をだまし取るものです。保証料を振り 込んだ後、連絡が取れなくなってしまいます。 ◆ヤミ金融業者の見分け方 「登録番号」の記載があっても、 登録業者とは限らない! 1.【登録番号】 ・登録業者は、各財務局や都道府県の登録番号が付与され、広告等に登録番号の記載が義務付 けられますが、ヤミ金融業者は、広告等に貸金業の登録番号の記載がないか、架空の登録番号を 使用して登録業者を装っています。 (登録番号の例:「関東財務局長(○)第○○○○○号」、「東京都知事(○)第○○○○○号」) ・金融庁ホームページ内にある検索ページで、登録番号や商号、電話番号などを入力することにより、 登録業者かどうか確認することができますので、ぜひご活用ください。 ◇◇「登録貸金業者情報検索入力ページ」◇◇ http://clearing.fsa.go.jp/kashikin/ 2.【金利の設定】 ・貸金業法において、利息制限法の上限金利(※)を超える利息の契約締結は禁止されています (超過部分は無効です)が、ヤミ金融業者は、この法定の上限金利を超える利息で契約を締結したり、 その利息を要求してきたりしますので、十分な注意が必要です。 ・また逆に、「無担保・低金利」など著しく有利な条件を提示する場合、保証料等をだまし取ることが 目的の保証料詐欺である可能性がありますので、こちらも注意が必要です。 (※)利息制限法の上限金利 元 本 10万円未満 10万円以上100万円未満 100万円以上 法定上限金利 年利20% 年利18% 年利15% 3.【電話番号・重要物の預かり】 ・登録業者の場合、融資の広告に掲載される電話番号が全て届出されており、その電話番号が携帯 電話ということはありません。広告に掲載された電話番号が携帯番号の場合は、ヤミ金融業者である と疑ってください。 ・登録業者が融資にあたって、「通帳、印鑑、年金手帳」などの重要物の預かりを要求することはありま せん。そのような重要物の預かりを要求する業者はヤミ金融業者であると疑ってください。 ◆ヤミ金融業者から勧誘があった場合の対処方法 ・ヤミ金融業者かどうか疑わしい場合は、絶対に業者には連絡をせずに、関東財務局金融監 督第5課、または都道府県の貸金業担当課等にご相談のうえ、貸金業登録の有無をご確認 ください。 ・ヤミ金融業者であることが分かった場合は、一切関係を持たないようにしてください。 ・万一、ヤミ金融業者と関係を持ってしまった場合は、最寄りの警察署(生活安全課等)に ご相談ください。 ※「やみきんぎょ」は東京都のヤミ金融対策啓発キャラクターです。 ヤミ金融業者とは一切関わらないことが大切! ヤミ金融業者に関する相談、情報をお寄せください! (本件に関するお問い合わせ先)金融監督第5課 電話048-600-1151 編集発行 関東財務局利用者保護推進PT事務局(証券監督第1課048-613-3952)
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