葛葉川ふるさと峡谷だより 2010.10.10 発行 くずはの家 〒257-0031 秦野市曽屋 1137 ℡&FAX 0463(84)7874 小学生 2010年 10月号 イラスト: 阿木二郎 氏 日 昼の行事:小学2年生以下は保護者同伴、夜の行事:小学生は保護者同伴 時 テ ー マ **************** 10月になりフジバカマの花が咲き始めると、どこからともなくアサギマダラがふわりふわりと飛んできま す。日本には5種類のマダラチョウがいますが、そのうち4種は西南諸島に生息していて、アサギマダラだけ が日本全土で見られます。 アサギマダラの食草は、キジョランやカモメヅルなどのガガイモ 科の植物です。しかし、ガガイモ科の植物は食害から身を守るため、 アルカロイドなどの毒性物質を含んでいます。したがって、他の動 物はこれを食べることができないのですが、アサギマダラはこの毒 に対して耐性があるばかりでなく、幼虫時代を通じてこの毒を体内 に蓄積し続け、鳥などの捕食者から身を守る手段として利用してい るのです。アサギマダラの幼虫は黄色と黒のまだら模様をしていて とても目立ちますが、一度これを食べた鳥は中毒を起こし、二度と アサギマダラ このまだら模様の幼虫を食べようとは思わなくなるようです。 また、成虫が吸蜜するフジバカマなどのヒヨドリバナ属の植物もその蜜にアルカロイドを含んでいます。アサ ギマダラのオスは、フジバカマの蜜からアルカロイドを取り込んで身を守っているのですが、それだけではなく、 メスに求愛するための性フェロモンもこの毒から作っているのです。天敵から身を守るだけではなく、配偶行動 にまで利用するなんて、アサギマダラってとてもちゃっかりした虫なんですね。 文・写真:くずはの広場所長 高橋孝洋 ********************* 9月11日(土) コウモリの観察会 参加者34人 初めてコウモリの観察会を行いましたが、身近なところにコウモ リがたくさんいることに皆さん驚きの様子でした。国立科学博物館 からバットディテクターを借りてコウモリの声を聞いていただく ことができました。参加者には大好評でした。 9月25日(土) たのしい秋の花さがし 参加者16人 今回は大人だけの観察会になりました。いろいろ工夫をされた解 説を聞きながら秋の花をさがしていきました。それぞれの花をルー ペで観たり、グループに分かれて観察したりしてリラックスしたよ い雰囲気の観察会になりました。 参加者の声 ・ バットディテクターを使用できたので、コウモリの出す超音波をとて も身近に感じられて楽しかったです。 ・ 体重、超音波、種類など説明が分かりやすく勉強になりました。 ・ 思いのほかコウモリが町中を飛んでいるのに驚きました。 ・ アブラコウモリが近づくとバットディテクターがピコピコ鳴るのにド キドキでした。 (コウモリの観察会) ・ 植物の子孫を残すたくみなしかけを見ることができました。 ・ 秋の花は地味ですが、改めて美しさを知りました。 ・ タデ科植物のことがたいへん良くわかり楽しかったです。 ・ 秋にもたくさんの花があることを知りました。詳しい説明と仕組みが 分かり理解が深まりました。 (たのしい秋の花さがし) 10 月 23 日(土) 受付時間 9:30~14:00 講 師 ・ 指 導 くずはの広場 秋のつどい 定員・費用 受付開始 ***************** みんなで遊ぼう! えのきの会 くずはの広場指導員 どなたでも 定員なし 当日受付 10 月 24 日(日) 午前の部 受付時間 9:30~11:30 ゆうれい笛を作ろう 仁木 義治 氏 協力:ボランティアの会 どなたでも 先着50人 当日受付 グリーンオリエンテーリング くずはの広場指導員 協力:ボランティアの会 どなたでも 定員なし 当日受付 午後の部 13:30~15:30 身近な鳥の生態 ~カラス・ツバメ・スズメ 唐沢 孝一 氏 都市鳥研究会会長 一般40人 9 月 24 日 展 示・両 日 9:00~16:00 バードカービング゙と くずはの野鳥写真展 比内 護 氏 (えのきの会) 小泉 俊江 (くずはの広場指導員) くずはの仲間たち展 作品と山野草 ボランティアの会・えのきの会 ご自由に ご覧くださ い ************************************************** 11 月 13 日(土) 18:30~20:30 秋の星空教室 ☆9月の活動 9/5(日 )9/16(木 )定 例 お に ぐ る み の 広 場 の 草 取りをしました。おかげできれいなツリフネ ソウ広場ができました。不二家へヒマワリの タネをいただきに行き、種取りをしました。 9/2(木)花壇の会 かえで・みかんの花壇の植 物調査と草取りを行い、名札の泥落とし・立 て替え・補強等を行いました。 9/18(土 )と ん ぼ の せ せ ら ぎ 草 取 り と 調 査を し、くずはの広場初のタイコウチの生息が確 認されました。 ☆これからの活動 定例 10/14(木)11/7(日)11/18(木) 花壇の会 11/11(木) とんぼのせせらぎ 11/20(土) 木村 英昭 氏と 丹沢星の会 一般30人 10 月14 日 とんぼの せせらぎ 作業中! 行事へのお申し込み・お問い合わせは 電話・FAX・メールで TEL&FAX 0463(84)7874 E-mail:[email protected] 平成22年11月の休館日 11月1日,4日,8日,15日,22日,24 日,29日です。 http://www.city.hadano. kanagawa.jp/ 秦野市の HP の公共施設案内にくずはの家ホームページがあります! ●クズ ◇キツネノカミソリ ◇タマアジサイ ◇ジュズダマ 凡 △ 今月の見どころ ◆ハリエンジュ ◎アカネ タラノキ◎ ナキリスゲ◇ 木の実が色づいてきました。どんぐりも実っていま す。広 場で何 種 類 のどんぐりを見 つけられるか な?探してみよう! ◇ツルウメモドキ ◇タコノアシ コウヤマキ◆ イロハモミジ◆ ○ヒメクグ 例 ヤブミョウガ◆ つぼみ ▲ 咲き始め ○ 開花 ◎ 満開 ヤブマメ◎ ハグロソウ◇ ◇ダイコンソウ ◇マユミ ● 咲き終わり ◇ 実 ◆ ◎ツユクサ ○ツルボ ○ネズミノオ ツリフネソウ◎ オニグルミ◆ 熟した実 ベニバナボロギク○ ◇ハダカホオズキ シュロソウ◇ ○イヌガラシ ◇メヒシバ ◆ヨウシュ ◇オヒシバ ヤマゴボウ ムクノキ◇ サルトリイバラ◇ コウヤボウキ△ カラスウリ◇ △スギ ヤブコウジ◇ ススキ◎ ◎カナムグラ ◆クリ 川原 ◇メマツヨイグサ ◆コヤブタバコ ◇ノダケ ◇オオニシキソウ ◇エビヅル ○トダシバ ◇ヌルデ ツルヨシ◇ ◇ヒメキンミズヒキ ◆サジガンクビソウ ◆オオアレチノギク ◇オオオナモミ ◇オオブタクサ ○ツルボ ◎キツネノマゴ キンミズヒキ◎ トウカエデ◇ ◇スズメウリ ◇シロダモ ◇カシワ ○ヌカキビ ◆サンショウ △オケラ ◇アラカシ ミズキ◇ ◇タイサンボク ●オトコエシ ◇オミナエシ ヤマボウシ◆ ○ヤマハッカ ◇マンリョウ ◇アブラチャン ウルシ◆ ◇ハコネウツギ ◇ナンテン ◇フジ ○シラヤマギク ▲クワクサ ヤマトリカブト△ ミゾソバ▲ ◇コアカソ ●キハギ ○オオバコ ●イラクサ ◆タケニグサ ホオズキ◆ ハンノキ◇△ ○カラムシ ◇ウバユリ ▲フジバカマ アオミズ○ キバナ アキギリ◎ ケチヂミザサ○ ◇アオキ ◆アオハダ ◇ミズナラ ◆ミツデカエデ ◆アカメガシワ ◇オニドコロ ◇アオツヅラフジ ◇カマツカ ◇ヤブツバキ ◇シラキ ◇クヌギ ◇メヤブマオ ◆ヤマハゼ ◆マルバウツギ ◆クマシデ ◇コナラ ●キクイモ ◇イヌタデ ○タイアザミ クスノキ◇ ◇ハナタデ ヤマハンノキ◇△ ヒサカキ◇ コミカンソウ◆ ○シモバシラ △コセンダングサ ◆アキノノゲシ ヒナタイノコズチ○ キンエノコロ◇ ○ワレモコウ クサギ◆ ◎ヒガンバナ △キッコウハグマ ◇イヌガヤ ガマズミ◆ ○クコ ツノハシバミ△ イヌコウジュ○ ◆エノキ ◆ナツハゼ サカキ◇ ヤブミョウガ◆ シラカシ◇ マツカゼソウ◆ △サラシナショウマ エゾビタキ 撮影:高橋 ウリクサ◎ ミツバウツギ◇ ◇コマツナギ ●ヤマハギ カヤ◆ △フッキソウ ボダイジュ◇ ◆ネムノキ キツリフネ◎ トキワハゼ○ ヌスビトハギ● くずはの広場トピックス キリ◇△ ◎チカラシバ ヒメツルソバ○ △セイタカアワダチソウ ●ヤマカガシ…9月3日 ◇リョウブ ハクウンボク◆ ノコンギク○ ●モミジガサ 過酷な残暑の中、でんじそう池の石の上 ミズヒキ◆ ピックアップ コメヒシバ◇ アキメヒシバ○ ◇ミズタマソウ で水につかり、気持ちよさそうにお昼 ◇ヘクソカズラ ○イヌトウバナ ◆コムラサキ シロヨメナ△ 9月の昆虫 ◇ナンキンハゼ 寝?していました。 ○シュウメイギク ◇ムクロジ ○ヒメムカシヨモギ チョウ・ガの仲間 ●エゾビタキ立ち寄る…9月18日 ○アキノタムラソウ ジャコウアゲハ モンキアゲハ エニシダ◆ 渡りの途中去年より2日早く姿を見せま アキノエノコログサ◆ ゴマダラチョウ アカボシゴマダラ ●ヤブラン した。その後何回か群れが立ち寄り、 ゲンノショウコ○ イチモンジセセリ チャバネセセリ コクサギ◇ ◇ニシキギ 9月の野鳥 (9月2日~10月1日調べ) 1、アオサギ 2、イソシギ 3、トビ 4、ノスリ 5、ハヤブサ 6、コジュケイ 7、キジバト 8、カワセミ 9、コゲラ 10、アオゲラ 11、ツバメ 12、キセキレイ 13、セグロセキレイ 14、ヒヨドリ 15、モズ 16、キビタキ 17、エゾビタキ 18、コサメビタキ 24、スズメ 19、エナガ 25、ムクドリ 20、シジュウカラ 26、ハシブトガラス 21、ヤマガラ 27、ハシボソガラス 22、メジロ 28、ガビチョウ 23、イカル ヨモギ◎ ◇ノブドウ オオミズアオ ホタルガ フサザクラ◇ ◆イヌシデ トンボの仲間 アキアカネ ナツアカネ リスアカネ ナンテンハギ▲ ◇ムラサキシキブ セキヤノアキチョウジ△ ミヤマアカネ マユタテアカネ オナガサナエ バッタの仲間 クマノミズキ◇ エンマコオロギ オカメコオロギ マダラスズ ツヅレサセコオロギ クサヒバリ カネタタキ アオマツムシ コカマキリ ハヤシノウマオイ セミ・カメムシの仲間 アブラゼミ ミンミンゼミ ヒグラシ ツクツクボウシ ◇クサコアカソ ミズカマキリ タイコウチ タイコウチ 撮影:杉山氏 ハチ・アブの仲間 訂正 9月号の写真のゴマダラチョウはアカボシゴマダラです。お詫びして訂正いたします オオスズメバチ キイロスズメバチ ヒメスズメバチ 10/3 はでんじそう池でのんびり水浴びを していました。 ●タイコウチ…9月18日 とんぼのせせらぎ整備活動中、くずはの 広場では初めて確認されました。水辺が より水辺らしくなってきたしるしかな。 ●キノコ…9月下旬 夏の酷暑と日照りを耐えぬき、続く台風 や大雨 できのこが次々姿を見せていま す。大型で数も多く、キノコの観察会が 楽しみ!!
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