全自動輸血検査システム 仕様書 - 大阪府立成人病センター

全自動輸血検査システム
仕様書
平成 25 年2月
地方独立行政法人 大阪府立病院機構
大阪府立成人病センター
1.使用目的
本装置は、血液型検査・不規則抗体検査などを全自動で検査実施する装置である。
オンラインによる検査依頼情報を受け、バーコード情報を基に検査依頼と輸血検査が
実施され、事務的なエラー並びに検体のとり間違えミスなどのヒューマンエラーを最
小限に留められる装置である。リファレンス法である用手法(試験管法)は熟練の技
師による繊細な判断を必要とする場合があり、時間外の当直技師による不慣れな検査
では、自動分析装置に頼る検査結果の方が正確な場合があり、結果データの精度が保
証される。
2.機器構成内訳
全自動輸血検査システム
一式
(内訳)
1. 全自動輸血検査装置本体
2台
2. 装置制御用パーソナルコンピューター
2台
3. その他付属
(構成内訳)
無停電電源装置
2台
専用設置台
2台
専用プリンター
2台
専用ラベルプリンター
2台
装置稼働状況監視システム
1式
4. ユーザーマニュアル
2式
3.機器の機能、性能、規格等
全自動輸血検査システムは以下の条件を満たす検査装置であること。
3-1
3-1-1
全自動輸血検査装置本体
寸法・電源
全自動輸血検査装置本体(装置制御用パーソナルコンピューターを含む)は
以下の大きさまたは容量より小さいこと。
寸法:横幅 190cm×奥行 90cm×高さ 180cm
電源:100V
3-1-2
分析装置本体を 2 台設置し、処理能力を向上させると共に、バックアップ体
制を構築できること。
3-1-3
血液型(ABO、RhD)検査、不規則抗体検査、不規則抗体同定検査、交差適
合試験、直接グロブリン試験が測定可能なこと。
3-1-4
検体・試薬の分注・加温・遠心・判定を全自動でできること。
3-1-5
バーコードによる検体・試薬の自動管理機能を有すること。
3-1-6
操作画面は日本語タッチパネルスクリーンであること。
3-1-7
測定原理はガラスビーズカラム凝集法を採用していること。
3-1-8
血液型測定は検体セット後、最初の検体は 10 分以内で報告可能なこと。
3-1-9
抗凝固剤採血全血検体、浮遊液検体、血漿・血清検体を使用可能なこと。
3-1-10
内臓ハードディスクへの自動バックアップが可能であること。
3-2
制御用パーソナルコンピューター
3-2-1
全自動輸血検査装置本体から取得したデータを解析・処理できる機能を有
していること。
3-2-2
無停電電源装置を有し、不慮の瞬間停電に備えること。
3-3
その他付属
3-3-1
装置本体は、装置本体の大きさに適した専用設置台に載っており、キャス
ターにて移動可能であること。
3-3-2
専用のプリンターを有していること。
3-3-3
専用のラベルプリンターを有していること。
3-3-4
装置稼働状況監視システムを備え、離れた場所(病院棟4階検体検査室等)
で本装置を監視可能なこと。
3-4
サポート体制
3-4-1
3-5
24 時間体制で年中(365 日)機器のサポート体制が整っていること。
上位ホストとのオンライン
3-5-1
上位ホストとのオンラインが可能であること。
3-5-2
上位ホストとのオンライン設定を行う際は、当センター職員と十分な打ち合
わせを行うこと。
3-6
電源工事
3-6-1
3-7
装置に必要な電源を得るための電気工事は受注者が責任を持って行うこと。
排水工事
3-7-1
装置より排出される廃液を流しへ排水するための水道工事は受注者が責任を
持って行うこと。ただし、物理的に困難な場合はこの限りでない。
4.性能以外の要件
4-1
機器搬入等
4-1-1
機器の運搬及び納入した機器の据え付け調整は、受注者が責任を持って行う
こと。
4-1-2
調整後、装置が正常に作動するよう係員が立会いの上で試運転を行うこと。
4-1-3
機器搬入の際、当センターの建物の破損には細心の注意を払うこと。
4-1-4
万一、建物に破損を生じた場合は、受注者の責任において現状に復旧するこ
と。
4-2 職員研修、技術支援
4-2-1
臨床検査科医師及び検査技師が操作方法を熟知し、確実な検査体制が出来る
まで受注者が責任を持って研修技術支援を行うこと。
4-2-2
4-3
本装置の日本語による操作マニュアルを 2 部提供すること。
保守、点検及び緊急支援体制
4-3-1
納入 1 年間は、機器の保障期間とし、正常な使用状態において発生した故障
については、受注者の負担で保守、点検、修理をおこなうこと。
4-3-2
4-4
緊急故障時には、早急に復旧できる体制を有すること。
部品の供給
4-4-1
納入後、当該機器が製造中止になった場合でも1年間は部品の供給を行うこ
と。
4-5 費用負担
4-5-1
本装置の設置に伴う据付調整、調整に伴う消耗品、職員への機器の研修に要
する費用等は受注者の負担とする。
5.薬事承認
本分析装置は、薬事法に定められている製造の承認を得ていること。
6.納入期限
平成 25 年 3 月 29 日
7.設置場所
大阪府東成区中道 1 丁目 3 番 3 号
地方独立行政法人大阪府立病院機構
大阪府立成人病センター
病院棟3階
臨床検査科輸血部
輸血検査室