第 165 回日本結核病学会関東支部学会 第 208 回日本呼吸器学会関東

第 165 回日本結核病学会関東支部学会
第 208 回日本呼吸器学会関東地方会 合同学会
プログラム・抄録
日時:平成 26 年 2 月 22 日(土)8 : 30~18 : 46
会場:エーザイ株式会社 本社
〒112-8088 東京都文京区小石川 4-6-10
TEL : 03-3817-5186
会長:永井 英明(国立病院機構東京病院呼吸器センター)
TEL : 042-491-2111
飯野竹早ビル
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座長、演者の先生方へ
1.座長紹介のアナウンスはいたしませんので、各自簡単な自己紹介
(所属と名前)
をして始めてください。
2.演者の紹介も所属と氏名のみで演題名は省略願います。
3.発表 5 分、質問 2 分です。時間厳守でお願いいたします。
<利益相反(COI)申告のお願い>
本学会では、
地方会における医学研究に関する発表演題での公明性を確保するため、
発表者に利益相反事項
に関する申告を行っていただきます。
申告方法は、1)
演題登録画面での利益相反事項の入力、2)
発表データでの利益相反事項の開示となります。
<PC 発表についてのご案内>
1.発表形式は PC 発表のみです。
●発表スライドの TOP に COI 情報を記載した画面を掲示してください。
(必須)
●‌会場で使用するパソコンの OS およびアプリケーションは Windows 版 PowerPoint2003、2007、2010、
2013 です。
●発表用データは USB メモリでご持参ください。CD-R や PC の持ち込みはできません。
●発表予定時刻の 30 分前までに確認を終了してください。
●演者ご自身で操作をお願いいたします。
2.‌演者(共同演者を含む)は会員に限ります。ただし、初期研修医および学部学生については本学会員で
なくても発表いただけます。
ご参加の皆様へ
1.会場内での発言はすべて座長の指示に従い、必ず所属・氏名を述べてから簡潔に発言してください。
2.学会中の呼び出しは緊急でやむを得ない場合以外いたしません。
3.会場には駐車場の用意はありません。
4.会場周辺は飲食店が少ないので、昼食はランチョンセミナーをご利用になることをお勧めいたします。
5.当日のプログラムは部数が限られております。会員の方はご持参くださいますようお願いいたします。
6.日本呼吸器学会の会員カードをご持参ください。
カードに付いているバーコードを読み込んで参加の登
録をさせていただきます。日本呼吸器学会専門医の方は地方会出席で 5 単位です。
(発表者は 3 単位加
算)
参加登録および専門医単位の確認は会員専用ページで行ってください。
専門医をお持ちでない場合も参
加証明が必要の場合がありますので、参加登録は必ず行ってください。
※‌会員カードを 1 名で複数枚、または代理の持ち込みはご遠慮願います。なお、最近入会された先生方
は未発行です。それまでは、受付名簿に所属・氏名をご記入ください。
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第 165 回日本結核病学会関東支部学会
第 208 回日本呼吸器学会関東地方会 合同学会 日程表
(エーザイ株式会社 本社本館 5 階ホール)
※発表 5 分 質問 2 分
開会の辞
  8:30~  8:35
会長 永井 英明
(国立病院機構東京病院呼吸器センター)
セッションⅠ
演題 1~5
  8:35~  9:10
座長 根本 健司
(国立病院機構茨城東病院内科診療部呼吸器内科)
セッションⅡ
演題 6~10
  9:10~  9:45
座長 森本 耕三
(公益財団法人結核予防会複十字病院呼吸器内科)
セッションⅢ
演題 11~16
  9:45~10:27
座長 國東 博之
(公益財団法人結核予防会複十字病院呼吸器内科)
セッションⅣ
演題 17~22
10:27~11:09
座長 大河内 康実
(社会保険中央総合病院呼吸器内科)
セッションⅤ
演題 23~27
11:09~11:44
座長 玉岡 明洋
(東京医科歯科大学医学部呼吸器内科)
セッションⅥ
演題 28~32
11:44~12:19
座長 児玉 裕三
(順天堂大学医学部呼吸器内科)
ランチョンセミナー
休憩
12:19~13:09 (共催:エーザイ株式会社)
総会
13:10~13:20
医学生・初期研修医の発表
Ⅰ 演題 研  1~研  5
Ⅱ 演題 研  6~研 10
Ⅲ 演題 研 11~研 15
Ⅳ 演題 研 16~研 20
13:24~13:59
13:59~14:34
14:34~15:09
15:09~15:44
日本医師会主催 男女共同参画企画
「呼吸器科医師支援の実践」
座長 齋藤 桂介(東京慈恵会医科大学附属第三病院呼吸器内科)
杉山 温人(国立国際医療研究センター病院呼吸器内科)
田下 浩之(国立病院機構東京病院呼吸器センター)
河石 真(東京慈恵会医科大学内科学講座呼吸器内科)
司会
宮沢 直幹(済生会横浜市南部病院呼吸器内科)
小野 綾美(聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院呼吸器内科)
15:44~16:44
医学生・初期研修医
優秀者表彰式
16:44~16:49
セッションⅦ
演題 33~37
16:49~17:24
座長 廣瀬 敬
(国立病院機構東京病院呼吸器センター)
セッションⅧ
演題 38~42
17:24~17:59
座長 高森 幹雄
(東京都立多摩総合医療センター呼吸器内科)
セッションⅨ
演題 43~48
17:59~18:41
座長 土屋 公威
(東京医科歯科大学医学部呼吸器内科)
閉会の辞
18:41~18:46
会長 永井 英明
(国立病院機構東京病院呼吸器センター)
日本結核病学会関東支部 
代議員会
12:20~13:00
飯野竹早ビル B1F 飯野 NB03
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開会の辞 8:30~8:35
セッションⅠ 8:35~9:10
座長 根本健司(国立病院機構茨城東病院内科診療部呼吸器内科)
1.
結核の転症除外の現状
川崎市多摩区役所保健福祉センター1、川崎市中原区役所保健福祉センター2、
川崎市川崎区役所保健福祉センター3
にしむらまさみち
○西村正道1、眞川幸治2、若尾 勇3
通常、結核の診断は培養同定検査の結果を待たずに行われる。このため、のちに病名が結核以外に訂正される
ことがあり、これを転症という。A 区保健所には 7 年間で 281 例の活動性結核の届出があったが、このうちの
19 例が転症となった。2008 年以降、転症例は減少していたが、入院条件の変化が影響したと推察された。遅滞
のない結核発生届は重要であるが、非結核性抗酸菌症の一部や結核既往例など、迅速な鑑別が困難な例も存在
する。
2.
右鎖骨上窩リンパ節結核の治療中に肺内結核を併発した一例
結核予防会複十字病院呼吸器内科
つじ
しんご
○辻 晋吾、尾形英雄、吉山 崇、佐々木結花、奥村昌夫、森本耕三、
工藤翔二
症例は 35 歳女性。2012 年 6 月より発熱・右鎖骨上窩リンパ節腫脹を認め、前医で鎖骨上窩リンパ節結核の臨
床的診断で 6 月より HREZ4 剤治療開始された。7 月より右上肺野に浸潤影が出現。8 月に当院紹介受診。画像
上縦隔リンパ節の腫大なく、画像所見より右鎖骨上窩リンパ節からの直接穿破による肺結核と判断した。鎖骨
上窩リンパ節より肺への直接浸潤による進展は稀であり報告する。
3.
Fournier 症候群に進展した結核性肛門周囲膿瘍の 1 例
国立病院機構東京病院呼吸器センター1、同 消化器外科2
もり
あや
○森 彩1、山根 章1、井上恵理1、日下 圭1、鈴木 淳1、川島正裕1、
鈴木純子1、大島信治1、益田公彦1、松井弘稔1、田村厚久1、赤川志のぶ1、
永井英明1、趙 斌2、元吉 誠2、小林信之1、大田 健1
51 歳男性。1 カ月前から咳嗽、喀痰、肛門痛が出現した。CT で巨大空洞影と散布影を認め、喀痰検査で肺結
核と診断され、当院入院した。肛門痛が強く痔瘻あり、腹部 CT にて肛門周囲膿瘍と蜂窩識炎が認められた。
切開排膿術を施行し、膿から結核菌と腸内細菌を検出、結核性肛門周囲膿瘍に合併した壊死性筋膜炎と診断し
た。治療に難渋し一時的に人工肛門増設を要した。結核性肛門周囲膿瘍が Fournier 症候群に進展することは稀
であり、報告する。
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4.
腎移植後に肺結核を発病した 1 例
国立病院機構千葉東病院呼吸器科
ながよし
まさる
○永吉 優、水野里子、猪狩英俊、野口直子、石川 哲、山岸文雄
症例は 59 歳男性。56 歳時に妻をドナーとする生体腎移植施行後、免疫抑制剤タクロリムス、ミゾリビンを投
与されていた。術後経過良好であったが、咳嗽、喀痰、発熱を認めたため精査加療目的入院。喀痰塗抹陽性で
あり肺結核と診断された。抗結核薬 4 剤内服を開始し、喀痰塗抹陰性化を認め退院となった。現在外来にて加
療を継続している。腎移植後の結核発病のリスク、治療につき文献的考察を加えて報告する。
5.
インフリキシマブ(IFX)投与中に粟粒結核を合併し、IFX 中止により気管支結核様の増悪を
認めた一例
国立病院機構東京病院呼吸器センター
あかししゅんすけ
○赤司俊介、永井英明、斎藤美奈子、扇谷昌宏、赤羽朋博、小林宏一、
門田 宰、安藤孝浩、小山壱也、川島正裕、鈴木純子、大島信治、
廣瀬 敬、松井弘稔、赤川志のぶ、大田 健
28 歳男性。X 年 9 月クローン病に対し IFX 投与中に咳嗽が出現し、粟粒結核と診断。4 剤治療を開始し IFX は
中止。翌年 1 月に症状が増悪し、喀痰抗酸菌塗抹陽性(後に培養陰性)と判明し入院。左 S6 に新たな浸潤影を
認め、気管支鏡では左主気管支、左 B6 の狭窄を認めた。洗浄液では結核菌陰性であった。結核治療のみ継続
し、9 月の気管支鏡では著明に改善。IFX 中止による免疫賦活化が結核増悪の原因と考えられた。
セッションⅡ 9:10~9:45
座長 森本耕三(公益財団法人結核予防会複十字病院呼吸器内科)
6.
塗抹陽性肺結核の治療開始早期に M.abscessus の混合感染が判明したミャンマー人の一例
国立国際医療研究センター病院呼吸器内科
まさき はるな
○正木晴奈、高崎 仁、齊藤那由多、菅野芳明、千野 遥、三好嗣臣、
路 昭暉、長原慶典、橋本理生、森野英里子、石井 聡、鈴木 学、
仲 剛、飯倉元保、竹田雄一郎、放生雅章、杉山温人
ミャンマー人の 23 歳女性。来日 3 か月目に肺結核・結核性胸膜炎と診断された。RHZE にて治療開始後速やか
に喀痰抗酸菌塗抹は陰性化したが、21 日目以降に再度陽転し、培養日数も急激に短縮(3~4 日)した。キャピ
リア®TB は陽性であったが、固形培地にて 2 種の異なるコロニーが観察され、一方から DDH にて M.abscessus
が分離された。肺結核と非結核性抗酸菌症の合併に関して、考察を加えて報告する。
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7.
治療として切除を選択した肺 MAC 症の 3 例
国立病院機構茨城東病院内科診療部呼吸器内科1、国立病院機構茨城東病院呼吸器外科2、
筑波大学医学医療系診断病理学3
なかざわ
まりこ
○中澤真理子1、藤田一喬1、金澤 潤1、櫻井啓文1、根本健司1、林 士元1、
高久多希朗1、林原賢治1、齋藤武文1、薄井真悟2、濱本 篤2、島内正起2、
橋詰寿律2、南 優子3
肺 MAC 症の中には内科的治療に抵抗性を示し、予後不良な難治例があり、薬物療法に加え、切除を考慮すべ
き症例があるが、その適応は明らかではない。治療として切除を選択した肺 MAC 症 3 例について考察を加え
報告する。症例 1:61 歳女性、CAM 耐性中葉限局型肺 MAC 症、症例 2:20 歳女性、孤立結節型肺 MAC 症、
症例 3:55 歳男性、長期間培養陽性、陰影悪化傾向を示した肺 MAC 症を提示する。
8.
Mycobacterium avium による多発骨感染の 1 例
信州大学医学部第一内科学講座
のざわしゅうへい
○野沢修平、市山崇史、濱 峰幸、堀内俊道、立石一成、牛木淳人、
漆畑一寿、安尾将法、山本 洋、花岡正幸
55 歳の女性。2 年前から発熱、関節痛、皮疹を繰り返しており、他院で SAPHO 症候群としてステロイドが投
与された。経過中全身に膿疱が拡がり、精査目的の胸腹部 CT でリンパ節腫脹、骨硬化像等多彩な所見が認め
られた。リンパ節生検で肉芽腫を認めたが確定診断に至らず、その後、骨病変が増悪し、疼痛が出現した。骨
生検で M. avium が検出され、多剤併用療法が導入された。非結核性抗酸菌の多発骨感染は稀であり、文献学
的考察を含め報告する。
9.
鑑別困難な胸膜炎を合併した肺非結核性抗酸菌症の 1 例
総合病院土浦協同病院呼吸器内科
あだち ゆうた
○足立雄太、山名高志、齋藤弘明、山下高明、若井陽子、齋藤和人、
篠原陽子
55 歳女性。抗菌薬不応の肺炎・胸水貯留の精査目的に当院入院となった。胸水中 ADA は高値であり、局麻下
胸腔鏡を施行し、壁側胸膜に多発する顆粒状病変を認めた。胸膜生検組織には多核巨細胞を伴う類上皮細胞性
肉芽腫が認められ、気管内吸引痰から M. intracellulare が検出された。しかしながら結核性胸膜炎の可能性を
否定しきれず HREZ による治療を完遂後、MAC に対する治療を継続し改善傾向にある。
10.
SLE 治療中に発症した皮下膿瘍を伴った Mycobacterium avium 症の 1 例
東京都立多摩総合医療センター呼吸器内科
おかもとしょういち
○岡本 翔 一 、和田曉彦、大橋佳奈、山本美暁、佐藤 祐、佐々木茜、
北園美弥子、村田研吾、高森幹雄
症例は 33 歳女性。13 歳時に MCTD、25 歳時に SLE を発症し、当院通院中だった。2011 年 12 月の CT で右中
葉の不整な consolidation を認めた。翌年 3 月、左背部に皮下膿瘍が出現し、胃液、膿瘍から Mycobacterium
avium を検出した。RFP、CAM、EB を開始して肺病変は縮小し、膿瘍は切開排膿し再燃はみられていない。
非 HIV 患者における皮下膿瘍を伴った本例は稀と考えられ報告する。
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セッションⅢ 9:45~10:27
座長 國東博之(公益財団法人結核予防会複十字病院呼吸器内科)
11.
関節リウマチの治療中、ニューモシスチス肺炎と播種性クリプトコッカス症を合併した一例
慶應義塾大学医学部呼吸器内科
かめやまなおふみ
○亀山直史、鈴木雄介、佐々木衛、南宮 湖、浅見貴弘、佐藤美奈子、
猶木克彦、田坂定智、別役智子
66 歳女性。関節リウマチの経過中に右下葉結節影とびまん性すりガラス影が出現した。ニューモシスチス肺炎
(PCP)と診断し、ST 合剤ですりガラス影は消退したが、結節影は増大した。肺クリプトコッカス症として
FLCZ を投与したが効果なく、髄液クリプトコッカス抗原陽性と判明後に L-AMB と 5-FC を併用したところ奏
効した。PCP と播種性クリプトコッカス症の合併は稀であり、文献的考察を加え報告する。
12.
胸水を伴う肺クリプトコッカス症の一例
虎の門病院呼吸器センター内科1、複十字病院臨床放射線科2、虎の門病院病理部3
たかはし ゆい
○高橋由以1、小川和雅1、竹安真季子1、佐藤寿高1、望月さやか1、花田豪郎1、
宇留賀公紀1、鈴木進子1、高谷久史1、宮本 篤1、諸川納早1、黒崎敦子2、
藤井丈士3、岸 一馬1
症例は 76 歳男性、左胸水の精査目的で入院した。CT では左胸水と末梢のコンソリデーション、多発結節を認
め、PET-CT で結節等に FDG 集積を認めた。胸水はリンパ球優位の滲出性胸水で、培養検査は陰性であった。
左 VATS 下胸膜生検、上葉部分切除術を施行し、病理学的にクリプトコッカス症と診断された。治療としてフ
ルコナゾールが投与され胸水の減少や結節の縮小が認められた。血清、胸水のクリプトコッカス抗原はともに
陰性であった。
13.
骨髄異形成症候群及び間質性肺炎の加療中に発症した肺ムコール症の一例
東京慈恵会医科大学附属第三病院呼吸器内科1、東京慈恵会医科大学呼吸器内科学講座2
いしとび
わかこ
○石飛和歌子1、小田島丘人1、金子有吾1、関 文1、伊藤晶彦1、田村休応1、
吉田昌弘1、齋藤善也1、堀切つぐみ1、木下 陽1、竹田 宏1、齋藤桂介1、
桑野和義2
骨髄異形成症候群で通院中の 87 歳男性。間質性肺炎急性増悪のため入院となり、ステロイド大量療法を施行し
後療法を継続した。しかし、間質性肺炎の増悪を繰り返し、経過中に多発肺結節及び多発脳結節が出現した。
全身状態不良のため、侵襲的検査は施行出来ず、脳病変の悪化により死亡した。病理解剖にて肺ムコール症の
診断に至った。肺ムコール症を経験し、文献的考察を含め報告する。
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14.
石綿肺に合併した Fusarium Sp. による真菌性肺炎の一例
平塚共済病院呼吸器科
はら
てつ
○原 哲、高野聡子、島田裕之、川上直樹、山内秀太、倉田季代子、
小林亜紀子、山崎啓一、神 靖人、吉村信行
80 歳男性。石綿肺で当院通院中。発熱・呼吸困難で救急外来を受診した。CT で石綿肺を背景に右肺底区の線
維化病巣内に浸潤影を認めた。喀痰塗抹で糸状菌と三日月状の分生子を多数認め、培養で Fusarium Sp. と同定
した。β-D glucan は著明高値であった。以上より Fusarium Sp. による肺炎と診断し、VRCZ の投与で陰影は改
善した。重症免疫不全がないにも関わらず Fusarium Sp. による肺炎を発症した稀有な一例を経験したので報告
する。
15.
複数の口腔内常在菌を検出した市中肺炎の一例
草加市立病院呼吸器内科
さとう けんじろう
○佐藤謙二郎、今瀬玲菜、渡邉雄大、藤井真弓、谷口優子、塚田義一
症例は 74 歳男性。生来健康、ADL は自立。20XX 年より繰り返す気道感染にて当院紹介受診。喀痰検査では
起炎菌は同定できなかった。その後も症状の持続、胸部レントゲン上陰影の増悪を認めた。20XX+5 年多発膿
瘍を伴う陰影の悪化あり。気管支洗浄液、経皮吸引検体にて複数の嫌気性あるいは微好気性菌を検出し、抗菌
薬投与により軽快した。これら口腔内常在菌による慢性持続感染が疑われた症例につき報告する。
16.
MRSA 肺炎の治療中に両肺に多発空洞性病変を生じ気胸を続発した一例
群馬大学医学部附属病院呼吸器・アレルギー内科(1)
さいとう ゆき
○齋藤由樹、西岡正樹、佐藤綾希、山田英二郎、水出雅文、渋沢信行、
久田剛志、山田正信
67 歳女性。右下顎歯肉癌に対して当院歯科で化学放射線療法中に肺炎、ARDS を発症し内科に転科した。気管
内採取痰より MRSA を分離し、Linezolid による抗生剤治療、人工呼吸等の集学的治療を行った。経過良好で
転科第 5 病日に抜管したが、両肺に多発空洞性病変が残存した。第 7 病日に右気胸を発症し、内科治療で難治
性であり第 17 病日に胸腔鏡下手術を行った。MRSA 肺炎では壊死性肺炎から空洞性病変を生じうるため注意
を要する。
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セッションⅣ 10:27~11:09
座長 大河内康実(社会保険中央総合病院呼吸器内科)
17.
禁煙後に増悪した剥離性間質性肺炎(DIP)の 1 例
神奈川県立循環器呼吸器病センター呼吸器内科1、日本赤十字医療センター病理部2
ほそだ ちあき
○細田千晶1、北村英也1、馬場智尚1、小林玄機1、伊藤博之1、笹野 元1、
松尾規和1、杉崎 緑1、榎本泰典1、山内浩義1、水堂祐広1、中澤篤人1、
関根朗雅1、篠原 岳1、西平隆一1、小松 茂1、萩原恵里1、武村民子2、
小倉高志1
48 歳男性。2010 年に心筋梗塞を発症し、その後より禁煙した。2013 年 5 月頃より咳嗽を自覚し、かかりつけ
医で間質性陰影を指摘され、同年 8 月に当院へ紹介された。臨床所見、胸部 CT 所見、BAL 所見、胸腔鏡下肺
生検術の病理所見より剥離性間質性肺炎(DIP)と診断した。2010 年の胸部単純 X 線写真ではわずかなすりガ
ラス陰影を認めるのみであった。喫煙は DIP の原因として知られているが、禁煙後に増悪した 1 例を経験した
ため報告する。
18.
早期に治療を導入しえた clinically amyopathic dermatomyositis に合併した急速進行性間質性
肺炎の 2 例
群馬大学呼吸器・アレルギー内科(2)
すずき まさふみ
○鈴木雅文、青木 望、高野峻一、山口 彩、山口公一、増渕裕朗、
北原信介、上野 学、原健一郎、青木史暁、須賀達夫、前野敏孝、
倉林正彦
症例は 35 歳男性と 43 歳女性。腎・リウマチ内科で CADM と診断され、間質性肺炎の評価目的に当科紹介さ
れた。初診時に発熱、咽頭痛、関節痛、皮疹等を認めた。検査所見ではで肝障害、フェリチン高値、A-aDO2 の
開大等を認めた。軽微ではあるが短期間で画像所見の悪化を認め、上記と診断し加療開始した。2 例とも加療
開始後速やかに血ガスや画像所見の改善が得られた。急速進行性間質性肺炎について文献的な考察を踏まえて
報告する。
19.
妊娠を契機に発症し、集学的治療が奏功した皮膚筋炎合併急速進行性間質性肺炎の 1 例
東京医科歯科大学呼吸器内科
さかきばら りえ
○榊原里江、岡本 師、古澤春彦、立石知也、土屋公威、藤江俊秀、
玉岡明洋、坂下博之、角 勇樹、宮崎康成、稲瀬直彦
症例は 32 歳女性。X 年 9 月初旬(妊娠 17 週)に咳嗽、労作時呼吸困難出現。抗菌薬が投与されたが、症状増
悪し妊娠 19 週で流産した。9 月下旬当院に転院し、CT にて両側下葉優位の浸潤影を認め、KL-6 3617 U/ml、
抗 Jo-1 抗体 1050 U/ml と高値であり、皮膚筋炎合併急速進行性間質性肺炎と診断した。ステロイドと免疫抑制
剤および PMX 療法の効果が不十分であり人工呼吸器管理を要したが、合併した気胸のため一時的に V-V
ECMO 併用し救命しえた。
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20.
グリチロンⓇによる薬剤性肺炎の 1 例
済生会横浜市南部病院呼吸器内科
いのうえ みよ
○井上美代、小嶋亮太、堀田信之、宮沢直幹
症例は 70 歳男性。グリチルリチン(グリチロンⓇ配合錠)、ウルソデオキシコール酸、アモキサピン、エチゾラ
ム、健康食品の大高酵素を内服中、2012 年 9 月より咳嗽が出現。画像所見と身体所見より薬剤性間質性肺炎が
疑われ内服薬を中止したところ、症状や画像所見は速やかに改善した。DLST の結果、グリチロンⓇによる薬剤
性肺炎と診断。解毒剤であるグリチルリチンによる薬剤性肺炎は希少であり、報告する。
21.
演題取下げ
22.
リンパ脈管筋腫症を合併した結節性硬化症に伴う腎血管脂肪腫に対して everolimus が
有効であった一例
東邦大学医学部内科学講座呼吸器内科分野(大森)1、東邦大学医療センター大森病院病理2
うらべ なおひさ
○卜部尚久1、坂本 晋1、仲村泰彦1、黒澤武介1、木下ありさ1、鈴木亜衣香1、
一色琢磨1、和田知博1、伊藤貴文1、後町杏子1、菊池 直1、石田文昭1、
廣田 直1、佐野 剛1、佐藤敬太1、磯部和順1、高井雄二郎1、石渡誉郎2、
渋谷和俊2、本間 栄1
症例は 42 歳女性。2006 年 12 月気胸を発症。胸腔鏡下ブラ切除術が施行され、リンパ脈管筋腫症(LAM)と診
断。プロゲステロン療法で経過観察され気胸を反復していた。2012 年 2 月当院へ紹介。腎臓の血管筋脂肪腫
(AML)
、皮膚の葉状白斑を認め結節性硬化症に伴う LAM(TSC-LAM)と診断。2013 年 6 月より AML に対
し everolimus の投与を開始し、左腎の AML は縮小した。TSC-LAM の AML に対する everolimus 投与例は稀
であり報告する。
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セッションⅤ 11:09~11:44
座長 玉岡明洋(東京医科歯科大学医学部呼吸器内科)
23.
多発性骨髄腫に合併した Pulmonary light chain deposition disease(Pulmonary LCDD)の 1 例
国立病院機構東京病院呼吸器センター1、がん・感染症センター都立駒込病院血液内科2、
東京都立大塚病院輸血科3、東京都立大塚病院内科4、東京都立大塚病院外科5、
国立病院機構東京病院臨床検査科6
かとう たかふみ
○加藤貴史1、青木 淳2、高橋幸江2、石山 謙3、宮脇修一3、馬場美智子4、
輿石晴也5、益田公彦1、島田昌裕6、松井弘稔1、赤川志のぶ1、小林信之1、
蛇澤 晶6、大田 健1
56 歳女性。53 歳時に両側多発肺嚢胞を指摘された。右胸痛で精査入院となり多発性骨髄腫(κ 鎖 Bence Jones
型)と診断し、化学療法及び自家末梢血幹細胞移植を施行した。嚢胞の数・大きさとも増悪傾向であった肺病
変は、外科的肺生検で Congo Red 染色陰性・κ 染色陽性の好酸性無構造物質の沈着を認め Pulmonary LCDD と
診断した。LCDD の肺病変は稀であるので、その発生機序や治療効果などにつき文献的考察を加えて報告する。
24.
大量の加湿器使用が誘因となった夏型過敏性肺臓炎の 1 例
社会保険中央総合病院呼吸器内科1、東京医科歯科大学医学部附属病院2
いしもり たろう
○石森太郎1、七海 香1,2、砂金秀章1、吉川充浩1、大河内康実1、笠井昭吾1、
徳田 均1
73 歳女性。咳、労作時息切れ、体重減少が出現し、CT 上間質性肺炎疑われたため、精査加療目的に入院。入
院後症状が速やかに改善した。築 2 年の住宅に住んでおり、夫が 4 台の加湿器を使用していることから、当初
加湿器肺を疑ったが、血液検査上抗トリコスポロン・アサヒ抗体が陽性であり、夏型過敏性肺臓炎と診断した。
ステロイド内服、在宅酸素導入で経過していたが、その後急性増悪し、治療奏功せず死亡した。
25.
乳癌治療中に発見されたサルコイドーシスの一例
東京都立多摩総合医療センター呼吸器内科
ささき あかね
○佐々木茜、村田研吾、山本美暁、佐藤 祐、岡本翔一、北園美弥子、
和田曉彦、高森幹雄
症例は 43 歳女性。2 年前に右乳癌で乳房部分切除術とリンパ節郭清を施行、術後ホルモン療法を施行してい
た。背部痛を認め PET-CT 施行したところ縦隔リンパ節と骨に多数の集積を認めた。乳癌転移を疑い縦隔リン
パ節に EBUS-TBNA を施行したところ類上皮肉芽腫を認めた。腸骨生検からも類上皮肉芽腫を認めた。TBLB、
BAL とあわせて肺、骨のサルコイドーシスと診断した。乳癌治療中に発見されたサルコイドーシスは教訓的で
あり報告する。
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26.
経気管支肺生検と FDG-PET が lymphomatoid granulomatosis(LYG)の早期診断に
有用だった 1 例
練馬光が丘病院総合診療科1、練馬光が丘病院呼吸器内科2、練馬光が丘病院呼吸器外科3、
練馬光が丘病院病理部4
ひびの
たけのり
○日比野壮功1、広川 勝4、筒泉貴彦1、藤原直樹1、藤来靖士1、久郎津尚美2、
大林王司2、遠藤哲哉3、吉村博邦3、川上正舒1
【症例】30 歳台女性、自覚症状なし、健診で肺多発陰影指摘。【現病歴】4 月に精査目的に呼吸器科受診。転移
性腫瘍・サルコイドーシスを念頭に、諸検査施行。経気管支肺生検でリンパ球主体の細胞浸潤あり、免疫染色
にてクロナリティーは否定的、リンパ増殖性疾患で low grade malignancy として lymphomatoid granulomatosis(LYG)が疑われた。FDG-PET で FDG 取り込み上昇を観察。
【考察】SUVmax 上昇は、LYG 早期診断に有
用な可能性がある。
27.
肺アミロイドーシスの経過中に肺リンパ腫様肉芽腫症を発症した一例
社会保険中央総合病院呼吸器内科
いさご ひであき
○砂金秀章、石森太郎、吉川充浩、笠井昭吾、大河内康実、徳田 均
症例は 66 歳女性。2004 年に肺限局型の肺アミロイドーシスと診断、経過観察中であったが、2013 年に乾性咳
嗽が出現、画像上新出の多発結節影を認めた。胸腔鏡下肺生検を施行、EBER 陽性の大型の異型リンパ球の増
殖を認め、最終的に肺リンパ腫様肉芽腫症(LYG)と診断し、化学療法を施行した。肺アミロイドーシスに LYG
が合併した症例は稀であり、文献的考察を加えて報告する。
セッションⅥ 11:44~12:19
座長 児玉裕三(順天堂大学医学部呼吸器内科)
28.
石油ストーブから発生した有害物質を吸入し急性肺障害をきたした一例
がん・感染症センター都立駒込病院呼吸器内科1、東京都立多摩総合医療センター呼吸器内科2
わたなべかげあき
○渡邊景明1,2、佐々木茜2、岡本翔一2、北園美弥子2、村田研吾2、和田曉彦2、
高森幹雄2
症例は 24 歳男性。今年初めて石油ストーブを使用し、その後、呼吸困難感が出現し当院 ER を受診した。急性
呼吸不全、CO-Hb 濃度の上昇を認め、胸部 CT にて両肺野に多発する小葉中心性結節、斑状影を認めた。BAL
を含めた各種検査から明らかな原因は特定されず、石油ストーブから発生した有害物質による直接急性肺障害
だと考えられた。稀であるとともに教訓的な症例であるため報告する。
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29.
SFC の過吸入後にたこつぼ型心筋症を合併した気管支喘息重積発作の一例
国立国際医療研究センター病院呼吸器内科
さいとう
なゆた
○斉藤那由多、鈴木 学、長原慶典、橋本理生、宮脇太一、千野 遥、
三好嗣臣、路 昭暉、正木晴奈、清水寿顕、菅野芳明、勝屋友幾、
佐藤菜穂子、石井 聡、高崎 仁、仲 剛、飯倉元保、放生雅章、
竹田雄一郎、杉山温人
63 歳男性。気管支喘息加療中、夜間の喘鳴、呼吸困難を認め SFC を過吸入するも症状改善せず、救急搬送さ
れた。来院時、心電図上 ST 上昇、心筋逸脱酵素の上昇、心エコー上の壁運動異常より急性冠症候群が疑われ、
冠動脈・左室造影にてたこつぼ型心筋症と診断した。気管支喘息重積発作に対し、NIPPV 及び薬物療法により
呼吸状態、心機能の改善を認めた。本症例は喘息発作のストレスや SFC の過吸入等が誘因と考えられた。
30.
肺動脈吸引細胞診で腫瘍細胞を証明した乳癌による肺動脈腫瘍塞栓症の 1 例
埼玉県立循環器・呼吸器病センター呼吸器内科1、埼玉県立循環器・呼吸器病センター病理診断科2
やまもと
まなぶ
○山本 学1、高柳 昇1、石黒 卓1、渡邊崇靖1、桐生育実1、劉 楷1、
合地美奈1、河手絵里子1、太田池恵1、田村仁樹1、高久洋太郎1、鍵山奈保1、
倉島一喜1、柳澤 勉1、清水禎彦2、杉田 裕1
症例は 82 歳女性。1 か月前から増悪する呼吸困難にて受診。I 型呼吸不全、胸部 CT で小葉間隔壁の肥厚およ
び肺動脈の拡張、RVSP57mmHg、肺血流シンチでまだら状の欠損を認めた。肺動脈腫瘍塞栓症を疑い右心カ
テーテル施行。肺動脈吸引細胞診で異型細胞を認めたが、特定の分化なく組織型や原発巣は断定できなかった。
PET-CT などの精査でも原発巣は断定できず、DIC も伴い第 14 病日永眠。病理解剖で乳癌による肺動脈腫瘍塞
栓症と診断した。
31.
比較的長期間、観察し得ている肺高血圧合併 CPFE の 1 例
独立行政法人国立病院機構茨城東病院呼吸器内科1、
独立行政法人国立病院機構茨城東病院心臓外科2
りん
しげん
○林 士元1、中澤真理子1、藤田一喬1、櫻井啓文1、金澤 潤1、根本健司1、
高久多希郎1、林原賢治1、斎藤武文1、梅津泰洋2
気腫合併肺線維症(CPFE)は、ATS-ERS IIPs consensus classification 改定の中に含まれた新しい疾患概念で
ある。本病態はしばしば肺高血圧が合併するが、その確立した治療法はない。緊急避難的治療として PGI2 持続
静注療法を選択し、比較的長期間観察し得ている 1 例(61 歳、男性)について同薬剤導入、増量、減量、再増
量に関わる一連の経過について肺循環病態を中心に報告する。
32.
Cheyne-Stokes 呼吸(CSR)を伴った中枢性無呼吸を日中覚醒時も常時認めた続発性肺胞低換気
症候群の 1 例
国立病院機構茨城東病院内科診療部呼吸器内科
ふじた かずたか
○藤田一喬、中澤真理子、櫻井啓文、金澤 潤、根本健司、林 士元、
高久多希朗、林原賢治、齋藤武文
80 歳男性。主訴は胸部違和感。肺血栓塞栓症と診断し、治療中に SpO2 の変動から周期的無呼吸が疑われた。
覚醒時を含めた経皮的 PaCO2 測定併用 PSG 結果から夜間睡眠時のみならず日中覚醒時にも認められる CSR を
伴った中枢性無呼吸と診断した。脳 MRI では脳幹部梗塞を認めた。抗凝固療法により同病態は改善したが、当
初認められなかった高炭酸ガス血症が顕性化し、続発性肺胞低換気症候群が基にあったと推測された。
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ランチョンセミナー 12:19~13:09
「睡眠薬の適正な使用と休薬のための診療ガイドライン」
‌
―不眠症治療におけるルネスタⓇの臨床的位置付け―
演者:横須賀 秀人(‌エーザイジャパン 統合マーケティング部 ‌
研修支援室 学術担当)
共催:エーザイ株式会社
――― 休憩 12:19~13:09 ―――
総会 13:10~13:20
医学生・初期研修医の発表Ⅰ 13:24~13:59
座長 齋藤桂介(東京慈恵会医科大学附属第三病院呼吸器内科)
研 1.
教訓的な肺結核の 2 例
神奈川県立循環器呼吸器病センター呼吸器内科1、神奈川県立足柄上病院2
かいはら まさき
○貝原正樹1,2、関根朗雅1、小松 茂1、榎本泰典1、水堂祐広1、杉崎 緑1、
小倉高志1
症例 1:22 歳女性。外来で HREZ 療法を開始した。避妊を促すも、治療 3 ヶ月目に妊娠が発覚した。症例 2:
統合失調症治療中の 62 歳女性。隔離病棟入院下で HREZ 療法を開始した。治療開始 1 ヶ月後に肝機能障害が
生じ、抗結核薬中止後も 2 週間遷延した。肝機能障害発生時期は、隔離病棟から一般病棟への移動時期と一致
していた。結核治療中の教訓的な症例として詳細を報告する。
研 2.
気管支結核後の肺化膿症の一例
神奈川県立循環器呼吸器病センター呼吸器内科
ふくい
さち
○福井沙知、関根朗雅、杉崎 緑、榎本泰典、水堂祐広、小松 茂、
小倉高志
30 歳女性。全剤感受性による肺結核で入院加療歴あり。今回結核治療終了 11 カ月後に咳嗽、発熱を認め外来
受診した。胸部 X 線で右上肺野に浸潤影を認め、結核再発または肺炎疑いで入院したが、入院 4 日目に右 S2
領域に入院時にはなかった空洞病変を認め肺化膿症と診断した。入院 5 日目に施行した BF では、右 B1、B2 の
完全閉塞を認め、気管支結核の治癒後であることが判明した。臨床経過をふまえて報告する。
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研 3.
CA19-9 高値を示す非結核性抗酸菌症(NTM)の一例
東京女子医科大学病院卒後臨床研修センター1、東京女子医科大学病院呼吸器内科2
ふじかわ
つばさ
○藤川 翼1、武田奈生子2、落合克律2、関根裕子2、春日紀子2、厚美慶英2、
塚本紗代2、清水悠里2、佐藤昭寿2、溝渕莉恵2、近藤光子2、玉置 淳2
79 歳女性。2010 年に血清 CA19-9 値で上昇が指摘されたが、PET/CT では悪性所見はなかった。2013 年 3 月
の CT で粒状影の増悪と血清 CA19-9 値が更に上昇し、精査目的に当科入院。気管支鏡検査では非結核性抗酸
菌症(NTM)と診断。気管支洗浄液で CA19-9 上昇を認め、NTM による上昇と判断した。CA19-9 は良性肺疾
患でも高値を示すが、気管支洗浄液で証明された報告は少なく、今回気管支肺胞洗浄液で CA19-9 高値の症例
を経験したため報告する。
研 4.
多臓器不全を合併した緑膿菌肺膿瘍の一剖検例
日本赤十字社大森赤十字病院呼吸器内科1、日本赤十字社大森赤十字病院顧問・検査部2、
東邦大学医学部病理学講座3
さこ たいせい
○佐古大成1、中村万里1、深澤由里3、小澤聡子1、仁部美保1、江島美保1、
辻川 雄1、坂本穆彦2、吉村邦彦1
症例は 77 歳男性。COPD で近医通院中、胸痛、呼吸困難が出現し、加療を受けるも改善せず、症状増悪のため
当院へ救急搬送された。入院時、胸部画像で右上葉の広範な浸潤影を呈し、一部空洞も認められた。喀痰およ
び血液培養で緑膿菌が検出され、同菌による肺膿瘍と診断した。多臓器不全および頭部 CT 画像所見陰性の意
識障害が合併し、治療に反応せず第 2 病日に死亡。剖検で肺膿瘍が確認された。
研 5.
明らかな免疫不全のない患者に発症し急速に進行した侵襲性肺アスペルギウス症の 1 例
埼玉医科大学病院呼吸器内科
ぬくい あさみ
○貫井麻未、古堅 彩、山下 哲、山崎 進、長井良昭、宮下起幸、
太田洋充、萩原弘一、金澤 實
62 歳女性。腸炎症状のため入院。入院後、喀痰・発熱が出現、胸部 CT で気管支肺炎像を指摘。約 2 週間で、
気管支拡張を伴う広範な浸潤影に進展。抗生剤無効、β-D-glucan 高値のため、抗真菌剤による治療を開始。気
管支鏡検査で侵襲性肺アスペルギウス症(IPA)と診断。本例は、明らかな免疫不全のない患者に発症した IPA
で、発症初期からの進行が画像で経過観察できた稀有な症例であり、文献的な考察を加え報告する。
医学生・初期研修医の発表Ⅱ 13:59~14:34
座長 杉山温人(国立国際医療研究センター病院呼吸器内科)
研 6.
器質化肺炎を合併したインフルエンザ罹患後重症細菌性肺炎の 1 例
亀田総合病院呼吸器内科
うかい
まみこ
○鵜飼万実子、中島 啓、大槻 歩、渡邊純子、高井基央、桂田雅大、
桂田直子、三沢昌史、金子教宏、青島正大
症例は 68 歳男性。入院 4 日前に発熱にて近医受診、インフルエンザ A 型の診断を受け oseltamivir 開始され帰
宅。解熱するも急性呼吸不全を認め気管挿管施行し入院。TAZ/PIPC、AZM、peramivir で加療開始。尿中肺
炎球菌抗原陽性、血液培養で H.influenzae を検出。1 週間後抜管するも低酸素血症が遷延、CT で両下葉に consolidation を認め TBLB で器質化肺炎の診断、PSL 投与にて改善した。
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研 7.
肺癌術後に顕在化した抗 PL-7 抗体陽性の抗 ARS 抗体症候群に伴う間質性肺炎の 1 例
自治医科大学内科学講座呼吸器内科学部門1、自治医科大学病理学講座統合病理学部門2、
自治医科大学外科学講座呼吸器外科学部門3
やすだ
ゆう
○安田 優1、大貫次利1、間藤尚子1、飯島裕基1、水谷英明1、黒崎史朗1、
澤田哲郎1、佐多将史1、水品佳子1、澤幡美千瑠1、中澤晶子1、鈴木恵理1、
中山雅之1、中屋孝清1、山沢英明1、坂東政司1、金井信行2、山本真一3、
遠藤俊輔3、杉山幸比古1
症例は 64 歳男性。左下葉原発性肺腺癌に対し胸腔鏡下肺切除を施行した(pT2aN0M0、stageIB)。術後 1 ヶ月
頃より咳嗽と四肢に落屑を伴う皮疹を認めた。術前の胸部 CT ではごく軽度の散発するすりガラス様濃度上昇
域を認めるのみであったが、新たに両側下葉の牽引性気管支拡張を伴う間質影が出現し、血清抗 PL-7 抗体が陽
性であった。手術を契機に顕在化した抗 ARS 抗体症候群に伴う間質性肺炎の報告はこれまでなく、症例報告す
る。
研 8.
Amyopathic dermatomyositis の一例
日本医科大学千葉北総病院呼吸器内科
はまな てるひこ
○濱名輝彦、蛸井浩行、福泉 彩、恩田直美、小齊平聖治、本橋典久、
田中庸介、日野光紀
1 週間程度の経過で呼吸困難が出現した 76 歳女性。CT で両肺底部にすりガラス影を認めた。抗生剤治療無効、
以後特徴的皮疹が出現し、amyopathic dermatomyositis(ADM)を疑った。ステロイドパルス、シクロフォス
ファミドパルス、シクロスポリン投与を行うも病勢は進行し、約 1 か月の経過で死亡した。死後、抗 MDA5 抗
体陽性が明らかとなり、ADM と確定診断した。文献的考察を加えて報告する。
研 9.
多発微小動脈瘤を合併した多発血管炎性肉芽腫症の 1 例
湘南鎌倉総合病院呼吸器内科1、湘南鎌倉総合病院腎免疫血管内科2、
湘南鎌倉総合病院 IVR センター3
ふなき
ゆたか
○船木 裕1、稲田 悠1、西野宏一1、長谷川正宇2、持田泰寛2、石岡邦啓2、
築山俊毅3、杉本栄康1
77 歳女性。主訴は発熱、呼吸困難、耳痛。胸部 CT で両側胸膜直下に多発浸潤影を認め、PR3-ANCA 陽性で
あったことから、多発血管炎性肉芽腫症(以下、GPA)の確定診断目的で右腎生検を施行した。翌日に出血性
ショックを来たし、血管造影にて両腎、肝、脾に多発する微小動脈瘤と左腎動脈微小動脈瘤破裂を認め、責任
血管塞栓術により救命し得た。多発微小動脈瘤を合併した GPA は稀少であり、文献的考察を加え報告する。
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研 10.
リウマトイド結節がびまん性小結節集簇像を呈したリウマチ性胸膜炎の 1 症例
獨協医科大学医学部呼吸器・アレルギー内科
こいけりょうすけ
○小池亮祐、宮尾智之、永澤潤哉、奥富泰明、奥富朋子、藤松孝旨、
森田弘子、町田安孝、渡邉泰治、横山達也、曽田紗世、吉田匠生、
塩原太一、新井 良、館脇正充、降旗友恵、三好祐顕、知花和行、
武政聡浩、石井芳樹
症例は 47 歳女性。結核既往なし。2013 年 2 月発症、5 月診断の左胸水を伴う関節リウマチ症例。サラゾピリン
1g と PSL 10mg により関節症状は改善したが胸水は改善せず、胸水 ADA 74.2 U/L で結核性胸膜炎と鑑別を要
した。胸腔鏡検査で壁側胸膜にびまん性小結節集簇像を認め、病理像がリウマトイド結節でありリウマチ性胸
膜炎と診断された。リウマトイド結節がびまん性小結節集簇像を呈するリウマチ性胸膜炎の報告は稀であり報
告する。
医学生・初期研修医の発表Ⅲ 14:34~15:09
座長 田下浩之(国立病院機構東京病院呼吸器センター)
研 11.
肺病変および後腹膜線維症が疑われたメトトレキサート関連リンパ増殖性疾患の 1 例
東京慈恵会医科大学附属柏病院呼吸器内科1、東京慈恵会医科大学附属柏病院病理部2、
東京慈恵会医科大学附属病院呼吸器内科3
おくだ けいたろう
○奥田慶太郎1、山川英晃1、吉田正宏1、石川威夫1、高木正道1、片木宏昭2、
桑野和善3
症例は 78 歳男性。74 歳時に関節リウマチに対しメトトレキサート(MTX)の内服加療を開始。約 5 ヶ月前か
ら全身倦怠、食思不振が出現し、胸部 X 線で肺野に多発する腫瘤影を認め当院へ紹介。肺生検組織では異型リ
ンパ球のびまん性増殖を認め、MTX 中止により陰影は改善し MTX 関連リンパ増殖性疾患と診断した。また右
腎門部から尿管、下大静脈周囲に広がる軟部影を認め水腎・水尿管症を伴い後腹膜線維症が疑われ、同病変も
改善した。
研 12.
二年の経過を経て増悪した慢性過敏性肺炎の一例
東京都立広尾病院呼吸器科
みた みつよし
○三田光慶、久世眞之、楠 裕司、楢戸律子、栗林英彦、齊藤 均、
野村浩一郎、阿部信二
82 歳女性。2011 年 CT で両側全肺野に牽引性気管支拡張を伴う網状影、BALF のリンパ球上昇と TBLB で胞
隔炎を認めた。トリコスポロン抗体、帰宅誘発試験等陰性も過敏性肺炎が疑われた。無治療で画像改善認めた
が、2 年後急性に発熱、労作時呼吸困難出現。CT で GGO 出現、KL6 上昇、TBLB で細気管支領域の炎症と胞
隔炎を認め慢性過敏性肺炎増悪と診断。ステロイド治療まで要した。程度の異なる二度の増悪を認めており文
献的考察を含め報告する。
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研 13.
マイコプラズマ感染を契機に発症した Churg-Strauss 症候群の一例
独立行政法人国立病院機構災害医療センター呼吸器内科1、
独立行政法人国立病院機構災害医療センター循環器内科2、
独立行政法人国立病院機構災害医療センター膠原病内科3
よしかわ なおき
○吉川直希1、武岡慎二郎1、有本斉仁1、本間千絵1、福住宗久1、毛利篤人1、
上村光弘1、伊藤順子2、満尾昌子3
症例は慢性副鼻腔症状を伴う current smoker の 25 歳女性。好酸球増多症、心嚢液貯留、肺浸潤影をきたし、
胸痛を主訴に当院受診。BAL では好酸球が高値であり、心筋生検でも好酸球浸潤を認めた。マイコプラズマ抗
体価が優位に上昇しており、マイコプラズマ感染症を契機に発症した Churg-Strauss 症候群と診断。経過中に
洞不全症候群を併発しステロイド治療行ったが、完全房室ブロックが出現した。
研 14.
劇症型肺炎球菌性感染症による敗血症性 ARDS の 1 例
日本赤十字社長野赤十字病院呼吸器内科
みずま さとし
○水間悟氏、秋山達也、會田有香、呉屋裕樹、降旗兼行、増渕 雄、
倉石 博、小山 茂
症例は 83 才男性。発熱、腰痛のため救急搬送。胸部 CT 上両側肺底部を中心に浸潤影を認め、重症呼吸不全の
状態であった。尿中肺炎球菌(SP)抗原陽性、喀痰のグラム染色でグラム陽性双球菌を認め、PRSP を念頭に
置き抗菌薬投与を行った。ICU に入室し人工呼吸管理を含む集中治療を行ったが、敗血症性ショック、ARDS
のため入院 2 日で死亡した。血液培養、喀痰培養から肺炎球菌(ペニシリン感受性)が検出された。
研 15.
リンパ管シンチと胸腔鏡により漏出部位を確認した乳糜胸の一例
順天堂大学医学部附属浦安病院呼吸器内科1、順天堂大学医学部附属浦安病院呼吸器外科2
まつおか ゆうき
○松岡遊貴1、吉岡泰子1、松野 圭1、推名健太郎1、鈴木洋平1、南條友央太1、
村木慶子1、佐々木信一1、二川俊郎2、富永 滋1
症例は 76 歳女性。呼吸困難を主訴に来院し、左側大量乳糜胸水と診断された。99mTc リンパ管シンチで左横
隔膜直上にリークポイントがみられ、胸腔鏡では cardiophrenic angle に複数の流出を認めた。胸管結紮術では
乳糜胸水は改善せず、絶食、オクトレオチド皮下注射、ピシバニールによる胸膜癒着術を行い治療した。
医学生・初期研修医の発表Ⅳ 15:09~15:44
座長 河石 真(東京慈恵会医科大学内科学講座呼吸器内科)
研 16.
皮膚筋炎合併胸腺癌の一例
茅ヶ崎市立病院研修医1、茅ヶ崎市立病院呼吸器外科2、茅ヶ崎市立病院呼吸器内科3、
茅ヶ崎市立病院リウマチ膠原病内科4
なわた しんたろう
○縄田晋太郎1、佐野 厚2、川島光明2、福田 勉3、上原武晃4
症例は 56 歳男性。健診で胸部異常影を指摘され、CT で間質性肺炎と前縦隔腫瘍を指摘されたため、当院呼吸
器内科を紹介受診、呼吸器外科へ紹介となった。また、関節の違和感のためリウマチ内科を受診し、皮膚生検
で皮膚筋炎と診断された。皮膚筋炎に合併した胸腺腫または胸腺癌の診断で、胸骨正中切開拡大胸腺摘出術を
施行。病理組織学的に胸線癌と診断された。皮膚筋炎合併胸腺癌は稀であり、若干の文献的考察を加えて報告
する。
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研 17.
エルロチニブ使用により下肢蜂窩織炎をおこした一例
聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院呼吸器内科1、聖マリアンナ医科大学医学部 5 年2
かまた ひろゆき
○鎌田広之1,2、石田 明1、小野綾美1、山口裕礼1、駒瀬裕子1
72 歳男性、2010 年 1 月に肺腺がんと診断され、種々の抗がん剤を使用した。2013 年 5 月からエルロチニブを
再投与したところ効果は見られたが爪囲炎を起こした。2013 年 11 月、突然の発熱、左下肢の疼痛、腫脹、疼
痛を認めた。爪囲炎から菌が侵入し蜂窩織炎を起こしたものと考えられる。爪囲炎の治療には副腎皮質ステロ
イドホルモンが用いられるが、感染に留意し使用することが重要である。
研 18.
非小細胞肺癌に重症筋無力症を合併した 1 例
東海大学医学部内科学系呼吸器内科学1、東海大学医学部内科学系神経内科学2
むらた
なおこ
○村田奈緒子1、新美京子1、永田栄一郎2、佐藤雅子1、田中 淳1、堀尾幸弘1、
滝口寛人1、友松裕美1、友松克充1、端山直樹1、小熊 剛1、青木琢也1、
浦野哲哉1、瀧澤俊也2、阿部 直1、浅野浩一郎1
64 歳男性。5 月中旬より両下肢脱力・複視を自覚。胸部 CT で肺癌を疑われ 6 月下旬に当院紹介受診。非小細
胞肺癌 cT1aN2M0 stageIIIA と診断し、化学放射線療法を開始した。その後も神経症状は進行、精査の結果、
重症筋無力症と診断。抗癌剤開始時から継続していたステロイドに加えて臭化ピリドスチグミンを開始し、自
覚症状は著明に改善した。非小細胞肺癌と重症筋無力症の合併の報告は少なく、若干の文献的考察を加えて報
告する。
研 19.
癌性リンパ管症にて発見された無色素性悪性黒色腫の一例
聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院呼吸器内科1、聖マリアンナ医科大学医学部 5 年2
ながおか
かなこ
○長岡可楠子1,2、山口裕礼1、駒瀬裕子1、小野綾美1、石田 明1
44 歳男性、主訴は呼吸困難、平成 25 年 8 月、感冒症状のため近医を受診し、胸部異常陰影を指摘された。CT
上広義間質にそった陰影とランダムな粟粒陰影を認め、悪性腫瘍の転移を疑った。PET 検査にて左下肢からリ
ンパ流にそって取り込みが認められ、左足底の腫瘍病変が原発と考えられた。生検により無色素性悪性黒色腫
と診断したが、状態が急激に悪化し治療できずに死亡された。
研 20.
空洞を伴う多発肺腫瘤影を呈した、ホジキンリンパ腫の一例
相模原協同病院呼吸器内科
やまだ
しほ
○山田志保、西井康人、羽切慎太郎、山本倫子
症例は 49 歳、男性。平成 24 年 4 月に食欲不振で当院総合内科へ受診。精査のため胸腹部 CT を行ったところ
肺野に多発腫瘤影を認め、呼吸器内科へ紹介受診となった。気管支鏡検査、CT ガイド下生検を施行したが診
断に至らず。その後、右頚部リンパ節腫大を認め、同部位の生検結果よりホジキンリンパ腫と診断された。悪
性リンパ腫の肺病変は画像上、多彩な陰影を示すが多発の空洞を伴う腫瘤影は少なく、若干の文献的考察を含
め報告する。
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日本医師会主催 男女共同参画企画 15 : 44~16 : 44
「呼吸器科医師支援の実践」
司会 宮沢直幹(済生会横浜市南部病院呼吸器内科) 小野綾美(聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院呼吸器内科)
1)
男女共同参画の現状、問題点(5 分)
聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院呼吸器内科
こませ ゆうこ
○駒瀬裕子
2)
‌神奈川県における呼吸器科医師増加のための企画
~神奈川呼吸器フェローシップセミナー(15 分)
虎の門病院分院呼吸器内科
かわばたまさてる
○川畑雅照
3)A)‌神奈川県における呼吸器科医師増加のための企画
~神奈川医学生胸部画像セミナー(10 分)
横浜市立大学附属市民総合医療センター呼吸器病センター
しんかいまさはる
○新海正晴
  B)
座談会:医学生からみた呼吸器科は?(30 分)
横浜市立大学学生
聖マリアンナ医科大学学生
新海正晴(横浜市立大学附属市民総合医療センター呼吸器病センター)
若林 綾(昭和大学藤が丘病院呼吸器内科)
駒瀬裕子(聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院呼吸器内科)
医学生・初期研修医優秀者表彰式 16:44~16:49
セッションⅦ 16:49~17:24
座長 廣瀬 敬(国立病院機構東京病院呼吸器センター)
33.
肺扁平上皮癌の心筋転移による左脚ブロックの結果、拡張型心筋症様の左心機能低下を呈した
一剖検例
聖路加国際病院呼吸器内科
おぎの ひろかず
○荻野広和、北村淳史、石川源太、岡藤浩平、冨島 裕、仁多寅彦、
西村直樹、蝶名林直彦
69 歳男性。徐々に増悪する呼吸困難を主訴に救急受診。来院時 1 型呼吸不全を呈し、両側胸水貯留があり心電
図で完全左脚ブロック、心エコーにて EF の低下を認めた。急性心不全を疑い冠動脈造影を施行したが狭窄所
見はなかった。CT で右下葉に腫瘤影を認め、経気管支肺生検にて肺扁平上皮癌と診断されたが急速に増悪し 2
カ月後に死亡した。剖検にて肺癌の心筋転移を認め、転移による左脚ブロックの結果生じた左心不全が考えら
れた。
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34.
大胸筋転移をきたした肺癌の一例
日本大学医学部内科学講座呼吸器内科
にしざわ
つかさ
○西澤 司、佐藤良博、林健太郎、永田弥人、鹿野壮太郎、山口賢二、
清水哲男、高橋典明、橋本 修
症例は 52 歳の男性。2013 年 5 月から右肩から胸部にかけての疼痛と腫脹を認め、6 月に当院を受診した。
右頸部のリンパ節腫大を認めたため生検を行ったところ、肺腺癌と診断された。同時に施行した胸部画像では
右大胸筋への転移も認められたため、化学療法で治療を開始したところ、症状および画像所見は著明に改善し
た。
肺癌の大胸筋転移は稀であり若干の考察を加えて報告する。
35.
放射線治療後より自然退縮がみられた進行性肺扁平上皮癌の一例
独立行政法人国立病院機構災害医療センター呼吸器内科
ありもとよしひと
○有本斉仁、毛利篤人、武岡慎二郎、本間千絵、福住宗久、上村光弘
症例は 77 歳女性、両側肺野に結節影をみとめ、肺扁平上皮癌多発肺転移の診断に至り、全身化学療法の方針と
なった。VNR、S-1、GEM と単剤治療を施行するも増悪し、右上葉の胸膜に隣接した結節によると思われる前
胸部の癌性疼痛緩和目的で姑息照射を施行。右上葉の腫瘍病変の縮小が得られたが、放射線照射されていない
右下葉や左下葉の結節病変も縮小をみとめた。稀な経過であると考え、過去の文献的考察も含め報告する。
36.
肺癌に併発した凝固異常に対しリバーロキサバン内服で長期管理を行っている 2 例
日本赤十字社医療センター呼吸器内科1、日本赤十字社医療センター感染症科2
おの
りゅう
○小野 竜1、酒寄雅史1、粟野暢康1、園田 唯1、近藤圭介1、守屋敦子2、
安藤常浩2、生島壮一郎1
症例 1 は 58 歳男性。肺腺癌に対して化学療法中に肺血栓塞栓症を発症、ワルファリン内服にて管理中に肺血栓
塞栓症を再発。症例 2 は 67 歳男性。多発脳梗塞で入院し原発性肺癌と診断、ヘパリン皮下注射中にて管理中に
脳梗塞再発、動脈血栓症発症。両例ともリバーロキサバン内服に切り替え、以後再発を認めなかった。肺癌に
伴う凝固異常に対しリバーロキサバン内服で長期管理を行っている 2 例について、文献的考察を含め報告する。
37.
EGFR-TKI によって高度の好中球減少症と血小板減少症をきたした一例
国家公務員共連合会平塚共済病院呼吸器科
かわかみ なおき
○川上直樹、原 哲、高野聡子、島田裕之、山内秀太、倉田季代子、
小林亜紀子、山崎啓一、神 靖人、吉村信行
症例は 69 歳の女性。肺腺癌、cT2M3M1b、cStageIV。EGFR 変異陽性のため、1 次治療としてゲフィチニブを
開始し奏功したが、投与 2 週間後から好中球減少症(grade 4)と血小板減少症(grade 3)が出現した。ゲフィ
チニブ中止とし血球数は回復したが、エルロチニブに切り替えた後に血球減少が再燃した。EGFR-TKI により
多系統の血球減少症をきたした症例は希であり、報告とする。
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セッションⅧ 17:24~17:59
座長 高森幹雄(東京都立多摩総合医療センター呼吸器内科)
38.
Lepidic pattern を呈した乳癌肺転移の一例
さいたま赤十字病院内科
かわべ
りえ
○川辺梨恵、松島秀和、和田翔子、大場智広、松林南子、奥田 良、
小出 卓、天野雅子
症例は 62 歳女性。咳嗽が続き近医を受診。胸部レントゲンで両中下肺野にすりガラス影を認め、当科紹介と
なった。慢性感染症などが疑われ、気管支鏡検査を施行したところ、腺癌の診断であった。EGFR 陽性であり、
gefitinib で治療を開始するも、4 週間後の画像所見は悪化していた。乳癌の既往があることから、再度生検し、
乳癌肺転移の診断となった。現在はホルモン療法施行中である。若干の文献的考察も含め報告する。
39.
大量胸水をきたした胸腔内毛細血管腫の 1 例
公立昭和病院呼吸器内科
のだ かずしげ
○野田一成、村瀬享子、大滝美浩、安田順一
61 歳女性。4 年前に神経膠芽腫の摘出手術を施行されたが局所再発。ガンマナイフと化学療法で治療され自宅
療養していた。呼吸困難を主訴に来院、右大量胸水を認めた。胸水穿刺を繰り返すも悪性所見を認めず。造影
CT を施行したところ、胸腔に鮮明に造影される腫瘍性病変を認めた。局所麻酔下胸腔鏡で生検を行い毛細血
管腫と診断した。肋骨直上に存在するため肋骨原発の毛細血管腫を想定した。
40.
開胸下生検で確定診断を行えた心膜中皮腫の一例
順天堂大学医学部附属練馬病院呼吸器内科1、千葉市立海浜病院2
じょ
ひとみ
○徐 仁美1、平間未知大1、稲垣 藍1、小池建吾1、鳥羽慶栄1、木戸健治1、
木村 透2
症例は 72 歳女性。発熱と左側背部痛を主訴に受診。胸部 CT 上少量心嚢液と左胸水貯留を認め、急性心外膜炎
の診断で経過観察していたが、半年後に再び左側背部痛と心嚢液増加を認めた。胸部 CT で心膜肥厚の増悪を
認め、FDG PET で心膜に限局した集積あり、確定診断目的に開胸下心膜生検を施行。悪性心膜中皮腫の診断
となり化学療法を施行した。悪性心膜中皮腫は、大変稀な疾患であり報告する。
41.
血管免疫芽球性 T 細胞リンパ腫に肺病変を伴った一例
JA とりで総合医療センター呼吸器内科1、国立がん研究センター東病院呼吸器外科2、
国立がん研究センター東病院臨床開発センター臨床腫瘍病理分野3
みしま
ゆか
○三島有華1、八木太門1、松岡英亮1、尾形朋之1、青景圭樹2、石井源一郎3
71 歳女性。3 か月前に全身の皮疹が出現し、両側胸水貯留による呼吸不全をきたした。その後施行した CT に
て両側びまん性の粒状影と右 S10、左 S8 の新たな結節影を認めた。胸腔鏡下肺生検にて軽度の異形を伴う CD3
陽性リンパ球浸潤と肉芽腫性病変を認め、血管免疫芽球性 T 細胞リンパ腫(AITL)と診断した。本邦におい
て AITL に伴う肺病変の報告は少なく、ここに報告する。
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42.
胸水セルブロックで診断した、primary effusion lymphoma の 1 例
横須賀共済病院呼吸器内科
やの
たかし
○矢野 尚、小松崎恵子、鎌倉栄作、片柳真司、藤原高智、三ツ村隆弘、
富永慎一郎、夏目一郎、大河内稔
症例は 89 歳女性。下腿浮腫と呼吸困難で近医より紹介、胸部 X 線で右優位に胸水貯留を認めた。循環器内科
にて心不全治療を行ったが改善せず当科紹介。胸水穿刺では抗酸菌塗抹および PCR 陰性だったが、胸水中のリ
ンパ球増加と ADA 高値(93U/l)で、結核性胸膜炎と臨床診断した。抗結核薬で治療開始したが胸水細胞診で
異型細胞を認め、胸水セルブロック等を追加した結果、B 細胞性悪性リンパ腫(primary effusion lymphoma)
の診断に至った。
セッションⅨ 17:59~18:41
座長 土屋公威(東京医科歯科大学医学部呼吸器内科)
43.
日常生活において繰り返す喉頭痙攣発作により発症した Negative pressure pulmonary hemorrhage(NPPH)の 1 例
結核予防会複十字病院呼吸器内科
こくとうひろゆき
○國東博之、辻 晋吾、大澤武司、山名一平、渡邊雅人、森本耕三、
矢野量三、奥村昌夫、佐々木結花、内山隆司、倉島篤行、早乙女幹朗、
工藤宏一郎、吉森浩三、吉山 崇、尾形英雄、工藤翔二
症例は 48 歳男性。感冒症状後に喀血し紹介入院した。胸部 X 線で両肺に淡い浸潤影あり、CT では両上葉優位
にびまん性スリガラス陰影を認めた。気管支鏡検査で血性 BAL 液を採取し肺胞出血と診断した。患者は夜間発
作性に吸気性困難を認めており、喉頭ファイバーで精査したところ喉頭痙攣と診断された。本症例は日常生活
において繰り返す喉頭痙攣発作により発症した NPPH であり非常に稀な症例と思われたので報告する。
44.
当初、過敏性肺臓炎と判断され、11 年後に剖検にて肺胞蛋白症と診断された 1 例
国立病院機構東京病院呼吸器センター1、国立病院機構東京病院臨床検査科2
さとう りょうた
○佐藤亮太1、大島信治1、武田啓太1、小山壱也1、安藤孝浩1、島田昌裕1、
川島正裕1、益田公彦1、松井弘稔1、田村厚久1、永井英明1、赤川志のぶ1、
蛇澤 晶2、大田 健1
58 歳女性。48 歳時に咳嗽、喀痰で発症。CT で左下肺優位に小葉中心性の GGO を認め、TBLB では小円形細
胞浸潤を伴う胞隔炎を認めた。無治療で軽快し、過敏性肺臓炎が疑われた。その後、増悪と軽快を繰り返し、
病状に応じてステロイド治療をおこなった。58 歳時に増悪のため入院。ステロイドパルス療法で一旦は軽快し
たが、その後再燃し、ステロイド不応性となり死亡した。剖検にて肺胞蛋白症と診断された。文献的考察を加
え報告する。
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45.
血清と気管支肺胞洗浄液中のサイトカインを測定し得た、骨髄異形成症候群に合併した続発性
肺胞蛋白症の一例
永寿総合病院呼吸器内科1、酪農学園大学獣医学群2
なかむら もりお
○中村守男1、結城秀樹1、宮庄 拓2、佐藤千春1、中谷理惠1
症例は 45 歳男性、骨髄異形成症候群に合併した続発性肺胞蛋白症(血清抗 GM-CSF 抗体陰性)と診断された。
本例の血清と気管支肺胞洗浄(BAL)液中の各種サイトカインを、Bio-Plex® Suspension Array System により
網羅的に解析をした。血清優位の炎症性サイトカイン、BAL 液優位の細胞遊走性サイトカインの濃度上昇を認
め、Th2 細胞関連サイトカインは有意な上昇を示さなかった。サイトカインの動態から見た本例の病態を考察
し報告する。
46.
健康診断で発見された Swyer-James 症候群の一例
独立行政法人国立病院機構水戸医療センター呼吸器科
おおさわ
はじめ
○大澤 翔、乾 年秀、沼田岳士、箭内英俊、遠藤健夫
症例は 27 歳、男性。生来健康で勤務先の健康診断で胸部異常陰影を指摘され当院紹介受診した。胸部 X 線検
査では左上中肺野の透過性が亢進していた。胸部 CT では明らかな気腫性変化はみられず、肺血流シンチでは
左上中肺野の欠損を認めた。気管支鏡検査で内腔所見に異常を認めず、造影 CT 検査で左上肺動静脈の低形成
を認め、Swyer-James 症候群と診断した。本疾患は稀であり、若干の考察を加えて報告する。
47.
開胸術後に trapped lung を呈した一例
独立行政法人国立病院機構東京医療センター呼吸器科
やまだ
えりな
○山田恵里奈、若木美佐、藤本和志、平山美和、朝倉崇徳、稲木俊介、
舩津洋平、吉田秀一、尾仲章男、小山田吉孝
73 歳男性。僧帽弁置換術後、利尿薬に反応不良の左胸水にて紹介。胸水はリンパ球優位の滲出性であったが悪
性や結核性を疑う所見に乏しく、その後月単位で左胸郭の縮小が進行した。胸腔内圧測定にて胸腔エラスタン
スの上昇を認め trapped lung と診断した。その後呼吸機能低下したため HOT、NPPV 導入となった。原因不
明胸水に対して胸腔内圧測定が診断に有効であった症例を経験したので文献的考察を加えて報告する。
48.
原発性胆汁性肝硬変とシェーグレン症候群に合併した間質性肺炎の一例
順天堂大学医学部呼吸器内科
かすが ふみこ
○春日文子、濃沼淑芳、藤本雄一、高木 陽、門屋講太郎、加藤三春、
吉見 格、原田紀宏、守尾嘉晃、鈴木 勉、高橋和久
症例は 73 歳の女性。原発性胆汁性肝硬変(PBC)の経過中に亜急性な呼吸困難の増悪を呈し、ドライアイと抗
SS-A 抗体陽性でシェーグレン症候群(SjS)の合併が考えられた間質性肺炎。ガリウムシンチ陽性と気管支肺
胞洗浄液で CD4/8 比が低下したリンパ球増加を認めた。プレドニゾロンとシクロスポリンの治療離脱後も再燃
徴候がなく経過した。PBC と SjS に合併した間質性肺炎について文献的考察を加え報告する。
閉会の辞 18:41~18:46
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今後のご案内
 第 209 回日本呼吸器学会関東地方会
会 期:平成 26 年 5 月 24 日(土)
会 場:アパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉
会 長:巽浩一郎(千葉大学医学部呼吸器内科)
演題募集期間:平成 26 年 1 月 23 日(木)
~平成 26 年 2 月 20 日(木)
演題登録画面:http://www.jrs.or.jp →各支部活動→関東支部予告→第 209 回
【演題登録に関する問合せ先】
(株)コンベンションアカデミア 畠山 太郎
〒113-0033 東京都文京区本郷 3-35-3 本郷 UC ビル 4 階
TEL:03-5805-5261 FAX:03-3815-2028
E-mail:[email protected]
 第 210 回日本呼吸器学会関東地方会
会 期:平成 26 年 7 月 12 日(土)
会 場:鉄門記念講堂
会 長:長瀬隆英(東京大学呼吸器内科)
 第 211 回日本呼吸器学会関東地方会(合同開催:第 166 回日本結核病学会関東支部学会)
会 期:平成 26 年 9 月
会 場:(未定)
会 長:杉田 裕(埼玉県立循環器・呼吸器病センター)
 第 212 回日本呼吸器学会関東地方会
会 期:平成 26 年 11 月 22 日(土)
会 場:ヨコハマ創造都市センター
会 長:金子 猛(横浜市立大学呼吸器病センター)
※初期研修医ならびに医学生の発表を積極的に受け付けております。
初期研修医・医学生につきましては入会の義務はございません。
たくさんのご参加をお待ち申し上げます。
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謝 辞
アボット ジャパン株式会社
大鵬薬品工業株式会社
ヴィーブヘルスケア株式会社
武田薬品工業株式会社
MSD 株式会社
中外製薬株式会社
大塚製薬株式会社
帝人ファーマ株式会社
オックスフォード・イムノテック株式会社
東ソー株式会社
小野薬品工業株式会社
東レ・メディカル株式会社
株式会社キアゲン
鳥居薬品株式会社
杏林製薬株式会社
日本化薬株式会社
グラクソ・スミスクライン株式会社
日本ビーシージー製造株式会社
塩野義製薬株式会社
ノバルティス ファーマ株式会社
第一三共株式会社
久光製薬株式会社
大日本住友製薬株式会社
丸石製薬株式会社
(五十音順)
平成 26 年 1 月 20 日現在
第 165 回日本結核病学会関東支部学会・第 208 回日本呼吸器学会関東地方会 合同学会を開
催するにあたり、上記の企業・団体の皆様よりご協賛頂きました。ここに厚く御礼申し上げ
ます。
第 165 回日本結核病学会関東支部学会
第 208 回日本呼吸器学会関東地方会
会長 永井 英明
(国立病院機構東京病院 呼吸器センター)
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