ディジタルオシロスコープ・ディジタルスコープ DL5140/DL5180 ディジタルオシロスコープ・700540/700580 ᝤ٥ኳʕᙌԼ 等価サンプリングでの観測 DL5180(700580) 約426×221×448mm 約19kg DL5140 (4チャネルモデル) /DL5180 (8チャネルモデル) は,技術 の進歩にともない,高速サンプリングスピードを持つディジタルオシ ロスコープをもっと汎用的に使用したいというユーザーニーズに合わ せて開発されました。DL5140/DL5180は,汎用ディジタルオシ ロスコープを操作している感覚で,チャネルあたり1Gサンプルという 高速サンプリングスピードとカラー表示を得ることができます。 リアルタイム1GS/sでの観測 ●グリッチを確実に再現する広帯域入力アンプDC∼500MHz ●DL5140 : 4チャネル入力−1GS/s 高速1GS/s(チャネルあたり),4チャネル入力,周波数帯域500MHz のディジタルオシロスコープDL5140は,汎用のディジタルオシ ロスコープあるいはアナログオシロスコープに不満を感じている技 術者のために開発されました。フロントパネルは,垂直軸,時間軸 およびトリガの操作を,それぞれの専用ノブで操作できるように設 計していますので,アナログオシロスコープのユーザーもまったく 違和感なく,DL5140を操作することができます。 ●DL5180 : 8チャネル入力−1GS/s 1GS/sの高速サンプリングスピードを持つA/D変換器を各チャネルに 装備して,8チャネルの入力部を装備しました。ディジタル回路のデ バッグ解析をディジタルオシロスコープで行う際に,問題となって いた入力チャネル数不足が,DL5180では解決できます。また, ディジタル回路の解析に必要不可欠である多種多様なトリガリング テクニックも,豊富なトリガ機能でお応えします。今までディジタ ル回路の論理チェックおよびタイミングチェックは,波形情報を1と 0でしか与えてくれないロジックアナライザにゆだねていましたが, DL5180を用いれば論理チェックの最終段階から,グランドバウ ンスなどのアナログ的解析まで,1台で可能となります。8チャネル 入力と強力トリガ機能を持つ,高速ディジタルオシロスコープ DL5180が1台あれば,ディジタル回路の開発効率を簡単に向上さ せます。 特 垂直軸アンプは,各種電子回路のアナログ信号および高速ディジタ ル信号の測定にマッチするように,システマティックな入力系の選 択を可能にしました。オシロスコープの周波数帯域が充分に広帯域 であっても,被測定回路へのプロービングの影響により,オシロス コープの持つ周波数帯域で測定できないことがよくあります。 YOKOGAWAではそのようなプロービングの影響を考え,垂直軸ア ンプと専用のFETプローブおよび専用パッシブプローブ/50Ωと1M Ω BNC変換アダプタをセットで開発しました。専用FETプローブを 使用すればプロービングの影響を極力抑えることができ, DL5140/DL5180の持つ周波数帯域まで充分に測定することが 可能になります。専用FETプローブ使用時におけるオフセット調整 は垂直軸アンプよりダイレクトにコントロールするので,フロント パネルより違和感なく調節が可能となります。専用FETプローブの 使用だけではなく,普通のBNCコネクタで信号を入力することがで きるように,アダプタなど各種アクセサリも揃えています。 長 ●複数信号の因果関係を捕える1GS/s A/D変換器を搭載 YOKOGAWAはDL5140/DL5180に搭載することを目的として, 1GS/sの高速サンプリングスピードを持つA/D変換器を,国内半導体 メーカーと共同開発しました。チャネルあたりの最高サンプリングス ピードを1GS/sと高速にすることにより,等価サンプリング領域に入 ることなく時間軸分解能を上げて,データをアクイジションできま す。したがって,複数信号相互の因果関係を知ることができます。 ●過去の波形データをいつでも呼び戻せるヒストリメモリ DL5140/DL5180では,現在表示している波形データおよびそ の設定条件の他に,過去119アクイジション分の波形データとその設 定条件をそれぞれ保持するヒストリメモリを装備しています。波形 を連続的に観測しているときに,異常現象を発見してアクイジショ ンをストップさせても,その異常現象が画面に残らないことが多い ものです。DL5140/DL5180では,常に120アクイジションの データを保持しているので,過去に戻ってその異常現象と設定条件 を呼び戻すことが可能となります。呼び戻した波形データに対して 波形パラメータ自動測定を行うことも可能ですし,そのデータをフ ロッピーディスクに保存することも可能です。また,120回のアクイ ジションデータをまとめて画面に表示させることもできます。この ディジタルオシロスコープ・ディジタルスコープ DL5140/DL5180 ヒストリメモリ機能はユーザーの設定を必要としませんので,いつ でも安心して波形観測が行えます。特に,シングルスタートキーを 押すごとに1回ずつアクイジションを行うシングルスタート機能を使 用すれば,何も設定しなくても120回分のアクイジションデータとそ れぞれの設定条件を保持できます。したがって,重要なデータを見 逃した場合でも呼び戻すことができるので,異常現象の追い込みな どに役立ちます。 DL5140/DL5180は,1K点表示と4K点表示の選択が可能です が,常にチャネルあたり4kワードのアクイジションデータを保持し ています。したがって,表示点数を1K点に設定していても,捕捉後 4K点に変更することが可能です。 また信号の高速化に伴い,エッジトリガだけではトリガできない場 合が多くなっています。そこで,シンプルトリガのモードに単一ト リガソース専用のゲートトリガを入れました。シンプルトリガとエ ンハンストトリガのメニュー構成は下図のとおりです。 ●SIMPLEトリガ DL5140/DL5180のシンプルトリガは,1つの入力信号に対して のみトリガソースを設定するトリガです。この点が,各入力信号相 互のパターンをトリガ条件として設定できるエンハンストトリガと 異なっている点です。シンプルトリガには,通常のエッジトリガに 加えて,ゲートトリガがあります。 アクイジションデータのALL表示 ゲートトリガ 機 能 トリガ点よりも前に設定したゲートを通過したか否かで,トリガの有効を決定します。 トリガ点以前で不確定な現象を止めて観測したい場合に,威力を発揮します。 ■ 豊富なトリガ機能 ●ENHANCEDトリガ DL5140/DL5180には,大きく分けて2つのトリガ機能があります。 通常の波形観測に必要充分なエッジトリガ (シンプルトリガ) と,高 速ディジタル信号の異常解析および複数チャネルのディジタル回路 解析に有効なエンハンストトリガです。これら2つをそれぞれ独立し たフロントパネル上のダイレクトキーに分けています。エッジトリ ガの設定を行いたいだけなのに,煩雑なトリガ設定のメニューに入 り込み,設定に時間を費やしてしまうことがなくなります。 エンハンストトリガは,基本的に2つのトリガ条件A/Bを持ちます。 トリガ条件AおよびBは,それぞれの入力信号のパターンの組み合わ せで設定することができます。この拡張トリガ機能であるエンハン ストトリガ機能を用いれば,DL5140/DL5180を簡単なロジッ クアナライザとして使用することができます。 エッジトリガ 通常のエッジでトリガをかけます。 SIMPLE 単一トリガソース対応 ゲートトリガ トリガ点の前にゲートを1本設定し,そのゲートを通過したか否かで,トリガ点を有効にするか否かの判断をし ます。 A → B(n) トリガ条件Aが成立してからトリガ条件Bがn回成立したときにトリガをかけます。イベント(n)は1億回まで設定 可能です。 A delay B トリガ条件Aが成立してからdelayで設定した時間まではトリガ条件Bの成立を無視し,その後成立したトリガ条 件Bでトリガをかけます。 Edge On A トリガ条件Aが成立している期間中に,他の入力信号のエッジでトリガをかけます。 ENHANCED 複数トリガソース対応 OR パターンで設定した各チャネルの条件のどれか1つでも成立したときに,トリガをかけます。 (AおよびBは,それぞれのパラレルパターンで設定) B>Time(パルス幅トリガ) トリガ条件B(パターン)の成立している幅(時間)が設定した幅(時間)より大きいときに,トリガ条件Bに与えた パターンを抜けた点でトリガをかけます。時間の設定は,30ns∼1sで設定できます。 B<Time(グリッチトリガ) トリガ条件B(パターン)の成立している幅(時間)が設定した幅(時間)より小さいときに,トリガ条件Bに与えた パターンを抜けた点でトリガをかけます。最小グリッチ検出幅は2nsです。 B Time Out トリガ条件B(パターン)が設定した時間継続したら,トリガをかけます。 ディジタルオシロスコープ・ディジタルスコープ DL5140/DL5180 ■ スナップショット機能 ■ 波形パラメータ自動測定機能 スナップショットキーを1回押すことにより,現在観測している波形 データを画面上に保持することができます。プローブ1本で,プリン ト基板上の複数ポイントを測定する場合や,リファレンス波形を簡 易的に表示させておきたいときに非常に便利です。 スナップショットによる波形比較 ■ シングルスタート機能 測定項目は,振幅,立ち上がり/立ち下がり時間,チャネル間ディレ イなど19種類の中から選択できます。表示をエキストラウインドウ にすることにより,測定結果を波形表示エリアの外に移動すること ができます。 波形パラメータ自動測定 ■ ヒストグラム解析機能 トリガの設定メニューに入ることなく,現在設定しているトリガ条 件でシングルアクイジションが可能です。シングルスタートキーを 押せば,1アクイジションだけ行い,捕捉をストップします。連続で キーを押しても,120アクイジション分はヒストリメモリに保持され ます。 シングルスタートでアクイジション ■ ZOOM/SCROLL機能 波形の拡大/縮小は,アクイジションをストップした状態で,時間軸 または電圧軸レンジを変更することで実現しています。煩雑な拡大/ 縮小操作は必要ありません。拡大/縮小の基準点は常に画面中央で す。スクロールはポジションで実行できます。 拡大波形例 DL5140/DL5180は,3種類のヒストグラム解析機能を装備して います。 カラーアキュムレーション機能と同様,TFTカラー液晶上の各ピク セルにデータが描かれる回数を基にヒストグラム解析します。 ディジタルオシロスコープ・ディジタルスコープ DL5140/DL5180 仕 垂直部 入力チャネル数 : 8(DL5180) ,4(DL5140) 感度 DC確度 : 5mV/div ∼2V/div(50ΩBNC変換アダプタ 700947 接続時) :(50ΩBNC変換アダプタ 700947 接続時) *1 5mV/div ± (3% of 有効デ−タ範囲+オフセット電圧確度) *1 その他 ± (5% of 有効デ−タ範囲+オフセット電圧確度) 垂直分解能 有効デ−タ範囲 : 7.5 div (+3.75,−3.75 div) : 8BIT 相当(32LSB/div) 実効ストレ−ジ周波数 (−3dB):(50ΩBNC変換アダプタ 700947 接続時) リペティティブモ−ド DC ∼ 500MHz *2 入力結合 ノーマルモード DC ∼ 400MHz *2 : AC/DC/GND(ACは,50ΩBNC変換アダプタ700947接続時の み有効) 入力インピーダンス : 50Ω (50ΩBNC変換アダプタ700947接続時) (1MΩBNC変換アダプタ700946接続により1MΩ入力可能) オフセットレンジ:(50ΩBNC変換アダプタ700947接続時) ±1V ∼ ±5V(感度設定による) *1 オフセット電圧確度 : ± (1% of 設定値 ) 最大入力電圧 :(50ΩBNC変換アダプタ700947接続時) 10Vpeak,5Vrms(DC結合時) ,35VDC (AC結合時) 最高サンプルレート : 1GS/s チャネル間アイソレ−ション : 同一レンジ間100MHzにて−40dB (typ) 水平部 掃引時間 時間軸確度 レコ−ド長 *2 :± (0.01%+200ps) : 4k ワード/CH モ−ド : AUTO/NORMAL (シングルスタートキ−にて SINGLE 対応) ソ−ス : CH1∼CH4,EXT(DL5140)/CH1∼CH8, EXT (DL5180) カップリング : AC/DC 外部トリガ入力レンジ : ±1V 機能 : CH1∼CH8 DC∼300MHz 1div p-p EXT DC∼200MHz 50mV p-p, 200∼300MHz 150mV p-p : エッジ / ゲ−ト / A→B(n)/A delay B/edge on A/ OR/B>time/ B<time/B time out A および B は,それぞれパラレルパターン 拡張機能 演算 : 加減算,2値化,疑似D/A変換,位相シフト 波形パラメ−タ自動測定 : 19項目 統計処理 : 3種 GO/NO-GO判定: 波 形 パ ラ メ ー タ の 自 動 測 定 値 で 判 定 し , プ リ ン タ , フロッピーディスクなどにデータを出力 表示 表示器 : 640×480 dot TFT カラ−液晶 サイズ : 8.4 型 フロッピーディスク 3.5 型ドライブ1基内蔵 : 640KB/720KB/1.2MB/1.44MB MS-DOSフォーマット対応 内蔵プリンタ(オプション) 印字方式 ドット密度 : サーマルラインドット方式 : 6ドット/mm 用紙幅 : 112mm 通信 GP-IB TRIGGER OUT : TTLレベル ARM OUT : TTLレベル VGA出力 校正出力 (CAL出力): 約1kHz,約1Vp-p 方形波 一般仕様 動作温度範囲 : 5 ∼ 40 ℃ 動作湿度範囲 : 20∼ 85% RH(プリンタ未使用時) 35∼ 85% RH(プリンタ使用時) 電源電圧 電源周波数 : 90 ∼ 132V AC : 48 ∼ 63Hz 消費電力 外形寸法 : 900VA max : 426 (W)mm×221 (H) mm×448 (D) mm 質量 : 17.5kg(DL5140),19kg(DL5180) (オプションなし,本体の み,プリンタ付きの場合は+1kg) アクセサリ ●700944 パッシブプローブ 減衰比 : 10 : 1 入力インピーダンス : 10MΩ/14pF 最大入力 周波数帯域 : 500V DC+AC peak : DC ∼ 300MHz *2 (パッシブプローブは,700946 と組み合わせて使用) ●700943 FET プロ−ブ 入力インピーダンス : 2.5MΩ/1.8pF : 2ns/div ∼ 1s/div トリガ部 感度 信号出力 様 : IEEE488-1978 に準拠 (プロトコルはIEEE488.2-1987) 周波数帯域 (−3dB): DC ∼ 900MHz *2 感度 : 50mV/div ∼ 2V/div *3 オフセットレンジ : ±16V *3 最大入力 : ±50V ●700946 1MΩBNC変換アダプタ 入力インピーダンス : 1MΩ 7pF 周波数帯域 (−3dB): DC ∼ 300MHz *2 感度 : 10mV/div ∼ 400mV/div *3 オフセットレンジ : ±1.6V *3 最大入力 : ±50V ●700947 50ΩBNC変換アダプタ 本体仕様参照 *1 : 基準温度状態 (23℃±2℃ 55±10% RH) ウォームアップ時間30分後キャリブレーション実行 *2 : 基準温度状態 (23℃±2℃ 55±10% RH) ウォームアップ時間30分 *3 : DL5140または5180との組み合わせ使用時における設定可能な範囲 液晶表示器は,全表示画素に対し0.02%程度の欠陥が含まれる場合があります。 ディジタルオシロスコープ・ディジタルスコープ DL5140/DL5180 関連機器 形名一覧表 品 名 本体,付加仕様(注文時指定) 形 名 仕様コード 記 事 700540 DL5140(4チャネルモデル) 700580 形名,部品番号 仕 様 光プローブ 329601 本体 光センサ 329611 3mW用 光センサ 329612 30mW用 DL5180(8チャネルモデル) -1 電源電圧 ■ 光プローブ 329601/329611/329612 100-120V AC -K 電源ケーブル 3極2極変換アダプタ付 /B5 /E1 /E2 付加仕様 光信号を電気信号に変換して,通常のディジタルオシロスコープへ入 力するプローブです。入射光の強度に比例した電圧出力を,ディジタ ルオシロスコープで観測することができます。この光プローブは,プ ローブへの電源供給用の本体 329601と,光センサ(プローブ) 329611 (3mW)/329612 (30mW) で構成されます。周波数帯域は DC∼100MHzで,光ディスクや複写機などの開発に便利です。 内蔵プリンタ 1MΩBNC変換アダプタ(700946)4個 パッシブプローブ(700944)4本 1MΩBNC変換アダプタ(700946)8個 パッシブプローブ(700944)8本 /E3 FETプローブ(700943)4本 /E4 FETプローブ(700943)8本 /D TVトリガ (注)DL5140,DL5180には,50ΩBNC変換アダプタ(700947)が2個標準付属します。 外形図〈DL5140/DL5180〉 アクセサリ(別売) 番号 品 名 形名,部品番号 − 3.5型フロッピーディスク 705900 2HD(1枚/1単位) 10 − プリンタ用ロール紙 B9850NX 30m(1巻/1単位) 5 パッシブプローブ − (DL5140/DL5180用) 700944 FETプローブ ① (DL5140/DL5180用) 50ΩBNC変換アダプタ ② (DL5140/DL5180用) 延長ケーブル 1 使用時300MHz/10MΩ/14pF 900MHz/2.5MΩ/1.8pF 1 700946 300MHz/1MΩ/7pF 1 700947 ― 1 1MΩBNC変換アダプタ (2) (DL5140/DL5180用) 1MΩBNC変換アダプタ(700946) 販売単位 700943 1MΩBNC変換アダプタ (DL5140/DL5180用) 仕 様 700948 300MHz/1MΩ/ 7pF 1 700949 1,000mm±250mm 1 ■ DL5140/DL5180専用FETプローブ・700943 高速ディジタル信号に与えるプローブの負荷効果を極力抑えるため に,DL5140/DL5180専用FETプローブ700943があります。 プローブの周波数帯域はDC ∼900MHz,入力容量は1.8pFです。ま た,FETプローブへの電源供給はDL5140/DL5180本体から行 えると同時に,オフセットも本体より±16V加算できます。 ① ■ 50ΩBNC変換アダプタ・700947 1MΩBNC変換アダプタ・700946 DL5140/DL5180の入力コネクタは専用FETプローブ用に特殊 なものとなっていますが,このアダプタを装着して入力部をBNCコ ネクタに変換することもできます。 ② 単位: mm
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