解 析 付 心 電 計 仕 様 書 地方独立行政法人 大阪府立病院機構 大阪府立成人病センター 平成 27 年 2 月 Ⅰ.概要 1.調達の背景及び目的 当センターの病棟で使用している12誘導心電計は、納入後15年以上が過ぎており、修理対応が困 難となってきている。故障時の対応を考慮し、3部署(12階南病棟・10階南病棟・9階北病棟)の 12 誘 導心電計を更新する目的にて購入する。 2.調達物品及び構成内訳 解析付心電計 3台 以上、搬入、調整のすべての諸経費を含む。 Ⅱ.調達物品の備えるべき要件 (性能・機能に関する要件) 1.検査対象に関しては以下の要件を満たすこと。 1−1 安静時、及び歩行などの負荷をかけた後(負荷後)の標準12誘導心電図が記録できるこ と。 1−2 不整脈解析検査ができること。 1−3 R−R計測検査ができること。 1−4 マスターステップ検査ができること。 2.信号入力・出力部に関しては以下の要件を満たすこと。 2−1 入力された心電図アナログ信号を8000Hz 以上でデジタル変換できること。 2−2 除細動保護が施されていること。 2−3 電気メスから発生する高周波電流による誤動作なく、本装置を使用することができること。 2−4 周波数特性が0.05∼150Hzであること。 2−5 同相弁別比は103dB以上であること。 3.表示部に関しては以下の要件を満たすこと。 3−1 液晶ディスプレイはカラー表示であること。 3−2 ディスプレイは対角6.5インチ以上であること。 3−3 ディスプレイ部の解像度は、640×480ドット以上であること。 3−4 操作はタッチパネル方式を採用していること。 3−5 波形表示部分の背景に、グリッド表示できること。 4.記録に関しては以下の要件を満たすこと。 4−1 記録紙幅は145mmであること。 4−2 高密度サーマルプリント方式の採用により、記録密度8dot/mm 以上で心電図波形を鮮明に 描画できること。 5.被検者情報入力に関しては以下の要件を満たすこと。 5−1 磁気カードリーダ、もしくはバーコードリーダにより被検者情報の読込ができること。 5−2 被検者データは、下記項目が入力できること。 *ID、年齢、性別、氏名、身長、体重、問診、血圧、投薬、症状、所属(病棟/科) 5−3 ID番号の指定により上位システムよりその他の被検者項目を自動的に読み込みできる機能 を有すること。 5−4 被検者データをマスタとして SD カードに登録(ID 番号、氏名、生年月日、性別)し、次回 ID 番 号入力によりその他の被検者項目を自動的に読み込みできる機能を有すること。SD カード には最大5000件の被検者データを登録できること。 6.標準12誘導検査に関しては以下の要件を満たすこと。 6−1 画面上に3,6,12chの表示ができること。 6−2 手動記録時、記録速度は5/10/12.5/25/50(mm/s)より選択できること。 6−3 3、3+リズム、6chの波形記録ができること。 6−4 心電図波形の記録長を8秒∼24秒に任意に設定できること。 6−5 記録開始前8秒∼24秒のレビュー記録ができること。 6−6 波形の収録終了後、収録波形及び解析結果を画面に表示・確認後、記録ができること。 6−7 計測波計画面(波形収録・解析後)にて、最大 1 分間時間を遡って任意の場所を指定し、再 解析できるリワインド機能を有すること。 6−8 自動記録の解析結果に、不整脈が検出されたときに、3chで 40 秒以上の記録延長を行い、 検出した不整脈を解析する機能を有すること。 7.心電図自動解析機能に関しては以下の要件を満たすこと。 7−1 心電図自動解析により、ミネソタコードの分類、所見名の分類、年齢、性別による分類を行う ことができること。 7−2 120種類以上の解析所見数を有すること。 7−3 日本心電学会で定められたブルガダ型心電図自動診断基準に準拠し、タイプを3分類でき ること。 7−4 解析によって得られた異常所見について、その異常をビジュアル的に示すレポートを出力で きること。 7−5 解析によって得られた所見について、その所見と判断した理由を説明する機能を有するこ と。 7−6 解析によって得られた所見について、次の検査、処置などを示すレポートを出力できること。 7−7 検査結果から患者に見合った運動メニューを作成し、レポートとして出力できること。 8.R−R計測検査に関しては以下の要件を満たすこと。 8−1 指定した1誘導における最大5分間分の RR 計測が可能で、その収録、記録できること。 8−2 変動係数算出、ヒストグラム、トレンドグラフ等が記録できること。 9.マスターステップ検査に関しては以下の要件を満たすこと。 9−1 性別、年齢、体重を入力することにより、マスターステップ検査のステップ数の算出機能を有 し、ステップ音を出力できること。 9−2 負荷後も体力に応じて、ハーフ、シングル、ダブル、ダブル+増減(15∼50%)、トリプル等の各 設定ができること。 9−3 負荷後状態へ移行する際、自動移行、手動移行の動作指定ができること。 9−4 検査終了時、サマリーレポートを出力し、ST-L トレンドグラフや、負荷後のドミナント波形を 比較印字し、波形変化の確認ができること。 10.ファイリング機能に関しては以下の要件を満たすこと。 10−1 波形収録後、心電図データを保存メディアへ自動保存できること。 10−2 自動保存に失敗すると、保存失敗の警告メッセージを表示すること。 10−3 保存メディアに保存された心電図データを読み出し、再生できること。 11.LAN通信機能に関しては以下の要件を満たすこと。 11−1 収録した心電図データ及び保存メディアに保存された心電図データをデータマネジメント システムへ送信できること。 11−2 当センター既存のデータマネジメントシステムと連携しオーダーリングに対応できること。 11−3 プロトコルの変換機能(ゲートウェイ)を搭載し、プロトコルの体系の異なるLAN間も接続 可能であること。 11−4 自動送信に失敗すると、保存失敗の警告メッセージを表示すること。 12.医療過誤防止機能に関しては以下の要件を満たすこと。 12−1 同一IDで再収録した際は、それを注意するメッセージを表示できること。 12−2 検査の際、両手の電極を左右誤って装着してしまった場合に、アイコンとメッセージです ぐに電極付け間違いの可能性をお知らせすることができること。 13.その他以下の要件を満たすこと。 13−1 心電計の国際標準規格IEC 60601−2−51に適合していること。 13−2 USB ポートを2ポート、SD カードスロット、LAN ポートを有しデータ保存が可能であること。 13−3 バッテリー搭載時、90分以上の稼動が可能であること。 13−4 IDカード/バーコードリーダを接続できること。 13−5 既存の生理検査データファイリングシステムにオンラインまたはオフラインにて検査データ の Raw データを収録することが可能である事。 Ⅲ その他 (性能、機能以外に関する要件) 1.納入方法等 1) 納入にあたっては、建物の養生を十分に行い、本府職員の支持に従うこと。 また、事前に取り付け場所、搬入経路等の確認を行うこと。 2) 運搬、搬入、取り付け調整、建物の養生にかかる諸費用は、受注者の負担と する。なお、納入時等において建物等へ損害を与えた場合は、受注者の負 担において現状に戻すものとする。 3) 納入等に際して発生したごみ等に関しては、受注者が後片付け、清掃及び ごみの処分を行うこと。 2.検査方法及び検査費用の負担 1)検査は、設置場所において発注者と受注者が立ち会いのうえ、次のとおり実 施する。 ① 名称、製造番号検査 ② 外観検査 2) 検査にかかる一切の費用は、受注者の負担とする。 3.研修及び研修費用の負担 1)納入後、装置の操作法、装置の機能説明、障害時の対処法等について、設置 された装置を使用し、職員が習熟出来るまで研修を行うこと。 2)研修にかかる一切の費用は、受注者負担とする。 4.保証等 1)納入後1年間は保証期間とし、通常使用のもとで生じた故障、破損等は、無 償にて修理又は交換を行う 2)納入後、当該機器が製造中止になっても、10年間の部品の供給を行うこ と。 3)納入から1年経過した有償期間においても、部品の納入や修理の対応を速 やかに行い、業務に支障を来さないこと。 4)装置の故障が発生した場合には、5時間以内に復旧作業の対応を行うこ と。 5.納入期限 平成27年3月31日(火) 6.納入場所 大阪市東成区中道1丁目 3 番 3 号 地方独立行政法人大阪府立病院機構 大阪府立成人病センター 病院棟3階 CE室 7.その他 1) 入札機器のうち医薬品医療機器等法に基づく製造承認が必要な医療機器 に関しては、入札時点で医薬品医療機器等法に定められている製造の承認 を得ている物品であること。 2) 装置の撤去、運搬、据付調整、検査及び職員研修にかかる諸経費はすべて 受注業者の負担とし、装置の運搬、設置及び据付調整は所定の位置に納 入期日までに速やかに行うこと。 3) この仕様書に疑義が生じた時、又はこの仕様書に定めのない事項について は、発注者と協議して実施すること。
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