ふじさんミュージアム歴史講座 ふ じさんがく 「ふじさんミュージアムで富士山学!」 4月にリニューアルオープンしたばかりの「ふじさんミュージアム」に専 門の講師を招き、毎月 1 回、土曜日の午後に富士山の自然や信仰などに関す る深~い話を伺います。 日 時 6月~9月の土曜日 午後 1 時半開始~3 時終了予定 場 所 ふじさんミュージアム 会議室 ・富士吉田市上吉田 2288-1 対象・人数 どなたでも・定員 60 人(先着順) 受 講 料 100 円(資料代) 受付方法 当日受付。申し込みの必要はありません。 問 合 せ ふじさんミュージアム tel.0555-24-2411(代) ※講座参加者は、ふじさんミュージアムを無料で観覧できます。 ① 6 月 20 日(土) 「絵図にみる江戸時代の富士登山」 講師 ふじさんミュージアム 篠原 武 富士山には、江戸時代から数え切れない人々が登っていますが、その多くが初登山者であったことから、 富士山の登山道や見どころを紹介する様々な絵図、今でいうガイドマップが刊行されてきました。江戸時代 から現代に至るまでの絵図の変遷を見ていくことで、富士登山の昔と今の魅力に迫っていきます。 お し きくや ② 7 月 11 日(土)「富士山北口の中世縁起-御師菊谷の富士山縁起を中心に-」 講師 東京都立産業技術高等専門学校教授 菊池 邦彦 富士山が誕生した経緯や富士山の神仏の由来を記したものを「富士山縁起」といいます。これまでに 知られる縁起の多くは、富士山南口に伝わるものでしたが、近年の調査により富士山北口の本市にも多 数の縁起が伝わっていることが明らかとなってきました。なかでも最も古いものの 1 つである御師の菊 こう じ 谷に伝わる弘治4 年(1558)の縁起を紐解きながら、縁起に記された富士山信仰の世界に迫ります。 ③ 8 月 22 日(土)「知多半島の富士山信仰と三山禅定」 講師 半田市博物館専門員 津田 豊彦 富士山と白山と立山を日本三霊山といい、この三山を 1 度に巡って登ることを三山禅定といいま した。この巡礼が特に盛んであったのが、愛知県の知多半島周辺であり、当地には三山禅定を成し遂げ たことを記念して建立された石碑が数多くあります。こうした石碑や残された道中記から、当地域の三 山禅定と富士山信仰の広がりとその歴史を紐解いていきます。 ④ 9 月 19 日(土)「富士山信仰の神像と仏像」 講師 山梨県文化財審議委員 鈴木 麻里子 あが 富士山は、古来から神と仏が宿る霊山として崇められ、山頂や登山道沿いにある祠やお堂には、神像 や仏像が数多く安置されていました。しかし、明治初年の神仏分離令により、その多くは麓へと下ろさ れました。そのため未解明な点が多かった富士山の神仏ですが、近年、南アルプス市の江原浅間神社の 神像が、現存するものとしては最古となる 11 世紀の造立であることが判明するなど、その実像が明ら かになりつつあります。こうした最新の知見に基づき、富士山の神像と仏像の世界を紹介します。
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