デジカメ アドバイス 満載! 写真を “Good”にするための 押さえておきたい“ツボ”が たくさん詰まっています! あなたの写真が のツボ グッ とよくなる 監修 橘田龍馬 Ryoma Tachibanada タレント、ミュージシャン、 ファッションモデルなど人 物撮影を中心に活躍する写 真家。著書に『心に響くカッ コイイ写真が撮れる!』 (コ スミック出版) など。 優しさを感じさせる女性 今月のテーマ ツボ 1 窓から入る自然光を使い 柔らかいイメージを演出 ツボ 2 絞りを開いて ソフトな描写にする レンズ内にある光の量を調節する 「絞り」がどの程度開いているかを 示す数値。小さくなるほど絞りが 開いていることを示す。 F ふんわりと包み込むような 優しい光を当てて撮影 F値 料理中など、日常のひとコマを切り カメラが設定した明るさを、撮影 者が任意に補正できる機能。プラ スにすると明るくなり、マイナスに すると暗くなる。 女性を撮影する際に気をつけたい ポイントは、光の柔らかさ。室内で は、自然光が入る窓際で撮影します。 その際、順光は肌の細部まではっき り写るので、逆光か半逆光がおすす めです。顔に強い影も出ないため、ふ んわりと柔らかいイメージを演出で きます。また背景に白い部分が多い とカメラが暗めに写そうとするので、 露出補正をプラスに調整して、顔が 明るく写るようにしましょう。さら に絞りを開いて 値を下げれば、ソ フトなイメージがより強調されます。 人物撮影では自然な笑顔を引き 出すのもテクニックのひとつ。 ﹁はい、 チーズ﹂とシャッターの合図を伝え るのではなく、会話したり動いたり しながら撮影してみてください。ま た、カメラ目線ではなく、読書中や 露出補正 取るのもよいでしょう。 カメラ用語解説 2016.5 22 ツボ 光源にレンズを向ける逆光か斜めから向ける半逆 光で撮影すると、女性の輪郭を光が優しく照らし 出すので、ソフトなイメージを強調できます。さら に、白い壁の近くに立てば、レフ板を使用するよう に外から入った光が顔に反射して、肌をより明る く写せます。また、被写体の人に白い服を着てもら うだけでも肌に当たる光の量は大きく変わります。 白い壁が 近くにあればベター 半逆光 逆光 窓際に立って逆光で撮影した1枚。フレーム内の大部分が白く 窓際の白い壁の近くに座って、半逆光で斜めから なるので、暗くならないよう露出をプラスに設定して、明るめ 読書中を撮影した1枚。斜めから光が当たるので、 に撮影します。 逆光よりも明るく写ります。 ツボ 2 F 値を低く設定し、絞りを開いて ソフトなイメージを演出 秘伝のツボ 斜め 45 度を向いてもらえば 体を細く見せることができる 23 斜め 1 窓際の逆光または半逆光を使い 露出をプラスに設定して撮影する 肌に優しい光を当てて ソフトなイメージを強調する 窓 絞りを開くとピントの合う範囲が狭くなり、境界線がぼやけ て写真のイメージがソフトになります。さらに、背景ボケに よってピントの合った人物が引き立つうえに、余計なものの 写り込みもわかりにくくなるでしょう。 正面 正面を向いて撮影 被写体の体の向きを意識するだけで、写り した写真(右)と、斜 の印象をガラッと変えられます。正面から めを向いて撮影し 撮影する場合でも、レンズに対して斜め45 た写真 (左) 。斜めの 度を向いてもらった状態で撮影するのがオ 方が細い印象を受 ススメ。体を細く見せることができます。 けます。 2016.5
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