生体機能代行装置学Ⅲ 2008年10月3日 第3回:拡散と浸透/透過 ブラウン運動 • • • http://www.geocities.co.jp/Hollywood/5174/indexb.html 気体・液体の内部で、ランダムに、分子・原子が移動する。 たった一つの分子・原子に着目した場合 • • 全ての分子・原子がブラウン運動を行うために、物質が入り乱れる。 入り乱れた結果・・・ – 例1:溶けた砂糖と水が混じって、砂糖水になる – どの深さで採取しても、濃度が変わらない。 – 例2:タバコの煙が、部屋に充満する • → 拡散 – こうした現象を拡散と言う 定性的理解と定量的理解 • 定性的理解 – 例え話:電流を水の流れに例える • 様子や相互関係、振る舞いが理解できればいい • 定量的理解 – 数式で把握する • 数式の暗記は、必要 • 実際の数値が必要 • 再現性の基礎となる 透水性能 • 膜がどの程度水分を透過するか • 参考文献:[日本メディカルセンター:血液浄化器:峰島三千男著]:P56 – 水の透過と、血液の透過 • 逆濾過現象の発生 – 透水性(溶質の分離性能)が、経時的に変化 – テキスト:P352 濾過 • 圧力をかけて、フィルターの目よりも細かい物質 を濾す。 – トコロテン? – ドリップ式のコーヒー • フィルターの目の細かさ – 1nmのように、極めて細かいフィルタで濾過することを 「限外濾過」という。 (Ultra-filtration) コロイド • http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%89 • 単に水の中に漂う、分散している – 溶けてはいない – 物質が「溶けた」ように見えている状態 • 粒子が半透膜を通過できない – 大きい粒子 – ゾルとゲル – ゾル • 固体の微細粒子が液体の分散媒の中に浮遊しているもの – ゲル • 粒子(繊維)が絡まり合い、網目状になった状態 膜透過現象 • テキストP352 – 微細な孔を流れる液体の • 濾過係数 LP • 反射係数 σ • 溶質透過係数 PM – 水分透過流束 • JV=LP(⊿P-σ⊿π) – 溶質透過流束 • JS=CS(1-σ)JV+PM・⊿C – 圧力差、浸透圧差、溶質濃度差 浸透圧とは • http://www.rpel.che.tohoku.ac.jp/create/200 0/osmotic/flame.html • 物質は、[濃度差を一定に保つ」ように移動 する。 • 溶質の濃度差があると、水(溶媒)が膜を 透過する。 過去問から • 18P58 血液濾過 で濾過を駆動する のはどれか。 1. 2. 3. 4. 5. 密度差 濃度差 浸透圧差 速度差 圧力差 • 17P58 血液透析 における拡散を駆動 するのはどれか。 1. 2. 3. 4. 5. 濃度差 温度差 浸透圧差 速度差 圧力差 性能指標 • 溶質透過性能 – クリアランス – ダイアリザンス – 総括物質移動面積係数(KoA) • 透水性能 – 濾過係数 – 限外濾過率 • 溶質分離特性 – ふるい係数(SC) 透析治療効果の判断 – 「臨床工学ハンドブック(上)」P161 • • • • Kt/V 時間平均濃度(TAC) 蛋白異化率(PCR) CAPDにおける指標 – クリアランス(K) – Kt/V 宿題はありません •
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