JA全厚連情報 (毎月 1日・11 日・21 日 発行) №899 2009 年 12 月1日 目 □ 次 第6次3ヵ年計画(素案)等について協議 .......................... 1 厚生連常勤役員・参事会議を開催 □ 「診療報酬の配分」は「見直し」と結論 ............................ 2 政府・行政刷新会議ワーキンググループ □ 運動不足を感じている人、前回より 6.3%増加 ....................... 3 内閣府、「体力・スポーツに関する世論調査」 通信員だより 白河厚生総合病院看護学院継灯式(白河厚生総合病院付属高等看護学院) 臨床工学技士会定例会を開催(JA茨城県厚生連) 本当の主治医は自分自身 医師・看護師による公開講座―第4回ファミリー医学講座「糖尿病について」― (伊勢原協同病院) 多彩に病院祭(JA長野厚生連) 前代表理事理事長の若林氏が緑色功労賞を受章(JA長野厚生連) 4 5 6 7 8 お知らせ ◇会議日程 全国厚生農業協同組合連合会 JA全厚連 〒100-6827 東京都千代田区大手町 1-3-1 JAビル TEL(03)3212-8000 FAX(03)3212-8008 E-Mail: [email protected](監理室) http://www.ja-zenkouren.or.jp 編集責任者 瀧 幹男 9 JA全厚連情報 №899 2009 年 12 月1日 第6次3ヵ年計画(素案)等について協議 厚生連常勤役員・参事会議を開催 本会は 11 月 20 日、東京・大手町のJAビルにおいて厚生連常勤役員・参事 会議を開催した。 会議では冒頭、本会・榎本理事長が挨拶に立ち、 「来年度予算編成の動きが本 格化しており、特に診療報酬については行政刷新会議のワーキンググループで 「見直し」との結論が出された。今後、改定率等基本方針については厚生労働 大臣のもとで設置される検討チームでの検討を経て閣議に諮られるが、地域医 療を守る立場として、推移を見守りながら必要に応じ国等に対し要請活動を行 っていきたい」と述べた。 続いて議事に移り、協議事項では(1)本会第6次3ヵ年計画(素案)および平 成 22 年度事業計画(骨子)、(2)経営改善推進委員会(仮称)の取組み―につい て提案、いずれも原案どおり承認された。 (1)の第6次3ヵ年計画(素案)および平成 22 年度事業計画(骨子)では、 第 25 回JA全国大会決議の着実な実践と厚生事業を取り巻く経営環境の急激 な変化に的確に対応するため、①地域で選ばれる病院・施設作りとサービスの 高度化(行政、他の医療機関等と連携した地域づくりの推進等)、②厳しい経営 環境に対する厚生連経営改善策の強化、③JA厚生事業に適した事業実施条件 整備への取り組み(診療報酬・介護報酬適正化等の取り組み等)、④業務実施体 制の強化―について、平成 22 年度からの3ヵ年で取り組むこととしている。 (2)の経営改善推進委員会の取組みでは、 「経営改善推進委員会(仮称) 」 (常 設)における経営改善(健全化)計画の定期的な進捗管理と「都道府県推進組 織」への報告を求めた。 なお、報告事項は、(1)会員厚生連の平成 21 年度上半期経営収支状況、(2) 平成 22 年度厚生労働関係等予算概算要求、(3)法人税非課税要件の適合状況に 関するチェックリスト、(4)特別交付税に係る取組み状況、(5)医薬品等協同交 渉の取組み状況等―などあわせて9点について報告を行った。 1 JA全厚連情報 №899 2009 年 12 月1日 「診療報酬の配分」は「見直し」と結論 政府・行政刷新会議ワーキンググループ 政府の行政刷新会議(議長:鳩山由紀夫首相)のワーキンググループは 11 月 11 日から 27 日にかけて、各省庁の来年度予算の概算要求から事業の無駄を 洗い出す「事業仕分け」を行った。事業仕分けの対象は 449 事業で、うち厚生 労働省分は「診療報酬の配分」、「レセプトオンライン導入のための機器整備等 の補助」 、 「後発品のある先発品などの薬価の見直し」など約 50 事業が対象とな った。 ワーキンググループによる検討の結果、 「診療報酬の配分 (勤務医対策など) 」 は、委員から「再診料、特定疾患療養管理料の診療所優遇を廃止すべき」 「医療 サービスのクオリティに基づいて配分すべき」 「開業医、勤務医の比較など、設 備投資コストや税などを含めた対比が可能な調査・データ・分析を厚生労働省 の責任でしっかりと進めなければ、判断すること自体が困難である」 「従来どお りの診療報酬の配分では、医師不足問題の解決につながらない」などの意見が 挙がり「見直しを行う」と結論付けた。そして、 「収入が高い診療科の見直し」 「開業医・勤務医の平準化」を見直し例として挙げた。 事業仕分けの結果(厚生労働省分・主なもの) 廃止 予算削減 予算計上見送り 見直し 地域健康づくり推進対策費 女性の健康支援対策事業委託費 医師確保、救急・周産期対策の補助金等 レセプトオンライン導入のための機器整備等の補助 診療報酬の配分 後発品のある先発品などの薬価の見直し 保育所運営費負担金 その他医療関係の適正化・効率化 レセプト審査の適正化対策、国保中央会・国保連に対する補 助金(国保連・支払基金の統合)、入院費の食費・居住費の あり方、柔道整復師の療養費に対する国庫負担 平成 22 年度予算編成見直しの視点(行政刷新会議・11 月 30 日) ▽重複の排除▽補助金交付の効率化▽モデル事業継続の見直し、排除▽政府広報など の重点化▽IT(情報技術)調達システムの厳格な見直し▽基金の見直しと返還▽独 立行政法人、公益法人向け支出の検証と削減▽特別会計の精査と見直し▽国と地方の 役割分担を踏まえた事業の見直し▽独立行政法人の在り方と存続に関する徹底した 見直し▽無駄や非効率を恒常的に監視する体制整備の検討 2 JA全厚連情報 №899 2009 年 12 月1日 運動不足を感じている人、前回より 6.3%増加 内閣府、「体力・スポーツに関する世論調査」 内閣府は 11 月 24 日、 「体力・スポーツに関する世論調査」を公表した。この 調査は、体力・スポーツに関する国民の意識を把握し、今後の施策の参考とす ることが目的で、 平成 21 年9月 24 日~10 月4日に全国の 20 歳以上の男女 3,000 人を対象に行った。このうち、有効回収数は 1,925 人(64.2%)。 これによると、現在の健康状態について聞いたところ、「健康である」が 85.4%、 「健康でない」が 14.5%となった。また、体力の自信の有無について は、 「体力に自信がある」が 62.4%、 「体力に不安がある」が 37.4%となった。 運動不足を感じるかについて聞いたところ、 「感じる」が 73.9%(前回比 6.3 ポイント増)、「感じない」が 25.9%(同6ポイント減)となった。 この1年間に行った運動やスポーツがあるか聞いたところ、 「運動やスポーツ を行った」人の割合が 77.7%、「運動やスポーツはしなかった」人の割合が 22.2%となった。都市規模別に見ると、大都市では「運動やスポーツを行った」 人の割合が高く、町村では「運動やスポーツはしなかった」人の割合が高くな っている。この1年間に行った運動やスポーツについては, 「ウォーキング(散 歩などを含む)」が 48.2%と最も高く、次いで「体操(ラジオ体操、エアロビ クス、縄跳び等を含む)」26.2%、 「ボウリング」15.7%の順となった。 【運動不足を感じるか】 80 70 60 62.8 60.1 37.1 39.6 64.6 64.7 66.2 67.6 33.3 31.9 73.9 50 40 30 20 35.2 34.7 10 0 感じる 感じない 3 25.9 JA全厚連情報 №899 2009 年 12 月1日 白河厚生総合病院看護学院継灯式 (白河厚生総合病院付属高等看護学院) JA福島厚生連・白河厚生総合病院付属高等看護学院(小林信之学院長)は 10 月 16 日、同病院大会議室にて第2回継灯式を行いました。 昨年度JA福島厚生連の全病院がナースキャップを廃止したことに伴い、そ れまで行っていた戴帽式に替えて「ナイチンゲールから灯火を受け継ぎ、看護 への思いを心新たにする式」として継灯式を行っています。 今年4月に入学した1年生 31 人が、ナイチンゲール像から灯火を受け継ぎ、 「たくさんの人々に、生きる力や希望を与えられる看護師になること」など6 つの誓いの言葉を1年生全員で唱和しました。 小林学院長、前原和平病院長、藤枝看護統括部長の挨拶につづき、臨地実習 指導者代表の知々田看護師と看護学院2年自治会の久須美会長が「今日の誓い の言葉を思い出して一歩ずつ前へ進んで行ってください」と励ましの言葉を送 りました。 11 月からの本格的な実習を前に心も新たにしていました。 ナイチンゲール像から灯火を受ける学生 (下枝富美江通信員) 4 JA全厚連情報 №899 2009 年 12 月1日 臨床工学技士会定例会を開催 (JA茨城県厚生連) JA茨城県厚生連(市野沢弘・代表理事会長)は 10 月 26 日、茨城県厚生連 臨床工学技士会定例会をなめがた地域総合病院にて開催し、 約 40 名の技士らが 参加しました。 この定例会は、厚生連に勤務する臨床工学技士の情報交換を促進し、日常の 業務に活用すべく行っています。また、同時に研究発表の場も設けることで技 士の資質向上を図ることも目指しており、今回で第8回目の開催となります。 研究会では5演題が発表され、日常の業務に応用すべく技士達は熱心に聴講 していました。 取手協同病院に勤める菊地浩之技士は 「手術室における臨床工学技士の役割」 と題し、麻酔器の始業時点検をすることで、トラブルの早期発見が可能となり 事故を未然に防ぐことが可能になったと報告しました。取手協同病院では平成 21 年度は 2,617 件の手術が行われ、事故防止対策は必須であることから、麻酔 器学会のガイドラインに基づき、独自の麻酔器のチェック表を作成し、点検に 取り組んでおり、業務に成果を上げています。会場からはチェック表の共有を 依頼する声が上がり、トラブル を未然に防ぐ対策に大いに関心 を持っていることが伺われまし た。 参加者の一人は「他の病院の 技士もまた日々研鑽に励んでい ることを実感しました。私も医 療に携わる一人として、さらに 技術向上していきたいと思いま 菊地浩之技士(取手協同病院)の発表の様子 す」と話しました。 (赤津俊光通信員) 5 JA全厚連情報 №899 2009 年 12 月1日 本当の主治医は自分自身 医師・看護師による公開講座―第4回ファミリー医学講座「糖尿病について」― (伊勢原協同病院) JA神奈川県厚生連・伊勢原協同病院(別所隆院長)は、病気と医療につい てわかりやすく解説し、病気の治療や予防について知識を深めてもらうために、 地域の皆さんを対象にした公開講座を開催しています。 9月 26 日(土)には、平成 21 年度第4回目のファミリー医学講座を開催しま した。今回は、看護師による「糖尿病について~日常生活を見直して糖尿病を 予防しよう~」と題した講演で、職員を含めて 38 名の参加がありました。 パワーポイントを使って糖尿病とはどんな病気なのか、どんな合併症がある のかを説明。さらに、ホワ イトボードに細胞の状態な ど糖尿病になった時の体の 構造を書いて、わかりやす く伝えました。 「生活習慣を工夫するこ とで糖尿病の発症そのもの を予防することができます」 と話し、予防のポイントを 講演の様子 紹介。また、体重1kg を減 らすのに、約 7,000kcal の消費が必要という話に参加者は驚いていました。 治療や予防は、「家族や周りの協力が不可欠」 「本当の主治医は自分自身。自 分でしっかり意識をもってコントロールしましょう」と伝えました。 (大越真衣子通信員) 6 JA全厚連情報 №899 2009 年 12 月1日 多彩に病院祭 (JA長野厚生連) JA長野厚生連・安曇総合病院(中川真一院長)は 10 月 18 日、小諸厚生総 合病院(小泉陽一院長)は 10 月 25 日にそれぞれ病院祭を開きました。 安曇総合病院は、今年もJA大 北池田地区農業祭との合同開催。 秋晴れの中、会場となった同病院 附属メンタルケアセンターあずみ、 池田町公民館、池田町役場駐車場 は、多くの来場者でにぎわいまし た。テーマは「グリーンホスピタ リティ―チェンジ!地域からの発 青年部による餅つき(安曇総合病院) 信―」 。 メンタルケアセンターあず みでは、同病院健康管理課の小林克医長による「禁煙治療<貼り薬と飲み薬の 比較>」などの講演のほか、駐車場では恒例の青年部による餅つきやバザーが 行われました。 小諸厚生総合病院のテーマは 「小諸厚生総合病院の未来」 。スポ ーツ評論家で元NHKアナウンサ ーの西田善夫氏の「選手を元気づ ける名監督の会話術」 、佐久総合病 院地域ケア科の色平哲郎医師によ る「小諸厚生総合病院の未来―佐 久総合病院小海分院の例から―」 飾られた絵を眺める家族連れ(小諸厚生総合病院) の講演会にはそれぞれ地域住民や 職員など約 60 人が集まりました。そのほか、子どもたちの絵画コンテスト「こ んな病院があったらいいなぁ」も開かれ、飾られた絵を眺める家族連れの姿が 見られました。 (西澤早織通信員) 7 JA全厚連情報 №899 2009 年 12 月1日 前代表理事理事長の若林氏が緑色功労賞を受章 (JA長野厚生連) JA長野厚生連(盛岡正博・代表理事理事長) ・前代表理事理事長の若林甫汎 氏が、平成 21 年度JA長野県緑色功労賞を受章し、10 月 27 日の第 62 回JA 長野県大会で顕彰授与式が行われました。 緑色功労賞は、農協運動に指導的推進的役割などを果たした人が対象。今年 度は若林氏とJA信州諏訪・代表理事組合長の金子文雄氏が受章しました。授 与式では、約 670 人の参加者が見守る中、JA全中・長野中央会の茂木守会長 から表彰状が手渡されました。 若林氏は、昭和 41 年に長野県農協中央会に入会し、43 年間JA運動に携わ ってきました。中央会の参事、専務理事を歴任し、平成 19 年度からは本会の代 表理事理事長に就任。難航していた東信地域基幹医療センターの土地問題解決 に力を尽くしました。厚生連医療のみならず長野県医療の充実に向けた、将来 の大きな礎を築くなど、数々の功績を残しています。 茂木会長(左)から表彰状を受け取る若林前理事長 (西澤早織通信員) 8 JA全厚連情報 №899 2009 年 12 月1日 □会議日程 12月 4日(金) 厚生連会長会議 11時から(東京・大手町・経団連会館4階「ダイアモンドルー ム」) 12月 5日(土) 第22回厚生連病院長セミナー (東京・都市センターホテル3階「コスモスホー ル2」) 第15回全国厚生連病院長会通常総会 (東京・都市センターホテル3階「コスモ スホール2」) 12月 9日(水) 第75回病院・施設経営対策委員会 14時から(東京・大手町・JAビル27階「全 厚連会議室」) 12月10日(木) 理事会 15時30分から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」) 12月11日(金) 経営管理委員会 10時30分から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」) 平成22年 1月22日(金) 理事会 13時30分から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」) 1月28日(木) 厚生連常勤役員・参事会議 13時から(東京・ホテルイースト21 3階「永代」) 2月 9日(火) 厚生連会長会議 11時から(東京・浅草ビューホテル4階「飛翔」) 2月17日(水) 理事会 15時30分から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」) 2月18日(木) 経営管理委員会 10時30分から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」) 3月 4日(木) 臨時総会 11時から(東京・浅草ビューホテル3階「祥雲」) 3月24日(水) 理事会 15時から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」) 9
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