平成24年度 一般会計・特別会計予算概要 - 函南町

平成24年度
一般会計・特別会計予算概要
平 成 24年 3 月
函南町長
1
森 延彦
一般会計予算
平成24年度 函南町の一般会計予算は、歳入歳出総額114億1,200万円で、前年度
比 1億1,000万円(1.0%)の減額となっております。
第5次函南町総合計画のテーマ「快適な環境で安心して暮らせるまち・かんなみ」実現に向
け、平成24年度は後期基本計画のスタート年となり、また、より実効性を高めるうえで、函
南町のまちづくりの行動計画として将来像(ビジョン)を「環境・健康都市函南」とし、具体
的に施策の展開を図ります。
主な施策としましては、次のとおりです。
◎ 人と自然が調和するまちづくりのために 15億4,476万4千円
地球環境保全のため、大雨時における森林の保水能力を確保するため、間伐事業、雨水浸透
桝や雨水貯留槽の設置、太陽光発電装置の導入に対する助成を行います。また庁舎内照明のL
ED化や庁用車のリース替えに併せた電気自動車の導入を行う等CO2の削減に努めます。
また公共水域の水質保全を図るため、公共下水道事業への繰出しや函南運動公園の整備を推
進し町民の健康増進に努めます。さらに美しい市街地景観を創るため、用途地域の見直しに併
せ町民協働による地区計画の導入により、賑わい環境の創出や居住環境の保全に努めます。
・自然エネルギーの利用と地球温暖化防止活動の普及
自然エネルギーの利用推進と家庭より排出される二酸化炭素の排出量を削減するため、住
宅用太陽光発電システムの設置に助成します。 予算額 2,000千円
(環境保全事業 補助金)
・ごみの減量とリサイクルの推進について
資源の有効活用を推進するため、生ごみ処理機の設置や古紙回収への助成、不法投棄パト
ロールを実施します。 予算額 8,248千円
(環境美化事業 町内クリーン化委託料5,731千円+生ごみ補助・古紙交付金2,517千円)
・まちづくりのための基本条件調査の実施
地域活性化拠点施設基本計画の策定及び中心市街地の用途地域の見直しを行います。
予算額 10,300千円
(都市計画事務事業 委託料 区分協議 500+用途見直し 1,800+道の駅委託8,000)
・町営住宅等の整備
住宅マスタープラン及び町営住宅ストック総合活用計画に基づき冷川住宅改修工事を行い
ます。 予算額 14,690千円(町営住宅管理事業 冷川住宅改修工事費 14,690千円)
・運動公園の整備
都市基幹公園として、また、災害時の防災拠点としての機能を併せ持った運動公園の整備を
継続実施します。 予算額 250,501千円 (公園整備事業 全額)
・合併浄化槽設置の普及促進
快適な生活環境の実現と公共水域の保全のため、公共下水道区域外の生活排水処理につい
て合併浄化槽への切替えを促進します。 予算額 4,836千円(合併浄化槽 補助金)
2
・公共下水道事業の推進
下水道事業認可計画に基づいて、整備を進めるため、一般会計より下水道事業特別会計へ
繰出しを行います。 予算額 531,476千円(下水道事業会計繰出事業)
・廃棄物の適正な処理
ごみ焼却場について、経年劣化による施設状況を的確に把握し、修繕計画にもとづいた計画
的で効率のよい施設の改修を行います。 予算額 129,000千円
(廃棄物処理施設管理運営事業 工事請負費)
廃棄物の適正な処理と最終処分場の延命化のため焼却灰の処分を委託します。
予算額 64,193千円 (廃棄物処理施設管理運営事業 焼却残渣再生委託料)
◎ 健やかで生きがいあふれるまちづくりのために 29億166万4千円
高齢化は今後さらに進行することが想定され、高齢者の健康、生きがい対策等含め、高齢者
福祉の充実が必要となることから、認知症対策等総合支援事業による継続的な支援体制を確立
することや、疾病の早期発見、早期治療につなげるため健康診査、各種がん検診や予防接種費
用を見込みました。
子供を生み育てやすい環境対策としては、子育て支援に関する予算を一本化し、中学生まで
の入院、通院を含めた医療費を無料にする助成を行うと共に、ホームスタート事業の着手やフ
ァミリーサポート事業の準備等子育て、DV、児童虐待等の対応や相談窓口の充実を図る環境
整備を行います。
また子どもの健やかな成長を育むため、子供手当てを支給するほか生み育てやすい環境づく
りとして、無料の妊婦検診の拡充や不妊治療費の助成を行います。
さらに障害者福祉として地域の中で自立し、社会参加できる環境づくりとして福祉タクシー
の利用拡大等の支援を行うと共に、障害者、高齢者等誰もが利用しやすい公共交通の環境を整
備するため、函南駅のユニバーサルデザイン化を推進します。
・地域福祉の推進
認知症対策については、早期の段階からの適切な診断と対応、認知症に関する正しい知識
と理解に基づく本人や家族に対する支援などを通じ、地域において総合的かつ継続的な支
援体制を確立していくため、認知症対策等総合支援事業を行います。予算額 6,000千円
(社会福祉総務事務事業 委託料)
・健康診査事業の充実
長寿社会を心身ともに、健やかで生き生きと過ごせるように、検診事業を行い、健康診査
や各種のがん検診により、疾病の早期発見、早期治療につなげます。予算額 51,372千円
(生活習慣病予防事業 全額)
・感染症対策の推進
予防接種の有効性を正しく理解し予防接種が受けられるよう、情報を提供するとともに、感
染症の予防対策を推進します。高齢者には、肺炎球菌ワクチン、インフルエンザワクチンの
接種を行い、子どもには、子宮頸がん予防ワクチン、ヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチ
ンなどの接種を助成することにより、接種率の向上を図ります。 予算額 126,367千円
(予防接種事業 委託料 126,373千円-産廃処理委託料 6千円)
3
・子育て支援の充実(新規)
子どもの疾病を早期発見し、適切な治療を受けることにより、疾病の慢性化の予防につな
げ、保護者の経済的軽減を図るため、小学生・中学生の入院、通院に係る医療費を無料に
します。 予算額 140,000千円(子育て支援事業 扶助費 子ども医療費)
虐待予防や、子育て家庭を孤立させないため、子育て世帯を訪問し、子育ての悩み等を聞き
ながら相談できる環境を整備するため、ホームスタート事業やファミリーサポート事業を行
います。 予算額 1,955千円(子育て支援事業 報償費+消耗品+委託料)
DV、児童虐待、発達障害相談業務充実のため、専門職員を雇用し、専門的なアドバイス、
相談業務を充実させます。 予算額 5,352千円
(子育て支援事業 賃金4,666千円+共済費686千円)
次世代の社会を担う子どもの健やかな育ちを社会全体で応援する、子ども手当を交付しま
す。 予算額 670,502円(子ども手当等交付事務事業 扶助費)
・食育の推進
食が生きる上での基本であることを踏まえ、町民の安全な暮らしを守り子どもたちの健や
かな成長を支えるため、特色ある食育を推進します。予算額 1,228千円
(健康づくり推進事業 消耗品211千円+印刷製本費532千円+賄材料費485千円)
・母子保健事業の充実
子どもを生み育てやすい環境づくりのため、無料の妊婦検診を14回行い、健康診査を充
実させます。 予算額 26,255千円
(母子保健事務事業 健康診査委託料30,000千円-幼児健診委託料3,751千円)
次世代育成支援の一環として、不妊に悩む夫婦の経済的負担、精神的負担の軽減を図るた
め、不妊治療費の一部を助成します。 予算額 3,000千円
(母子保健事務事業 不妊治療費 扶助費)
・障害者福祉の充実
障害のある人が住み慣れた地域の中で自立し社会参加できる環境の推進のため、障害者自
立支援法により介護給付、訓練等給付、自立支援医療、補装具の支給、地域生活支援事業
などの事業を行います。 予算額 417,879千円(心身障害者福祉事業 全額)
・JR函南駅のユニバーサルデザイン化
障害者、高齢者等の誰もが利用しやすい公共交通の環境を整備するため、函南駅のユニバ
ーサルデザイン化を推進します。 予算額 50,000千円(まちづくり事業 負担金)
・自主運行バス補助
高齢者が社会活動に参加しやすいよう、自治会が自主運行するバスに対して補助します。
予算額 350千円(自治振興事業 補助金)
・国民健康保険特別会計への繰出
医療技術の進歩などにより、被保険者の医療制度に対する依存度が高くなりつつあります。
国民健康保険事業の適正かつ安定的な運営のため、一般会計より繰出しを行います。
予算額 173,488千円(国保国民年金事務事業 繰出金)
4
・静岡県後期高齢者医療広域連合への負担、後期高齢者医療特別会計への繰出
静岡県後期高齢者医療広域連合の適正かつ安定的な運営のため、一般会計より負担金を支
出し、後期高齢者医療特別会計へ繰出しを行います。
予算額 308,332千円
(後期高齢者医療事業 負担金258,365千円+繰出金49,967千円)
・介護保険事業の円滑な運営
高齢者が住み慣れた地域で安心して生活を送ることができるよう、介護保険事業の健全な
運営に努めるとともに、支援サービスの向上を図るため、一般会計より繰出しを行います。
予算額 360,119千円(介護保険事業 繰出金)
◎ ゆとりに満ちた豊かな人間性を育むまちづくりのために 30億9,129万8千円
豊かな心と健康な体を育み、芸術、文化、スポーツに親しむ環境づくりを推進するため、小中
学校における語学力の育成や、日常学習の補助、個別指導を充実するための学習支援員を配置す
ると共に、障害児の介助や学習活動の支援を行うための支援員を配置し、教育環境の充実を図り
ます。
また文化振興の拠点である中央公民館や隣接地に建設中の図書館等複合施設を含め、文化セン
ターゾーンと位置付け、青少年の健全育成や生涯学習の場としての環境整備を図り、心の健康に
つなげていきます。
さらに文化資源である阿弥陀三尊像を含めた24体の仏像群を展示する、かんなみ仏の里美術館
について観光ボランティアを活用し、観光拠点施設として有効活用を図ります。
・幼児教育(保育)の充実
安心、安全な保育環境を確保し、保育サービスが提供できるよう、西部保育園の運営を行う
とともに私立の保育園等への運営委託を行います。予算額 396,585千円
・学習支援員の配置
児童生徒の語学力育成のため、引き続き小学校に2人、中学校に2人の外国語指導助手を配
置するとともに、小・中学校における日常学習の補助や個別指導を充実するため学習支援員
6人を配置し、更に、小学校に低学年学習支援員5人を配置します。
予算額 34,815千円(ALT小9,900+中9,900+小5,045千円+中5,766千円+小低4,204千円)
・障害児教育の充実
障害をもつ児童生徒に対する学校生活上の介助や、学習活動の支援を行うため、小学校に特
別支援学級介助指導員5人、障害児介助指導員1人、特別支援教育支援員8人、中学校に特
別支援学級介助指導員3人、特別支援教育支援員3人を配置します。 予算額 28,260千円
(賃金+共済費の計(学教一覧表より))
・指導主事の派遣
静岡県教育委員会より、参事1人、指導主事1人の派遣を受け、いじめ、問題行動、不登
校、虐待などの今日的な教育課題への対応を充実させます。 予算額 19,089千円
(関本、樋口先生の人権費総額(総務課依頼))
5
・文化センターゾーンの整備
魅力ある学習の場と機会の提供を充実させるため、中央公民館を核とした、文化センターゾ
ーンの一翼を担う、子育て支援、図書館、交流ゾーン、会議室等の複合施設の建設を行いま
す。 予算額 923,499千円(←図書館等建設事業の事業費全額)
・かんなみ仏の里美術館の開館
郷土の歴史と文化への理解を深め、将来にわたる文化財の保護、継承、保存のために完成し
た美術館を開館し、誘客を促すとともに新しい観光施設として適切な維持管理を行います。
予算額 18,974千円
(美術館管理運営事業の事業費全額)
◎ 産業、経済活動が発展するまちづくりのために 1億7,868万4千円
多彩な産業発展の基軸となる東駿河湾環状道路の開通を控え、観光産業と農業、商業との連携
を図り、農業の六次産業化を進めるため農業文化振興会議を開催すると共に、交流定住促進事業
を行うほかファルマバレープロジェクトへ積極的に参加し、ビジネスマッチングに対する支援を
行い雇用環境の拡大に努めます。
また東駿河湾環状道路の開通に併せ、観光交通を町内に周遊させ産業振興につなげるため、観
光案内板の充実を図ると共に伊豆半島ジオパークの国内認定、世界認定を推進し観光資源として
の有効活用を図れる環境整備を行います。
一方ソフト事業として、消費生活相談員を配置し消費者相談窓口の充実を図ると共に、観光振
興を図るため専門知識を有する観光プロデューサーを雇用し、観光関連施策に積極的に参加させ
産業振興につなげていきます。
・農業環境整備の推進
優良農地保全のため、農道、用水路等の整備に努めます。 予算額 6,864千円
(町営土地改良事業全額)
湛水防除施設の適正な維持管理を行い、出水時に対応できるよう計画的に機械設備のオー
バーホールや電気設備の部品の交換を行い緊急時に備えます。 予算額 33,324千円
(↑排水機場管理事業全額)
(地域農政推進対策事業の補助金の一部↓)
経営感覚に優れ、効率的かつ安定的な農業経営を育成するため、金融機関から農業経営基
盤強化資金の貸付を受けた農業者に対して利子の助成をします。 予算額 919千円
農用地の確保と農用地としての環境を保全するため、耕作放棄地における農地の再生作業経
費に対する支援を行います。 予算額 150千円(地域農政推進対策事業の補助金の一部)
・消費者相談窓口の充実
専門知識を有する消費生活相談員を雇用し、相談窓口の充実を図ります。
予算額 2,615千円
・観光の振興と活用
地域資源を活かしたまちづくりのため、各観光施設への誘導案内看板の整備を行います。
予算額 25,000千円 (観光振興事業 誘導案内整備事業工事請負費)
6
専門知識を有する観光プロデューサーを雇用し、観光振興施策の充実を図ります。
予算額 2,615千円
(観光振興事業 補助金)
◎ 安全で安心、快適なまちづくりのために 14億1,293万4千円
安全に暮らせる生活環境整備として、防災対策の充実を図るため災害対策用資機材の拡充を図
り、山間地域の土砂災害に対する避難対策として土砂災害ハザードマップを作成します。また常
備消防の体制強化を図る一方、東海地震の被害を最小限に抑えるため、住宅の耐震補強工事や耐
震補強計画への助成を行います。
社会基盤整備として、市街地における歩道のネットワークの充実を図り、生活交通の安全確保
のため道路整備を推進すると共に、伊豆仁田駅駐輪場の防犯対策として、防犯カメラを設置する
ことにより生活環境の保全に努めます。
・防災対策、災害対策用資機材の整備
年次計画により、災害対策用資機材の整備をします。 予算額 18,013千円
(災害対策事業消耗品10,208千円+備品7,805千円)
台風等による山間部の土砂災害の被害を最小限にするため、土砂災害ハザードマップを作
成します。予算額 2,900千円(災害対策事業委託料)
・消防体制の強化
町民の生命財産を守るため常備消防の体制強化のため、田方地区消防組合へ負担金を支出
します。 予算額 394,291千円
災害に備え、消防団の資機材の整備をします。 予算額 1,421千円(非常備消防の備品)
・雨水対策の推進
近年の局地的な大雨による市街地の浸水被害対策として、河川への負担を軽減するため、雨
水貯留施設の設置や大洞川放水路の設計を行います。予算額 38,723千円(河川改良事業の工
事請負費の一部30,023千円+アクションプラン委託料8,700千円)
・地震対策事業の促進
予想される東海地震の被害を最小限に抑えるため、家屋の補強計画、耐震補強事業に対し
て補助をします。 予算額 8,320千円(TOUKAI0委託料1,800+地震対策補助金6,520)
・防犯対策の促進
伊豆仁田駅駐輪場の防犯対策として、防犯カメラを設置することにより生活環境の保全に努
めます。予算額 3,444千円(財産管理事業 工事費)
・東駿河湾環状線へのアクセス道路等の整備
緊急交通路の確保の点からは都市計画道路の整備と東駿河湾環状線へのアクセス道路の整
備を行います。 予算額 80,672千円
国庫補助道路 1-2号線(工事費15,820+2,333)+1−8号線(土地846+補償37,154)=56,153千円
街路整備事業 工事費19,890+土地2,071+補償2,558=24,519千円
7
◎ 町民と行政の協働によるまちづくりのために 22億8,265万6千円
持続可能なまちづくりを推進するためには、協働のまちづくりを進めることが必要であり、区
長会を窓口としたブロック懇談会、町の施設を理解してもらうタウンウォッチング、将来まちづ
くりにおける産業振興を図るための農業文化振興会議等町民参加のまちづくりを推進していきま
す。
・町民との協働によるまちづくり
町民との協働によるまちづくりのため、交流・定住促進事業を行います。
予算額 1,500千円(まちづくり事業 交流定住促進事業委託料)
・広報・公聴活動の推進
地域情報を広く町内外に発信するため、地域情報発信番組の制作を行います。
予算額 7,308千円(まちづくり事業 委託料)
・町税収納率向上対策事業の実施
臨時職員を雇用し、電話催告による納税指導を行い、町税の収納率向上に努めます。
予算額 4,184千円(賃金3,577,000円+88,200円+共済費518,544円)
・電子自治体の整備
高度情報化社会に向けた行政サービスの向上、高度なセキュリティの確保及び電子自治体
に対応するため、システムの開発を行います。 予算額 2,163千円
(電子計算事務事業 システム開発委託料)
8
一般会計 歳入歳出別 概要説明
歳 入
歳入の根幹をなす町税については、48億5,307万7千円となり、前年度比4.1%の減
となりました。これは、個人町民税と法人町民税において、課税所得の減少と、固定資産税の
評価替えに伴う課税価格の減少を見込むものです。
分担金及び負担金は、1億9,602万5千円と前年度比2.7%の減となりました。これは、
主に所得減少にともなう保育料の減収を見込むものです。
使用料及び手数料は、1億2,912万2千円で、前年度比1.6%の増となりました。これ
は、主にかんなみ仏の里美術館の観覧料の収入を新たに見込むものです。
繰入金は、7億2,937万円で、前年度比67.2%の増となりました。財政調整基金、運
動公園建設基金、廃棄物処理場建設基金、図書館建設基金等の繰入金であります。
これらに、財産収入、繰越金、諸収入を加えた自主財源は、63億7,249万6千円で前
年に比べ1.3%の増となり、歳入に占める自主財源の割合は、1.2ポイント増の55.8%
であります。
また、依存財源では、地方交付税は11億5,000万円で、前年度と同額を見込むもので
す。
地方譲与税は、1億3,700万1千円で、前年度比3.5%の減を見込むものです。
国庫支出金は14億1,142万円で前年度比12.2%の減となりました。これは、主に子
ども手当国庫負担金の減額を見込むものです。
県支出金は、5億8,118万3千円で前年度比3.0%の減となりました。これは、主にか
んなみ仏の里美術館の完成に伴う、補助金の減額を見込むものです。
町債は臨時財政対策債などの借入で13億3,090万円を見込むものです。
このほか、各交付金等で、依存財源の合計は 50億3,950万4千円で、前年度に比べ
3.7%の減となり構成割合は、1.2ポイント減の44.2%であります。
歳 出
議会費は、1億2,766万2千円で、10.7%の減となりました。これは、議会の運営及
び活動費であり、主に議員報酬と職員給与等により構成され、地方議会議員年金制度の廃止に伴
う共済費負担金が減額となったことによるものです。
総務費は、10億8,907万1千円で、2.3%の減となりました。これは、町議会議員選
挙、県議会議員選挙、農業委員選挙費用が減額となったためです。その他の歳出は、職員人件
費、庁舎維持経費に係る財産管理事業費、公園管理費、文書広報事務経費、電子計算事務の執
行経費などを計上しました。
民生費は、31億4,296万7千円で、3.3%の減となりました。これは、子ども手当の
交付に係る費用が減額となったためです。その他の歳出は、老人福祉事業に係る経費、心身障
害者福祉事業にかかる経費、国民健康保険特別会計、後期高齢者医療特別会計や介護保険特別
会計への繰出金に係る経費を計上しました。
特に平成25年度開館予定の図書館等複合施設内で、新たに子育て支援の施策を展開するた
め、新規事業として子育て支援事業を創設しました。
衛生費は、10億5,407万4千円で、13.8%の減となりました。これは、予防接種事
9
業において子宮頸がん等ワクチン接種のための医務事業委託料が減額となり、母子保健事務事
業における子ども医療費を民生費に組み替えを行ったことによるものです。その他の歳出は、
町民の健康保持と増進を図る検診事業に伴う経費、可燃ごみの安定的な処理や不燃ごみの適正
処理費用、合併処理浄化槽普及事業や上水道事業会計への補助金などを計上しました。
労働費は、1,198万円で0.8%の減となりました。これは、県雇用支援協会と東部地域
障害者就労支援事業負担金が減額となったためです。その他勤労者住宅建設資金利子補給補助
金などを計上しました。
農林水産業費は、1億4,027万2千円で54.2%の減となりました。これは、排水機場
管理事業において、落合排水機場の電気設備改修工事が完了したことによる事業費の減額によ
るものです。その他の歳出は、農業委員会事務事業、畜産振興事業、町営土地改良事業費や農
業集落排水事業特別会計への繰出金に係る経費を計上しました。
商工費は、5,041万5千円で78.7%の減となりました。これは、かんなみ仏の里美術
館の完成に伴う事業費の減額によるものです。その他の歳出は、観光施設誘導案内サイン等整
備工事費や勤労者福祉サービスセンター負担金、商工会事業に対する補助金や町観光協会等へ
の補助金を計上しました。
土木費は、15億6,187万2千円で、6.7%の増となりました。これは、国庫補助道路
新設改良事業と河川改良事業の事業費が増額となったためです。国庫補助事業については、社
会資本整備総合交付金による事業費を計上しました。また、公園整備事業では、函南運動公園
の整備のため、工事費用等を計上し、その他、河川維持のための事業費や、都市計画事業とし
て、まちづくりのための基本条件調査費用、下水道事業特別会計への繰出金を計上しました。
消防費は、5億1,742万3千円で、5.1%の増となりました。これは、災害対策事業の
備蓄食糧や消毒薬品などの消耗品や、備品購入費、耐震性防火水槽設置工事費などが増額とな
ったためです。主な歳出は、田方地区消防組合分担金、消防団運営管理費用であり、このほか
町内各自治会の消防防災資機材の充実など地震防災対策への積極的な取り組みを図るための経
費を計上しました。
教育費は、23億9,759万7千円で25.4%の増となりました。これは、小学校管理事
業において東小学校の大規模改修工事の設計業務委託料や、図書館等複合施設の建築工事の工
事費用を計上したためです。主な歳出は、各教育施設維持修繕のための工事費をはじめ、外国
語指導助手による英会話力支援、小・中学校、幼稚園における給食調理業務委託費などであり
ます。その他、児童生徒を取り巻く諸問題に対応するため、指導主事、相談員、指導員の配置、
各学校・幼稚園の運営、公民館の運営、文化財保護事業や図書費等を計上しました。
災害復旧費は、3千円とし、科目設定のみとしました。
公債費は、11億8,869万4千円で2.2%の減となりました。償還金額は、元金分とし
て10億2,563万3千円、利子分として1億6,306万円を計上しました。
10
諸支出金は、1億997万円で、土地開発基金保有土地を売り払うため、買い戻し費用を計
上しました。
そのほか、予備費2,000万円を計上しました。
これらの結果、性質別経費の内訳は、経常的経費が 78億9,874万5千円、構成比率
で69.2%となり、前年度比7,659万円、伸び率で1.0%の減となりました。
投資的経費は、20億9,816万1千円、構成比率で18.4%となり、前年度比2,16
4万円、伸び率で0.1%の増となりました。
11
土地取得特別会計予算
平成24年度函南町土地取得特別会計予算は、歳入歳出予算の総額1億997万円で、前年
度と比べ2,348万5千円の減額であります。これは、昨年に引き続き、土地開発基金の保
有土地の売払いをするためであります。
歳入は、財産売払収入1億997万円で、歳出は、土地開発基金繰出金1億997万円であ
ります。
国民健康保険特別会計予算
平成24年度函南町国民健康保険特別会計予算は、歳入歳出予算の総額48億5,574万
円で、前年度と比べ3億7,345万7千円の増額であります。これは、被保険者数を見込み、
保険給付費は、過去3か年の状況や制度改正を踏まえ、必要額等を計上したものであります。
歳入は、国民健康保険税が11億5,293万4千円、国県支出金12億4,295万8千円、
療養給付費等支払基金交付金18億3,022万円等であります。
歳出は、保険給付費が33億8,418万9千円、前期及び後期高齢者納付金、6億3,03
7万6千円等であります。
後期高齢者医療特別会計
平成24年度函南町後期高齢者医療特別会計予算は、歳入歳出予算の総額3億4,215万
4千円で、前年度と比べ4,452万3千円の増額であります。
本特別会計は、町が徴収する後期高齢者医療保険料を会計するものであり、歳入は、保険料
2億9,183万5千円と基盤安定分の繰入金4,996万7千円等で、歳出は、広域連合への
納付金3億4,180万4千円と保険料過年度償還金等35万円であります。
12
介護保険特別会計予算
平成24年度函南町介護保険特別会計予算は、歳入歳出予算の総額24億7,172万9千
円で、前年度と比べ8,385万6千円の増額であります。
歳入は、介護保険料5億6,726万7千円、国庫支出金4億8,345万8千円、支払基金
交付金6億9,230万1千円等であります。
歳出は、職員人件費や介護認定等の総務費が5,630万円、各種介護保険サービスの事業
費である介護給付費と予防給付費が23億6,716万6千円、介護予防や包括的支援等の地
域支援事業費が4,795万8千円であります。
下水道事業特別会計予算
平成24年度函南町下水道事業特別会計予算は、歳入歳出予算の総額11億291万5千円
で、前年度と比べ4,579万7千円の増額であります。
歳入は、下水道使用料及び手数料2億3,423万5千円、国庫支出金1億3,160万円、
繰入金5億3,147万6千円、町債1億9,097万5千円等であります。
歳出は、公共事業費3億2,921万円で、国庫補助対象事業として公共下水道管渠10路
線、5.09haの整備と特定環境保全公共下水道管渠4路線、3.29haの整備及び補助附帯
事業として舗装復旧等を行うものです。また、単独事業費は5,600万3千円で、起債対象
事業として公共下水道管渠4路線、特定環境保全公共下水道管渠2路線の整備を進め、認可計
画面積548haの面整備率は78.7%を見込んでいます。
この他、流域下水道事業費2,033万1千円、業務費2億5,237万9千円、公債費4億
4,330万2千円等であります。
農業集落排水事業特別会計
平成24年度函南町農業集落排水事業特別会計予算は、歳入歳出予算の総額705万4千円
で、前年度と比べ62千円の増額であります。
歳入は、使用料125万1千円、繰入金560万2千円等であります。
歳出は、業務費292万3千円、公債費412万1千円等であります。
13
上水道事業特別会計予算
平成24年度函南町上水道事業特別会計は、老朽化した水道本管の布設替え、東駿河湾環状
道路等道路改良に伴う布設替え及び配水施設等の維持管理が主なものです。
【3条予算
収益的収支】
事業収益は、4億9,960万9千円を予定し、前年度より239万7千円の減となる見込
みです。
収入の主なものは、水道料金で、消費税分を含み4億6,530万円と見込んでいます。
その他、受託給水工事収益2,000万円、手数料等のその他の営業収益1,385万8千円
を予定しています。
事業費用は、4億8,823万9千円を予定し、前年度より749万円の増となる見込みで
す。費用の主なものは、人件費、受託工事費、修繕費、駿豆水道受水費、支払利息、検針業務
委託料及び消費税であります。
【4条予算
資本的収支】
資本的収入は、1,257万1千円を予定し、前年度と同額となる見込みです。収入の主な
ものは、加入分担金1,257万円で、前年度と同額を見込んでおります。
資本的支出は、2億6,222万7千円を予定し、前年度より5,196万7千円の増となる
見込みです。主なものは、建設改良費で2億261万1千円と前年度より5,304万4千円
の増を予定しています。
この結果、資本的収入が資本的支出に対して不足する額2億4,965万6千円は、当年度
分消費税資本的収支調整額857万3千円、当年度損益勘定留保資金1億3,660万7千円
及び建設改良積立金1億447万6千円で補てんする予定です。
畑、丹那簡易水道特別会計予算
平成24年度函南町畑、丹那簡易水道特別会計予算は、歳入歳出予算の総額610万円で、
前年度と同額であります。
歳入は、加入分担金15万円、水道使用料584万9千円等で、歳出は、営農飲雑用水施設
整備による交付金377万2千円、水道施設の維持管理経費等177万5千円等であります。
14
田代、軽井沢、丹那地区簡易水道特別会計予算
平成24年度函南町田代、軽井沢、丹那地区簡易水道特別会計予算は、歳入歳出予算の総額
1,200万円で、前年度と同額であります。
歳入は、加入分担金15万円、水道使用料958万9千円、深井戸使用料126万円等で、歳
出は、水道経営管理費として131万3千円、水道施設の維持管理経費として1,058万7
千円等であります。
東部簡易水道特別会計予算
平成24年度函南町東部簡易水道特別会計予算は、歳入歳出予算の総額1億1,900万円
で、前年度と比べ10万円の減額であります。
歳入は、加入分担金240万円、水道使用料1億459万9千円、基金繰入金1,000万
円等で、歳出は、維持管理、検針業務委託料930万9千円、駿豆水道受水費5,200万円、
加圧ポンプ電気料等1,080万円、配水管布設工事等2,600万円等であります。
平井財産区特別会計予算
平成24年度函南町平井財産区特別会計予算は、歳入歳出予算の総額147万1千円で、前
年度と比べ17万4千円の増額であります。
歳入は、基金利子34万9千円と基金からの繰入金112万2千円で、歳出は、基金利子の
元加積立34万9千円と管理会経費12万2千円、一般会計への繰出金100万円であります。
15