平成 16 年 3 月 (社)日本船主協会 外国船舶協会 (社)日本通関業連合会 日本海運貨物取扱業会 船積確認事項登録業務(ACL)の積極的な利用について Sea-NACCS 参加船会社のうち別紙の船会社は、ACL 業務を Sea-NACCS の輸出関連業務における必須業務であるとし、今後 B/L 作成に必要な情報 の提供は原則として EDI 情報によることといたします。 1.ACL業務利用のメリット ACL 業務を利用いただくことにより、海貨(通関)業者の皆様には以下のようなメ リットがあります。 ・ CY に対して紙による Dock Receipt(D/R)の提出が一切不要 (ACL 業務の「通知先コード」欄に CY の利用者コードの入力が必須) ・ EDI 情報で B/L 作成が可能となりタイプミス等のデータチェックが不要 ・ CUT OFF タイミングまでの手続きについて、余裕を持っての対応が可能 ・ 船会社別の D/R フォームを意識することなく入力が可能 ・ 貨物情報等呼出し業務の利用により入力作業の省力化が可能 2.利用に当たっての考え方 Sea-NACCS に参加している船会社の多くは、船積関係手続きの EDI 化を推進する にあたっては、B/L ドラフト情報の EDI 化(ACL 業務の利用)が重要であると考えて います。このため、Sea-NACCS 参加船会社のうち別紙の船会社は、ACL 業務は Sea-NACCS の輸出関連業務における必須業務であるとし、また、今後 B/L 作成に必要 な情報の提供は原則として EDI 情報によることといたします。 この取扱いを実施するためには、海貨(通関)業者の皆様が別添の手順書に記載され ているとおりに ACL 業務を入力いただくことが必要であり、手順書に従って ACL 業 務を入力いただくことにより、紙での D/R の提出は不要となります。また、この取扱 いにつきましては、関係ターミナルとも調整を図りつつ、徹底することとしております。 なお、ACL 業務利用にあたって、必要があれば事前に船会社との間で試験を行うこ とも可能となっています。試験を希望される場合、別添の手順書に記載されている各船 会社の連絡先に連絡をいただければ調整を図りたいと考えています。 ACL をご利用いただくあたり、海貨(通関)業者の皆様から様々なご意見・指摘が ありますが、これらに対する考え方は以下のとおりです。 ① ACL を利用しても紙による D/R の提出が求められる 【考え方】本件については、ターミナル側のオペレーションの都合等により求められる ケースがあるものと思いますが、別紙の船会社は、EDI 情報の利用を原則とし ており、紙による D/R の提出は不要としております。従いまして、別紙記載の 船会社宛に ACL 業務を送信したにも係わらず、紙での D/R を要求する CY があ りましたら、直接船会社宛にご連絡をいただければ、調整を図ってまいりたいと 思います。 なお、各港における各船会社の連絡先につきましては、手順書において一覧表 にまとめてあります。 Sea-NACCS 不参加船会社の存在、また、参加船会社であっても ACL 情報を利用 ② しない船会社が存在しており、結果として全体がカバーされていない状況では非効 率である 【考え方】EDI 化(システム化)が進んでいない船会社については、Sea-NACCS への 参加が直ぐには困難と思われますが、参加のためにはこれら各企業の EDI 化の 進展といった周辺環境が整備されることが望まれるところであります。NACCS センターとしては、これら不参加の企業が Sea-NACCS に参加するための環境 が整えば、順次参加慫慂を勧めると聞いています。 また、Sea-NACCS 参加船会社のうち ACL 情報を利用していない船会社につ いても、ACL 情報が利用可能となるような(システム的な)環境が整備されれ ば、利用されていくものと考えています。 不参加船会社等の存在により完全な EDI 化が図れないといった問題はありま すが、現に ACL 対応を行っている船会社も相当数ありますので、是非、ACL 業 務を利用していただきたいと思います。 ③ ターミナルでは ACL を利用しても CLP が紙で残るという問題がある ターミナルにおいては D/R 情報、輸出許可情報及び CLP 情報が三位一体としての 必要情報であり、CLP 情報となる「VAN」業務についても、ACL 業務と同様 EDI 化推進のためには Sea-NACCS における必須業務であると考えています。 従いまして、VAN 業務の利用促進につきましても、関係者と協議を行う等、可能 な範囲で協力していきたいと考えています。 ④ 自社システムと Sea-NACCS との連携については費用対効果の面から困難である 【考え方】既に自社システムをお持ちの場合、ACL 利用のために新たに Sea-NACCS との連携を図ることは費用の面から難しい場合もあろうかと思います。このよ うな場合には、当面は自社システムとの連携ではなく、Sea-NACCS のパッケ ージソフトを利用して入力いただければと思います。ACL 業務の入力にあた っては、Sea-NACCS にある上流情報からの流用が可能となっており、全ての 項目を1から入力する必要が無く、入力に要する手間は簡素化されています。 また、Sea-NACCS では、低廉な利用料金で利用が可能なインターネット接 続(netNACCS)も提供されていますので、例えば、海貨部門において現在お 使いのパソコンから netNACCS を利用して ACL 業務を入力頂くことも可能 と考えております。 netNACCS の利用方法等につきましては、NACCS センターにお問合せくだ さい。 3.船積確認事項登録業務の積極的な利用のお願い 「船積関係手続きの EDI 化」は我が国港湾の国際競争力を高めるためにも、強く推 進することが必要であると考えています。 「船積関係手続きの EDI 化」を推進するためには B/L 作成情報の EDI 化の実現がそ の第一歩であると考えており、着実な第一歩を踏み出すため、是非 ACL 業務を積極的 に利用いただきますようお願いいたします。 【別 紙】 EDI 化による B/L 作成を原則とする船会社一覧 ・(KKLU)川崎汽船 ・(MOLU)商船三井 ・(NYKS)日本郵船(東京船舶を含む) ・(APLU)American President Lines.,Ltd.:アメリカンプレジデントラインズリミテッド ・(11DX)Cheng Lie Navigation Co.,Ltd.(C/O Chuwa Koun) :正利航業(中和港運) ・(EISU)Evergreen Japan Corporation:エバーグリーンジャパン ・(HDMU)Hyundai Merchant Marine Co.Ltd.:現代商船 ・(HJSC)Hanjin Shipping Co.,Ltd.:韓進海運 ・(HLCU)Hapag-Lloyd(Japan)K.K.:ハパックロイドジャパン ・(HTML)Hatsu Marine Ltd.:ハツマリーン ・(LTNV)Lloyd Triestino Di Navigazioe S.p.a:ロイドトリエスティーノ ・(MAEU)Maersk K.K.:マースク ・(MISC)MISC(Japan)Ltd.:ミスクジャパン ・(OOLU)OOCL(Japan)Ltd.:オーオーシーエルジャパン ・(POCL)P&O Nedlloyd Japan K.K.:ピーアンドオーネドロイドジャパン ※船会社に追加・変更等が発生した場合は随時更新いたします。 上記船会社は平成 16 年 2 月末日現在です。
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