隊はちょうど真珠湾から出港しており無傷であった。の航空機一八八機を撃墜破するという華々しい戦果を上げた。だが、肝心の敵空母機動部月八日、日本軍は真珠湾に停泊していた米側戦艦八隻全てを轟沈もしくは撃破し、陸海軍この作戦において、米軍の航空母艦を仕留めることができなかったのだ。昭和一六年一二そもそも、ミッドウェー海戦が生起することになった遠因は、真珠湾攻撃の戦果にある。戦艦一一隻が全て投入されていた。その部隊は戦艦九隻を擁する大部隊であった。この作戦には当時日本が戦線に投入できるその二日後。山本五十六大将座乗の戦艦「大和」を始めとする主力部隊が同地を発った。龍」の後に続いた。「飛龍」は山口多聞司令座乗を示す少将旗をはためかせながら前進微速、僚艦である「蒼た。しんがりを務めるのは第二航空戦隊の「蒼龍」と「飛龍」である。城」と「加賀」が「霧島」を追った。「赤城」には南雲司令長官の座乗を示す中将旗が翻っ最後は空母機動部隊の出港だ。第一航空艦隊司令、南雲忠一中将直率の第一航空戦隊「赤の随伴艦としては適役であった。である。また、金剛型戦艦が高速戦艦とも呼ばれている所以でもある。故に空母機動部隊ノットになっていた。これは日本海軍が保有する扶桑型、伊勢型などの戦艦と比して優速艦と呼ぶにふさわしい艦齢であった。だが二度の近代化改装により航行速度が最大で三〇は金剛型超弩級戦艦である。金剛型戦艦は日本初の超弩級戦艦であり、この時すでに老齢摩」、そして第三戦隊第二小隊、戦艦「榛名」と「霧島」が続いた。「榛名」及び「霧島」にしたがってゆっくりと出港した。続いて支援部隊である第八戦隊の重巡洋艦「利根」、「筑まず、警戒部隊を務める第一〇戦隊所属の駆逐艦一二隻が旗艦である軽巡洋艦「長良」よ」の信号を上げた。出港用意のラッパが各艦より響き渡り、朝の静寂が破られた。午前八時。軍艦旗掲揚の後、機動部隊旗艦である航空母艦「赤城」がマストに「出港せ気は下り坂で、前日の晴天とは打って変わって今にも雨が降り出しそうな空模様であった。赤飯くらいは出るかと思っていた兵たちはいささか落胆しているようである。その日の天にも日が重なっただけである。だからというわけではないが、食事は平常のものであった。ミッドウェー海戦当時の海軍上層部が縁起をかついだわけではない。準備の都合上偶然ク艦隊を日本海海戦で破った日である。そして、この勝利は日露戦争の勝敗を決した。明治三八年五月二七日、東郷平八郎提督が率いる日本海軍連合艦隊が、ロシアのバルチッ厳重な無線封止を実施していた。この日は海軍記念日であった。三七年前の今日、つまりミッドウェー島攻略のために、日本海軍機動部隊が広島湾柱島泊地を出港した。各艦は昭和一七年五月二七日我ハ天ニ在リ紀伊信濃霧に滲んで朧月の様であった。第一航空艦隊旗艦航空母艦「赤城」の最大戦速が三〇ノッ艦隊は濃霧の中を進んでいた。航行速度は九ノット程度である。先行する艦の探照灯が昭和一七年六月三日いであったのだ。大きかった。日本の航空機搭乗員は、支那事変の時分より実戦経験を積んでいる熟練者揃プ」の三隻であった。仮にこの三隻全てが投入されても質と量ともに勝る日本軍の勝算はため、米側が太平洋に投入できる残存空母は「ホーネット」、「エンタープライズ」、「ワスそれでも、珊瑚海海戦では「レキントン」と「ヨークタウン」の両空母を仕留めている見送られた。「瑞鶴」も航空機と搭乗員の補充が間に合わなかった。「瑞鶴」単艦による五航戦の編成は約一月前、五月七日に生起した珊瑚海海戦において「翔鶴」は被弾し修理の必要が生じた。の六隻の空母を本作戦に投入することを画策していた。残念ながら、これは叶わなかった。ちなみに、作戦立案の時点で山本は、「赤城」、「加賀」、「蒼龍」、「飛龍」、「翔鶴」、「瑞鶴」戦は決行される運びと相成った。様、容れられなければ職を辞するという、山本の半ば恫喝じみた鶴の一声によって、り出しが可能であると山本は考えていた。結局先のドゥーリットル空襲や、真珠湾攻撃作同逆説的に、この投機的な作戦は投機的であるが故に、敵残存空母機動部隊の効果的な釣ウェー島占拠後の補給などを考慮すれば、本作戦（作戦）は些か以上に投機的であった。そもそも、日本にとってミッドウェー島自体の戦略的価値はそれほど高くはない。ミッドドウェー島攻略に呼応して、出現するであろう米空母機動部隊を撃滅することにあった。への反攻作戦の足がかりにする事を主張した。だがこの作戦の当座の目的は、日本のミッ張することになる。一方連合艦隊司令長官山本五十六はミッドウェー島を占拠し、ハワイ本営は次にフィジー・サモアを占拠し、米豪の補給線を遮断する作戦構想（作戦）を主の予定通りひとまずは南方の資源地帯をその手中に収めることに成功していた。そこで大ところで、この頃になると太平洋戦争は次の局面を迎えつつあった。大日本帝国は当初は、高高度を飛翔する敵機に対してあまりにも無力であったのだ。責任を負う陸軍には大きな動揺が走った。この際迎撃に出動した陸軍所属の九七式戦闘機横須賀などの重要な軍事拠点を空襲した。被害自体は軽微なものであったが、帝都防空の爆撃機一六機が航空母艦「ホーネット」より発艦。東京、大阪、名古屋などの主要都市やまた、昭和一七年四月八日にはドゥーリットル中佐に率いられたノースアメリカン・ B25 ト、原速は一八ノットであるから、艦隊の行き足は著しく遅いことがうかがえるだろう。 FS だが、これほどの低速でなければ艦隊内での衝突が懸念されるのである。戦艦などの大 MI 型艦と駆逐艦などの小型艦が接触すれば、駆逐艦は文字通り海の藻屑と化すだろう。 MI そこで艦隊の霧中航行は速度を落とし、艦隊陣形は単縦陣（艦隊の各艦が縦一列に並ぶられたのである。この命令により、艦隊は正午から針路一〇〇度及び一三五度の二度にわ航空母艦「赤城」より各部隊へ、無線を通じて変針が令された。かくして無線封止は破草鹿の指令が艦橋に響いた。「各部隊に通達、一二〇〇時に針路一〇〇度、一三一五時に針路一三五度」南雲はそれを聞くとおもむろに「うむ、よかろう」と頷いた。ることはないかと考えます」「意見具申致します、南雲長官。隊内無線による中波の微勢力発信ならば、敵に気取られを追って小野を見る。二人の視線を受け止めた小野は、意を決したように口を開いた。情をして、助けを求めるように通信参謀の小野寛治郎少佐を見やった。南雲も草鹿の視線南雲は体をめぐらせて自分の後ろに立った草鹿の顔を見た。草鹿が一瞬迷ったような表「つまり … … 無線封止を破るのかね？」「この霧では無電で各艦に変針の通達をする必要があるかと思われます」南雲は腕時計に目を落として答えた。「そうだな」「長官、そろそろ変針の予定時刻ですが … … 」えかねたように時計を確認し、南雲に声をかけた。めている。重苦しい空気であった。第一航空艦隊参謀長の草鹿龍之介少将はその沈黙に耐機動部隊司令長官の南雲は決断を迫られた。南雲は座して黙し、じっと霧の彼方を見つここで変針をしなければ MI たる変針を行った。艦隊は小回りがききにくいので、一度で一気に変針してしまうよりも作戦はほとんど水泡に帰すと言っても過言ではなかった。霧によってほとんど敵に自軍の位置を気取られていない可能性が高いのである。とはいえ、れた場合、自軍の位置を暴露することになりかねない。折角ここまで厳重な無線封止をし、残る手段はただ一つ、無線の使用であった。だが、ここで無線を使用しては敵に傍受さ厚いヴェールの向こう側であった。視覚信号による変針の伝達は不可能であった。他の部隊の艦はおろか、僚艦すらも霧のが難しくなる。そうにない。このままでは当初の計画通り六月五日の朝にミッドウェー島を空襲することそろそろ艦隊が右に変針しなければならない地点に差し掛かりつつあったが、霧は晴れ心感を与えてくれた。いないとはいえ、濃霧の厚い壁は艦隊に敵に発見されることはまずないであろうという安もう、三日も同じような霧中航行が続いた。まだミッドウェー島の予想哨戒圏に入って灯したり、クラクションを鳴らしたりすることと同じである。じることとなる。艦隊でやると大仰に思えるが、霧が深い時に自動車がフォグランプを点互いの姿は視認できないのでこの他にも探照灯の点灯やサイレンを鳴らすなど安全策を講る浮標）を目標にしながら、それに自らの艦首を合わせて航行する。だが、霧が深く、お陣形）をとる。そして、先行する艦が曳航する霧中標的（海上に浮かんで白い飛沫をあげでは午後六時頃である。夕陽が水平線に没しようかという頃であった。そして第八戦隊旗午後三時一〇分頃、「赤城」の敵信班が敵哨戒機の電波らしきものを感受した。現地時間昭和一七年六月四日山本は再び盤面に目を移すと、将棋を再開した。ていたのかもしれないな」と返した。黒島が「こちらは晴れているのに … … 」とつぶやくと、山本五十六は「向こうは霧が出中に無線を使用することはまさに命取りになりかねないものであった。山本は腕を組んで考えた。変針は予定されていたものであったが、機動部隊が作戦行動「機動部隊は一二〇〇時にミッドウェー変針します」「ほう、それで？」「無電を発しました」山本が先を促す。「赤城がどうかしたのか？」その一言に、艦橋が緊張した。「長官！大変です、赤城が … … 」慎重に言葉を選ぶようにして報告する。山本は盤面から顔を上げて兵を見た。兵はまだ幼さの抜け切らない顔を緊張で強張らせ、あった。また、彼はある意味では山本の人格を最もよく理解している人間であると言える。将棋の相手を務めた。このため、黒島はこの時ばかりは先任参謀の肩書を返上する必要がこの時山本は、参謀の一人である渡辺安次中佐と将棋を指していた。渡辺はよく山本の「どうかしたか？」戦構想を練るのである。今回のミッドウェー島攻略も黒島の発案によるものであった。った私室に香をたき、煙草をひっきりなしにふかす。灰を辺り構わず散らす。そうして作月に一回、寝着は垢にまみれ、それでも一向に気にかける様子がない。また、窓を閉めきである。だが、周囲からは「変人参謀」や「仙人参謀」と呼ばれていた。風呂に入るのは亀人大佐は、迷惑そうにその兵を睨んだ。黒島といえば山本五十六が最も信を置いた参謀二〇畳はあろうかという艦橋に敵信班の兵が駆け込んできた。偶然居合わせた参謀の黒島一方、機動部隊の後方六〇〇カイリを航行していた戦艦「大和」は一時騒然となった。ながら「もう少し早く晴れて欲しかったな」とひとりごちた。ちなみに、変針が終了した午後二時頃には霧が晴れてきた。草鹿は姿を現した各艦を見ー島に向いたのである。常接近し、あわや衝突という場面もあった。幸いにして無事に、艦隊の艦首はミッドウェとはいえ、濃霧での変針は非常に危険なものである。戦艦「霧島」と空母「飛龍」が異二度に分けて変針する方がより確実で安全なのである。第一次攻撃隊隊長である友永は発艦すると、「飛龍」の上空をぐるりと回った。を見送った。腸の手術直後であったため出撃できなかった。淵田は「赤城」の甲板に出てきて、艦載機とになっていた。本来であれば淵田美津雄中佐が指揮を執る予定であった。だが、彼は盲一〇八機から成る第一次攻撃隊の部隊指揮は、「飛龍」飛行隊長の友永丈市大尉が執るこるを得ないのである。これは後に発進する機体ほど重量があるので、滑走距離の都合上このような順番にならざまず、直掩の零戦が発進する。続いて九九艦爆、最後に九七艦攻といった具合である。により人工揚力を得、航空機を発艦させるのである。いよいよ所定の時刻が迫ってきた。各空母は風上に向けて全速力航行を開始した。これすることになっていた。るため、甲板を突き破ってから艦内で爆発する爆弾）、九七艦攻には九〇式航空魚雷を搭載第二次攻撃隊に関しては、敵空母発見に備えて九九艦爆には通常爆弾（信管を遅動にす九七式艦上攻撃機は八〇〇キログラム陸用爆弾をそれぞれ使用することになっていた式艦上爆撃機は二五〇キログラム陸用爆弾（地上に落ちると同時に弾片が飛散する爆弾）、響いた。第一次攻撃隊は各空母から都合一〇八機出されることとなっていた。その際九九未だ夜は明けていないが、甲板上に並べられた航空機の試運転によるエンジンの轟音が前四時三〇分）に予定されていた。第一次攻撃隊の発艦は五日の日の出三〇分前、東京時間午前一時三〇分（現地時間四日午航空母艦「赤城」、「加賀」、「蒼龍」、「飛龍」各艦の格納庫では整備員が休みなく働く。兵たちも気合十分であり、昨日行われた対空戦闘が士気を盛り上げているようであった。艦はいよいよ慌ただしくなってきていた。今日がミッドウェー島爆撃の予定日である。昭和一七年六月五日って動いて見えた星を敵機の翼端灯と誤認したものらしかった。ちなみに、午後一一時三〇分頃に再び対空警戒が行われたが、見張り員が艦の動揺によ警戒を厳にせよ」という超短波無線電話が艦隊内に送話されたのであった。結局、その時は接敵することなく戦闘機は収容された。一応「赤城」より「敵空襲への雲間に見え隠れするであろう芥子粒のようなシルエットを探した。れに見とれているような者はない。「赤城」にて対空戦闘配置についた見張り員は遥か彼方、艦上戦闘機二一型が空へと駆け上る。夕陽に照らされた鈍色の零戦は優美であったが、そ敵発見が「利根」によって報じられた直後であった。「赤城」の甲板を蹴り、三機の零式いえども、肚に響くような砲声はまさに軍艦という名にふさわしいものであった。して「利根」は敵飛行機がいるらしい方向へと発砲を始めた。戦艦に比して口径小なりと艦重巡洋艦「利根」が緊急信号にて「二六〇度方向ニ敵機約一〇機ヲ認ム」と報じた。そブルで引き返し、最終的には一〇七機でミッドウェー島を目指すことになった。設定し、高度一〇〇〇メートルまで上昇した。途中で「飛龍」所属の一機がエンジントラ直掩の零戦、艦爆、艦攻の各三六機、計一〇八機から成る第一次攻撃隊は針路を南東に撃隊も合流した。の零戦一八機が直掩の位置についていた。第一航空戦隊「赤城」と「加賀」に所属する攻た。「蒼龍」の艦攻一八機が合流する。その上空には第二航空戦隊「蒼龍」と「飛龍」所属機はゆるく右に旋回し、橋本はオルジス信号灯を開閉することによって発光信号を送っ永は「発光で呼べ」と言った。更に後ろの電信席から福田兵曹が伝声管で報告した。橋本が伝声管を切り替えると、友「蒼龍所属の編隊は右後方です」て航空図版上で発艦時の母艦の位置を確認する。橋本敏男大尉である。彼はボイコー照準器を覗いて海面の波で偏流を測っていた。そうしあれうーし墜なか軍起日が最たので龍友っ陽たそ一クてといっの飛しそ本、大。所あ」航「の結属っの空永たはのう世タ、いまた艦行たし海機。まだい紀ウ目うま。攻甲珊て軍飛変果艦た同母龍更と艇水型艦がだっうのンの壊、そ二板瑚目で」一昇たわ間」前滅直し七だ海をはの点しが雷艦「はて船艇と飛周っ。け出でに的掩て機け海引こそ艦の戦すてでさあ空なに、はでく「体「し龍「れるい、れっ母損上レ悪、のの「は橋蒼強友て」の龍度鶴計は間な誤るたが害がキ天上教は飛左にいっこ。現をっシ候空訓、龍舷位」の」画日、。てとこれ受てンでかに甲」の置の不がさ本航東敵がのたけきトあらよ板の中が準足転れ海空の空な時。たたンっ空るの他央変同か覆た軍機空母か「燃。グ」た母も前にでわ型らしが機がはにっヨ料残ラとにをの方「あっ艦大た、「動次明着たーも存マ「も見でへ赤るたと破事赤部々る艦命ク乏機ンヨ関分あ新城。こなし故城隊とくし令タしは・ーわけった」艦とった）、」の集なながウくすらるたにののでた事第他主クまりい出ン、タずこ。描み左あ。故四の力こぐっつよさ」れさワウ出とかで舷る飛）艦空をれで幸まイン撃はてつうれあに。「行な隊母担きあ、たはい爆ル」し難たっ艦蒼甲ど事のうたる日の「と弾ドかたし大た橋龍板を件運中で総着なキら。い。が本き。を」の踏（用型こ、のあ員艦どャ成こ。な有の幅ま嵐実のの西各る、ををッるの珊日す艦がえの績近時側空。切試投ト敵際瑚のる橋一て中や代りみ棄の空、海のの母丸空はメ大で友空込た、編母戦海友空にで母右ー幅訓鶴母みが帰隊機闘戦永は大あは舷トな練事でに、途と動機のの墨きる世やル設を件あ備こへ遭部は第後をな。界や延計行（るえれと遇隊随一席流日こで前長変っト。よはつ。を伴日はしのれも方さ更たッ当！敵い八補し目偵た丸は珍でれが第プ初」のた機足て、察よが先しあた施四ヘはと「。被でい日員う描にいっ他さ艦ビ「いヨそ撃きな本のでか生。た、れ隊ー蒼 F4F 徐々に日が昇ってきた。ミッドウェー西方の環礁を通過する頃になると、友永は額にあ友永は操縦桿を左に倒し、右足でフットバーを蹴った。友永は即座に左旋回する。八〇〇キログラム陸用爆弾を抱えた九七艦攻は鈍重である。「右です！」「どっちからだ、橋本！」ドキャットのみである。ドキャットのはるか後方にあった。そのため、橋本が発見したのは先行する三機のワイルファローから成る八機の編隊であった。だが、バッファローは旧型機であるため、ワイル実はこの時来襲したのはグラマン・ワイルドキャットとブリュースター・バッ知らせる。橋本が伝声管に向かって叫んだ。友永は即座に右に大きくバンクし、列機に敵の来襲を「隊長、後ろ上方より敵戦闘機接近します。三機！」置いてきた妻にもこの景色を見せたいと思った。な光景であった。そして、戦時であるということを忘れるほどに美しいと思った。内地に礁は海水を通じて朝日を返し、時折黄や緑に輝いた。まるで宝石箱をひっくり返したよう友永は機をサンド島に向けながら、朝日に照らされてきらめき始めた蒼海を見た。珊瑚にはコンソリデーテッド・カタリナ飛行艇の水上機基地と、燃料タンクがあった。撃機やグラマン・イースタン島は三本の滑走路が三角形を描くようにして設けられ、ボーイング・アベンジャー雷撃機が駐機しているはずであった。一方のサンド島爆 B17 それとほとんど同時に、ワイルドキャットの両翼に装備されている一三ミリ機銃が火を TBF 吹いた。エンジン音に混ざって、機銃の発射音が耳に届く。無数の弾丸が友長機に飛来す PBY る。ミッドウェー島が高速で右に流れてゆく。僚機が別のワイルドキャットに撃墜され、 F2A 焔に包まれているのが見えた。橋本はその光景を緊張した面持ちで眺めた。友永の腕は信 F4F 頼しているが、果たして自分たちは大丈夫だろうかという思いがふと頭によぎる。施設地上機の爆破であった。機、航空施設などの爆破。「加賀」の艦爆隊と「飛龍」の艦攻隊がサンド島の格納庫、航空攻撃目標の分担は「赤城」の艦攻隊と「蒼龍」の艦爆隊がイースタン島の滑走路や航空左がサンド島である。午前二時四五分、右前方にミッドウェー島が見えてきた。向かって右がイースタン島、〇〇〇メートルに高度を上げた。そんなことを考えながら、友永は機の高度を三〇〇〇メートルまで上げた。艦爆隊は四ない。そうなってしまっては被害甚大であろう。ここで基地の無力化に失敗すれば、友軍は制空権無きまま上陸作戦を行うことになりかね二日後の六月七日に近藤信竹中将率いる攻略部隊（第二戦隊）の上陸が予定されている。「なんとしてもミッドウェー基地の戦力を喪失せよ、か」友永は蒼海を眼下に望みながら、命令を反芻した。る飛行眼鏡を降ろして眼にあてた。時に六月五日、午前四時のことであった。要ヲ認ム。敵迎撃機多数、対空砲火極メテ密ナリ。今ヨリ帰投ス」だ」「福田、僚機に打電させろ。文面は「我、敵基地ヲ爆撃セリ。効果不十分。第二次攻撃ノ善策を考える。我が方の無線機器は信頼性が低いなと思って、苦虫を噛み潰したような顔になった。次「ちょっと待ってください … … すいません、どうやら故障したみたいです」友永は電信員である福田を呼んだ。「福田、無線は使えるか？」により、当初目標よりも破壊はうまくいかなかったように思われた。飛行機が少なすぎた。また、敵迎撃戦闘機数が多かったことや対空砲火が激しかったことこの時、機動部隊長官宛の文案を考えているところであった。駐機されているはずの敵「いや、そうでもないみたいだ」橋本が伝声管を通して話しかける。友永は思案顔で答えた。「やりましたね、トモさん」あたか薬飛もっし。安に橋が対行零だ更の母たば全浮本爆空機戦がにで艦。ら圏きは発砲のの、、、をくへ上狙す火代護所五二飛戦のがいるはわ衛詮機機び果離りをの煩りもはのは立を脱、定でわにあ旧バこっ確中八め肝し今り型ッのた認に〇、をい度、機フ戦時し、〇投冷がは友。ァ闘は、目キ下や、対永零ロで六集標ロ索し滅空の戦ー撃機結物グをた多砲中がが墜だ地でラ引。な火隊次編さっ点あムく無このは々隊れたにっ陸。事と密目とにた友飛た用ごにで度標撃迫。永ん格爆と投当がで破る隊だ納弾り下た上あし。は。庫が、地るがるて三どが眼と点もるサゆ機う押下いにの。ンくにド。やしにう到で減島らつ小確着はっの爆ぶさかしなて格弾さくなたいい納のれな手。。た庫八てっ応と。付発は一爆てえ近以い機炎ゆとに上えはがくと到が、故上。も達命に極障がし中、稀でっつし機に引たつた体至きのあよが近返がっうにでし見たでわ弾たえ。稼ぐのである。友永は燃料タンクのコックを切り替えた。損傷している方から先に使用し、航行距離を「右です、トモさん」跡見えた。橋本はその声で我に返った。左右を素早く確認する。右翼にガソリン漏れを示す白い軌「助かったな。おい、橋本、ガソリンタンクをやられた。どっちだ？」そして、敵機から白い落下傘が吐出された。だが、そんな不安に囚われた直後、直掩についていた零戦の二〇ミリ機銃が敵を捉えた。午前三時頃になると、四方雲間から絶えず二、三機の飛行艇が見え隠れしていた。敵飛行艇が長文の無線を打っているという報告が上がった。エ敵高ンの角ジ砲ンとの機爆カ銃音タのをリ銃轟ナ声か飛もせ行響、艇き車が始輪南めが雲る甲機。板動「を部長蹴隊良るに」。触と接「を霧開島始」しがた煙の幕でをあ展る張。し電た信。室からはその PBY それから一時間ほど経過した。索敵機から敵艦隊に関する情報は入っていなかった。その直後、「対空戦闘用意」のラッパが響いた。続いて艦隊上空直掩の戦闘機が発進する。揮官「加賀）飛行隊長）ヲ以テ本日実施ノ予定」と令された。午前二時二〇分、機動部隊司令長官から「敵情ニ変化ナケレバ第二次攻撃ハ四編成（指辺りは徐々に明るくなってゆき、対艦兵装を施された第二次攻撃隊が朝日に照らされた。くる航空魚雷を運搬車で運び、装備してゆく。整備員も兵器員も休む暇もなかった。中部および後部昇降機では雷撃機が上がってきて、兵器員が弾薬庫の昇降機で上がってくるという塩梅であった。整備員が取り付き、発艦位置まで運んでゆく。その間にも昇降機で次の飛行機があがってた。昇降機が警鐘を響かせながら、飛行機を運んでゆく。飛行甲板に上げられた飛行機に第一次攻撃隊の出払った直後、各空母の格納庫ではしかし、未だ慌ただしさが続いてい結局、利根四号機が射出されたのは予定よりも三〇分遅れてのことあった。「くっそ、こんな時に … … 」岡田は苛立たしげに床を蹴った。阿部はつぶやいた。「まだ発艦できんのか」と言われていたのだ。た。それもそのはずで、利根四号機の索敵線には敵空母が現れる確率が比較的高いだろう佐は腕を組み替え、時計を見、艦橋を行ったり来たり、空を眺めたりと落ち着きがなかっカタパルト修理の間、「利根」の艦橋では第八戦隊司令阿部弘毅少将と艦長の岡田為次大待されていた。艦としての火力は申し分ない一方で、水上機運用能力も高く、艦隊の目としての役割も期察機を六機備え、主砲も二〇・三サンチ連装砲四基八門を前部に集中配備している。水上「利根」と「筑摩」は日本が建造した事実上最後の重巡洋艦であった。艦の後方に水上偵ことにしていた。しかしながら、利根四号機はカタパルト不調のため発艦が遅れていた。の索敵線を設定し、一段索敵（索敵線一本につき一機の索敵機をあてること）を実施する艦「榛名」から一機の水上偵察機が発艦することとなっていた。この時、日本海軍は七本「加賀」から偵察の九七艦攻が発艦した。そして、重巡「利根」と「筑摩」から二機、戦時は少し遡る。友永隊がミッドウェー島に向けて発艦した直後のことである。「赤城」とてゆく。ちなみに、この時の対空砲火では三機撃墜の戦果であった。「赤城」は回避運動を取り、どうにか魚雷をやり過ごした。左舷すれすれで魚雷が通過しその間にも対空砲火を掻い潜り、敵は次々に魚雷を投下する。ってしまった。なお、左舷ではこれの撃墜に成功し、歓声が上がった。と機銃掃射を行った。これにより高角砲員二名が重傷を負い、高角砲の旋回ができなくなの右舷から左舷へと、艦橋すれすれで飛び越えた。そしてすれ違いざまに右舷の高角砲へ魚雷を投下した敵のうち一機は離脱しなかった。その機は置き土産とばかりに「赤城」見張り員が叫んだ。それを聞いた者らは皆どよめいた。「敵、魚雷発射！」水柱が上がる。その三機が対空機銃の射程に入った。機体を威圧するかのように、その周囲に幾本もの撃を敢行した。零戦が迎撃に向かおうとするが、間に合わない。そんな光景に怯むことなく、むしろ仲間の仇だと言わんばかりにもう三機の雷撃機が突だけである。その一瞬の後には、跡形もなく海中へと消え去った。後には航空機燃料が僅かに浮遊する墜りもあ卍はは一部対そし発そ味呼っ巴空直敵高そ五も地南のた艦の方ばて戦で掩機角れ分特装雲三。し間機れおははに発砲か、に備はた隙がた互お敵一見、機「ら各割へ対三を上。い互の〇を利数空れ転艦の機縫が零のい攻機知根分母る換兵雷撃のうっ戦尻敵撃ほら」後にこす装零よたは尾機隊どせはで装とるで機は戦うの旋をの直零る主あ備はこ待がにで回追後掩戦黒砲っ転なと機それ食し、性い方機が煙にた換かをしらて対にかにと上をよ。命っ決てぞれい、空優け占、が吐っ「令た定いつ六砲れ回位味るきて赤が。した黒いく機撃てすし方。な対城下こた第が空」さの。二。のはいよよの煙ら戦とれ装魚次をそ雷味るうう艦の、闘「た備雷攻方隊し撃にと吐上で発を利の転で撃をきて機機躍砲開根で換は隊零が撃、体起空な直数を始」あは地を墜が戦突がに掩分始しがるあ上ミしはっ運なら機かめた相。っ施ッな海あ込動るがらて。次いっんすのさ設ド面入一いすいよとでるでりのウにたででいくう〇。、りと破ェ激。に敵うるに分こ傍乱決壊ー突航間。、程のかれ定は島し艦空にこ少度たらてさ不攻、隊機先れ々でめ見のれ可撃大のを行に抑片、れ卍た能にき前補し対えがドば巴。で振な衛足てしらつッ犬戦そあり水をしいてれくグ同がしる向柱務たた「た。フ士展てたけをめ。三赤。午める上ァが開る「赤機城前、べげイじさ巡洋城を」四司くるトゃれ」艦撃よ時令、。とれた。いという判断を下した。は索敵機より敵艦隊発見の報がないため、ミッドウェー近海に敵空母機動部隊は存在しな届いていた。索敵機はそろそろ予定の折り返し地点に到達する頃だった。艦橋の司令部で午前四時になった。第一次攻撃隊隊長の友永から「第二次攻撃ノ要アリ」という無電が配になってくる頃でもあった。南雲はすぐ様、直掩零戦隊の補給と、第一次攻撃隊の収容、長に率いられた第一次攻撃隊帰投の時刻である。また、直掩の零戦の燃料および弾薬も心だが、その直後、敵の空母艦載機との交戦に入った。この頃になると、ちょうど友永隊撃を仕掛ける準備をするか、その判断で司令部内は意見が対立した。今後の上陸作戦のために基地を再度叩くか、それともいるかどうか疑わしい敵空母に攻ノ」発見の報が飛び込んできたのである。ただし、空母艦載機の姿を見ていない。基地の無力化が不十分であると判断していた。そこに「利根」索敵機より「空母ラシキモの強襲と先に届いていた友永の「第二次攻撃ノ要ヲ認ム」という通信から、ミッドウェーに搭載できないので、ミッドウェー島から飛来したものであると予想される。司令部はこというのも、先に機動部隊を襲った航空機は米陸軍の B26 そしてしかる後に対地兵装を対艦兵装に転換させた第二次攻撃隊を出撃させるように命令爆撃機であった。これは空母たため、司令部では未だ敵空母の存在に関しては半信半疑のままであった。らかけ離れた状況であることを知ったのである。だが、文面が「空母ラシキモノ」であっこれは致命的な遅れであった。南雲機動部隊はようやく、自分の艦隊が当初の作戦想定かそれから更に二〇分後、「敵ハ其ノ後方ニ空母ラシキモノ一隻伴ウ」という通信が入った。艦五隻ナリ」とあった。草鹿は念のため本当に空母がいないかどうか確認させた。午前五時、「利根」索敵機より追加電が届いた。それによると「敵兵力巡洋艦五隻、駆逐から暫定的に一度対艦から対地への転換を止めさせ、様子を見ることにした。一度対地上攻撃兵装に転換した艦爆や艦攻をまた対艦兵装に戻すには時間がかかる。だ「雷爆換装一時中断」が令される。草鹿は苛立たしげに机を叩き、電信兵に催促電を打つよう命じた。「クソッ、こんな時に … … おい、催促電を打ってくれ。空母はいるのかいないのか」「利根」索敵機よりもたらされた情報は、司令部を大いに困惑させることとなった。から入っていたのだ。戦闘中の午前四時二八分頃に「敵ラシキモノ見ユ」という無線通信が、「利根」の索敵機対空戦闘が一段落した午前四時四五分、南雲は装備換装の一時中断命令を出した。強くなった。を見た他の艦の乗員は笑った。そして、敵の錬度は大したものではないという思いが一層敵の水平爆撃は、とりあえず爆弾を落としているという感じが拭えなかった。その様子て最後に運が物を言う。必要もある。もっとも、正確に気流を予測することは不可能であるので、経験と勘、そし位置を予測しなければ意味が無い。更に、風で爆弾があらぬ方向に流されないよう考えるので、飛びながら爆弾を投下する。また、敵艦も止まっているわけではないのでその未来の代償に、水平爆撃の成功率も下がってゆく。飛行機はホバリングするわけにも行かないが高すぎたのである。高度を高く取れば、その分対空砲火の精度が落ちて安全である。そ続いて敵は「飛龍」と「蒼龍」に水平爆撃を行ったようだが、命中はしなかった。高度は空母「エンタープライズ」所属の雷撃隊が飛来したが、例によって全滅した。デバステーネット」所属の部隊であった。直掩の零戦隊はこれらを難なく退けた。この二〇分後に日本軍機動部隊の前にダグラス・ TBD ーターは旧式の雷撃機であり、魚雷を装備すると非常な鈍足であった。旋回性も望むべくデバステーター雷撃機が現れた。これは空母「ホに部隊ごとに散発的な攻撃を繰り返すこととなる。ンは開発されていなかった。ましてやそのような訓練も実施されていない。よって必然的この頃の米軍では、日本軍のように攻撃隊が編隊を組んで突撃するという戦術ドクトリ比喩ではなく、まさに次々と、である。速で北上を開始した。それを待ち構えていたかのように、米空母艦載機が次々と飛来した。攻撃隊の収容を終えた南雲機動部隊は、「利根」索敵機の情報により三〇ノットという高空母の存在を報じ、そろそろ一時間になろうという頃であった。かねたように次々に着艦を開始した。午前六時一五分のことである。「利根」の索敵機が敵甲板上では「着艦始め」の信号が上がると、在空のミッドウェー島第一次攻撃隊は待ち装済みの数機を下ろして飛行甲板を空けた。間を惜しんだ航空魚雷は格納庫内に転がしてあった。第一次攻撃隊の収容のため、対艦兵いるようなものである。折角取り外した対艦兵装を再び運ぶ。幸い、弾火薬庫に下ろす手格納庫は大騒ぎになった。今日に限って言えば最悪の条件下で装備早換え競争を行っては士気にも関わる問題であった。げた戦友に対し、機体を海中投棄して友軍の駆逐艦に救助してもらえとは言えない。これ隊の発艦を優先させた場合、第一次攻撃隊の収容を諦めなければならないのだ。戦功を上それに加えて、空母では艦載機の発艦と着艦を同時に行うことが出来ない。第二次攻撃眺めていると、南雲の中ではなおのことそのような思いが強くなる。れないことは火を見るよりも明らかであった。艦橋から、敵機が次々撃墜されてゆく様を機弱、決して満足な数とは言えない。これでは徒に被害ばかり増え、ろくな戦果を上げら攻撃隊は三〇機程になるが、零戦の数が少なすぎた。制空と直掩合わせてせいぜい一〇いたのである。することが出来なかった。手持ちのほとんどの零戦が艦隊上空の直掩迎撃に駆り出されて度の攻撃機があったが、敵の基地から飛来する航空機のために攻撃隊直掩の零戦隊を編成城」と「加賀」で一〇機に満たなかった。「飛龍」と「蒼龍」の格納庫には併せて二〇機程しかしながら、敵の攻撃に晒されての装備換装は困難を極め、この時爆装済みの機体は「赤南雲としても、航空が専門ではないとはいえ、兵は拙速を尊ぶことを十分承知している。黙殺する。継し、「直チニ攻撃隊の発進要アリト認ム」という意見具申を行った。だが、南雲はこれをがあった。「飛龍」に座乗している第二航空戦隊司令の山口多聞少将は駆逐艦「野分」を中これに対して、航空機発着艦のため「赤城」より離れた位置にあった「飛龍」より通信を出した。かくして再度の装備転換命令が下されたのである。部が殆ど戦死した。こともあり、基部を残して艦橋が吹き飛んだ。それによって艦長の岡田次作大佐以下の幹は戦闘力を喪失した。特に「加賀」は艦橋付近にあった航空機燃料用の給油車に直撃した米艦爆隊の攻撃は数分で終了した。だが、この攻撃で瞬く間に「赤城」、「加賀」、「蒼龍」だ後付そな「を「度あたー賀魔。部近れく機敵か赤とっだク」の甲にでダ銃、き城いたしタ目、板命もグ員急消」え。、ウ掛午の中、ラが降さのばちこンけ前縁、面ス咄下ん甲、なの」て七で木舵・嗟！ば板操み時艦急か上縦にの爆降時炸製でに二裂のな対真りで者、米隊下三し飛んド空上のはに日軍が爆分、行とー機！大、と本パ第撃音零っ軍イ三をで舵甲かン銃トあを板一に直声戦てのロ雷開レっ破を発取上でがは爆ッ撃始た壊突のスり！、直敵撃ト隊し。しき回急付」ト掩艦隊はのたッにには錬犠。「た破避降いプ上垂艦度牲蒼。りに下たにが直にのを龍爆、成爆の撃いろに対問無」発格功はたう突し題駄上の納し機日見とってかに空衝庫たは頃爆張し込六らしで撃で。のりてん〇艦なもで爆だ弾訓を員いで度にい、発発が練投がた行の対よレ艦し、の下叫とく角しうス準た続賜しんここ度て、リ備。く物ただろとか四急ー中そ二か。。でとら〇降少でし発回。佐あて目避しあ大突度下に差っ三ははかっっ程爆率た発中絶したな込度撃い零目部望、。いんの態ら戦。エ的発発。で緩勢れがこレで砲動行降にた吹れベあす機く下入空きはーっるの。爆っ母飛左タた間爆六撃た「ん舷ー。も音〇で。ヨ SBD 各空母の格納庫には航空魚雷や陸用爆弾が転がされ、出撃準備の完了していた攻撃機がこの時、上空に制空戦闘機はなかった。マクラスキーは不審に思いながらも「赤城」、「加定地点に到達した。同時刻、マクラスキー少佐に率いられた空母「エンタープライズ」の艦爆隊が、爆撃予全ての直掩戦闘機が雷撃隊を追い回し、艦隊防空網、特に上空はガラ空きだった。午前七時二二分。南雲は急いで「直掩戦闘機、準備でき次第発艦」という命令を出した。いものだった。デバステーターは例によって次々に火を吹いた。そして海面に激突する。実にあっけな薄した。これに対し、直掩についていた四二機の零戦は我先にと食って掛かった。午前七時一五分。空母「ヨークタウン」所属の第三雷撃隊が日本軍の空母機動部隊に肉発艦は午前八時に繰り下げられた。装は遅々として進まなかった。当初予定では午前七時三〇分には出撃できるはずだったが、この戦闘による被害は殆どなかったが、艦が大きく動揺するので第二次攻撃隊の装備換零戦は燃料補給の必要はなかった。弾薬を補給すると、すぐさま上空直掩任務に戻った。史上で八番目に多い、一日での撃墜数であった。怡与蔵大尉が駆る零戦は、艦隊上空の直掩で一〇機の敵機を撃墜した。これは太平洋戦争もない。次々に飛来しては零戦の二〇ミリ機銃の餌食となった。特に「蒼龍」所属の藤田に敢えて引き込み脚を採用しなかった。このことが、急降下爆撃時の安定を確保し、爆弾劣るものの、鈍足な爆撃機を護衛した零戦には荷の重い相手であった。九九艦爆は設計時ドキャットによる迎撃を受けていた。ワイルドキャットは零戦に比して速度や旋回性能で「飛龍」を発艦した第一次敵空母攻撃隊は、「ヨークタウン」より発艦した一二機のワイルためである。これに阿部少将指揮の戦艦、重巡、駆逐艦が続いた。第一次敵空母攻撃隊を送り出した「飛龍」は最大戦速で東進を開始した。敵に肉薄するの訓示を与えた。最後に「俺も後から逝く」と言って激励した。山口はこの第一次敵空母攻撃隊発進直前に、隊長を艦橋に呼んだ。そして、敵空母必殺攻撃を仕掛けることにしたのだ。ー島爆撃の際に九七艦攻を拠出していたため、ひとまず攻撃準備が終わっている艦爆隊で「飛龍」の甲板上に並べられたのは六機の零戦と一八機の九九艦爆であった。ミッドウェやかく言っている場合ではなかった。母撃破の命令を下した。山口の行動を追認する形となったが、状況は一刻を争う。今はとそこに、丁度「筑摩」の索敵機から敵空母発見の報がもたらされた。山口に対して敵空隻でも沈めておきたいと思った。べき判断が下されただろうと思った。悔やんでも悔やみきれなかった。せめて敵空母の一こしたものだと考えた。カタパルトさえ故障しなければ、もっと早くに敵を補足し、然る将は、機動部隊の指揮を継承した。阿部はこの惨状を「利根」のカタパルト不調が引き起炎上していた「赤城」から将旗が消えていたことに気がついた八戦隊司令の阿部弘毅少発「頭艦せは攻！め非撃て常の敵、に準空最ク備母後リがをにア整撃一でう滅矢あませ報っでよいた三！よ。「〇」う全分とで機。指は今実令なヨにをいリじ出か発れし」進ったと敵た。つ空いぶ母時やヲ間く撃でと滅あっ、「セた第ン。一トい次スざ攻」全撃とて隊いの、う準可決備動意が機電整、をう全打と機つ、。とはいえ、山口に言わせれば彼は航空の素人であった。せておけなかった。南雲は所詮水雷屋である。真珠湾攻撃から空母機動部隊を率いていた「してこっを「コた、否山とてあ飛レ。瞬、口はみげ龍ヨ間冷は想たて」リ的静脳像も炎艦コにに貧にの上橋ノ頭次血難のしよ「に善をく、「てり飛血策起な赤い戦龍がをこい城る況」上練し。」様をガっるそ少、「子眺航たつうな加がめ空。もにく賀見て戦そりなと」えいノしでっもとたた指てあた飛同。山揮、っが行じせ口ヲすた、機くめ多執ぐ。すの黒て聞ルさだぐ発煙僚少」まがに着が艦将と攻、頭艦上では艦撃為をはがあ大隊隊す振困っるきにの術っ難て「く信状もてでお蒼嘆号況な冷あり龍息ををく静ろ、」し送確炎にう深がたっ認上次こ刻被。たすし善とな弾自。るた策がダし軍もよ自を予メなのうう軍練想ーい三南にのっさジよ空雲指空たれをう母に示母。る負にが。っと黒はををた願煙任出見となった。多数存在していた。爆弾によってこれらは次々と誘爆を起こし、格納庫はまさに灼熱地獄たイこ隊型友。ドでは空攻午永ゲもネ母撃前はーうーの隊一すム一ム姿が〇ぐで隻シをお時さは、ッ認よ三まなつプめそ一「くまでた百分ト、りあ。カ、ツ引こる空イ第レきの「母リ二（分同ヨの東次突け型ー周進敵撃程空クりす空隊度母タをる母形にをウ水と攻をは無ン上、撃作持力」艦「隊れち化をが筑発）」込す攻囲摩艦とめる撃む」。無るこし、の隊索長電とと、防敵はでいが大空連うで火輪機友が永送だき災形報丈しろるを陣たうな発をじ市た大。とら生布そら山ばさいし尉しで口、せてていあはこてい「「友のいたヨっワ永海た。ーたレに戦。第ク。ニ話もせ一タツしワめ次ウヅケてンて攻ン」いサこ撃」含まれていた。あった。この中には還るべき母艦を失った「赤城」の攻撃機一機と「加賀」の零戦二機もが入った。「飛龍」艦上には零戦六機と九七艦攻一〇機からなる第二次敵空母攻撃隊の姿がその二時間ほど後に、索敵を続けていた「筑摩」の索敵機から新たな敵空母発見の報せ結局第一次敵空母攻撃隊で帰ってきた攻撃機は五機であった。くれるか、という不安を胸中に押しとどめて部下の士気を鼓舞する。した。この報告をもたらした者は攻撃隊長でも、次席指揮官でもなかった。何機帰還しての報が届いたのである。この時山口は、攻撃隊はすさまじい対空戦闘に逢ったのだと予想攻撃開始からわずか数分後、「飛龍」艦上では歓声が上がった。「敵空母爆撃、火災発生」三発目は前部エレベーター付近に着弾し、弾火薬庫とガソリン庫付近で爆発した。た昇降機や砲、舵も使用不能に陥ってしまった。た缶のうち五基が使用不能になった。速度は三〇ノットから六ノットに低下、動力を失っ層の缶室から伸びる煙管内で爆発した。所謂バイタルパートである。これにより六基あっ二発目は飛行甲板のほぼ真ん中、左舷から右舷にかけて斜めに落ちた。この爆弾は最下りは鉄臭かった。ただ、甲板上は凄惨たる光景が広がっていた。千切れ飛んだ機銃員の手足が散乱し、辺が装備されていたが、鎮火されて大事には至らなかった。甲板を突き破り、格納庫で爆発。爆撃機三機を炎上させた。この内一機には千ポンド爆弾爆弾の一発目は艦橋構造物のすぐ後ろ、二五ミリ機銃群の真ん中に投下された。そして、った。盛大な水柱が上がる。次々に二五〇キログラム爆弾が投下される。それらは三発の命中弾と三発の至近弾になでさらに艦爆ニ機を喪うこととなる。だが、六機もの爆撃機が急降下爆撃の態勢に入った。ワイルドキャット隊をどうにかして振り切ると、今度は対空砲火の嵐に晒された。ここ瞬く間に零戦は三機、九九艦爆も八機にその数を減らされてしまった。戦うことが出来た。ブ戦法（ワイルドキャット二機一組で零戦一機を相手にする戦法）を用いれば互角以上にまたワイルドキャット自体、性能こそ凡庸であるが、後に編み出されるサッチ・ウィーの驚異的な命中率に貢献していた。だが、空気抵抗の増大は飛翔速度の低下を招く。軽傷者を優先的に治療し、戦線へと復帰させた。重傷者が後回しにされる、戦場の医療で医務室でも、タイル張りの床が血糊で染まっていた。毛布を幾枚も重ね、血を吸わせる。航空機の損耗も激しい。搭乗員の疲労もまた然りである。第三次攻撃隊の編成を急がせたが、すでに戦端が開かれて一二時間以上も経過していた。優秀な指揮官、多くの航空機を失った「飛龍」では、沈痛な空気が満ちていた。山口はその中に友永の姿はなかった。この第二次敵空母攻撃隊で帰還したのは、艦攻五機と零戦三機であった。は艦底の缶室の至近で爆発、その動力を完全に奪い去ったのであった。友永の魚雷は、吸い込まれるようにして空母の左舷中央に命中した。そして、この魚雷この突撃で、少なくとも六機が雷撃を放ったと言われている。て、恐るべき速度で、敵空母に向けて疾走を開始した。航空魚雷は一度海面下に没し、すぐに深度を少し上げた。スクリューが回り出す。そしれた。「てっ！」と短く叫ぶ声が聞こえて、機体が浮き上がる。そして遂に、雷撃予定地点にたどり着く。友永機の魚雷は赤松作特務少尉の手で発射さ友永機はただひたすら敵空母めがけて突進した。ではない。一発の弾が翼に当たった。ガソリンが白線を描いて流れる。だが。これは致命的な被弾れ行く敵の曳光弾は場違いなほど美しくあった。友永は操縦桿を強く握り直した。海面に弾が打ち込まれ、細かい水しぶきが上がる。流んになった。永機を補足した。機銃を掃射する。それを合図にしたかのように、対空砲火もにわかに盛それでも、一二機残っていた。そのうちの一機が機動部隊一〇カイリ手前でようやく友発見することなく、燃料が切れて空母に引き返した。の通報を受けて急遽補給を中断した機体であった。四機は超低空で侵入してくる友永隊を敵の直掩機は都合一六機と見事なものであったが、そのうちの四機は重巡「アストリア」空魚雷を敵艦の土手っ腹に叩き込むことができる。海軍航空隊の花形である。かでしかない。そのどれでもなければ、雷撃位置に占位し、腹に抱えた炸薬たっぷりの航衝突して死ぬか、敵の機銃に撃たれて死ぬか、それとも戦闘機に撃墜されるか、そのどれ煽られるかして海面に衝突、航空魚雷を抱えたまま即お陀仏である。雷撃隊とは、海面にロメートル。これを経験と感覚のみで飛行するのである。一歩間違えれば波を被るか風に五メートル程度であり、高度計の表示限界値を下回っている。故に、表示される高度はゼっさ「と超たれヨ合低。たー図のクす空はタると、ウとい輪ン、うの形」一陣型気は、外空に周母低文字にの空いレ飛通りたー行重ダに海面巡ー移「かっスレアらたス逃。スレトれ他リるのでのアた機」めも飛行にに単三、縦を七超陣意カ低を味イ空作すリにっるも降て。肉り続こ薄立くのしっ。際たたの時友対の永海こ隊面とが高で発度あ見は警戒のために残っていた駆逐艦「風雲」と「巻雲」に乗員が移乗していった。その敬礼は神聖な永別の儀式であった。その場にいた誰もがそのように感じた。やこれまでかと思い、鹿江は静かに挙手敬礼した。加来も返礼した。鹿江に反論の余地はなかった。反論は何も意味も為さないことを直感的に悟った。もは「これは命令である。副長は生きて兵を内地に連れ帰ること。本艦の責任は私が取る」加来が穏やかな、しかし決意に満ちた眼差しで鹿江を見つめた。「て層だた「く以解作「ざ副静副強けり兵私父あ上体戦軍俺わ長か長め、はたもがるにさ行艦はつ」なのた兵頑ち艦娘。自れ動は艦声鹿ととなはにをあ分、を機にいで江言同にに残守るの徹著密残て言隆わじ首わるるい娘底しのっいっ中れもをか」こはに的く塊てたた佐ての縦に加と、もに制で後そ。まいをにざ来。艦等調限あ始の場でる食はわが家はしべする末がも。す振つ続主「い尽る。を一よらきいが家「くも鹵つ「瞬艦うな、た家」女さの獲けににかな。をと」れにさるとし守いをるなれ」運手っんてるうみ。るれと配たと命静こ思す帝だば山をし。かまといみ国ろ作口た加二共る。がす軍う戦がにほ来人。こ強寝人。指言どはもすれい取にそ令っるで実艦はのらとれ書た」あにを最かれっにや。とる兵降後もるて加暗言。思りにしわ陛え号っこいる残れけ下て表たののよさなにか、な時こ艦うれいはら艦どだと長にた。行下自のっはで説義か賜体機た「あ得務なさの密、飛っしでいれ設が加龍たたあとた計漏来」。。るい軍や洩はの食そ。う艦建し威連事れ思、造、儀帯もでいと技今を感でもがい術後正をき、強うものし一るふなどの士官を取り囲む。兵がそのラッパの音を聞きつけて各所から集まってきた。そして、加来艦長や山口司令集合のラッパが響く。そして、「総員、飛行甲板」が令された。できないことを意味していた。連絡は悉く失敗した。機関科は皆戦死したのであろう。それはこの艦がもはや自力で航行機関科と連絡が取れない以上、缶室とも連絡が取れない。決死隊が何度か通信を試みるも加来止男大佐は山口に諮った上で艦の放棄を決定した。これは苦渋の決断であった。だが、飛行甲板前部に大穿孔が生じ、機関科とも連絡が取れない状態であった。「飛龍」艦長のは残っていなかった。懸命の回避運動も虚しく、四発の爆弾が命中した。だが、午後二時三〇分、二四機の爆撃機が飛来した。この際、直掩に上げられる戦闘機ことにした。結局、山口は現在の状況を鑑み、少ない戦力でも戦果が期待できる薄暮攻撃を敢行するあった。少なくない数の重傷者が息絶えた。だが、その後も「飛龍」は漂流した。そして六日未明、ついに海中へと没したという。は同海域を後にした。そして間髪入れず二本目が発射された。左舷中央に命中した。それを見届けると、「巻雲」かって最敬礼すると、魚雷を発射した。一本目が艦底を通り抜けた。これは儀式である。海ゆかばの最後の一音が、星空に溶けていった。「巻雲」の艦長以下総員が「飛龍」に向六月六日午前二時一〇分。加来と山口は艦橋のラッタルを登り、月を眺めた。「月でも、見ようか」「どうかしました？た。何か記念になる物司を令、」と請われてのことであった。ように頭をかいた。長らくかぶっていた戦闘帽は、先任参謀の伊藤清六中佐に渡してあっ「なあ、艦長」山口は帽子のつばを押さえるような仕草をして虚空を掴むと、照れ隠しのそして、総員退艦が完了した。艦内は静寂に満ちていた。