3ページ中の1ページ 発行日: 2005 年 5 月 製品安全データシート 労働安全オーストラリアの基準では危険有害性があると分類されていない コンソリデーテッド・ルチル・リミテッド 1/58 Metroplex Avenue Murarrie QLD AUSTRALIA 4172 電話: 61 (0) 7 3909 4500 ファックス: 61 (0) 7 3909 4501 製品情報 製品名: クルザーTM ジルコン上級 説明: 茶色がかった砂。無臭で無味。 別名: けい酸ジルコニウム 用途: 鋼耐火物、ガラス製造耐火物、ジルコニア製品、ガラス添加物、鋳造物および ジルコン粉末および微粒ジルコン製造の原材料 物理組成: ジルコン ルチル イルメナイト モナザイト カイヤナイト 白チタン石 石英 化学組成: ZrO2 Fe2O3 TiO2 AI2O3 P2O5 SiO2 遊離石英 Th U 融点: 2200 度 沸点: 該当無し 比重: 4.6 – 4.7 かさ密度: 2600 – 2900 Kg/ m3 溶解性: 20 度で不溶性 pH: 7.1 – 8.8 限界酸素指数: 約 0.13% 98 – 99% 約 0.02% 約 0.02% 約 0.02% 0.1 - 0.5% 約 0.16% 最大 0.3% 最小 66.0% (HfO2 を含む) 最大 0.07% 最大 0.15% 通常 0.20% - 0.40% 通常 0.11% - 0.14% 通常 32.5% - 32.8% 最大 0.4% 通常 140 – 175 ppm 通常 265 – 330 ppm 注意: 本文書の情報は、本製品を職場における衛生および安全面の必要事項に関してのみ記述しており、本製品の特性あるいは規格を保証す るものとして解釈されるべきではない。全てのアドバイスは買い手の責任下において入手され、その正確性、信頼性、または完全性について は一切の保証がないことが、明確に理解されるものである。 連絡先: さらに詳しくは CRL までご連絡ください。電話 +61 (0) 7 3909 4517 携帯 +61 (0) 418 718 130 ジルコンサンド 2005 年 5 月 3ページ中の2ページ 製品情報-(続き) 蒸気圧: 無し 蒸気密度: 該当無し 可燃性: 不燃性 引火点: 不燃性 危険有害性情報 急性 目に入った場合: 摩損により、粒子または粉塵が目に中程度の炎症を引き起こす。 吸入した場合: 一般的な有害粉塵であり、高濃度で吸入された場合、炎症を起こすこともある。咳やくし ゃみといった症状を引き起こすこともある。オーストラリアの規制は、TLV(TWA)10 mg/m3 を全粉塵、5 mg/ m3 をを呼吸可能な粉塵に規定している。 飲み込んだ場合: 毒性は無い。よって通常の取り扱い時にジルコンサンドを誤って摂取したことによる危 険は報告されていない。大量に摂取した場合、摩損による消化系器官の炎症が生じるこ ともある。 慢性 (長期的な暴露は、以下のような健康被害をもたらすこともある。) 放射線: ジルコンは、自然発生的なウランおよびトリウム系列の放射性元素を含有している。コン ソリデーテッド・ルチル・リミテッドにより製造されたジルコンサンドには、これらの不 純物が低濃度で含まれており、その標準的な比放射能は 0.6-0.7 Bq/gm(トリウム232)、3.3-4.1 Bq/gm(ウラン-238)である。娘生成物は通常、平衡濃度において存在し ている。主な放射線障害は、吸入された粉塵によるアルファ粒子への内部被爆である。参 考までに、粉塵レベル 3.5 mg.m-3(全粉塵量)越える継続的な作業者の被爆は、1 mSv を 上回る年間内部被爆を引き起こすこともある。外部放射線被爆は、ガンバ放射線によるも のである。バルクジルコンより 2 メートル以内の継続的な被爆(年間 2 千時間)は、 1 mSv を上回る年間外部線量をもたらすこともある。 シリカ: 結晶シリカは、肺線維症(珪肺症)の原因として知られている。また同物質は、ヒト発癌 性物質に分類されている。ジルコンサンドは少量の遊離した石英を含有しており、粉塵の 吸入を防止する予防策が必要である。 応急措置 目に入った場合: まぶたを開き、ゆるやかな流れの洗浄水で最低 15 分間すすぐ。炎症や痛みが続く場合は病 院で診察を受けること。 吸入した場合: 暴露した場所から新鮮な空気のある場所へと異動する。何らかの症状が見られる場合は病院 で診察を受けること。 皮膚に付着した 場合: 衣服を脱ぎ、石鹸できれいに洗い流す。これ以上の特別な措置は必要無い。炎症や痛みが 続く場合は病院で診察を受けること。 飲み込んだ場合: 応急措置は必要無いと思われるが、必要に応じて水で口をすすぐこと。すすいだ水は飲み 込まないようにする。大量に飲み込んだ場合、予防策として病院で診察を受けること。 ジルコンサンド 2005 年 5 月 3ページ中の3ページ 使用上の注意 可燃性: 不燃性。2,200 度の融点を越えて熱的に安定。 換気: 粉塵レベルを最低限にとどめるため、空気抽出または補給空気が必要な場合もあ る。 保護具: 安全眼鏡またはゴーグル型眼鏡。空気中の粉塵を少なくするための換気が不十分な 場合は、認可を受けた P1 粉塵呼吸マスクが必要である。 安全な取り扱いのための情報 TRANSPORT: 本物質は通常輸送上危険物であると見なされていないが、輸送が規制される国もある。 国際原子力機関(IAEA)の輸送規則(TS-R-1)の 107 項において、放射性があると分類され ていない。しかしながら、輸送時の粉塵の発生を防止するため、トラックには覆いをか けなければならない。バルク輸送車は、掃き掃除でなく洗浄により清掃すること。運転 手/清掃人は、清掃時に呼吸保護マスクを着用しなければならない。排気装置またはろ 過装置の設置が粉塵による危険有害性を最小限にとどめる。 保管: 保管に関する特別な必要事項は無いが、品質を保証するため倉庫は乾燥していなければ ならない。 流出: 上記“使用上の注意”の保護具。粉塵を発生させないように注意しながら、掃き掃除あ るいは電気掃除機を用いて流出物を清掃する。流出物を廃棄する場合は、水で湿らせる のが良い。 廃棄物処理: 埋立による処理。粉塵の発生を避けて廃棄するのが望ましい。1 メートルの土壌で覆う こと。 火気爆発: 2,200 度の融点を越えて不燃性 消火: 出火の主原因に適した保護具および消火剤を使用すること。 環境影響情報: 本物質が適切に取り扱い、使用され、廃棄された場合、環境破壊をもたらす可能性は無 い。非水溶性のため、水路を汚染したり食物連鎖に立ち入ったりする可能性は無い。 適用法令 表示: アメリカ合衆国においては、石英が 0.10%を上回る時に必要である。欧州においては、 改正された EC-Dir. 67/548 に基づき表示は必要とされない。 放射線防護: 放射線防護に関する規制は国により異なる。かかる規制が自国の法律に準じているこ とを保証するのは買い手の責務である。規制当局の一例は以下の通りである。 オーストラリア 連邦芸術・スポーツ・環境・観光・地域省 州環境保護局 州鉱山省 州安全保健省 アメリカ合衆国 米国原子力規制委員会 米国環境保護庁(ORIA) 州放射線保護省 日本 経済産業省 科学技術振興機構 厚生労働省 イギリス 安全衛生庁
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