23年度福生市立学校評価書総括表 学校自己評価総括 改善策 学校関

23年度福生市立学校評価書総括表
学校自己評価総括
改善策
学校関係者評価総括
改善策
総括評価
(1)基礎的基本的学習内容の定着
各教科に関わる取組
①教科時数については、5回の見直しを行い適正化を図った。
しかし臨時時間割の実施や講師教科の授業交換の困難か
ら、適正時数には至らなかった。次年度適性化の努力を図る
必要がある。
②教科会の時間確保困難から定例化はできなかったが、英
語・数学では適宜の実施により授業改善につなげた。結果、生
徒アンケートでともに、「理解できていない」の回答が15%減じ
他教科に比べ、中間層の理解に改善が見られた。上位と底辺
の伸び率には課題があり、今後手立てが必要である。
③年度当初生徒、保護者にシラバスとして示した。併せて通知
表を改善し、観点別評価が具体的に理解できる(何がどうでき
ていないのか)書式とし、評価を次の学習取り組みにつなげら
れるものとした。今後有効に機能するため、学習主体の生徒と
保護者に、評価と学習の連動について正確な理解を求める必
要がある。
④通年少人数習熟度別授業を実施。下位クラスは特に人数を
減じ学習補助者を配した結果、授業参加率や提出物、テスト
の回答率に改善が見られたが、得点力につながる学力の定着
には更に手立てが必要である。
⑤授業規律は、生徒の自覚の高まりも見られ概ね確立した。
意欲的な授業への参加が今後の課題である。
組織的な学習支援の取組
進路学習部主導により全学年での通年朝学習 (10分間)の実
施、放課後の少人数補習、長期休業中の習熟度別補習、終
学活前教え合い学習(10分間)、を継続的に実施し、そのノウ
ハウと教材の蓄積を得た。生徒個々に直接的な学力向上は見
られないが、授業時の落ち着き、質問の増加等に改善が見ら
れる。今後個々の実情に即し特別支援の視点を持った組織的
な手立てが必要である。
(1)基礎的基本的学習内容の定着
・教科会を定例化し、授業進度を定期的に確
認すると共に生徒による授業評価をもとにした
授業改善と教材作成をタイムリーに進める。
・評価と学習の連動について生徒・保護者を
啓発し、指導の有効を図る。
・各教科において、学習理解を深めるため情
報機器の活用を図る。
・全教科において「シンキングタイム」や「教え
合い、話し合いタイム」を授業に取り入れ、授
業への参加率を高める。
・進路学習部の下に全体の取り組みとして実
施している朝学習、少人数補習、習熟度別補
習、個別取り出し学習等の取り組みに外部人
材を活用し、より有効を図る。
・学習のつまずきに対する特別支援教育の
視点からの見直しと適切な支援方法の推進を
図る。
・総合的な学習の時間において、読む・聞く・
書くの基本的な力の育成に取り組む。
障した。結果、生徒相互の実質的な交流が図られ、8組生徒
参加の班行動校外学習を成功させた。生徒会朝礼や意見発
表会への参加も定着し、通常の学級と8組相互の認知、教員
間の協働態勢は高まりつつある。今後、8組教育課程の充実
と共に、より日常的な交流の具体化を図る必要がある。
②8組の国語・数学(週3時間)、家庭科(週2時間)を通常学
級の教員が持ち、保護者と共に授業の在り方を検討。特に3
年生については、特別支援学校職業科の合格(6名中5名)に
つながる成果を得た。
また「本校特別支援教育の在り方」を研修テーマに、CEセン
ター、あきる野学園、羽村特別支援学校、菅野純早稲田大学
教授を講師とした全体研修を2回、学年ごと生徒の実態に即し
る。併せて必要に応じた通常の学級生徒の8
組授業参加も進める。
・本年度「本校特別支援教育の在り方」を
テーマに取り組んだ校内研修の成果を実践検
証し、推進を図る
・各学年とも年2回スパーバイザーを招き、生
徒理解とその対応の適正を図る。
・全学年「KJQ」実施による客観的な生徒理
解の共有と活用図る。
・コーディネーターとスクールカウンセラーの
連携を強化し、特別支援委員会の機能を高め
る。
(1)福生一中の高く評価でき
る点
①生徒について
・学校生活を楽しそうに過
ごしている。
・挨拶をしっかりしてくれる。
・部活動を頑張っている。
・元気で明るい。
②授業(学習)について
・団体活動に対する取り組
みが活発に行われているこ
とは良いと思う。
・この夏教科別の補習があ
り、子どもは「ずっと先生がい
る」「聞きたいときに聞ける」
「静かでよかった」と言ってい
ました。
③教員について
・先生方は熱意をもって指
導している。
・問題点を隠すことなく保護
者に話してくれるので、先生
方の話を信頼できる。
・なにかあった時の対応、
指導が速くてすごい。
・先生方が部活動にとても
熱心に取り組んでくれている
と思う。
・保護者の話をよく聞いて
下さりとても好感がもてる。
④施設、設備について
・校庭が広い。
・校庭に緑が多く、季節の
移り変わりがよく分かる。
・校内がきれい
④地域との連携について
・おやじの会があり、生徒
のために連携している
・支部があり、地域と連携
して子どもを見守っているの
はよいことだと思う。
(2)福生一中の改善してほ
しい点
①生徒について
・遅刻をする生徒が目につ
く。
5.学校関係者評価に
対する改善策
①生徒について
・登下校のマナーや
交通安全に関わる意
識の啓発について、警
察と連携した安全指導
の取組を実施する。
・遅刻は、問題行動
を繰り返す数人の生徒
に限られている。関係
機関との 連携の下
で改善策を図ってい
る。
②授業(学習)につい
て
・授業での学習支援
員の活用、補習学習
や個別指導等の学習
支援については、進路
学習部主導でそのノウ
ハウと教材の有効性を
図り、確実な支援を全
校体制で実施する。
・学年主導で宿題の
調整を図ると共に家庭
学習と教材を授業に取
り入れる。
・総合的な学習の時
間において、キャリア
教育の視点から進路
の取組を充実する。
③教員について
・指導に対して信頼
を欠くことがないよう指
導方針について丁寧
な説明を行う。
④その他
・制服については、
PTAに投げかけ、アン
ケート等で保護者の意
見を問う場面を準備し
たい。
・フォレストの使用に
ついては再度誤解の
無いよう丁寧な説明を
行う。
6.総括的な学校評価
本校は、この2年間厳
しい指導の徹底と組織
的な学習支援を核にし
た取組みによって、漸く
生徒集団の落ち着きと
正常な授業態勢を取り
戻している。生徒朝礼
や挨拶運動、落ち葉掃
き等のボランティア活動
を核とした生徒会活動
の顕顕在化と的を絞っ
た一斉指導と連動させ
た委員会活動の活性化
を軸に、生徒の自助能
力も育ちつつある。しか
し「学ぶ集団」にまで高
めて行くには、今後極端
な二極化解消を目指し
た学力の向上と望まし
い集団活動によるリー
ダー層の育成が次年度
本校の重点課題になる
と考える。同時にこれま
での取組で特定した生
徒個々を丁寧に拾い上
げていくと特別支援教
育の対象であるという
ケースが極めて多くそ
の数は各学年一割強に
及ぶ。その実態は通常
級授業の努力の範囲を
超えたものであり、改善
に向けては、学校体制
の取り組みとともに市の
確実な支援の整備が必
須である。一方、教員集
団は、学校課題を共有
し組織的に解決に取り
組んできたが、24年
度、25年度で3分の2
が入れ替わる状況の
中、集団の力量保持に
不安が生じている。その
ため次年度は、課題に
即した実践的な校内研
修による教師集団の力
量アップと共に、関連機
福
生
市
立
福
生
第
一
中
(2)特別支援教育の推進
学 (2)特別支援教育の推進※本校特別支援学級の名称は8組 ・新たに部活動、委員会活動、班活動加等日
①部活動や学年・学校行事において、8組の生徒にも相応の 常的に8組の生徒が役割と責任をもって参加
校 役割と責任を持たせ、事前の取り組みからの継続的参加を保 できる活動を保障し、「相互」の認識を育成す
た実践研修を各学期1回実施。結果、強圧的指導の転換や専
門機関との連携推進、生徒理解の共有に必要な客観的な「も
のさし」としての「KJQ」の実施、生徒の特性に応じた教材の確
保に成果が見られた。今後、専門機関との連携の継続及びス
クールカウンセラーの有効活用が課題である。
(3)小学校との連携推進 「中一プロブレム」の解消と9年間を見通
した視点から
出前授業の実施、中学校見学の実施、引き継ぎ項目の確定
(書式の確定)、入学前のプレテストと「春休みのしおり・一中
生はじめの一歩」(日誌と国語・算数のワーク)の実施が2年目
となり、本校にとっては新入生受け入れ態勢の改善に成果を
得ている。しかしいずれも、中学校主導且つ中学校と6学年の
連携の形に止まっている。今後本学区2小学校と同レベルで
の連携の推進、検証できる継続的な取り組みの実施を進める
ためには、「9年間」に視点を置いた小中の学校としての連携
が課題である。
(4)集団の一員としての規範意識及び自律意識の育成
一斉指導と生徒会、委員会活動を連動させたことで生活・学
習に対する生徒の意識が改善され、落ち着いた学校生活が維
持されている。生徒アンケートにおいてもプラス評価で「服装、
時間、挨拶をしっかりしている」は91%、「授業中私語や居眠り
はしない」は73%をあげ、共に昨年度を15%近く上回り全体的
な流れとなっている。一方、改善をリードする積極的な流れも
大きく動き始め、「学校を良くするために積極的に考え、協力
する」という項目では、プラス評価66%に達した。今後、リー
ダー層の育成による自主活動の充実と共に、集団から離れ問
題行動を繰り返す生徒に対する福祉や特別支援の側面から
の支援指導の充実が課題である。
(3)小学校との連携推進 「中一プロブレム」の解 ・登下校時道路いっぱいに
消と9年間を見通した視点から
広がって歩いていることがあ
「進路」を担う中学校側の視点から連携を進め り危険。
る傾向が強く、本部ブロックにおいても中学校 ・自転車による登下校を見
主導且つ第6学年との連携となっている。しか かける。指導してほしい。
し連携を継続発展させるためには、「9年間」の ②授業(学習)について
連続性を小中の立場から考え学校組織として ・高校へ行くための勉強で
連携する必要がある。そのため次年度は、
はなく、その先にある将来の
・本学区2小学校長との間で学校組織として 目標(職業)を達成するため
の連携、及び学校経営計画への位置づけ明 のキャリア教育が1年時から
確にする。
必要と感じている。
・学習、生活両側面で中学校の持つノウハウ ・小学校のパソコン授業で
を小学校支援に生かす視点を重視した連携の 使い方をマスターしたので、
具体化を図る。併せて、この2年間の単発の取 中学校でも活用の機会をもっ
り組みを小中で評価・検討し、その継続発展を てほしい。
図る.
・手助けしないと授業を受
・「学校と家庭の連携事業」の活性化を図り、 けられない生徒の割合が多
支援を必要とする生徒及び家庭について合同 いので、補助の先生が入る、
ケース会議を実施し、小中協同で指導、支援 少人数にする等、生徒の人
を進める。
数にたいする先生の人数を
・学校生活の基本的な態度について、共通
(4)集団の一員としての規範意識及び自律意 もっと増やしてほしいです。
・宿題をもっと増やし学力向
識の育成
・「小集団による活動を基軸としたリーダーの 上を図ってほしい。
育成」をテーマとして校内研修に取り組み、実 ③教員について
践的に望ましい集団を率いるリーダー層の育 ・担任の先生ともっと話がし
成と自主活動の推進を全校態勢で実践する。 たのですが、なかなか此方
・自己実現の多様な場面を確保するために、 から連絡をとってというのが
都や市の主催す様々な行事に積極的な参加 できません。
・厳しい部分が必要なのは
を図る。
理解できますが、服装等頭ご
・「職場体験」における自立意識の重視
・的を絞った一斉指導と生徒委員会活動を連 なしに悪く言われてしまうの
は気になります。
動させ、生徒の自助能力の育成を図る。
・集団から離れ問題行動を繰り返す生徒に対 ・親が子をひっぱたくように
して、福祉や特別支援の側面からの支援指導 悪いことをしたら先生も生徒
をひっぱたいても良いと思
の充実を図る。
う。
④施設
・トイレをきれいに改修して
ほしい。
⑤その他
・制服のリニューアルもしく
はプラスアルファー(ネクタ
イ、リボン等)
・家庭で毎日昼食の用意を
することは大変な負担です。
給食ができないのであれば、
フォレストをもっと自由に使用
できるようにしてほしい。
・昼休みが短く昼食の時間