診療科(部)名:腎臓内科 名古屋大学医学部附属病院 医局/後期研修

名古屋大学医学部附属病院
医局/後期研修プログラムアンケート
診療科(部)名:
腎臓内科
記入日:平成22年3月26日
記入者(役職):佐藤 和一 (医局長)
診療科(部)長 :丸山
彰一
医局ホームページ:http://www.med.nagoya-u.ac.jp/kidney/
医
局 長
:佐藤
和一
連絡先
Tel:052-744-2192 Fax:052-744-2209
E-mail: [email protected]
【後期研修について】
1. 後期研修医の位置づけについてお伺いします。
A. 貴医局では初期研修終了後の医師をどのように位置づけておられますか。
(○)後期研修医
(
)専攻医
(
)修練医
(
)専修医
(
)その他:
2. 後期研修プログラムについてお伺いします。
A. 後期研修プログラムをすでに用意されていますか。
(○)はい
(
)いいえ:今後、後期研修プログラムを作成する予定はありますか。あるとすれば、いつ頃
でしょうか。
(
)ある
→
完成予定:平成(
)年(
)月頃
※以下、できる限りお答え下さい
(
)ない
→
後半の医局アンケートにお答えください。
B. 後期研修プログラムの目的と目標(複数ある場合はそれぞれについてお答えください)
<目的>一般内科医としてまた腎臓内科専門医として最低限必要な知識・技能の習得。
<目標>内科認定医資格および腎臓内科専門医資格の取得
名古屋腎臓内科専門医養成プログラム(Nagoya Nephrology Fellowship Program: NNFP)に
基づく腎臓内科専門医研修の修了。
<内容>大学病院での後期研修ではまず一般内科医として必要な知識・技能を身につけて頂きたいと考
えています。一定期間、ICU研修、救急医療、総合診療部をはじめ他科での基礎研修を用意
しています。研修内容は希望に応じて柔軟に編成することが可能です。その後、腎臓内科にお
いて糸球体腎炎症例や慢性腎不全症例をはじめ、急性腎不全、糖尿病性腎症、膠原病など豊富
な症例をもとに密度の濃い後期研修を提供します。特に慢性腎不全治療に関しては、血液透析、
腹膜透析、腎移移植の3本柱を十分に研修して頂きます。関連病院での後期研修では、腎臓病
一般、特に大学病院では症例の尐ない慢性維持透析患者や腎移植患者の管理を主に研修するこ
ととします。
C. 後期研修の責任者を教えてください。
責任者:
佐藤
和一
部署・役職:腎臓内科・助教(医局長)
内線番号:
2192
E-mail:
[email protected]
D. プログラムの請求など、後期研修に関しての各種問い合わせ先を教えてください。
担当者:
佐藤
和一
部署・役職:腎臓内科・助教(医局長)
内線番号:
2192
E-mail:
[email protected]
E. 後期研修プログラムは何年間ですか。
4 年間(原則として2年間は大学病院、2年間は関連病院での研修となります。
)
F. 後期研修にあたり、初期研修で期待していることはありますか。
外科系・内科系を問わず、初期研修で学んだことは必ず腎臓内科専門医となったときに大きな財産にな
ります。何にでも興味を持って幅広く様々な経験を積んで来てください。
後期研修終了後の一般的な進路について教えてください。
<関連病院コース>
原則として後期研修終了後は引き続き関連病院での研修を行います。
研修病院は NNFP の教育プログラム実施可能な病院です。
期間は1-3年です。
卒後5年目までに腎臓内科専門医としての基本的な技術を身に付けることを目標としています。
その後は以下のようなコースを用意しています。
1)大学院進学コース
大学で3-4年間研究を行います。最も一般的なコースです。
2)医員コース(大学病院で3年間臨床および研究を行う)
大学病院で医員として臨床を行います。
博士号取得を目指した研究もサポートします。
3)関連病院コース(関連病院で臨床を続ける)
関連病院で腎臓内科専門医として臨床を行います。
(希望に応じて)博士号取得を目指した臨床研究もサポートします。
<大学院進学コース>
<大学病院での腎臓内科専門医コース>
後期研修終了後に直接大学院に進学するコースや、大学病院で医員として腎臓内科専門医研修を行うも
用意しています。その他、進路に関しては各人のライフスタイルに応じて柔軟に対応しています。是非
一度ご相談下さい。
G. 後期研修内容やシステムについて後期研修医の意見を反映させる機会はありますか。
研修をはじめる前に個別に相談する機会を設けています。そこで各研修医の先生のご希望に合わせ個別
に研修プログラムを作成しています。具体的には他科での研修や関連病院等における研修時期・期間・
方法を調整しています。また、研修途中でも必要に応じプログラムは随時修正していきます。
H. その他、貴医局での後期研修プログラムでの特徴を教えてください。
(関連病院における後期研修医に対する考え方を含めて)
当医局では名古屋大学内における後期研修と関連病院における後期研修の質を高めるために全国に先駆
けて名古屋腎臓内科専門医養成プログラム(Nagoya Nephrology Fellowship Program: NNFP)を立ち上
げました。そして、名古屋大学腎臓内科では大学内外を問わずにNNFP基づいた後期研修を提供して
います。対象は卒後3年目から6年目までの医師です。4年間で腎臓内科専門医資格の取得と専門医に
必要な最低限の臨床的能力を修得することを目標とします。年 2 回(1月と8月)
、ワークショップが開
催され多数の後期研修医が参加されています。NNFPに基づく研修を終了した者には、修了証が手渡
されます。
また、平成19年度から正式に大学病院で腎臓内科の後期研修医の受け入れを始めました。初年度は2
名(1名は大学病院で初期研修、1名は他病院で初期研修)
、2人採用されました。平成20年度も2名
の応募があり(1名は大学病院で初期研修、1名は他病院で初期研修)
、2名採用しました。平成21年
度は3名の応募があり(3名とも他病院で初期研修)
、3名採用(2名は大学病院で後期研修、1名は関
連病院で後期研修)の予定です。平成22年度は4名の応募があり(2名は大学病院で初期研修、2名
は他病院で初期研修)
、4名採用(2名は大学病院で後期研修、2名は関連病院で後期研修)の予定です。
4年目以降の腎臓内科専門研修も随時受け入れています。
【医局について】
1.医局の概要
A.医局の歴史
平成14年に大学院大学への移行に伴い内科の臓器別再編成が行われ、旧第三内科腎臓グループ
と旧分院腎臓内科とが統合され内科6分野のひとつとして平成14年1月に新たに免疫応答内科
学として発足しました。初代教授の松尾清一教授のもと、腎臓病・膠原病・高血圧症・腎臓移植
診療を中心に、新たな時代に対応する腎臓病学を名古屋から発信できるよう構成員一同
診療・
研究・教育に精力的に取り組んでいます。平成17年2月に腎不全の治療を総合的に研究するた
めの寄附講座:腎不全システム学講座(伊藤恭彦助教授)が開設されました。さらに平成20年
11月には CKD(慢性腎臓病)地域連携システム寄附講座が開設されました。慢性腎臓病対策推進、
殊に実践的な診療システム構築を目指します。これにより腎臓内科学講座は寄附講座と連携し、
総合的に腎疾患の治療を展開できる体制が整いました。こうしたシステムは全国的にも注目を集
めています。平成18年には名称が腎臓内科とよりわかりやすいものに変わりました。平成19
年度からは松尾清一教授が病院長になったことに伴い、診療科長は湯沢由紀夫特命教授に代わり
ました。平成 21 年度から湯沢由紀夫特命教授が藤田保健衛生大学腎臓内科学教授になったことに
伴い、診療科長は丸山彰一特命教授に代わりました。腎臓内科という講座が単独で存在する大学
は全国でもめずらしく、東海地区のみならず、全国の腎臓病学のセンター施設として情報を発信
すべく、日々努力を続けています。
B.医局の構成(現時点での在籍者の構成)
総数
33 名
(うち名大卒 13名)
教授: 1 名, 特命教授:
1 名, 教員: 5 名,
医員: 3名, 後期研修医: 2 名, 研究生:
特任教員:
0 名,
3 名, 寄附講座教員:
客員研究者:
1名,
4 名,
大学院生:13 名
C.各研究室の構成
研究室(班)名
CKD研究班
再生班
PD班
臨床分子生物班
専門分野・研究テーマ
慢性腎臓病(CKD)対策に関する研究
日本腎臓学会と協力した臨床研究
腎疾患患者に対する再生医療の開発
現在、臨床応用をめざした申請準備を進めている。
腹膜透析における腹膜硬化症の病因の解明とその予
防法の確立を目的とした基礎研究
前向きコントロール臨床介入研究の実施
腎疾患の早期検出マーカーであるミッカインの臨床
実用化に向けた研究
急性腎障害(AKI)と他臓器障害との関連
糖尿病性腎症の発症進展に関する研究
チーフ名
構成人数
松尾清一
3名
丸山彰一
7名
伊藤恭彦
6名
佐藤和一
8名
I. 最近の入局者数
平成 17 年度
名大卒(男)
名大卒(女)
他大卒(男)
他大卒(女)
1
2
2
2
8
0
4
平成 18 年度
平成 19 年度
平成 20 年度
1
1
3
7
4
6
1
1
3
J. 国内・国外で交流のある研究室
国内: 国立長寿医療センター
香川大学医学部薬理学教室
名古屋大学大学院生命農学
大分大学医学部薬理学
国立循環器病センター脳循環研究室
名古屋市立大学医学部免疫学教室
大阪大学医学部腎高血圧内科
慶應義塾大学 先端生命科学研究所
国外: 米国・デンバー大学腎臓病学教室
米国・ハーバード大学・生化学教室
米国・ニューヨーク医学校・腎臓内科
英国・カーディフ大学・生化学免疫学教室
スウェーデン・カロリンスカ研究所
オランダ・アムステルダム大学 病理学教室
ドイツ・ミュンヘン大学・腎臓センター
韓国・延安大学・腎臓内科
台湾・高雄医学大学・腎臓内科
K.貴医局の関連病院を列挙してください
1 名古屋医療センター
2 名古屋セントラル病院
3 名古屋第一赤十字病院
4 名古屋第二赤十字病院
5 中部労災病院
6 名古屋記念病院
7 名古屋共立病院
8 中京病院
9 春日井市民病院
10 増子記念病院
11 江南厚生病院
12 安城更生病院
13 トヨタ記念病院
14 豊田更生病院
15 海南病院
16 一宮市民病院
17 稲沢市民病院
18 一宮市民病院
19 公立陶生病院
20 小牧市民病院
21 県立多治見病院
22 東海中央病院
23 土岐市立総合病院
24 中津川市民病院
25 掛川市立総合病院
26 袋井市民病院
27 津島市民病院
28 市立四日市病院
29 蒲郡市民病院
30 臨港病院
31 半田市立半田病院
32 大垣市民病院
(書ききれない場合は人事交流の盛んなものから順に 32 病院まで記入してください)
L.現在の貴医局における医師の充足度(当てはまる項目に○をつけてください)
(○)極端に不足
(
)不足
(
)過不足なし
(
)過剰
(
)極端に過剰
2.卒後臨床教育について
A.貴医局の関連病院での卒後初期臨床研修で研修医に期待していること及びサポート体制
<期待すること>
初期研修医には腎臓内科医としてよりも、まずは医師としての基本的な技能を幅広く習得するこ
とを期待しています。初期研修病院によっては、ある程度研修内容が偏ることもあるかと思いま
す。その際には、その後の後期研修で補うことも十分可能です。まずは初期研修病院でできるこ
とを精一杯やって来て下さい。
<サポート体制>
大学病院や関連病院の腎臓内科が主催する研修医向けセミナーが多数開催されています。
NNFPへ正式参加は3年目以降ですが、ワークショップへの参加は初期研修中でも可能です。
積極的な参加を期待します。興味がある方は一度御連絡頂ければ、各種案内を差し上げます。
B.名大病院研修に対する取り組み(必要性、メリット、医局としてのサポート体制など)
名大病院で初期研修することのメリットは、豊富な症例を多くの指導医のもとで学ぶことができ
ることだと考えます。また、以前と違い大学病院でも積極的に救急患者を受け入れるようになっ
ています。救急外来やICUで初期研修に必要な技能を十分に習得することが可能です。実際に
当院で初期研修を終えた医師からは市中病院で研修した医師に負けない経験を積むことができた
という評価を頂いています。腎臓内科に関しては、腎炎や膠原病、慢性腎不全治療としては血液
透析、腹膜透析、腎移植と、腎臓内科の分野を幅広く網羅した研修が可能です。学会、研究会で
の発表、将来腎臓専門医にならない医師にとっても有益となる研修を提供致します。
3.卒後研修終了後の進路について
A.2 年間の初期研修終了後の進路(貴医局で一般的なルールやコースなど)
名古屋腎臓内科専門医養成プログラム(Nagoya Nephrology Fellowship Program: NNFP)に基づ
いて、後期研修を4年間行って頂きます。
大学病院での研修コースと関連病院での研修コースを用意しています。どちらかを選んで頂くこ
ととなります。要望に応じて後期研修プログラムを個別に作成致します。B.勤務先の病院の決め
方について
1.大学病院コース:
<研修内容>
原則として2年間大学病院、2年間を関連病院で研修します。大学病院での後期研修ではまず一般内科医
として必要な知識・技能を身につけて頂きたいと考えています。一定期間、ICU研修、救急医療、総合
診療部をはじめ他科での基礎研修を用意しています。研修内容は希望に応じて柔軟に編成することが可能
です。その後、腎臓内科において糸球体腎炎症例や慢性腎不全症例をはじめ、急性腎不全、糖尿病性腎症、
膠原病など豊富な症例をもとに密度の濃い後期研修を提供します。特に慢性腎不全治療に関しては、血液
透析、腹膜透析、腎移移植の3本柱を十分に研修して頂きます。関連病院に関しては NNFP の研修プログラ
ムに基づいて指導できる体制のある病院とします。関連病院での後期研修では、腎臓病一般、特に大学病
院では症例の尐ない慢性維持透析患者や腎移植患者の管理を主に研修することとします。研修先の関連病
院は一覧表を参照してください。
<身分>
大学病院在籍中は名古屋大学医学部附属病院後期研修医ないしは医員(いずれも各種保険あり)、関連病
院在籍中はレジデントもしくは正職員となります。
2.関連病院コース:
<内容>
原則として4年間、関連病院で後期研修を行います。研修病院は NNFP の教育プログラム実施可能な病院で
す。(リストは関連病院一覧表もしくは名古屋大学腎臓内科のホームページをご覧下さい。)
原則とし
てNNFPのプログラムに基づき卒後5年で一般内科医としてまた腎臓内科専門医として最低限必要な知
識・技能を取得することを目標とします。
<身分>
関連病院において、レジデントもしくは正職員となります。
B.勤務先の病院の決め方について
研修医の先生と相談して、希望に沿った後期研修ができる病院を複数紹介しています。
大学病院を含む複数の研修先候補の病院の中から研修医の先生ご本人で選んで頂きます。
C.関連病院から大学病院へ帰局を希望する場合、身分による帰局の時期・待遇・duty・在局期間等の差異
について
帰局時期(卒業)
医員
平均在局期間(年)
5-7年目
2-3年
研究生
不問
1-3年
大学院
5-6年目
3-4年
メリット
専門医資格取得をサポー
トします。学位取得を希
望する方には研究(主と
して臨床研究)も全面的
にサポートします。
特に duty はありませんの
で、希望に合わせて自由
に研修・研究体制を組む
ことが可能です。
自由に研究できるよう全
面的にサポートします。
主な duty・留意点
診療・教育
特に duty は設けてい
ません
極力研究に集中でき
るような体制を取っ
ています。
D.名大病院で研修した場合、入局後の進路への影響
後期研修はできるだけ希望の病院で行えるようサポート致します。
将来大学院進学を希望される方には、なるべく早い時期に入学できるよう配慮致します。
進路希望が重なった場合は、原則として名大病院で研修した医師の希望を優先します。
E.国内・国外へ留学希望者に対する取扱い
基本的には希望者はできるだけ全員留学できるよう医局をあげてサポートします。
留学を希望される方はできるだけ早い時期に一度医局にご相談下さい
4.入局について
A.希望する入局者数
東海地区の腎臓内科診療を維持するために、年間10人以上入局して頂くことを希望しています。
B.入局制限について(あれば具体的に)
入局制限は全くございません。腎臓内科専門医は全国的に非常に不足していますので、何人入局
して頂いても構いません。女性医師も大歓迎致します。
C.入局手続きについて
i) 入局説明会について実施時期などを含め具体的にお書き下さい。
病態内科学講座全体で定期的に行っています。
内科講座事務局までお問い合わせ下さい。
個別の問い合わせには随時対応しています。
ii) 入局手続きについて実施時期、内容などを含め具体的にお書き下さい。
病態内科学講座に入局して頂くことになります。入局時期は卒後3年目終了時までとしています。
それ以降の入局に関しては個別に対応しています。医局までご相談下さい
iii) 詳細の告知はどのような形で行われますか(複数回答可)
。
(○)関連病院への通知
(○)貴医局のホームページ
(○)医局への問い合わせ
担当者:
医局長
佐藤和一
〒466-8550
名古屋市昭和区鶴舞 65 番地
名古屋大学医学部付属病院腎臓内科
Tel:052-744-2192、Fax:052-744-2209
E-mail:[email protected]
(
)その他:
D.貴医局の関連病院以外の病院で初期研修した者が入局を希望した場合の対応
大歓迎致します。扱いは関連病院で初期研修した医師と全く違いはありません。
E.後期研修等により卒後 2 年以上経過した者が入局を希望した場合の対応
大歓迎致します。医局までご相談下さい。
F.女性の入局希望者に対しての考え方(産休,育休,休職後の職場復帰など)
大歓迎致します。
名古屋大学腎臓内科では優秀な女性腎臓病専門医を育成する目的で、出産・育児などの社会的事
情にも配慮したシステムを採用しております。腎臓内科専門医師不足のおり、女性医師が働き続
けられる環境を整えることは医局としても最重要課題のひとつと考えています。女性が腎臓内科
専門医としてのキャリアを出産・育児の間も継続もしくは休止後再開できるよう、大学内外での
人材交流を含め、医局としてできる限りの支援をしていきます。
G.貴医局に入ることのメリット
腎臓内科医局としては、入局された先生方の実地医療・医学教育・医学研究等を総合的
に支援する体制を整備しています。具体的には、以下の5事業があげられます。
1、 NNFPをはじめとする卒後研修の企画・運営
2、 臨床および基礎医学研究に関する研究会の企画・運営
3、 臨床家としてのスキル・アップをサポートする国内外の医療施設への留学支援
4、 研究者としてのスキル・アップをサポートする国内外の研究施設への留学支援
5、 女性医師に対するキャリア継続・再開支援
第3項の臨床留学では、国内留学に加えて、これまでに5名が米国、オランダ、スイス
の医療施設に長期あるいは短期で臨床医学研修目的の留学をされています。現在も米国へ
の短期留学のルートは確保されています。希望者があればいつでも紹介可能です。
第4項では、最近5年間で米国・欧州の一流研究機関へ10名の海外留学をサポートし、
現在も5名が海外留学中です。
以上に加え、リスクマネージメントに関しても医局として全面的に支援します。具体的
には、入局済みの医師に関しては何か予期せぬトラブルがあった場合、当該病院と連携し
て医局として責任を持って対応致します。
5.大学院について
A.大学院進学希望者に対する取扱い、留意事項
将来研究者となるか臨床を極めるかに関わらず、一定期間集中的に研究を行うことは有益である
と考えます。特に将来腎臓内科専門医として指導的立場となることを目指す先生方には基本的に
大学院進学をお勧めしています。
B.大学院進学のメリットおよび大学院進学の時期
最大のメリットは一定期間研究に集中できることです。
大学院修了者には海外留学を含む研究生活をサポートします。
研究に集中できるよう、医局として大学院生の研究環境を整える努力をしています。
進学の時期は卒後6年目もしくは7年目が標準ですが、将来研究者を目指す者はより早期(卒後
5年目)の進学をお勧めしています。
C.大学院生の研究期間
3年ないし4年間です。
D.大学院在学中の収入(年収ベースでお答えください)
代務に関しては個別に相談してご希望に合わせて調整しています。
現状は年収ベースで 900 万円-1100 万円程度です。
E.大学院生の卒後の進路
海外留学、研究生もしくは教官として大学で研究を続ける、関連病院への赴任などです。
その他、希望に応じて対処します。
6.学会および認定医・専門医・標榜医などについて
A.学会
i) ぜひ入会しておくべき学会
日本内科学会
ii) できれば入会しておくのが望ましい学会
日本腎臓学会
日本透析医学会
日本リウマチ学会
iii) その他特記事項
B.認定医・専門医・標榜医など
iv) 貴医局に在籍することで十分とりうる認定医・専門医・標榜医など
日本内科学会
認定医
日本内科学会
専門医
日本腎臓学会
腎臓専門医
日本透析医学会
専門医
日本リウマチ学会
専門医
v) 場合によってはとりうる認定医・専門医・標榜医など
日本糖尿病学会
専門医
vi) その他特記事項
7.貴医局の今後の展望について、その他ご自由にお書きください。
高齢化と糖尿病患者の増加に伴い慢性腎臓病(CKD: chronic kidney disease)患者は急速に増え
ています。一方、腎臓内科専門医は全国的に大変不足しています。腎臓内科専門医の必要性はま
すます大きくなっています。実際多くの病院から人材派遣の要請を受けています。名古屋大学医
学部腎臓内科は小さな医局ですが、今後大きく発展する可能性を秘めています。若手医師のひと
りひとりが活躍するチャンスが多く残されています。また、腎臓内科が単独で講座となっている
大学は全国でもごくわずかのみです。当医局には日本の腎臓内科医療をリードしていく使命があ
るものと考えています。一人でも多くの若手医師に私たちの仲間になって頂ければ幸いです。