LX100、 FZ1000!

N
O W !
I C A
漁村のお祭りで大漁旗が海風を受けて盛大にたなびいている。
撮影モードをノーマルなスタンダードで撮影すると確かに
キレイで素直な描写だけどなにか物足りない。
もっと漁村独特の濃さみたいなものが欲しい…と思ったのでコントラスト
をあげて印象的な絵作りをするデジタルフィルター
「インプレッシブアート」
を使用。
目論見通りの仕上がりに満足。
を見た途端、羽毛のようにカメラ
が軽く感じます。だいたい我が国
のおっさんは舶来もんに弱いです、
ドイツ製ならなおさらです。先に
紹介したLX100の切れ味レン
ズも良かったですが、このFZ1
000の万能感も捨てがたし、な
にせワイド ミリから超望遠40
0ミリ域まで一本一台で済む魅力
がございます。
どちらかといえば望
遠ライカレンズの味とパワフルさ
でフィールド、
運動会などで活躍す
るFZ1000とシャープにワン
シーンを切り取ることに長けたシ
ョートレンジシューターのLX1
00、あなたならどちらを選ぶで
しょうか?
それとも両方⋮⋮?
(1/1600秒/F4.0/ISO200/焦点距離35ミリ/露出補正+0.7/
は特に英知の含有率が高いのでござ
さ。まあこんなもんだよねコンデジ
います。
って感のある質量。以上2点。
一眼キラ と、いうことはそのほかは凄いと
では気合い十分、
ーの期待も高い高級コ いうことになりますね。センサーは
ンパクトデジカメであ コンデジにありがちな1/1・7型
るLX100 に登場願おう とか1/2・3にあらず、パナソニ
ックデジ一眼レフシリーズと同サイ
ではありませんか。あまりにこのL
ズのマイクロフォーサーズセンサー
X100が凄過ぎ、スゴイところを
を搭載。で、このサイズにまとまら
述べてゆくよりもスゴクないところ
せましたか世界の松下。
を挙げたほうが早いのでカメラレポ
ート記事史上初の﹁凄くないところ しかしパナソニックには極小サイ
ズのレンズ交換カメラのGMシリー
を述べて凄さを際立たせる﹂という
ズがあるし、コンパクト化はお手の
手法を使用します。たぶん世界初の
もののハズ、質量目方もコンデジク
試みです、スゴイでしょ。
ラスとしてはまあ⋮⋮おや? レン
LX100の凄くないところ①大
ズ、開放F値1・7って! だいた
きさ。一見ごくあたりまえの高級コ
い明るいズームレンズとしてブイブ
ンデジのサイズ。
イ言わせてる最高級ズームクラスで
LX100の凄くないところ②重
執しているワケではなくて、撮影現
場でふだんと違うボディを握りしめ
て﹁ええと、これはどうすんだっけ
⋮⋮﹂なんてつぶやくのはプロの沽
券にかかわるから操作性を違えない
ように同じボディを複数用意してい
るからいつも同じカメラに見えるの
ですよ、当方といたしましてもいろ
いろと苦労もあるのですよ⋮⋮。で
もね、目的に応じてその都度カメラ
を変えて撮影するのも悪くねえなあ、
いやまてよ、むしろそのほうが自然
なんじゃないか?
ちょうど、ここ
にパナソニックの英知を結集した高
級コンパクトデジカメと高倍率デジ
カメがございます。それぞれ異なる
目的を達成するために設計製造され
た最新のデジカメであります。ま、
パ
ナソニックの場合矢継ぎ早に英知を
結集するので追いかけるだけで大変
なことなのでありますが今回の2台
ドは使う予定はないんだけど、標準
域の ミリ相当から ミリ相当の画
角で最高の映像が欲しいという方に
はぴったりの1280万画素4/3
型センサー搭載のスナップシュータ
ーでございます。
そんな近距離撮影のエースLX1
大口径
00と対を成すのが、
倍ズーム搭載のレンズ
一体型デジカメFZ1
000。
正直でかいです。コンデジはおろ
か、同社のミラーレス一眼すら超え
た堂々の体躯はほぼ他社のAPSサ
イズ一眼に似た迫力すら覚えます。
質量もバッテリーを含んだ撮影時質
量はおよそ831g !
1・0型高感度MOSセンサーは
有効画素数2010万画素、拡張時
最高ISO感度25600、約 コ
マ/秒の高速連写に236万ドット
8メ
の有機ELファインダーに
ガの静止画が切り出せ
LX100 インプレッシブアートフィルター使用)
G
そ
の道の達人は状況とケースと
目的によって道具を変えます。
プロゴルファーならクラブを持ち替
えグリーンをにらみ、
棟梁であれば鑿
を選んで木目を読む、
歯医者だったら
ギュイーンってヤツをチュイーンっ
てのに持ち替えてニヤリとします。
いえ、歯医者さんに恨みはありま
せんがね、どうもアレがね。
で、写真家というとカメラは持ち
替えず、どちらかといえばレンズの
ほうでその場をどうにかしようとい
たします。
この点に関しては我々職業写真家
サイドとしては指摘されると痛いと
ころなのであります。
ほかの職業のプロフェッショナル
は状況に応じてこまめに道具を持ち
替えるのに、どうしてカメラマンは
同じボディにレンズ交換でごまかそ
うとするの?
と。いえ、頑なに固
もF2・8スタートです、F1・7
25
ふと視線を感じて見上げた屋根にちょ
こんと猿がすわっている。
「そうそう、
たしかサルは家畜の守り神とかで古く
から鬼瓦とかに……ホンモノじゃん」
で素早く起動フォーカスiAオートで迅
速レリーズ。
デジ一眼レフもびっくり
の即応性能でありました。
オートの設
定も良し、
レンズのキレも良しでこの
FZ1000を手に入れたら一眼レフの出
番が減りそうです。
16
12
フォーサーズ規格1280万画素センサー/35
ミリ換算24∼75㎜ズームレンズ/ISO100∼
25600/電池寿命約350枚
(背面モニター時)
/ボディ重量約351g
なんていうのは明 る い 単 焦
点レンズの世界です。
FZ1000
75
ルミックス
FZ1000
る高画質動画4K撮影 、
120fps のハイスピード動画、
います。このカメラを選ぶ動機とし
画面内のすべての被写体との距離を
てもう十分な魅力引力があります。
算出する空間認識AFなど数々の最
先端テクノロジーを詰めたとしても
そして練りに練られた操作性。レ
ンズ先端の絞りリングにカメラ上部
約831g は重たいだろう⋮⋮え?
のシャッタースピードダイヤルに露
レンズが ミリ相当から400ミリ
出補正ダイヤルはフルマニュアル操
相当でF値が2・8から4。すると
作が可能であります。また控え目な
400㎜F4相当になるねこりゃ!
がら独立して設けられたデジタルフ
と脳裏に浮かぶのは某社のドデカレ
ィルター用のボタンにiAオートボタ
ンズに横綱一眼。あれはざっくり計
ン。﹁今回はフィルターで傑作狙い!﹂ 算すっと4キロはあるね。4キロっ
とか﹁断固としてカメラまかせで撮
ていうとアメ横で売ってた秋鮭ぐら
る!﹂など決意が感じられるボタンダ
いあって、あれを担いで御徒町から
イヤル配置です。こういうカメラは誤
電車で帰ることを考えると気が遠く
操作というのをまずしません。
なるけど、そう思えばFZ1000の
831g は軽いねこりゃ。深めの付属
そして、カメラというのはファイ
ンダーをまずは覗いて撮るもんだと
のフードも写真へのこだわりを感じ
いう伝統的写真家も満足な約276
る本気仕様。おっと、余分なレンズへ
万ドットの電子ビューファインダー。 の入光を十分に遮光しているせいか
動画性能も本気の4K動画撮影に静
レンズの刻印が読みづらいね⋮⋮ DC
止画切り出しとあらゆるものがこの
VARIO-ELMARIT 2.8-4.0/9.1-146
そしてLEICAの5文字。
サイズに詰まってます。
軽いです。LEICAの文字
LX100は長∼い望遠や超ワイ 25
(1/125秒/F4.0/
ISO125/焦点距離400ミリ)
24
1.0型2010万画素センサー/35ミリ換算25∼
400㎜ズームレンズ/ISO80∼25600/電池
寿命約360枚/重量約780g
宵祭りを眺めていると突如はじまったサプライズ打ち上げ花火。
アナウンスとのタイミング不一致に
発射薬の湿り気かばらつきか上がる高さがそれぞれまちまち。
この、
ゆるやかな田舎祭りののんびり花
火を撮れたのは高倍率&高感度にも強いFZ1000だから。
フレーミングの微調整に花火のタイミング合
わせの12コマ/秒の連写性能に手ブレ補正。
チャンスに強しFZ1000。
ルミックス
LX100
こういう揉み合いを撮るときに留意して
おかねばならないのはなんだと思います
か? 露出でもなければピントでもあり
ません。
一番たいせつなのは撮影するこ
のイナセな兄さんたちの大部分にお屠蘇
が入っているというまぎれもない事実。
でっかいカメラでバシャバシャやると場
合によっては
「オゥオゥオゥオゥッ!」
っ
てなります。
しかし気の置けないサイズ
感のLX100なら無問題。
さりげなく一眼
レフクオリティの一枚を。
GT
ルミックスLX100、
いちくりあがってFZ1000
FZ1000!
明るいナショナル なので
す。レンズの小型化に有利なマイク
ロフォーサーズでも標準域のF2・
8ズームといえばそれ相当の大きさ
重さ小売価格に消費税。それがワイ
ド側F1・7スタートでテレ側もF
2・8。そして輝くLEICAロゴ!
そう、ライカレンズ搭載なのでござ
(1/640秒/F5.6/ISO200/
焦点距離34ミリ/露出補正−0.3)
FZ1000(1/30秒/F3.2/ISO1600/焦点距離45ミリ/
露出補正+0.3)
シルバーとブラ
ックの 2 色展開
LX100
D I
!
M
【vol.46】
先日、
点検をお願いしたディーラーにて。
「走行キロ26万キロですか! それにしては状態がいいですね!」
と
新顔のメカニックに言われたので
「でも結構オイル減るんですよー、
オイル下がり?」
「あ、
じゃあ足しときます」
で、
みるとゲージ上限すりきりぴったしまるで誤差無し。
ここにもいたかクールジャパン。
写真と文/織本知之
「本当にいいデジカメってどれなんだ?」
にご名算。
写真家:織本知之が注目デジカメの
“NOW度”
を徹底診断します!
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